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スタート社、元ジャニーズJr.を提訴 被害者の飯田恭平さん「責任逃れ」

社会 | 神奈川新聞 | 2025年12月17日(水) 21:30

第一回口頭弁論後、取材に応じる飯田さん=17日、横浜地裁

 旧ジャニーズ事務所(SMILE-UP.、スマイルアップ)の性加害問題で、被害を訴えた元ジャニーズJr.の飯田恭平さん(38)に対する損害賠償責任がないことの確認を求め、スマイル社からマネジメントなどを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」が提訴し、横浜地裁(小西洋裁判官)で17日、第1回口頭弁論があった。飯田さんは争う姿勢を示し、「責任逃れと個人の尊厳の回復の妨害」と意見陳述した。

 訴状などによると、スタート社は2023年に新設され、飯田さんが被害を受けたと訴える01~06年には存在しておらず、損害賠償の債務は負っていない、などと主張している。

 横浜地裁の法廷で意見陳述した飯田さんは被害と今も続く心身への影響を語った上で「奪われた人生に見合う正当な判断をお願いしたい」と強調。原告側に対して「スマイル社とは別法人で賠償責任はないと主張しているが、経営陣と組織運営の密接な結合は明らか」とし「タレントや楽曲、ファン、伝統という利益だけを承継し、そこにある加害の責任だけを切り捨てようとしている。被害者を愚弄(ぐろう)する行為だ」と訴えた。

 飯田さんは昨年12月、元所属タレントの男性とともにスマイル社やスタート社などに賠償を求め、米ネバダ州の裁判所に提訴。飯田さんはラスベガスでもジャニー喜多川氏から被害を受けたとしており、日本の時効の問題などを考慮して米国での訴訟に踏み切った。

 一方、スマイル社も、飯田さんに補償の枠組みを使うよう申し入れるなどしたが応じてもらえず、調停でも合意に至らなかったなどとして、債務不存在の確認を求めて提訴している。