北陸新幹線・東京―福井間最速2時間49分に…来春のダイヤ改正、敦賀―米原の「爆走快速」は廃止
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JR西日本と第3セクター鉄道「ハピラインふくい」(福井市)は、来年3月14日のダイヤ改正の概要を発表した。JR西では、北陸新幹線の一部で所要時間が短縮され、福井―東京間が最速で2時間40分台となる一方、早朝と深夜に東海道新幹線と接続していた臨時快速の運行が終了する。(高山智仁) 【画像】ダイヤ改正に合わせて開業する「しきぶ駅」のイメージ
北陸新幹線は、首都圏~北陸エリアの所要時間が最大2分短縮される。最速となるのは東京発敦賀行き「かがやき503号」で、東京―福井間が2時間49分、東京―敦賀間が3時間6分となる。昨年3月の敦賀延伸開業に伴い、混雑などを考慮して設定していた所要時間を、一定期間が経過したため見直したという。
平日は富山発敦賀行きの「つるぎ」が午後9時台に増便される。これまでは金沢方面から福井に戻るのに1時間半以上の間隔がある時間帯だったが、利便性が向上する。また、需要が見込まれる日には、午後7時台の大阪発敦賀行き特急「サンダーバード」と、それに接続する敦賀発富山行きのつるぎが臨時便として運行される。
一方、昨年のダイヤ改正で特急「しらさぎ」が減便されたのに伴い、早朝と深夜、敦賀―米原間を運行していた臨時快速計2本が運転を終了する。両駅間の約46キロをノンストップで走行するため、インターネット上では「爆走快速」として話題となっていたが、「利用状況から総合的に勘案した結果」(JR西)廃止に。この臨時快速に接続する形で、ハピラインが早朝と深夜に福井―敦賀間で運行していた臨時快速も運転終了となる。
ハピライン 新駅開業や待ち時間改善
ハピラインでは、ダイヤ改正に合わせ、王子保―武生間に新駅「しきぶ駅」が開業。県立武生商工高の最寄り駅となる。これまで運行してきた7本の快速のうち、夕方の通学時間帯の4本については「区間快速」とし、しきぶ駅をはじめ、これまで快速が停車しなかった北鯖江、大土呂、越前花堂の各駅にも停車する。速達性を維持するため、朝の快速は現状のままとする。
また、早朝・深夜のダイヤを見直し、北陸新幹線との接続を改善。福井、芦原温泉駅での待ち時間を現在の30~40分から10~20分程度に短縮させる。一方、土日祝日は朝夕の利用者が減少するため、武生―芦原温泉間で列車7本(上り4本、下り3本)を運休する。
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