戸惑う嘉郎にポルナレフは追い打ちをかけるかのように
「キスして？」

「！？・・・・」
先生の考えがまるで理解できない嘉郎はただ戸惑うばかりです。

"You're my destiny...you understand?"
「・・・・・」

「”ですてぃにー”よ？」

侍女ふたりを引き連れ、去っていくポルナレフ先生。
いったい彼女は何者、なのでしょうか・・・

その翌朝
「オハヨ～、鴨川クン？」
ポルナレフ先生の言いつけの通り、多くの女子生徒が水着で登校する中、
ポルナレフ先生もエロス全開の下着姿で教室を練り歩いていました。

ドエロい先生がやってきた、との噂を聞いてやってきた輝おいちゃんに向かって
「永野輝光！」
いきなり鋭い口調で呼び捨てにしたかと思うと・・・

ズンッ！
昨日嘉郎にしたように、手をおいちゃんの頭に乗せて・・・

「能力、テレキネシス！」

「平野美由紀！」
「！！」
ズンッ！

「能力、テレパシー」
なんと、一瞬でふたりの持つ能力を見抜いてしまった！？

「ひょっとして・・・エスパー？」
美由紀の問いに対し、ウインクで答えるポルナレフ先生。

そして、独特のたくらみ顔で美由紀の顔を見つめます。
・・・この人のたくらみ顔のエロさは今や日本屈指でしょうね。

「私の能力はメモリーリーディング。人の記憶を読むことができる
・・・みんなに会えて、うれしいわ？」
このポルナレフ先生も、５人同様、エスパーであることがわかりました。
さて、彼女は敵なのか、味方なのか・・・

「みんなぁ～？おはよ～？」
そこへ現れたのは、ポルナレフの言いつけを守って大胆水着で登場のしずか先生！
ビキニより露出が少ないのにビキニの百倍エロく見えるのはなぜだろう？
「今日は朝からぁ～、エロ～い性教育の勉強をするでねェ？」

「その調子よ？センセイ？」
戸惑う嘉郎たちを尻目に、ポルナレフ先生もノリノリです。

「勃起してごらん？」ブルン！
「勃起してごらん？」ブルン！
男子生徒を挑発しながら、小刻みにジャンプを繰り返すしずか先生。

（うぐッ・・・また・・・ズリネタになりそぉぉぉッ・・・）
正義のエスパー、鴨川嘉郎に迫るエロスの危機！

そんな中、豊橋に波乱を巻き起こさんとする女の影がまたひとつ・・・

彼女は、牛川の渡船の新人船頭、神谷秋子。
「百合好き」である彼女も、エスパーの能力に目覚めていたのでした。

まるでエスパー研究所に宣戦布告をするがごとく、その旗を下ろしてしまいます。

「私はこれからいろいろしでかす・・・」
果たして、彼女の持つ能力とは・・・

「渡船のお姉さん？」
「ちょっと、こっちへおいでェ？お茶でも飲んでいきィ？」

神谷が、船場で声をかけた女子高生の頭に手を乗せると・・・
シュオーーーン！！
「！？」

なんと、ＪＫの体が、人形のように固まってしまった！？
「かぁわいい～～～！・・・たまらんやァ～～～！」
「・・・・・」

こうして神谷に捕らわれた女の子たちは、彼女の意のままになってしまいました。
「ほぉ～～～！やっぱりカワイイ女子高生はタマらんやぁ～～～！」
船頭の小屋から、下着を露出した女子高生が、虚ろな目で次々と出てきます。
そして、感情の一切入らない、一本調子のあいさつを繰り返して歩いていくのでした。
「そんじゃーねー　いってーきまーす　そんじゃーねー　いってーきまーす」

神谷の持つ超能力の猛威はとどまりません。
口から赤い煙のような吐息を吐き出したかと思えば・・・

その赤い煙はたちまち豊橋の街を覆いつくさんとしていました。

そして、豊橋公会堂に集結したエロい女たちの群れ！
「豊橋にエロスを！」「ラブホテル無料化！」「銭湯を混浴に！」
エロい女たちは、多数の人質を取り、豊橋の独立を訴えるのでした。

この一大騒動を扇動していたのは誰あろう神谷秋子！
「私たちはこの世界を守るための、最終戦争を始めるだに！」

神谷の説得に向かったのは浅見教授と、ポルナレフ先生でした。
「これまでの騒動もあなたの仕業？あなたエスパーなの？」
「そうだよ？」

神谷はさらに、エスパーを集めて街を守ろうとする浅見教授に対して、
「身勝手で、欲に塗れた人間どもに守る価値はあるのか？」
と問い、超能力の研究を蔑まれてきた浅見教授を味方に引き入れようとします。
「能力を誤った方向に使ってはならないわ！」
「あんた黙っとり？」
神谷、ポルナレフ先生の説得も一刀両断です。

神谷の毒牙はついに、嘉郎の「運命の人」候補、浅見紗英にもかかります。

そして、平野美由紀にも・・・

嘉郎の大切なふたりが、この女によって拉致されてしまうのでした。

この緊急事態に、しかし、エスパーたちは・・・

神谷が街にばらまいたエロスの力によって・・・

エロスに目覚めてしまった「刺客」たちのセクシーボディに翻弄され・・・

ドーーーーン！！

苦戦続きのエスパーたちでしたが、嘉郎の囮捜査と秋山の予知能力によって、
神谷のアジトを豊橋公会堂に発見します。
ホールの中には、神谷によって催眠状態にされていた女性たちがいました。
街でエロスの限りを尽くす女性たちは、
このホールにいる女性たちを本体として神谷に作り出されたコピーだったのです。

一行は、神谷に連れ去られた紗英と美由紀を探そうとしますが、
「お父さん！」
一行の前に現れたのは、なんと３人の紗英！
「くそーーーッ！全員コピーかッ！」

「そうだに」
そこへ姿を現した元凶、神谷秋子！
「私の作ったコピーじゃんねえ？」

コピーの紗英、その背後にはコピーのエロい女たちが！
エスパーたちは、周囲をエロいコピー女に完全に包囲されてしまいました。

「誰にも我々の邪魔はさせんでね！」

「仲良くしましょ？」
「本体」の紗英であれば決して見せないような邪な笑顔を浮かべるコピーの紗英。

「仲良くしましょ・・・仲良くしましょ・・・仲良くしましょ・・・」
エスパーたちの左右から、コピーの女たちがじりじりと近づきます。

「仲良くしましょ・・・仲良くしましょ・・・仲良くしましょ・・・」
エスパーたちを取り囲む女たちの輪がじわじわと狭まっていきます。

「こっちよ！」
この窮地に、ポルナレフ先生は嘉郎の手を取って逃亡を図ります。

嘉郎の手を引き、ホールへと入っていくポルナレフ先生。
一目散にステージに向かって客席通路を駆け下りていきます。

「舞台に上がって！」
「・・・は、はい・・・」
ポルナレフ先生に言われるまま、嘉郎はホールの舞台に上がります。

嘉郎の後に続いて、ポルナレフ先生もステージに上がります。
「やっとふたりきりになれたわね、嘉郎クン・・・」
おや、この緊急事態に何やらセクシーな雰囲気です。

ポルナレフ先生は、嘉郎の顔を押さえて、強引にその唇を奪おうとします。
「ちょ！ちょ！せ、先生！こんな時に・・・こんなとこで！？」

抵抗する嘉郎に対し、それにも構わずなおも強引に迫るポルナレフ先生。
「だ・・・だだだダメだって！」

嘉郎は、ポルナレフ先生から逃れるように、舞台上に設置されていた
母胎を模したセットの中に入り込みます。
すると、ポルナレフ先生はそれ以上嘉郎に迫ることなく手を離します。

そして・・・ニヤリ。
え・・・もしかして・・・嵌められた・・・のか？

母胎のセットの幕がゆっくりと降りていきます。
「え！？あれ・・・ちょっと！おい！出せ！な、なんだこれ！？」
なんと嘉郎、母胎セットの中に、閉じ込められてしまいました。

一方その頃、反撃したエスパーたちは、とうとう神谷を屋上に追い詰めます。
「お前の負けだ、神谷。自分の欲望を満たすために、誤った力の使い方をするからだ！」

「これで終わりじゃないでね。私がやられても、まだ『あの方』がおるでね！」
追い詰められた神谷は、エスパーたちに言い放ちます・・・『あの方』？
「『あの方』のもとで、人類は新世紀を迎えるじゃんね・・・
お前らみたいな腐った連中は滅びるだに！」
「・・・誰なんだそれは？」

神谷の口から出た『あの方』とは・・・
「それは・・・ポルナレフ愛子！」
なんと！・・・すべての黒幕は先生・・・ポルナレフ愛子だった！
神谷秋子は、最初からポルナレフ愛子の傀儡にすぎなかったのです。

そして、ホールのステージ上では・・・
「助けて！嘉郎！」
抹殺のため、ステージからポルナレフの侍女に連行される美由紀。

「鴨川くん！助けて！」
そして、もうひとりの侍女に連行されていく紗英。

「美由紀ちゃん！浅見さん！」
大切なふたりを連行されるも、なすすべなく絶叫するしかない嘉郎のシルエット。
それを見てほくそ笑む、諸悪の根源ポルナレフ愛子。

やにわに母胎セットの幕が上がり、嘉郎は慌てて飛び出します。
そこに待ち受けていたのはポルナレフ愛子。
彼女の能力は「メモリーリーディング」などといった生易しいものではなく、
人間の記憶を、改変、抹消含め、自由自在に操ることができる
「メモリーコントロール」という、恐ろしいものだったのです。

「嘉郎くん！」「よっちゃん！」
ホールの中に、神谷との戦いを終えた浅見教授とエスパーたちがやってきます。

「あら、もう神谷を倒しちゃったの？」
ステージ上から平然と言い放つポルナレフ。もはや素性を隠す必要はありません。
「ポルナレフセンセェ！なんでこんなことするだァ？」

「ポルナレフ先生」を慕っていたおいちゃんの問いに対しポルナレフは言い放ちます。
「地球上に存在するすべての人類を抹殺するため」
ポルナレフは、環境破壊をはじめとするこれまでの人類の数々の「悪行」に言及し、
「このままでは人類が地球をダメにする。その前に、私が人類をダメにする！」

ポルナレフが引き起こした豊橋のエロス化は、確実に人々を「ダメ」にしていました。
「今日からみ～んなエロ本にしたでね！エロ本以外、買っちゃだめだに？」

エロス化によって欲望の赴くままに行動するようになった豊橋の人々。
すべてはポルナレフの思惑の通りに進行していくのでした。

ポルナレフを食い止めるため、「浄化」の能力で立ち向かうエスパー、ジュリー。
しかし、「悪意」ではなく「真実の愛」を動機とするポルナレフには
ジュリーの「浄化」は通用しませんでした。

「あなたの今までの人生すべてを奪ってあげる・・・」

ドーーーーン！
「あああああああああッ！」

ジュリーは、ポルナレフにすべての記憶を消去され、敗北します。
倒れ伏したジュリーを見下し、不敵に笑うポルナレフ。

「あなたたちもよ！」
ポルナレフ、今度はステージ下のエスパーたちに向き直ります。

ドーーーーン！

「よぅし・・・こうなったら力ずくで行こばい！」
「おうッ！」
ポルナレフとの対決を決意したエスパーたち、でしたが・・・

ドーーーーン！
「うわあああッ！ああああああッ！」
テレポーテーションでポルナレフに迫った洋介が、一撃で瞬殺！

「うわああああッ！」
続いて、果敢にも矢部がポルナレフに挑みますが・・・

「はッ！」
ドーーーーン！

「うわあああああああッ！」
やはり、結果は同じでした。

「うおおおおおッ！」
念動力でポルナレフに挑むおいちゃん、でしたが・・・

「はッ！」
ドーーーーン！

「うわああああああッ！」
やはり、ポルナレフにすべての記憶を奪われ、敗れ去ります。

並みいるエスパーたちを次々に瞬殺してしまったポルナレフ愛子。
死屍累々たるエスパーたちを、何の感慨もない表情で見下します。

「みんなの記憶を全部消去したわ。もう自分の名前すら覚えていない・・・」
残酷極まることを平然とした顔で言い放つポルナレフ。
人類の危機を見据え、エスパーたちを集めた浅見教授の先見でしたが、
その教授の想像をはるかに上回るこの女の超絶能力の前にはそれも無力でした。
もはやこの地球上に、この女の能力に対抗できる者は存在しません。

そのポルナレフのメモリーコントロールが唯一通用しない相手が嘉郎でした。
ポルナレフの能力による干渉すら拒絶する嘉郎の「運命の人」の記憶・・・
ポルナレフは嘉郎に、自らを「運命の人」と認めさせることによって
「真実の愛」を完結させようとしていたのでした。
「こっちへ来なさい！私を抱いてくれれば、殺さないであげるから」

「来なければ殺す」
そう、それでも思い通りにならないのであれば、消すのみです。

「この星の命運は、すべてあなたにかかっている・・・」
嘉郎がポルナレフに屈すれば、命だけは助かりますが、すべてを失うことになります。
もしポルナレフに抗すれば命はない・・・
そして、嘉郎がどちらを選ぼうと、結局人類はこの女に滅ぼされてしまう・・・
あれ、これってもう・・・詰んでない？

世界を救うエスパー、超絶能力のセクシーエスパーに全員瞬殺、の完全敗北。

改めて見るに、ポルナレフ愛子のエロ憎たらしさはスゴイですね。
さすが、当ブログ初代女王だけのことはあります。まさに「顔だけでイケる敵女」

さて、気が付けばとうとう２周年、でございます。

「女にやられるヒーロー」

という、極めてニッチなジャンル一本のブログを２年続けられるような変態は、

世界中を探しても、おれ以外にはいません（断言）

「カテゴリ別ブロクランキング５位」「６５０記事目」「ブログ開設２周年」
そしてもうすぐ「延べ来訪者３０万人達成」と、
何やら節目の出来事が今の時期になぜか集中してしまいました。

祝え！（以下略）

みなさま、いつもお運びありがとうございます。


コニシキ  拝