何故女性は自分を美少女だと思い込んでるのか?
女性オタクと男性オタクの最大の違いは間違いなく「自己評価の高低」だ。つい先日もこのような「女性オタクはお洒落で可愛い方々が多いけど、男性オタクはチー牛ばかり」という旨のポストが女性オタクの圧倒的な支持を集めてバズッた。Xをやってる方なら、この手の「綺麗な女性オタクと汚い男性オタクの対比」ポストは定期的にバズるネタであることは御存知だろう。
実はちょっとお気持ちを表明したいことがあり…🙄
— ぬまたみ (@numatami63) December 16, 2025
先日アニメイト池袋本店に行ったときに改めて感じたのですが、オタク女子はすごく綺麗にオシャレしている方が多い一方で、オタク男子は服装や身だしなみにあまり気を使っていないように見える方が多い印象を受けました。… pic.twitter.com/eBWbkPBgTZ
男性オタクの中でも「私はかっこいい。というか男性オタクはかっこいい」的な発言をする方自体はいる。しかし、その見解を男性オタクが支持することはまずなく、嘲笑のニュアンスでバズる事はあれど「うんうん、その通り!私達はかっこいいんだぜ!」と多数の男性オタク達の支持を集める事は皆無だ。
そして女性オタク…というか女性の自己評価の高さは萌え絵炎上の直接的原因だ。彼女達はオタク達が好む美少女絵を見ては「貴方達は美少女絵を通じて私をエッチな目で見てるんだろ!」と因縁付ける。更に極めつけは萌え絵炎上が起きる度に「オタク君、現実の女性はこんなんじゃないんだよw私が本当の女性を教えてあげよう!」というスタンスの女性が1定数現われ、尚かつ女性の多大な支持を集める事だ。これは当然「オタクは自分を欲している」という前提がなければ成り立たない営為である。彼女達はオタクが自分達からかけ離れてる美少女を好んでいても「自分はオタクの好みから外れてる」「オタクは自分とは違う女性を求めている」「そもそも3次元女性を見ていない/求めていない」という認知や発想に至ることはない。
こうした事例を見るに、女性の自己評価が男性のソレより高いことは疑いようがないように思える。今まで1度でも男性がイケメンに萌えてる女性を指して「私の事をエッチな目で見てるんだろ!」と因縁付けたり、2次元美少年を指して「女性オタクちゃん、現実の男性はこんなんじゃないんだよw私が本当の男性を教えてあげよう!」というスタンスの男性が同性の多大な支持を集めた例はあっただろうか?
そして客観的研究においても、女性が男性より自己評価が顕著に高いことは実証されていたりする。
平均以上効果
とは、社会心理学において人間が自身の能力や特性を平均よりも高く見積もる認知バイアスだ。そして、このバイアスの性差を調べる研究ではこの効果が身体的魅力の自己評価において顕著であり、かつ明確なジェンダー差が存在することを裏付けている。
この男女間の自己評価の高低の乖離の直接的かつ強力な証拠を提供するのが「Almost every woman thinks she's "hotter" than the average」という研究だ。もうタイトルが全てを表している。研究者達は440名の男女を集め、自身の身体的魅力を10段階で評価させた結果、以下の事実が判明した。
・普遍的な過大評価:
男女ともに理論的な平均値(5.5点)よりも有意に高い自己評価を行っていた。自己評価の分布は正規分布から大きく右(高得点側)にシフトしており、自己を「4点以下(平均以下)」と評価した層は極めて少数であった。
・女性における効果の増大:
女性の自己評価平均(7.18点)は、男性の自己評価平均(6.43点)よりも統計的に有意に高かった。標準偏差を考慮した効果量においても、女性の自己高揚傾向は男性を遥かに上回っている。
・94%の自信:
この研究の最も驚くべき発見は、女性の94%が自分を「平均的な同性」よりも魅力的だと評価しているという点だ。統計的に「平均以上」の人間は50%しか存在し得ないため、この数値は集団的な認知の歪みが極限に達していることを示している。
更に効果量に基づいた計算では無作為に選ばれた女性が、無作為に選ばれた男性よりも自身の容姿を高く評価する確率は63%に達すると結論付けられている。これはXでよく言われる「男性は不細工でも自分をイケメンと思ってイキってる」「女性は自分を客観的に見てる。男性とは違うんです」が、実際には真逆であることの強力な証拠だ。
女性の自己評価がバグる機序
何故これほどまでに女性の自己評価はヤバイのか?に関して、とりあえず平均以上効果のバイアスをもたらす機序は2つあると推測されている。
1つは鏡だ。人間は鏡を見てメイクなりポーズなりで「自分がイケてるように見える最高の在り方」を追求する。更に最近は自撮りを加工したりもする。その為、人間は「最高の瞬間の自分」についての情報を豊富に持っているが、他者の同様のプロセスにはアクセスできない。鏡を見る際、人間は無意識に最も魅力的に見える角度や表情を作る。この「自分に都合の良い情報への選択的アクセス」が、他者(平均)との比較において自己を過大に見積もる原因となるのだ。
そして現代社会において男女どちらが鏡なり自撮りなりを見るか?は言う間でもない。
もう1つは身体的魅力に関する動機の違いだ。端的に言えば男女において容姿の重要度は違う。男性はチー牛と言われてもダメージは少なく、なんなら自虐・自称する者さえいるが、女性で「豚丼」を自虐・自称で使う者がいるだろうか?コレについては逸脱なコピペがある。
女の人生がま●こで出来てるからだよ
男がち●こって呼ばれても特に侮蔑的に聞こえないのは男の人生はその多くが仕事で構成されていてち●こだけでは生きていないから
そりゃち●こだけで生きてるのかと思うような男もいるけど多数派ではない
でも女はま●こを人生の中心にして生きている
自分のま●こを誰に明け渡すかということが人生の重要な課題になる
だから女をま●こと呼ぶことは
「お前の必要とされてるものはま●こだけだ」
と女には聞こえてしまいイラついてしまう
こうした女性にとって自身を「醜い」あるいは「平均以下」と認めることは、強烈な精神的苦痛とアイデンティティの危機をもたらす。従って無意識の防衛機制として自己評価を底上げする強力な動機が働くのだ。
女性は美醜それ自体を判別出来ない
男性の自己評価と他者評価の関係は単純だ。その相関を探った研究において男性の自己評価は、彼等が他者をどう評価するかという基準と正の相関を示した。雑に言えば、自己評価の高い男性は「貴方もイケてるだ」と他者を評価し、自己評価の低い男性は「貴方も不細工だ」と評価するということだ。これは男性は自分と同じ基準で他者を計っており、その尺度の正確さとは別に定規は真っ直ぐである。
しかし女性の定規は曲がりくねっている。何故なら女性の場合、自己評価と他者評価基準の間に1貫した相関が見られないのだ。要は「私は美人だ!」と思う女性は、他者に対しては評価を厳しくして「私は美人だけど貴方は不細工」とする事が普通だということだ。これに関して「逆に不細工を自認する女性が他者を美人と見做すことはあるのか?」と疑問が浮かんだ方もいるだろうが、それは無い/あったとしても外れ値であると断言出来る。何故なら上述した通り、女性の94%が自分は平均より上だと自認してるのだから。「自分に甘く他者に厳しい」…これが女性のデフォである。
更に興味深い事に自己評価と知性の間に負の相関(自分が美しいと思う女性ほど知性を低く評価される、あるいはその逆)が見られるなど、女性の自己評価プロセスは、客観的な外見的特徴以外の要因に左右されることが判明した。端的に言えば、女性は「あの人間は美人だが性格が悪い」「あの人間は性格が良いが不細工だ」という風に認知出来ないのだ。換言すれば、女性は人間の美醜それ自体を測定することが出来ないのである。
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/23311908.2014.996316#abstract
「現実」と「認識」の断絶
女性の定規が歪んでいる事を端的に証明するのがマッチングアプリだ。大規模オンラインデーティングサービス「OkCupid」が蓄積したユーザー行動データは、男女間の相互評価における劇的な非対称性を定量的に明らかにした歴史的資料だ。何故ならこうしたデータセットは、アンケートベースの自己申告ではなく、無意識的な「スワイプ」や「評価」という実際の行動ログに基づいているため、自己申告式の調査と異なり「社会的望ましさバイアス…無意識のうちに社会的に望ましい答えをしてしまう」を受けず、生の人間心理の反映に他ならないからだ。
OkCupidのデータ分析「Your Looks and Your Inbox」において最も衝撃的であった発見は、男性が女性を評価する際の分布と、女性が男性を評価する際の分布が、数学的に全く異なる形状を示していることである。
男性による女性の魅力度評価は、統計学的に自然な「正規分布(ベルカーブ)」を描いている。0から5のスケールにおいて、極端に魅力がないとされる層と、極端に魅力的とされる層は少数であり、大多数の女性は「中程度」の範囲に収束している。分析者はこの分布を「対称的で、驚くほど慈悲深い」と評しており、男性は女性の容姿に対して、1部の女性や人文学者が指摘するような非現実的な基準を持っていないことを明らかにしている。というか端的に男性の異性評価は精度が高いということだ。
対照的に女性による男性の評価分布は、極端な歪みを見せている。女性ユーザーは提示された男性の80%を「平均以下」と評価したのだ。統計学的な定義において「平均」とは、集団の中央に位置する値を指すが、女性の主観的評価空間においては、数学的な意味での「平均的な男性」は、魅力の閾値を下回る存在として処理されていることになる。この分布は、正規分布ではなく、1部の勝者が総取りするパレート分布に近い形状をしており、女性の審美眼が「美醜の判定」というよりも「配偶者としての適格性審査」のそれと癒着してしまってることを示唆している。
ハイパーインフレーション
マッチングアプリやSNSと女性の自己評価のインフレーションは、凡そこのような俗説として語られる。
マッチングアプリやSNSにおいて女性は男性より異性から多くのメッセージを受け取る。例えば前述のOkCupidのデータ分析では、最も魅力的な女性は、最も魅力のない女性の約28倍のメッセージを受け取る。しかし「平均的」と評価された女性であっても、同レベルの男性と比較して約4倍以上のメッセージを受け取っているのだ。
この構造的非対称性は、女性に対して「誤った市場価値シグナル」を継続的に送信するシステムとして機能する。男性は繁殖戦略として「数打ちゃ当たる」戦術、あるいは短期的な性的関係を目的とした「質の基準を下げたアプローチ」を行う傾向が強い。女性は、これらの「質の低い/本気度の低い大量のアプローチ」を、「自身の高い配偶者価値の証明」として解釈するバイアスを持つ。結果として、客観的には平均的な女性が、自身を「高需要の希少価値ある存在」と誤認し自己評価を実勢価格以上にインフレさせるメカニズムが完成する。
各種研究はこのメカニズムの存在を裏付けている。Tinderやwithやタップルに代表されるスワイプ型マッチングアプリは、ユーザーに「無限の選択肢」という幻想を提供する。人間が認知できる人間の数は150人まで…というダンバー数は近年否定されたが、それはそれとしてマッチングアプリで閲覧出来る何千ものプロフィールは人間の認知能力の限界を超えている。そして研究によれば、この環境下で女性は以下のような心理状態に陥ることが判明した。
満足度の低下:
どの相手を選んでも、「もっと良い人が残っているかもしれない」という機会費用が頭をよぎり、選択への確信や満足度が著しく低下する。
拒絶マインドセット:
膨大な候補者を処理するため、脳は「選ぶモード」ではなく「捨てるモード」に切り替わる。些細な欠点(写真の画質、身長、1言メッセージ)を理由に即座に切り捨てる行動が常態化し、現実世界であれば受容可能であったはずのパートナー候補を大量に棄却するようになる。
基準のインフレ:
次々と現れる美化されたプロフィールを見る過程で、比較対象となる「平均」の基準が無意識に上昇する。これにより、現実世界の生身の人間が相対的に魅力不足に見えるようになる。
獲得的状況性ナルシシズム
「獲得的状況性ナルシシズム(ASN)」とは、元来は有名人が周囲からの過剰な称賛や特別扱いによって後天的にナルシシズムを発症することを指す概念であった。しかし、現代の女性はデートアプリやSNSを通じて、日常ではあり得ない量の「求愛(のようなもの)」を浴びることで、疑似的なセレブリティ状態に置かれている。そしてこのような状況下で女性はダークトライアド…ナルシシズム(自己愛)やマキャベリアニズム(他人を操作する傾向)やサイコパシー(精神病質)といった特性が強化される。
マッチングアプリの使用が性格やSNS使用にどのような影響が出るか調べた2年間の縦断的研究では、ナルシシズムとマキャベリズムが高まったことが確認された。特に女性においてマッチングアプリ使用は誠実性の低下と関連していることが判明した…というか協調性が高まり、外向性、開放性は低下するので、端的に言えばマッチングアプリは女性を「従順だが不誠実な陰キャ」に変えるらしい。
この誠実性と外向性の低下は、マッチングアプリが「人間関係の構築」ではなく、「自己承認欲求を満たすゲーム」として消費されていることを示唆する。相手を人間としてではなく、自分のエゴを満たすための「リソース(イイネ数)」として扱う傾向が強まり、共感性の欠如や搾取的な対人関係が常態化していくのだ(研究では女性は敵対的パーソナリティになると表現)。
不満と被害者意識
こうした自己評価の高さ…というか歪みは、他者への攻撃性や不満として表出する。カップル間の認知された配偶者価値の非対称性と女性の関係満足度の関連を調査した研究では、今のSNSで起きてるアレコレを説明出来る示唆に富む結果が報告された。
「自分の方が上」と思う不幸:
女性が「自分の方がパートナーよりも配偶者価値が高い」と自己評価している場合、関係満足度は統計的に最も低かった。
「相手の方が上」と思う幸福:
逆に女性が「パートナーの方が価値が高い」、あるいは同等であると認識している場合、満足度は高かった。
この研究と上述の女性の自己評価の甘さと他者評価の厳しさとインフレ傾向を合わせると、以下のような光景が見えてくる。即ち女性の殆どは自分を美人だと思い、自分に釣り合うのは男性集団の上位20%以上のイケメンだと認知している。更に女性の自己評価はマッチングアプリやSNSで加速し、年々インフレしていく。結果、女性はマッチングアプリやSNSにコミットしていけばいくほど自己評価と他者評価が歪んでいき、自分と同レベルの男性を指して「不細工」と認知し、最終的には自分を2次元美少女だと思い込んでオタクに説教してしまう。
まとめ
統計データ、心理学的実験、行動ログの全てが、女性は自身の魅力を「客観的・統計的に正確」には評価していないことを示している。
分布の歪み:
男性による評価が正規分布するのに対し、女性による男性評価は極端に厳しく、自己評価は極端に甘い(94%が平均以上と認識)。
メタ認知の不全:
BTAEやASNの影響により、自身への需要や市場価値を過大に見積もる傾向が顕著である。
総じて言えば、現代社会のテクノロジーと環境は、女性の脳に「自分は女王/絶世の美女である」という甘美なハッキングを施した。しかし、その代償として彼女たちは「等身大の自分」を愛してくれるパートナーと出会う機会を喪失し、常に「もっといい男がいるはずだ」「私は不当に扱われている」という渇望と被害者意識に苛まれる呪いを受けたとも言える。
男性オタクが「自分はチー牛である」と認めることが出来るのは、彼らが残酷な現実の鏡を直視しているからだ。対して「魔法の鏡」を更にマッチングアプリや自撮り加工で磨き上げる彼女達は、その鏡が割れる瞬間まで、自分が作り出した幻影の美しさと、それに釣り合わない現実世界とのギャップに苦しみ続けることになるだろう。 彼女たちが本当に戦っている相手は、オタクでも萌え絵でもない。肥大化しすぎた「自意識」という名の怪物そのものなのだ。
以上で、ほぼ説明し終えたと思うが、例によって女性の自己評価のバグが生じるのか?の神経科学的な解説は恐らく表で書いたらBANされる内容だ。というのも、この現象は女性ホルモンが密接に関わっており、それから示唆される内容はつまるところ女性ホルモンは人間を…
カエル化する女性達
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重箱つつくみたいで申し訳ないけど『統計的に「平均以上」の人間は50%しか存在し得ない』というのは間違いだよね。