女子枠は特別扱いなのか 東京理科大「厳格判断、男子も納得できる」
理工系の大学で学ぶ女性を増やす目的で、女子枠入試が広がっている。「ゲタを履かせているのでは」という意見もある一方、女子学生を選抜し、育成している大学側は「求める水準に達していなければ入学できない」と説明する。
千葉大では2025年度入試で女子枠に24人が志願したが、合格者は12人で定員の15人を下回った。1次試験は15人以上が通過したが、大学入学共通テストの指定教科・科目の総得点がおおむね7割に達するという基準をクリアできなかったからだ。大学のカリキュラムを履修するうえで必要な基礎学力を担保するためといい、「教育の質と選抜の公平性や透明性を重視した判断」と担当者は説明する。
24年度入学者から女子枠の総合型選抜を始めた東京理科大では、2年連続で募集人数の48人を志願者数が下回ったが、1年目の合格者は25人(志願者39人)、2年目も28人(志願者45人)とさらに絞った。
「特別扱いせず」、男子学生にも刺激
面接や書類審査、口頭試問を実施し、意欲や志望動機などを見極めるほか、理科に関する基礎知識を測る。入試担当の井手本康副学長は「入った後は実力主義になるので、特別扱いせず厳格に判断しています。本人の自信にもなるし、男子も納得できる」と話す。
女子学生の比率は増加傾向で、25年度は27%。女子枠を始めてからはさらに女子が増え、新入生は23年度から24年度に4ポイント増えて29%、25年度も28%だった。女子学生が発言しやすくなり、コツコツ取り組む姿勢を見せているので、男子学生にも刺激になっているとみている。「大学側が女子学生を歓迎していることを示せている。一般の女子学生の比率も上がり、制度がうまく回っています」
入学者の検証を続けているが、学業成績(GPA)や留年率は他の学生と変わらず、成績優秀な学生もいる。1年生の時に成績が良い生徒は、4年時の成績も良い傾向があり、研究にも期待がかかる。「将来の目標、志や夢を持って入ることは、その後の成長につながります。やりたいことを明確にし、将来的に自己実現して欲しい。保護者も本人の希望をアシストしてもらえたら」