『ようやく「日本の世紀」がやってきた 日下公人、馬渕睦夫』(グローバリズムはユダヤ思想、二十世紀は近代化=ユダヤ化の時代、日本型信用社会がグローバリズムによって壊された、グローバル化は根無し草の人類になる、移民というのはユダヤ化のこと)
- 2017/07/26
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『ようやく「日本の世紀」がやってきた 日下公人、馬渕睦夫』
世界で今、まともな国は日本しかない!
◎アメリカとは常に面従腹背で付き合え
◎国家に金を貸して国家を牛耳る金融ユダヤ
◎金を貸す者が歴史をつくってきた
◎日本型信用社会がグローバリズムによって壊された
◎外資が日本で自由にビジネスできることが規制緩和
◎グローバル化は根無し草の人類になる
◎最終的に安住の地は日本だ
第4章 ユダヤを知らなければ世界がわからない
世界の問題のもとには、ユダヤ問題がある
日下 ユダヤ人というと、すぐ「陰謀」などと言われるが、実際にユダヤ人の友達を持っているかといったら、たいていの日本人はいない。それでも、なぜか知ったつもりでいる。私は数人なら友達がいるから、具体的にユダヤ人とはどういう人たちかを少しは知っている。それでなければ、いつまで経っても空想の中のユダヤ人を議論しているからね。
馬渕 ユダヤ問題、ユダヤ人の歴史がわからないと、今の経済システムがわからない。ユダヤ人が主張する契約尊重の思想もわからないわけですね。
日本人はまったくユダヤ人を迫害したこともないし、むしろ平等に取り扱ってきたにもかかわらず、今の日本非難は、突き詰めればアメリカなどのユダヤ系メディアや学者がやっている。日本非難のアメリカの歴史学者はユダヤ系がほとんどです。日本が金融市場でいいようにやられているのもユダヤ系の金融家たちからです。 世界の諸問題を理解するには、ユダヤ人の発想を知る必要があるのです。
日本の場合はそういう問題提起そのものがなされないし、そもそもそういう問題が存在していることに気づいている人もほとんどいない。
我々が西洋思想だと思っているのは、ほとんど西洋思想ではなくユダヤ思想なんですね。 共産主義もそうですが、今の左翼がよりどころとしている、社会主義もリベラル思想もユダヤ思想なんです。そのことを理解しないと、世界の構造がわからない。
そのことを理解せずに、日本の左翼はただ踊らされているだけです。 彼らは私に言わせれば、ユダヤ思想のエージェントなんです。 しかし、彼らは自分たちがユダヤ思想のエージェントであるとは気づいていない。そこが問題なんです。自分たちは「人権派だ」とか、「人道主義者だ」とか、「弱者の味方だ」などと言っていますが、それはユダヤ思想だということです。
もっと言えば、いろいろな議論はあるのでしょうが、そういうユダヤ思想のもとにあるのは、ユダヤ金融資本なんです。ですから、私は皮肉を込め、「左翼というのはみんな大資本家の手先だ」と言っているのです。 結局はユダヤ人が自分たちに有利な社会を築くために、契約で攻めてきた。つまり言葉で攻めてきた。 信用は言葉ではない。
ブレジンスキー(ズビグネフ・ブレジンスキー 一九二八年〜 アメリカの政治学者。ポーランド出身のユダヤ人、カナダ育ち。カーター政権時の国家安全保障問題担当大統領補佐官)も含めて、ユダヤ人が書いた本を読むと、「自分たちは少数者だから少数者と組んで、たとえばアメリカでは黒人と組んで、アメリカのエスタブリッシュメントのワスプを引きずりおろした」 (『The Choice』) と言っている。だからその意味を理解しなければいけない。
ユダヤ人も大きく二つに分けられる
日下 そういうユダヤ人のエリートはいるが、そこで一般読者が知りたいのは、普通のユダヤ人は何を考えて、何をして暮らしているかということではないか。
普通のユダヤ人は、どうして嫌われるのかといった、普通に知りたいことがあるはずなんですけれどね。 私は材料が少ないのだけれど、もし馬渕さんがあれば。
馬渕 ええ、私は普通のユダヤ人とイスラエルで付き合ってきたので、その経験も含めて、普通のユダヤ人の考え方をお話しします。
日下 お願いします。その次は日本人とユダヤ人は、なぜ仲がいいかと、向こうの人に聞かれるが、なんと答えるべきか。私は、「お前らがユダヤ人差別と日本人差別をやっているから、我々はしょうがないからお互いにひっつくのだ」と答える。しかし、普通の日本人は、「それはたぶんそうかもしれない」としか思わない。実際のユダヤ人を知らないから、答えの用意がない。
馬渕 たいていの日本人は、ユダヤ人と付き合いはないし、そんなことは考えたことがないでしょう。そう質問されても、「なんのこと?」と感じると思うんですね。
いわゆる普通のユダヤ人というのはセム族(セム系の言語を話す民族)のユダヤ人で「スファラディ (セファルディム)」です。スファラディとは、ディアスポラ(「撒き散らされたもの」という意味のギリシャ語に由来する)のユダヤ人の中で、主に十五世紀前後に、スペイン、ポルトガル、イタリア、トルコなどの南欧諸国に住んでいたユダヤ人の子孫で、その後、南ヨーロッパや中東、北アフリカなどのオスマン帝国の領域に移住しています。 スファラディの言語は、ラディーノ語です。
今の金融関係のユダヤ人は、主として「アシュケナジム」です。 アシュケナジムとは、ユダヤ系のディアスポラのうちドイツ語圏や東欧諸国などに定住した人たちやその子孫です。 アシュケナジムが話すのは、ラディーノ語とは異なるイディッシュ語です。
イスラエルでは、スファラディが中東系ユダヤ人で、アシュケナジムがヨーロッパ系ユダヤ人を示します。ですから人種的に違うんです。
スファラディのユダヤ人は、日本人とも相性はいいのです。それには理由があって、大昔に、スファラディのユダヤ人が日本に来ていると考えられるからです。 我々の習慣の中に、彼らの習慣が入り込んでいる。それはユダヤ人が来てビックリするわけですよ。
たとえば彼らが伊勢神宮に来ると、神官の服装を見ただけで、旧約聖書に書いてあることと似ているとビックリする。
日下 ほぉー。
馬渕 また、日本の神殿は木でつくってありますが、それは幕屋に似ているという。さらに、鏡が置いてあるだけで偶像崇拝しないことも似ているし、神輿は契約の箱を運んだものと同じだという説もあります。
日下 へぇー。
馬渕 祇園祭の山鉾の殺子の中にもパレスチナか中央アジアから来たのがあるんですよ。 イラクのバグダッド宮殿や、エジプトのピラミッド、ラクダ、旧約聖書の一場面のような絵柄まであります。 祇園というのはシオン(エルサレムにある丘の名称)からきたと言われているぐらいですね。
また、秦氏はユダヤ人だという説もあります。 八幡神社は、当初は「ヤハタ」と読まれていて、「ハタ」は秦氏のハタで、彼が建てた神社だと。むろん、日本の学界では、そんな説は「トンデモ本」の世界ですが。
日下 アメリカへ行ってユダヤ人っていうと、だいたい電気屋とか、アパレル屋とか、小売商。
馬渕 小売商はそうですよね。彼らは結局、生産そのものに就けなかったので、小売商とかそういうところからやってきたんです。
日下 ほとんどの日本人はユダヤ人のことを知らなすぎるので、ちょっと馬渕さんの話を補ってみます。 知っているとしても、古代イスラエル王国のダビデ(紀元前十世紀ころ)や、その子のソロモンという名前くらいですが。
ユダヤ人は、エジプトのファラオから迫害を受けて、紀元前十三世紀ころエジプトを出て、イスラエルの土地にやってきた。 それが有名な「出エジプト」。そのとき、前からいた先住民を片っ端から殺して土地を奪い取った。この行為をユダヤ人は「神が許したことだ」と言った。アメリカ建国のときと同じです。ユダヤ人はこうしてイスラエルを占領したあと、勢力を伸ばしてユダヤ人だけの王国をつくった。その古代イスラエル王国が繁栄した時代がソロモン王の時代で、ユダヤ人はこの時代を誇っている。
イスラエル王国はソロモン王の死後、北イスラエル王国とユダ王国に分裂した。 その後、北イスラエル王国は紀元前八世紀ころにアッシリア帝国に征服され滅亡した。
ユダ王国のほうは紀元前六世紀ころに新バビロニア王国に征服された。このとき、ユダ王国の人々がバビロンに強制移住させられた。これが「バビロンの捕囚」。
その後、ペルシャ帝国に支配されたりしたが、最終的にはローマ帝国に支配された。ローマ帝国の支配に不満をつのらせたユダヤ人はローマに反乱(ユダヤ戦争 紀元六六年~七四年)を起こしたが、結局はローマ軍につぶされ、エルサレム神殿は破壊された。
そして、ユダヤ人は根無し草のように散っていった。これがディアスポラの由来というわけ。ついでに言えば、このローマの支配下のユダヤ属州ナザレの民から出たのがイエス・キリスト(紀元前四年ころ~紀元後三〇年ころ)というわけだね。
これがざっくりとした古代ユダヤの歴史です。
ユダヤ教徒にも正統派と改革派がいる
馬渕 せめてグローバル世界で生きる今、先生が解説された古代ユダヤの歴史くらいは日本人が常識として知っておいても良いことですね。話を戻して、今の普通のユダヤ人の生活ですが。 私がイスラエルに赴任したときの話ですが、私はちょうど湾岸戦争(一九九一年一月十七日~二月二十八日)が終わった一九九一年秋に行って、三年半いました。当時でも、土曜日というと、みんな休みで、通りには人っ子一人いなくなる。
そのとき外国人は関係ないから、非ユダヤ教徒というのはドライブしたりしている。すると、ときどき石を投げられたりする。つまり、土曜日は働いてはいけないから。
私の家の前は、非常に敬虔なユダヤ教徒で、奥さんは土曜日、一切家事をしない。料理もしないから、金曜日に全部つくって置いて、土曜日は冷蔵から出して冷たいものを食べる。こういうことを徹底していましたね。
これは半分お笑いですが、ホテルへ行きますと、シャバット(安息日)用のエレベーターというのがあって、自動的に各階に止まる。つまり、エレベーターを押すというのも仕事であって、これもしてはいけない。だから、敬虔なユダヤ人は乗っているだけなんです。すると一階一階止まっていく。
一九九〇年代ですから、そういう伝統的な習慣は衰えたとはいえ、まだ守っている人がけっこういましたよ。
それから黒装束、これはダイヤモンド商人に多いのですが、あの人たちは一切産児制限しない。すると十人ぐらい子供がいる。しかもそういう人たちは肉体労働もしないただ本を読んでいるだけですね。握手したら手がブヨブヨなんです。
日下 働かないから?
馬渕 手仕事をしないから、本当に気持ち悪いぐらいブヨブヨしている。奥さんはほとんど出てこない。実際、私は目撃したわけではありませんが、みんな頭を剃ってしまって、かつらをかぶっているという。
日下 奥さんが頭を剃っているの?
馬渕 ええ、髪の毛を剃って、それでかつらをかぶっているのですけれど。それでどんどん産めよ増やせよで、十人ぐらい子供をつくる。奥さんの役割というのは産むだけ。 「超正統派」というのですが、そういうユダヤ教の一派がいます。
ユダヤ教徒でも正統派に対して、アメリカから出てきた改革派というのがいます。旧約聖書には、「これをしてはいけない」という戒律が六百十三個あるそうなのです。だから、今の時代、それを守っていたら大変なので、今の時代に合うように改革しようじゃないかというのが、簡単に言えば改革派なんですね。
超正統派にとっては、「そんなことはとんでもない」ということになる。改革派はそういう意味では正統派のユダヤ人にとっては、目の仇なんです。
アシュケナジムと言われる人たちの多くが改革派で、顔つきは完全に白人系の顔なんです。
私はテルアビブに住んでいたのですが、そこで日頃付き合っていた人たちは、いわゆるスファラディと呼ばれるユダヤ人で、有色人種です。 彼らは堂々と「パレスチナ人と自分たちはカズン(いとこ)だ」と言っていました。
アブラハムの正妻の子孫がスファラディのユダヤ人で、そばめというか妾の奥さんにイシュマイルという子供ができるのですが、その子孫がパレスチナ人なんです。つまりアラブ人ということです。ですから、スファラディとアラブ人は血縁関係があるというわけです。実際、私たちには、見分けがつかないぐらい似ていますよ。
「ユダヤ陰謀論」と一概に言うは誤り
日下 ユダヤ人というと、すぐ陰謀論が出てくるのだけれど、彼らの日常生活を見ていると、みんなオドオドしています。そういうユダヤ人、見たことないですか。
馬渕 陰謀を働きそうなユダヤ人は見たことないということですか。
日下 いや、陰謀どころか迫害されないように、縮こまっているユダヤ人のほうが多
馬渕 そうですか。
日下 実際のユダヤ人って、みんな縮こまっていておとなしいですよ。
馬渕 たぶんイスラエル以外にいる多くの人はそうだと思います。
ただし、シティやウォールストリートのユダヤ人は、すごい力を持っていて、 アメリカ大統領だって召使のように使えると言われるぐらいの力を持っている人が一部いるわけです。
そういうユダヤ人のやり方に反対するユダヤ人もいるわけです。そこが面白いところですね。だから、「ユダヤ陰謀論」と一概に言うのは間違っているんですよ。別にみんなユダヤ人が一緒になって、悪いことを考えているわけではない。
先生のおっしゃったような、オドオドした生活が嫌だという人がイスラエルに移住したんです。イスラエルでは、彼らは迫害されないのですから、デレッとして安心して暮らすことができる。イスラエルに入ったら、事実上ウォールに囲まれたユダヤ人の天地ですからね。 パレスチナ人がときどきテロを起こしますが、これを除けば彼らは本当にリラックスしていました。
日下 そうか、神様は契約を果たしてくれたと。
馬渕 彼らにとってはね。ところがユダヤ人というのは千差万別で、「聖書にはそう書いていない」と、今のイスラエルの建国に反対しているユダヤ人もいるんですよ。それはすなわち、「エルサレムを中心に国を建ててはいけない。世界が統一されたときに、イスラエルという国家が再建され、エルサレムが世界の中心になるのだ」という発想です。だから、まだ世界は統一されていないと。 イスラエルの建国に反対しているユダヤ人がいる。
日下 そうなんだ。ユダヤ人もいろいろいる。
グローバリズムはユダヤ思想
馬渕 ユダヤ人の部族を研究したユダヤ人ジャーナリストのアーサー・ケストラー(一九○五~一九八三年 ジャーナリスト、 小説家、政治活動家、哲学者)という人がいます。
聖書の中では、ユダヤ人は十二部族までいるということになっていたのです。しかし、彼は『ユダヤ人とは誰か』(三交社)という本で、実は十三部族いるとして、アシュケナジムのルーツは、ユダヤ教に改宗したハザール人であると主張したのです。
七世紀から十世紀にかけてハザール王国というのが、カスピ海から黒海沿いにありました。そこのブラン王が、キリスト教国とイスラム教国との板挟みにあって、間を取って、ユダヤ教に改宗したといわれているのです。
日下 集団で改宗したんですよね。
馬渕 そのハザール王国が今のウクライナあたりまで進出した。それでウクライナ人にユダヤ人が多いというのは、その末裔ではないかと言われています。その人たちがロシア、ポーランド、ドイツまで行って、その人たちがみんなアシュケナジムと呼ばれている。
日下 彼らはパレスチナ出身ではないから、パレスチナに戻ってくる権利はないと。
馬渕 ないんですよ。
日下 「ない」と言うから問題になったんですね。
馬渕 イスラエルのシオニズム運動は、エルサレムのシオンという丘に戻ろうということです。しかし、アシュケナジムはそこの出身ではないから、今、先生がおっしゃったように、彼らには戻る権利がないということになるんですよ。
日下 あれは共産ロシアから脱出するのに、これがいいというわけで、シオンの民になっちゃったから。
馬渕 かもしれませんね。 ソ連時代、前半と後半に分かれると思うのですが、後半は、ソ連にいるユダヤ系の人を出国させようというのが、アメリカのひとつの政策だったんです。 貿易とひっかけたりして、毎年一万人か二万人ぐらいは出国していた。
ところが、その前までさかのぼると、ロシア革命とは一体なんぞやということが問題になる。
ロシア革命を起こしたのは亡命ユダヤ人なんです。トロツキー(レフ・トロツキー 一八七九~一九四〇年 両親がユダヤ人)が有名ですが、レーニン(ウラジーミル・レーニン 一八七〇~一九二四年 ソ連初代最高指導者 任期一九一七~一九二四年)も四分の一、ユダヤ人の血が入っている。 その他の当時の指導者も、ほとんどユダヤ系なんです。
彼らはユダヤ系でも、ほとんどハザール系ではないかと言われているのですが、今はロシア革命におけるユダヤ人の役割は学問的な対象になっていて、かなりしっかりした研究ができている。私も少し読みましたが、当時のソ連の共産党の幹部、ソ連の人民政府の幹部は、 八、九割がユダヤ系ですね。
ですから、私は、「ロシア革命ではなく、ユダヤ革命だ」と言っています。そのことを理解しないと、二十世紀も二十一世紀もきちんとわからないのではないか、というのが私の説です。
イタリアのムッソリーニ (ベニート・ムッソリーニ 一八八三~一九四五年 イタリア王国首相一九二二~一九四三年、イタリア社会共和国大統領一九四三~一九四五年)のファシズムに、ドイツのヒトラーのナチズム、日本の軍国主義などと言われ、世界の歴史家はそちらの全体主義にばかり注目して、共産主義には注目していない。
しかし、実際にどれだけの人が殺されたかというと、共産主義のほうが殺された人間がずっと多い。ところが共産主義の問題点については誰も言わない。それが今まで続いている。
それが二十一世紀を解くカギなんです。 二十一世紀を理解したければ、私は「ロシア革命を正しく理解しろ」と、ずっと言っているのです。
結果的には、グローバリズムを、ユダヤ人が主導している場合が多いのですが、グローバリズムとはユダヤ人というよりも、ユダヤ思想です。 グローバリズムは、「国境をなくすという思想」で、ユダヤ人がずっと唱えてきたことだからです。
日下 日本人は賛成しそうですね。
馬渕 ユダヤ人は世界に散らばって生活しているから、その国の中でその国民になれずに差別されて迫害も起こった。だから先生がおっしゃったように、オドオドと生きなければいけない。それを打開するには、どうしたらいいかというと、全世界が国境をなくしてくれればいいと。 みんな行き来を自由にして、「国民とか民族という発想をやめましょう。そうしたらみんな人間として仲良くできるじゃありませんか」というわけです。
日下 日本人は、それが好きなんだよな。
馬渕 好きなんですよ。「みんな人間として仲良くしましょう。人間として尊厳される世界にしましょう」などと言われると、それが究極的な個人主義であると、素晴らしいと思っちゃう。
それでは、日本人が個人として世界に出て行って、人間として尊厳されるような生活なり活躍ができるかというと、日本人は難しいと思います。日本というバックグラウンドがあってこそできることで、日本人は根無し草的に「地球市民」なんて言っても活躍はできない。しかし、ユダヤ人はもともと地球市民だから、できるんですよ。そこの違いが大きいですね。
それをユダヤ思想と言わずに、かつては共産主義や社会主義と言ったりして、今はグローバリズムと言うのでしょう。だから、近代化というのはユダヤ化ということなのです。つまり、近代化とは、極論ですけれど、結局個人がみんな移民化することなんです。
日下 国家に保護されなくても、生きていける個人ですね。
馬渕 ユダヤ人はずっとそうして生きてきたから強いわけですよ。だから彼らは「世界全体を共同体に」と言っている。そうなるとユダヤ人が一番安全なんですよ。
実際、さっきお話ししたように、ブレジンスキーがそう言っています。 彼は、自分たちはアメリカで、どうして今のエリートの地位を築くことができたかというと、他の少数民族の地位を上げることによってワスプの地位を相対的に落とすことで、ユダや社会がエリートの層になったと言っている。だから、最初、黒人運動を支援したのはユダヤ系移民なんです。 労働運動など社会運動の主導者のほとんどもユダヤ系ですよ。
日下 まあ、抑圧された同士が組んだのでしょう。 悪いのは、もちろん抑圧した側です。 エスタブリッシュメントは、その時代その場所の一番有利な職業を独占して、後からきた人のエントリーを妨害した。 たとえば、 ユダヤ人は土地を買うとか、大学に入るとかを禁止されたから、実力がものを言う職業に人生をかけた。 たとえば芸能人、たとえば医者、たとえば法律家、たとえば学者。 それから新しい分野の技能者。 また、フリーメーソンは石工の組合で、仕事は教会の建築など完成したら失業する不安定なもの。早く言えば割損なことをさせられた。それを子供にはイエス・キリストを死刑にしたのはユダヤ人だったから……と説明した。
ニューディール政策はユダヤ人がつくった
馬渕 アメリカの労働運動をやっている人の多くはユダヤ人だし、共産主義者もほとんどがユダヤ人です。
また、フランクリン・ルーズベルト(一八八二~一九四五年 アメリカの第三十二代大統領 任期一九三三~一九四五年)は、ソ連のスターリン (ヨシフ・スターリン 一八七八~一九五三年 ソ連の第二代最高指導者)に対する融和的な姿勢を取ったために、「ソ連のスパイの侵入を許した」と言われますが、そうではないのです。
ロシアの共産主義者、 要するにユダヤ人が、当時のソ連からどんどんアメリカに移民として入ってきていた。そういう連中を移民させたのは、もともとロシアやポーランドから移民してきたユダヤ系アメリカ人です。そういう人たちが最高裁判所の判事も含めて、ルーズベルトの周りを固めていた。 ルーズベルト自身が、出自をたどれば十七世紀にオランダからニューヨークに移住したユダヤ系といわれます。
一九三三年に、ルーズベルトが世界恐慌対策として実施したテネシー河開発事業など政府が市場に積極的に介入したニューディール政策がまさにそうですが、あれはユダヤ人の政策だから、当然社会主義的な政策になるんです。 そのヘッドはユダヤ人だし、ニューディール法を書いたのもユダヤ人です。 また、それに合憲判断を下した最高裁判事もユダヤ人です。だから、ニューディール政策というのは、ユダヤ人がつくったんです。
日下 最高裁の判事って、ユダヤ人が多いんだよね。
馬渕 今、八人中三人いるんですよ。
当時は二人だったんです。 ユダヤ教徒最初の合衆国最高裁判所判事に任命されたルイス・ブランダイス(一八五六~一九四一年 両親がチェコから移住したユダヤ系アメリカ人)と、八時間労働制の普及に貢献したといわれる有名な法律家のフェリックス・フランクファーター(一八八二~一九六五年 ウィーン出身のユダヤ系アメリカ人)です。ニューディール政策の中には、多数で違憲と判断されたものもあるけれども、彼らはこれは合憲だという判断を示しているんです。
なぜニューディール政策が行なわれたのかが不思議ですが、アメリカの富をアメリカだけではなくて、世界の福祉の向上のために使おうという意図だというのです。
共産圏との貿易で莫大な資産を築いたドクター・ハマー(アーマンド・ハマー 一八九八~一九九〇年 ロシア系ユダヤ人で、アメリカ共産党の元となった社会主義労働党の創設者ジュリアス・ハマーの子)の本を読むと、「だから、自分はルーズベルトを支持した」と書いてあるのです。
つまり、世界を社会主義化するのが、自分たちの目的だったから、ルーズベルトを支持したということです。 それを裏返してみたら、ルーズベルトは立派なことをしたと我々は教えられてきたのですが、ルーズベルトの目的は世界を社会主義化することだったということになる。
日下 ルーズベルトは、父方はオランダからアメリカに移住したユダヤ系で、母方のデアラ家は中国とのアヘン取引で大儲けした一族だ。 移住の原因は迫害だが、そのまた原因を言えばユダヤ人は同化を拒否したから当然だとなる。 同化すると神との契約による“諸国民の王にしてもらえる”という恩恵が受けられなくなるとは、日本人にはわかりにくい信心である。
アメリカが中国共産化した
馬渕 まあ単純化して言えば、ルーズベルトは社会主義を世界に広めようとして戦争したというのが、私の解釈なんです。 正統派歴史学者や経済学者がそんなことを言ったら、いっぺんに学界から追放されてしまうでしょう。だから言わないというか、勉強もしていないのだと思いますが、それが今の世界の現状を理解する最大のカギだと思います。
結局我々から言うと、シナ事変も含めて、連合国との戦争である大東亜戦争というのはユダヤ系勢力との闘いだったんですよ。 しかし、戦後の言論界では、そういうふうには言えない。しかし、それを言わないと、大東亜戦争の意味がわからないわけです。ましてシナ事変の意味もわからない。
シナ事変についてはすべて、張学良・楊虎城らによって蔣介石(一八八七~一九七五年 中国国民党総裁一九三八~一九七五年 国共内戦で中国共産党に敗れて一九四九年から台湾に移る)が拉致監禁された一九三六年の西安事件からはじまっている。
それによって、蔣介石と毛沢東との間で、第二次国共合作が成立して、抗日統一戦線をつくった。それが翌一九三七年からのシナ事変につながっていったんです。だから、日本は攻撃されたほうなんです。
ところが今は日本で保守の人でさえも、一九三一年九月十八日に柳条湖で、関東軍が南満洲鉄道の線路を爆破した柳条湖事件に端を発した満洲事変から日本の侵略戦争がはじまった、シナ事変は日本の侵略戦争だったと言っている。
日下 なにも知らないね。
馬渕 満洲事変は、一九三三年五月三十一日の塘沽協定で一応収めて、その後、蔣介石と日本との間で、小競り合いはあったにしても、一応平穏は保たれていた。西安事件が起こるまでは、蔣介石は、毛沢東を攻撃していた。ですから長征(一九三四~一九三六年にかけて、国民党軍に敗れた中国共産党が、江西省瑞金を放棄して、国民党軍と交戦しながら一万二千五百キロを徒歩で延安まで移動)がはじまったんです。
日下 毛沢東が西へと逃げて行った。
馬渕 ところが、西安事件で蔣介石は実権を失ってしまった。クーデター騒ぎと同じで、いったん監禁されてしまえば実権を失うんですよ。 ミハイル・ゴルバチョフ(一九三一年~ ソ連最後の最高主導者)がそうだった。ゴルバチョフは、一九九一年八月に守旧派が起こしたクーデターで、別荘に軟禁された。 クーデターは失敗に終わって、ゴルバチョフは釈放されたけれども、それによって完全にエリツィンに取って代わられた。
蔣介石は、いったん張学良に命を握られていたわけです。ところが張学良の背後には、毛沢東がいて、その背後には、ソ連がいて、アメリカもイギリスもいたわけです。
毛沢東だけではなく、スターリンもルーズベルトも、蔣介石を日本と戦わせないと、共産主義運動が蔣介石につぶされると思った。そこで、彼らが「日本と戦争しろ」と蔣介石を強要したのが西安事件です。 それは、毛沢東を生かすためであって、蔣介石が日本と戦争して共倒れしてくれたら、中国が共産化できるからですよね。
毛沢東はそのことを知っていたから、かつて社会党の佐々木更三委員長が中国に行って、「すみません、悪いことをしました」と謝ったときに、「日本がやってくれたおかげで自分たちは勝った」といったことを言ったのです。 半分は社交辞令にしても、それは本当なんです。だから最終的に騙されたのは蔣介石なんですよ。
日下 私は「蔣介石が、この山をよじ登って逃げて隠れているところを、とっつかまえて引き出したんです」というところに行ったことがある。ほんとうに小さな山でした。
馬渕 そうですか。
我々はルーズベルトがそんなことを考えていたとは、まったく想像もしていない。しかし、当時のアメリカは毛沢東に肩入れしている。 歴史家はそんなことをまったく言わないんですよ。
日本の教科書では、西安事件はほとんど触れていない。本当に触れたら具合が悪いんですよ。 一九三六年の段階で蔣介石は実権がなくなっていたのだから、相手にしてもしょうがなかった。
日本は蔣介石と交渉しても、蔣介石がいつまで経っても和平に応じない。それは蔣介石には、日本と和平交渉をやる権限を与えられていなかったからだと思います。
蔣介石との和平は、ドイツが仲介してくれたりしましたけれど、広田弘毅(一八七八~一九四八年一九三三~一九三六年外務大臣、一九三六~一九三七年内閣総理大臣、一九三七~一九三八年外務大臣)がアメリカにも頼んでいる。 しかしアメリカは蹴とばしているんです。それでアメリカは東京裁判で広田弘毅を文官としては唯一A級戦犯として死刑にしているわけですよ。
日本は最後の最後までアメリカに頼って、ルーズベルトと会談しようとしたりした。アメリカに対して自重に自重を重ねた。 今から見れば、なにをやっていたのかと思いますが。
結局、そのときのルーズベルトを動かしていたユダヤ勢力の戦略に気がつかなかった。その戦略とは、中国を共産化するということなんです。 別にアメリカは間違って中国共産化したのではなく、抗日戦争の本来の目的を堂々と果たしたということです。
日本と戦う必要があったのはウォールストリート
馬渕 ルーズベルトは対ドイツに参戦するために、日本との戦争を望んでいたので、日本を追い詰めて、日本から攻撃を仕掛けさせたという、「裏口参戦論」というのがあります。
しかし私は、ルーズベルトはドイツとの戦争と日本との戦争とは全く別に考えていたのではないか。だから、裏口論というのは、正しくないと思っています。
もし、アメリカが先にヒトラーと戦争していれば、アメリカとしては日本を攻撃する理由がなかなか見つからなかったはずです。 アメリカが本当にヒトラーと戦争したければ、日本に対するような挑発をヒトラーに対してやっていたはずです。しかし、ほとんどしていないし、ヒトラーに対するよりも前から、蔣介石を応援して日本を挑発している。だから、私から見れば、裏口参戦論というのは根拠がない。
つまり、ルーズベルトは、毛沢東に政権を取らせるために、日本を叩く必要性があった。そのためにアメリカは、日本と戦っている蔣介石を支援した。 そして蔣介石を疲弊させて、最後には毛沢東が勝つようにという戦略だったと思うんですね。
アメリカが対ドイツ戦に参戦しようと思えば、いろいろ手はあったはずです。 それをやらずに、ルーズベルトは日本を挑発することにばかり集中していた。 アメリカ国民にとって日本と戦争をする必然性はなにもなかったにもかかわらずです。日本と戦争する必要性があったのはウォールストリートなんです。つまり、ルーズベルトの取り巻きの戦略で、ルーズベルトはそれを押し付けられたのだという気がします。
なぜルーズベルトが、スターリンと事実上、同盟したのか。スターリンに比べて、ずっと民主主義的だった日本を攻撃したのか。ドイツのヒトラーは極悪人のように言われているけれど、スターリンほど悪くはなかったのではないか。 ルーズベルトは、ヒトラーのほうが悪かったから、資本主義の敵たる共産主義国のスターリンと組んだというのが、一応、正統派の歴史学者の解釈ですが、こういう歴史の流れから見ると、それはまったく違うのではないか。それが私の見方です。
日下 そう教えていただくと、そうだったのか……とよくわかります。しかし、子供の頃のイメージでは、アメリカからくるものは、みんな明るくて楽しかった。 私はポパイのマンガとか、西部劇映画とか、アメリカ製の自動車とか、飛行機とかに洗脳されて育ちました。
アメリカがドイツに対して参戦するために日本との戦争を望んでいたというのは、向かいの家にアメリカ人のスパイと思われる人が住んでいた思い出と重なります。
ルーズベルトの前の大統領だったフーバー(ハーバート・フーバー 一八七四~一九六四年 アメリカの第三十一代大統領、 在任期間一九二九年三月~一九三三年三月)の「在米日本資産の凍結など一九四一年七月の経済制裁は対独戦に参戦するため、日本を破滅的な戦争に引きずり込もうとしたものだ」といったメモ(『フーバー大統領回顧録』)が出てきたということもあるが、身近な雑情報がないと、子供にはわかりません。
二十世紀は近代化=ユダヤ化の時代
馬渕 極論すれば、日本の明治維新以降の戦いも、二十世紀の戦いも、ユダヤ金融勢力対世界の戦いだったのです。言い換えれば、国際主義対民族主義の戦いと言えますが、ユダヤ主義対非ユダヤ主義の戦いだった。
先ほど、ヒトラーの話をしましたが、ヒトラーはもちろん非ユダヤ主義者だった。日本もそうだった。
日本をユダヤ化しようとしたのが、ルーズベルトです。 ユダヤ化とは、政治的に言えば共産化です。だからまず、ソ連を共産化して、次には中国共産化した。 その共産化に立ちはだかったのが日本です。
日本は天皇陛下を戴く国ですから、共産主義とは水と油で合わない。だから私はルーズベルトは日本を叩かざるを得なかった、必然性があったと考えています。
今、お話ししてきたように、一九三六年の西安事件のときに、国共合作をやって、日本と戦わせた。その背後にいたのはアメリカです。そのあとシナ事変が起こるわけです。一九三七年七月七日の盧溝橋事件からはじまって、同年の八月十三日からはじまった上海事変 (中華民国軍の「日本租界」への攻撃)も、 十二月の南京事件もそうですが、日本は完全に受け身だったのです。
アメリカが意図的に日本を倒そうと思って、戦争を仕掛けてきた。それが今は、保守の人でも、多くは満洲事変以降は日本の侵略だと言っている。
結局、「二十世紀の意味はなにか」というと、「ユダヤ思想とはなにか」ということになる。
近代化とはなにかというと、実はユダヤ化ということだった。そのことに、多くの日本の保守の思想家も気づいていない。ヨーロッパで「近代とはなにか」と勉強するのは、ほとんどユダヤ人の思想家が言っていることを学ぶことなんです。だからそれを近代思想として研究したら、 ユダヤ思想というのが見えなくなる。それが西洋近代になってしまうんですよ。
でも、近代化とはなにかということを一言で言えばユダヤ化なんです。
日下 今までのアカデミズムが整備したような路線に乗ったら、こういう話になりませんね。
幸い、私が育った時代と家庭には戦争の雑情報がたくさんあったので、マッカーサー以後の日本にも落ち着いて対処しています。
第5章 日本型信用社会がグローバリズムによって壊された
日本は信用社会
日下 ユダヤ人というと、金融ということになる。
金融の本質は信用なのだけれど、信ずればなんでも金になるという時代が、日本にもあったことを誰も知らない。みんな忘れて死んじゃっているからね。友達との金の貸し借りも、みんな、あまり経験がない。
要するに金融そのものをみんな知らない。 実は私も知らない。 私は、法律は嘘だらけだと思ったから、経済学部へ進んだ。 金融の話は少しやってみたけれど、これは人間の話だった。
私の経験ですが、牛丼の吉野家の創業者の松田瑞穂さん(一九二~一九九八年 吉野家創業者 一九五八年株式会社吉野家を設立、チェーン展開を開始。一九八〇年会社更生法の適用)と大変仲良くなった。
私が親身になって話を聞いてあげただけで、松田さんは信用してくれた。当時、吉野家の牛丼が大ブームになって、いろいろな銀行が「金を貸すから、借りてくれ」と飛びついてきた。私が勤めていた銀行の支店長も行った。
そうしたら、松田さんは「日下さんのところからは借りません。日下さんにそう言っておいてください」と言ったという。それで、支店長が「日下、どういう意味だ?」と聞いてきた。
後でわかったことだが、当時、吉野家は新橋で暴力団にひっかかっていた。それで、私の銀行で借りたら、「あとで日下さんに迷惑がかかるから借りません」というわけだった。幸い、銀行はたくさんくるから、「東海銀行から借りることにした」と彼は言った。
人間的な付き合いができていたら、いちいち帳面を調べなくてもいいというわけで。本人が全部自白して、「あんたからは借りない」と言ってくれた。信用の世界というのは変なものだと思った。 本当に仲良くなれば白状してくれる。 外部監査とか、第三者の評価とか、いろいろ言うが、松田さんの一言があれば、あとはいらないのだった。
そこまで知っているのがロスチャイルドらしい。普通の日本人は全部騙される。
そこで思い出したのは、青梅の上をずっと峠まで登っていくと、そこから先が甲斐の国。 甲斐の国の産物と多摩地方の産物は違うから、江戸時代から物々交換をしていた。
お互いに顔を見ないで交換をする。黙ってものを置いて帰る。やがて向こうが来て、置いてあるものを見て、このくらいのわらびとかぜんまいが置いてあるのだから、このくらいの大根を置いておけばいいだろうと。それで続いていた。お互いに顔を見ない物々交換をずっとやっていたらしい。それが本当の信用だ。高度情報化社会がくるという話をする人の顔を見ると、この話を思い出す。 お地蔵さまがその取引を黙って見ていた。
今でも証券市場に上場しないで、それをやればいい。「やれますか」と聞かれたら、「それはやれますよ」。 戦中戦後、私たちはそれで暮らしていたのだから。
戦中戦後の思い出話に入れば、一時、日本銀行券がまったく信用ゼロになったときがある。田舎へ買い出しに行って、「サツマイモを売ってくれ」と言っても、「金では「売らん」と言われる。 「おたくの家に、嫁入りの着物とかあったら持ってこい。 それと物々交換なら、サツマイモと交換してやる」と言われる。そんなふうに、日銀券の信用がゼロだったときがある。
といっても、まったくゼロではなかった。日銀券が通用したのは、国立大学の授業料を払うとか、国鉄に乗るときの切符を買うとかで、国営事業には日銀券が通用した。「お金というのは大事だ」と、今でもみんな思っているけれど、そのとき通用した相手は、全部国営事業ばっかりだった。
しかし、今はみんなそういうことを忘れてしまった。一番忘れているのは、日銀券を刷って配れば普及すると思っているような人だ。受け取る人があっての日銀券だと金融論の第一ページには書いておかねばならない。誰も受け取らなかったら、ただの紙だ。
国有か国営かどちらでも良いが、ともかく国家が生産しないと日銀券に有難味はない――だからスターリンでも習近平でも国有工場をたくさん持つようになるが、その統制と管理は往時も今もできていない。 指令書と報告書の山を生産する官庁ならある。それをたくさん見てきたから、自由経済はいいなと思う。 自由経済の話もまた書きたいことのひとつである。それはやがてくる消費中心の社会と産業の話である。
日本は信用社会と欧米的な社会をうまく合体させた
馬渕 先生のおっしゃったことを私なりに整理して解釈すれば、「信用」ということですね。 これの逆が「契約」ということです。日本は信用社会だったから、契約書はいらなかった。
日下 契約書を書いたら、かえって成立しないんだ。
馬渕 たぶんそうだと思うんですね。
そういう意味では、ユダヤ人から見ればとんでもないことで、そんなことで日本の社会が動いているなんて信用できないと。
これは先生もお詳しいと思いますけれども、ユダヤ人の歴史からいえば、ユダヤ人はお互いでも信用しないのですが、ましてやユダヤ人以外は信用できない。だから、契約を事細かにやるという文化で育ってきている。彼らからすれば、契約のないところにビジネスはない。
彼らは、すでに日本に一部入っていますが、全面的に入れないのは、日本が信用社会だからというのが大きな理由だと思うんです。彼らが何百ページもの契約書をボンを出したら、日本人はそれでビックリしてしまう。
日下 それを全部読むのだったら、「やめた」になる。
馬渕 日本では、「お互いに誠実にやりましょう」ということだけ書いてあれば、それでいい。
日本は、信用社会という前提で、近代法も含めて、欧米的なビジネスを受け入れたと私は思っているんです。明治維新以降、欧米的な契約社会を、日本的な信用社会とうまく融合してきた。だから日本は明治以降、独自の発展ができたと思っています。
日本の独自の発展の仕方は、いろいろな側面から分析ができるのですが、ひとつは契約社会と信用社会を、うまく合体させたということです。日本がもし、契約社会一本で来ていたら、日本の富はすべて奪われていた。
そうならなかったのは、伝統があったのか、あるいは明治の元勲がえらかったのかはわかりませんが、 契約万能主義に陥らなかったからです。
ところが今のグローバリズムは契約万能主義なんです。 今、契約主義で実害が出ているのは、日本で行なわれている買収劇です。
私は買収の実務は知りませんから、ユダヤ的ビジネスの特徴から見た一般論でしか言えませんが、買収のときの複雑な契約です。それで最初はうまくいったと思うわけです。
たとえば、実力的に経済力の弱い外資系の会社が、それよりもはるかに強い日本の一流企業、あるいは中堅企業と合併するとします。日本側から見れば、自分たちよりも業界のランクでは弱い、しかしそれなりにグローバルな知恵を持っている会社を合併したから、自分たちの事業展開にプラスになると思っている。しかし、あるとき気づいたら、逆に乗っ取られてしまっているということになる。
日本長期信用銀行が外資に買収された背景
日下 私の勤めていた日本長期信用銀行(一九五二年設立、一九九八年金融機能再生緊急措置法による特別公的管理・国有化。二〇〇〇年アメリカの企業再生ファンド・リップルウッドや外国銀行らからなる投資組合に売却され、同年六月に「新生銀行」に改称) はやられたからね。
馬渕 あの事件は実に不思議な事件ですね。
長銀は、アメリカ金融資本が日本に進出するためのひとつのターゲットというか、悪く言えば生贄になった感じがしてならないですね。だから、無理に国有化されて、二束三文でアメリカのリップルウッドなどに売られた。
日下「不良債権がいくらあるかわからない。 もしもこれ以上の不良債権が発生したら、全部国家が埋めろ」という条件を、向こうは契約がいよいよ発効するときに出してきた。なにもかも済んで、あとは判を押して、これで終わりだと浮足立っているときに、「瑕疵担保条項」という、最後は国家が埋めてくれと。そんな条件が付いていれば、住友信託でもどこの日本の銀行でも長銀買収の話に乗ってきた。
最後の土壇場になって出してきたというのに、ポンと判を押したから、「あの頭取は本当にアホだ」と、みんな言っている。
馬渕 実際問題としては、言いにくいのかもしれませんが、そんなに不良債権はなかったのではないかと思うのですが。
日下 それはいろいろに言えます。 客観的な不良債権の定義はないのだから、誰かが引き受けると言えば、それは不良債権ではなくなります。 外野からいろいろ言っても雑音です。 不良でないと思う人は買い取れば良いのです。たとえば大蔵省。私のものさしからいえば、民間魂のない人は政府のご指導を受けて、不良債権をいっぱいつくった。「私だったらつくらないよ」と思うが。いい加減にやっとった人が、えらくなっていたから、仕方ない。
馬渕 そうなのでしょうが、それが不良債権になるかどうかを、最終的に誰が判断したのかが問題ですよね。たとえば、同じ五百億円の債権が不良であるかどうかは、判断する人によって全然違ってくるわけですよね。
日下 あのときの問題は、長銀が、「私が不良債権でないと言っています」「長銀がいくらでも貸します」と。「ゴーイングコンサーン」とか言っていた。だから「メイン銀行が助けると言っている間は、不良債権ではない」と言って、それが結局通らなかった。 官庁は口出しするが、責任は取らない。
馬渕 通すことができないという、ひとつの雰囲気という政治的背景があったと。
私は別に陰謀論ではないですが、ああいうことは偶然には絶対起こらないんですよね。 あの時期に集中して山一證券(一九九七年、経営破たんを招き、自主廃業)から起こって、長銀とかその他の銀行まで、集中して起こったということは、明らかに一定の政治的意思があったんですね。それはアメリカの銀行が日本の銀行業界に殴り込む、その一環で行なわれた、そういう事件なんです。
そのとき、メディアはそういうことは、当然のことながら一言も言わない。「長銀が悪い、不良債権が悪い」と騒いで、みんな踊る。今もそのメディアのやり方は同じです。 証券業界は詳しいわけではないですが、山一も、メディアが一致して、「飛ばし(決算対策のため、企業が保有する評価損を抱えた有価証券を一時的に第三者に転売すること)が悪い」と言って、あれは意図的につぶされた。
それは、先生がおっしゃった、広い意味での日本の信用社会のひとつだったわけですね。その信用社会の中では問題にならなかったところを、契約社会が入ってきたら、「あんなダメな企業に貸しているのが不良債権だ」ということになっちゃうわけですよね。
それをうまく使われたというか。それは巧妙ですよ。それはちょうど一九九七年七月からタイを中心にはじまったアジア金融危機 (アジア各国の急激な通貨下落現象、アメリカのヘッジファンドなど機関投資家による通貨の空売りによって引き起こされ、タイ、インドネシア、韓国など、東アジア、東南アジアの各国経済に大きな悪影響を及ぼした)と同じ時期に起こっているのですけれどね。
アジアの金融危機は、彼らにおだてられて、外貨で借金したら、突然、「お前たちは危ない」と資金を引き上げられてしまった。だからタイのバーツの価値も半分に減ってしまった。彼らはパーツ売りで大儲けした。
欧米の連中は、「タイ、マレーシア、インドネシアなどアジアのクローニー (縁故)資本主義はいけない」というわけですよね。欧米の連中こそ、彼ら自身が仲間で組んで、そういうアジアをつぶしている。彼らは、表向きは、自分たちは「公正な資本主義だ」と言っている。
当時、私はちょうどタイにいましたが、実態は逆で、自分たちと同じことをやっている連中をうまく騙して、ぼろ儲けしたというのが、アジア金融危機の真相だと、私は信じています。
日下 今の言葉を裏付ける話はいっぱいあります。
長銀はもう潰れちゃってないですから。「あいつは悪いやつだ」という話ばかり。「この次、二度と騙されない」という話なら、私はするが、「あのときの日本人は本当に善良だった」という話は、悲しくて言えない。
馬渕 今でも言えないですか。
日下 言えますよ。だけど、その先どうなるのかと言うと、大掃除しないのだから、また同じになる。
山一證券「飛ばし」には大蔵省がかかわっていた
馬渕 私がこういうことを言うのは僭越かもしれないのですが、これから日本の企業を守るためにも、日本の読者の方が知っておいて自衛することが重要だと思うんですね。 日下先生が現場で体験されたことを、ぜひお話ししていただきたいのですが。
日下 じゃあ、なるべく古くなくて、今、後腐れがないような話をすれば、オーストラリアへちょっと行ったことがある。
きれいな牧場で、ヤギの赤ん坊がいっぱいいた。それは山一證券が飛ばした物件で、「イギリスの投資信託に渡してあるから、不良債権ではありません」と、日本国内では言い張っていた。それは当時の大蔵省も承知の上だった。
当時の新聞でも出ていたが、もともと山一證券は「不良債権がこれだけ出ました。だから二千億円ぐらい赤字決算をいたします」と大蔵省に言った。
ところが、大蔵省は、「それでは、今年の税収が減ってしまう。ともかく赤字にするのは来年にしてくれ」と。そのときの次官、局長は、自分のときだけは何とかすればいいと思ったらしい。「ともかく黒字決算にして税金を払え。 あと、なし崩しでまた赤字になるのは認める」と指導した。
山一證券はその当時、それでいいのか、じゃあ、飛ばしでもしようか、と。「ちょっと物件を見てきてくれ」という話で、何かのついでに行ってみた。
大蔵省が大誤算だったのは、それを仕組んだ男がイギリスで、その証券会社を辞めてしまったことだ。 大蔵省の人は、「本人がいなくなるとは夢にも思わなかった」と言うので、日本的終身雇用の会社しか知らずにご指導を乱発したのを白状したことになる。本人が辞めて、「山一證券の飛ばしを手掛けていたのは俺だ」と言った。その人は、「みんな俺に頼め、飛ばしてやる」と言った。それが私の知っている実話。
大蔵省も甘い。 大蔵省には、友達がたくさん入っている。だから、「大蔵省にもバカがいる」という常識が私にはあったけれど、一般にはなかった。「大蔵省の人が考えてなさったことだろう」と尊敬していた。
馬渕 その飛ばしをやった男というのは、どういう出自なんですかね。 彼はローンウルフですか、それともやっぱり背景があるのですか。
日下 わかりませんが、日本側は普通の公務員で上下左右の顔色を見ながら仕事をしていたと思う。 イギリスの投資信託を買いましたと、 山一證券は言うが。
しかし、その現在価格は、ひどいことになっている。たぶん、なにもないかもわからない。「飛ばし」というのはそういうものだが。
山一は、飛ばしておいて、「今でも、それだけの金が先方にある」と言っているのを、大蔵省は止めた。
馬渕 非常に興味深いお話で、 今、我々がそこから教訓を得ることは、ひとつは安易に外国に頼らないということですね。わけのわからん投資会社が提案した、そういう投資案件、つまり飛ばしの対象に乗ってしまったと。たぶん山一がそれを探し当てたのではなくて、「こういうものがありますよ」と、向こうが持ってきたのでしょう。
日下 それを大蔵省が認めてくれるという(笑)。
馬渕 そういう意味では山一も、責任逃れをやっているわけですよね。
日下 いや、はじめは「自分が処理する」と言った。
馬渕 山一が、ですか。
日下 そう。 山一は、今年赤字決算して、 それで税金を払わないほうが得だと。しかし、いくら言っても、大蔵省が、「今年一年は隠せ」とか言った。
馬渕 それは大蔵省の、要するに当時の局長が、自分のマイナスになるのを避けるという官僚特有の保身術で?
しかし、山一が、飛ばしの対象をイージーに選んでしまったという問題も、同時にあるのではないかと。つまり、外国の投資ファンドについて、きちんと知識を持っていれば。
日下 そのころは、まだあまりなかった。
馬渕 なかったわけでしょう。だから最初に飛ばしたときに、甘言に翻弄されて、簡単に信用してしまったということは、山一側のミスとしてあるんじゃないでしょうかね。
日下 山一が「飛ばさない」と言って紙を出したら、「どこかに飛ばしてくれ」と大蔵省から頼まれた。
馬渕 「飛ばしてくれ」と、大蔵省が先に言ったわけですか。
日下 そう思います。
馬渕 大蔵省は、とにかく所得税、つまり法人税を取りたいから、どこかに飛ばしてくれと。すると山一が、そのオーストラリアの農場を探し当てて、そこに飛ばしたということですか。
日下 山一が探したかまでは知らない。ただ、大蔵省は「ともかく隠してくれ」と言ったことは確かなんだ。 当時の新聞にも載っている。
私は銀行の中で、「山一はこれ、どうする気か。 大蔵省は絶対、責任を取らないよ。言うだけ言って逃げちゃう。 役所はそういうものだ」と言ったが、みんな信じなかった。
馬渕 その役所観は正しいと思います。
私も、大蔵省ではないけれど、別の役所にいましたからわかります。 最後は責任逃れをしますからね。
日下 そうです。 で、 銀行の中で「俺だったらやるよ」と(笑)。
馬渕 大蔵省にそそのかされたとはいえ、イギリスの得体の知れない、そういう投資先に飛ばしたということで、結局は山一の責任になるのでしょうね。
日下 はい。そうなりました。
安倍さんが役人を変えた
日下 役人の話といえば、こんなことがあった。
富士急ハイランドの堀内光雄(一九三〇~二〇一六年 富士急社主 一九七六~一九九〇年、一九九三~二〇〇九年衆議院議員を十期務める)さんが、一九九七年に通産大臣(一九九七年九月~一九九八年七月)になった。
そのころ、当時の石油公団(一九六七年政府出資により設立された特殊法人。二〇〇四年、独立行政法人「石油天然ガス・金属鉱物資源機構」のことを、彼は「あれは伏魔殿だ。通産省の中でもデタラメをやっている。 俺は通産大臣として、『少しは中を直せよ』と、やんわり言っていたけれども、向こうはバカにしていた。『この大臣は来年は辞めるから』と、こちらの任期ばかり見ている。それでチクショウと思って、石油公団の総裁はなんぼなんでもインチキをしているから、大臣の命令でクビにできる」と啖呵を切った。
そのときクビにするからには、経理をごまかしている証拠がいる。 堀内さんは、「俺は慶応大学でそういうことを専門にやっていたのだ。俺をバカにするな、徹底的に調べる」と言った。すると役人は、「ハイ、そうですか、じゃあご自分で調べてください」と、通産大臣室の半分が埋まるぐらいボール箱を積み上げた。
それで彼はカッときて、それを全部調べ挙げた。結局、それでふたりほどクビにした。それでも経産省は、彼の言うことを実行しない。しかも、彼が大臣を辞めて一年ほど経ったら、ふたりはもとに戻ってしまった。
だから、堀内さんは「役人と喧嘩しても無駄だ」と言っていた。これは秘密でもなんでもない。彼は通産大臣を辞めたあとに、そのいきさつを「文藝春秋」(一九九八年十一月号)に掲載された論文「通産省の恥部 石油公団を告発する」)に書いた。
馬渕 最近までは、役人の力が強くて、たぶんそうだったと思うんですね。とくに大蔵省(現財務省)は強くて、大蔵省の官僚と喧嘩をしたら、大蔵大臣のほうのクビが飛ぶみたいな話でした。 大蔵省は予算と国税を握っているから強いんですよね。
だから、いいように脅かすこともできたのだと思う。ところが今、財務省はそれが通用しなくなった。それは安倍さんの強烈な指導力もあるかもしれませんが。
官僚が決して、みんながみんな悪いわけではないのですが、一部は、自分たちが国政を動かそうとするわけです。そうした心意気は悪くないかもしれないけれども、最終判断はやっぱり政治に従わなければならない。しかし、官僚はそうしないわけです。事実上のサボタージュやボイコットをしたりする。
国際金融機関は仕事上、関係があったので、横から見ていて、予算をどのように決めるかというのも若干わかりましたけれど。それ以外は必ずしも詳しくはありませんが、想像はつきますよ。
大蔵省の役人が他の政治家に手を回すわけです。すると、他の政治家も脛に傷があったり、息子の就職など、世話になったりしている。さらに、大蔵省はメディアのうるさい新聞記者とか、テレビの連中の再就職先の面倒を見ている。だからメディアも、決して最後までは大蔵省に抵抗できない。 消費税一〇%引き上げにしても、メディアもみんな賛成していたでしょう。
日下 財務省が「絶対に消費税を上げる」と言って、日本中、宣伝して歩いた。たとえば、商工会議所とか、なんとか工業クラブとか、なんとか会がいっぱいあって。 財務省の人が、そこに入っている。
それが突然目が覚めたように動き出して、「消費税のことが今、問題になっていますから、誰か詳しい人を呼んで講演会を開きましょう」と言い出す。そこで日本中、消費税を上げないと、日本国は壊れるという大合唱になってしまった。
それで安倍さんが、財務省と戦うには「私にできることは解散総選挙しかない」と考えた。解散だけは総理大臣がスパッとできる。「他は全部塞がれちゃった」と言って解散した。そのとき新聞はみんな「大義名分なき解散」と書いた。
不思議に国民は、大義名分なんかなくてもいいと思ったらしくて、解散総選挙で、また安倍さんが大勝利、それで財務省は大惨敗した。そのとき、だいぶクビが飛んだらしい。
馬渕 そういうことでしょうね。
八%に上げたときに、財務省の見通しが崩れて、皆様ご存知の通り、増収どころか減収になって、GDPも下がったわけですよね。
日下 私なんか、ただポケッと見ているけれど、「それ見ろ、財務省がやりすぎた」。安倍さんみたいな男が今に出るに決まっているのだと言う声が出た。 「世の中なめとる。だからたまには痛い目に遭ったほうがいい」と。
日本型信用社会がつぶされてきた
馬渕 過去の長銀、山一ではないですが、安易に外国に頼るということは、日本の企業は避けたほうがいいと思うんですね。 オリンパスがおかしくなったのも、安易にイギリス人の社長を入れたからですよね。 ソニーにしても。
日下 日本人はこんなに田舎者ばっかりだったのかと、本当にビックリした。
馬渕 日本は信用社会で来ているから、外国人が騙そうと思えばいくらでも騙せるわけですよね。
逆に信用社会であったからこそ、 弁護士費用とか余計な費用がかからなかった。 そういう意味では、日本の経済成長に役立ったはずです。
日下 私がまだ駆け出しの銀行員で、あっちへ金を貸したり、こっちで取り返したりをやっていたときに事を荒立てずに、スピード速く、そういうことができた。
そういう日本型取引、日本型社会の特徴の根源は何だと思ったとき、それは全部、上の人が互いに結婚しているということなんだ。
馬渕 姻戚関係にあるということですか。
日下 そう。血族関係。 デパートの社長と取引先は、みんな結婚している。 銀行もそうだ。
馬渕 そういうことですか。 系列会社というのは、結婚している会社という。
日下 だから騙されていたからっていっても、「またいつか、なにかの形で返してくれるだろう」と考える。 同族取引なら、いちいち決算しなくてもいいわけ。 「そういうのが日本か」と思った。
それがときどき行き過ぎたのが、新聞種になる。別に行き過ぎなければ、あれはあれでいい制度だと思ったものだ。
馬渕 アメリカ流に言えば、それが「系列」ということになるわけでしょう。 だから「系列はけしからん」とアメリカがつぶしにかかった。それが、日本の信用社会をつぶすということでしょうね。
日下 一所懸命つぶしたんだ。
馬渕 ええ。だから今は、それはほとんどつぶれたわけですね。コーポレートガバナンス・コードによれば、今、株の持ち合いをやめることになっている。
あれも無意味なことで、一流企業にとって、株の持ち合いをやめたら、これから株主総会を乗り切ることも大変になるし、買収の対象になりそうな日本の企業にとっては大変ですよ。
結局、日本的な信用取引をやめさせるために、横文字の、なにか訳のわからん、コーポレートガバナンス・コードとか、ガバナンスが重要だということを言って、外からその会社を支配できるようなシステムにつくり替えようとしているわけです。
だから今や、このコードを厳格に適用すれば、社長がなにをするかというと、ただ黙々と利益だけ上げていればいいということですよ。 経営方針も外が決める。誰を社長にするかも外が決める。つまり委員会が決めるというものですが、それで「社長は決めたことを実践しなさい」と。
こういう方式というのは、共産主義経済と同じです。 ソ連の場合には、鉱山省とか石油省とか、役所がいろいろあった。その傘下に企業があった。だから、企業は、 共産党の指令を黙々と遂行することだけがノルマだった。
今、コーポレートガバナンス・コードで、日本の企業文化、経営方式を変えようとしている。私は前から、「これは共産主義経済、統制経済に戻ることだ」と言っていた。
外資が日本で自由にビジネスをできるようにすることが規制緩和なんです。 コーポレートガバナンス・コードで、彼らのルールに日本の企業のルールを変えるということです。そういうことが今、行なわれている。
それが、日下先生の話から、日本は信用でやってきたのが、結局、契約社会になってきたということですね。
日下 契約なんて文章なのだからな。あんなものは我々、いくらでも嘘を書けますよ。
馬渕 契約社会になったら、日本人はお手上げです。 日本人は真面目に守ろうとするわけです。ケースバイケースで、いくらでも解釈を変えるというか、都合のいい解釈ができるようになっている。そういう社会になりつつあるというのが、非常に危険だと思いますけれどね。
信用社会と契約社会との折り合いの仕方
日下 古い話ですが、銀行に入って私がいよいよ実務についた。「あいつは東大だから、こんな細かいことは見ないだろう、見てもわからんだろう。大所高所からやってくれるのだろう」と、まわりすべてがそういう目で見ていて、失敗したらいじめようと思って待っている。 そこで「私は絶対にミスしないぞ」というのをやってみようと思った。
お金を貸して担保を取る。 すると、相手が「仕事を真面目にやったら目がつぶれる」と言われるほど膨大な担保目録を持ってくる。その中には、便所三棟なんて書いてある。
そこで、絶対にミスがひとつもないようにしようと思って、 担保に取ったものすべてが、ここに書いてある通りかどうかをチェックした。 便所三棟というものまですべて自分の目で見て、この一年間の取引すべてをきちんとチェックした。 さらに去年も一昨年も見たら、これからどんどん出世しそうな先輩の仕事のあらが全部出てきた。これを全部ばらしたら、あの人たちににらまれるだろうと思った。
馬渕 むしろ先生のやり方が、信用社会を崩すようなやり方というか。ひとつひとつ契約をチェックすれば、そういうことが起こるでしょう。
日下 それで「これ、どうしましょう?」と言ったら、「もういいよ、適当にやる」と言われたんだけどね。そんなにまで調べなくたって、世の中うまくいっとるよということなんだよね。実際そうなんだ。
馬渕 そこは重要なことですね。実際それで、日本社会は今までうまくいっていたし、今も基本的にはうまくいかなければいけないと思うのですが。
日下 私は、悪いのはそういう煩雑な制度だと思って、「この制度はこう変えましょう。 貸出手続き書はこう変えましょう」と、全部変えて置いてきた。
馬渕 それ、実際にされたんですか。
日下 あくまで追跡したら自分が嫌われるとわかっていた。「日下はめくら判でない」と思わせればいいのだから。
馬渕先生のやり方が信用社会に契約を取り入れて折り合うやり方と言えるのでしょうね。
日下 そうかも知れません。ただ折り合う前に、スキンシップと合理主義のすごさを認めさせる努力が必要でした。
第6章 いよいよ日本が世界から見直されている
グローバル化は根無し草の人類になる
馬渕 移民というのはユダヤ化のことなんです。 ユダヤ人の歴史そのものが移民からはじまっています。 ユダヤ人の歴史はメソポタミアにいたアブラハムがヤーベの言葉に従ってカナンの地を目指したところからはじまる。だからもともとユダヤ人というのは旅人なんです。
世界をユダヤ化するということは、世界のみんなを移民にしてしまうということです。それが今起こっている、グローバル化ということで、まさに移民問題なんです。だから国家というものは認めない。
日下 グローバリズムとは国境をなくして国家をなくそうとすることですね。
馬渕 私がそういう話をすると、みんな「じゃあ、なんでイスラエルっていう国があるのですか」と言う。
私が勉強した限りでは、ユダヤ人にだけ認められている方式なんです。
旧約聖書を読んでみると、神の言葉を預かっている預言者という人がよく現れる。民族的な預言者と、国際的な預言者というか、普遍的な預言者が交互に現れて、ユダヤ人に諭すという物語になっている。 ですから、ユダヤ人には民族的な発想と、普遍的な発想が共存している。 民族的な発想を具体化したのがイスラエルの国で、普遍的な発想を体現しているのが、今、世界中に散らばっている「ディアスポラ」と言われるユダヤ人だということです。
彼らからすれば、ユダヤ民族の生存のために、そのふたつが必要なのです。 国が滅びたら自分たちも一緒に滅びるから国だけに頼るのは危険だというので、世界に散らばる。しかし世界に散らばっても、自分たちの祖国がないと、自分たちの民族意識が弱まるからイスラエルという国は必要だと。 彼らに都合のいい議論ですが、ユダヤ人の歴史家の本を読むと、そう書いてある。
イスラエルという民族国家があって、世界中にユダヤ人が散らばって、彼らは普遍主義、すなわちグローバリズムを主張している。それは突き詰めていけば、ユダヤ民族の安全保障になっている。
今、グローバル化を推進している日本人は、世界をグローバル化するということは、世界をユダヤ化するということなのだということがわかっていません。私は別にユダヤ思想が悪いと言っているのではありません。それは日本人には合わないと言うのです。 日本人どころかユダヤ人以外の誰にも合わない。
ユダヤ化といわずに、グローバル市場化とか、普遍的な価値だとか人権、民主主義、自由主義とかいって、普遍的価値を広めている。そういうユダヤ勢力がいるわけです。それは、ユダヤ以外の民族の価値を否定し いるんです。そうすると、 ユダヤ人は安全なんですよ。
そういう発想があるということを、少なくとも我々は知って、グローバリズムがいいことか悪いことかを判断しなければならない。
残念ながら、我々はそういうユダヤ化された世界に生きているわけです。
グローバル化の最大の目的は、国境をなくすということですから、すなわち民族文化をなくすということになるんです。民族文化を否定したら、みんな根無し草の人類になってしまう。ということは、ユダヤ人が主導する世界になるということです。
日下 ユダヤ人がなぜ世界中から嫌われるのか、日本人にはわからないでしょう。
馬渕 そうですね。今、我々は、ユダヤ人がつくった経済システムの中で生きているのだということを理解することが重要だと思うんです。
日下 ただし、その被害は日本は少なかった。
馬渕 今まで少なかった。ですから、いまだに日本は攻撃されているんですよ。
日下 日本はユダヤと戦える国ですけれどね。
馬渕 ええ、戦えます。
それは逆に言えば、ドイツのようなことをやらなかったからです。日本はユダヤ人を迫害したことは一度もない、迫害どころか、ユダヤ人を助けてきた。
その国が、なぜ今ターゲットになっているのか。日本のようなまともな国は、彼らにとっては困るんです。まともな国とは倫理観の高い国ということです。
彼らは、みんな金で動く国になって欲しい。そうなったら、彼らは牛耳れる。しかし、彼らがいくらエージェントを送っても日本人をまだ牛耳れない。それは日本の民度が高いからです。
日下 ものすごく高いんです。
『2020年世界の真実 馬渕睦夫』
アメリカ国民はユダヤ思想の影響を受けてきた
「ユダヤ」という視点から見ないと、世界で起こっていることがわかりません。ウィーン会議以降、ユダヤ金融勢力が「世界の仕組み」に影響を及ぼすようになり、とりわけロシア革命以降の過去百年は左派ユダヤ勢力が世界秩序をつくってきたと私はとらえています。
かつて上智大学名誉教授の渡部昇一氏と『WiLL』(二〇一六年十二月号)で対談したときに、ユダヤ人の願望は三つあると指摘していました。
一、人間を人種ではなくて、能力で判断する。
二、契約を尊重する。
三、国境をなくす。
現在のアメリカは、能力で判断することが当然となり、ユダヤ人だからと不利益をこうむることはなくなりました。それから、契約を重視することも、契約社会になって実現しています。 この二つに関しては、アメリカだけでなく、濃淡はあっても世界のスタンダードとして広まっていると思います。
ところが、国境をなくすということは実現していません。これを実現しようとしてやってきたのが、いわゆるグローバリズムなのです。EUはその一つの実験場ですが、アメリカもオバマ大統領まではどんどん移民を入れてきました。つまり、国境をなくす一つの手段が移民だったのです。
ユダヤ人が優秀であることは、衆目の一致するところです。実際にアメリカの大学で優秀な成績を収める学生はユダヤ系が圧倒的に多いし、有名教授の多くはユダヤ系です。それから、ハリウッドを含めて、メディアに対しても影響力が強い。「#MeToo」運動の火付け役、大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインもユダヤ系です。
評論家の加瀬英明氏と、同じく『WiLL』(二〇一八年八月号)で対談したとき、「ユダヤ人の信仰の根に、ヘブライ語で『ティクン・オーラム』(世界を正す)という考えがあって、祖国を持たなかっただけにグローバルです」と加瀬氏は語り、グローバリズムを「ユダヤ思想でしょう」と指摘しましたが、アメリカ国民は知らず知らずのうちにユダヤ思想の影響を受けてきたと言っていいでしょう。
ロスチャイルド家と並び、ディープ・ステートを語るときに重要な存在はロックフェラー家です。 ロックフェラー家はスタンダード石油(注1)を創業したジョン・ロックフェラーに始まる大財閥で、宗教はプロテスタントだと言われます。しかし、ジャック・アタリはジョン・D・ロックフェラーJr.を「隠れユダヤ人」と指摘しています(『ユダヤ人、世界と貨幣』(作品社)。彼らのような大資本家のビジネスは国境を越えるため、国家の介入はないほうがいい。だから、グローバリズムの旗手となってもおかしくないのですが、ユダヤ系左派勢力の思想が深く浸透したという面があるのかもしれません。
注1: スタンダード石油 一八七〇年、ジョン・ロックフェラーによって設立されたアメリカの石油会社。買収によって規模を拡大し、一八七〇年代にはアメリカ国内で独占的な状態に至るが、一九一一年に連邦最高裁判所から解体命令が出され、スタンダード・オイル・オブ・オハイオ、 スタンダード・オイル・オブ・ニューヨーク(後のモービル)、スタンダード・オイル・オブ・ニュージャージー(後のエクソン)など、三十四の企業に分割された。
20世紀の名著『ユダヤ人 なぜ、摩擦が生まれるのか』のどこが禁書か 渡部昇一・馬渕睦夫 杉原千畝どころか、日本は国を挙げてユダヤ人救出に手をさしのべたのだ!
渡部昇一氏のような博覧強記の論客でさえBelloc著"The Jews"を2013年に読むまではロシア革命の猶太関与を知らなかった「正直に言って愕然としました」(『日本の敵 グローバリズムの正体』p.94)
英国評論家ベロックが猶太問題を真正面から論じる『ユダヤ人』は2016年9月渡部昇一氏監修で邦訳出版されたが全ての大手紙から広告掲載を拒否された。決して反猶太的内容ではないがロシア革命関与など彼らに不都合な話もある
対談 渡部昇一 × 馬渕睦夫 「グローバリズムという国難をどう乗り切るか?国体を再発見し本来の日本を取り戻せ!」(“命のビザ”は作られた美談、メディアが反日な理由、本当の意味での創氏改名を強制すべき、グローバル化と如何に折り合いをつけるか?)
【大道無門】馬渕睦夫と国難の正体を暴く [桜H25/5/24]
毎回、各界の著名人をお迎えして様々な話題について語り合う対談番組。
歴史から言語、政治経済、哲学まで、幅広く深い知識においては白眉の存在である渡部昇一がホストをつとめ、ゲストそれぞれの魅力や、専門分野にまつわる話題を巧みに引き出していきます。
司会:渡部昇一(上智大学名誉教授)
ゲスト:馬渕睦夫(元駐ウクライナ大使)
『渡部昇一の世界史最終講義 朝日新聞が教えない歴史の真実 渡部昇一、髙山正之』 (陰湿なアメリカ(米国の戦争がなぜ起きたか)、マスコミを支配するグローバリスト、日本国憲法は敗戦条約だった、戦後の学界とマスコミを支配した敗戦利得者、反日無罪を唱えるためだけに存在している朝日新聞(親米反日))
『渡部昇一の世界史最終講義 朝日新聞が教えない歴史の真実 渡部昇一、髙山正之』
第二章 崩壊する「米国製の嘘」
アメリカ発「残虐な侵略国家日本」
渡部 いまの日本人は、アメリカとイギリス、そして中国に対して、戦争中、実に悪いことをしたと思っています。
それは教育機関、学会、マスコミがそろって「すべて日本が悪かった」と教え、頭の中に刷りこんできた結果ですが、もとはアメリカの占領政策によって持ち込まれた歴史観です。
少しずつ、日本の本来の姿に戻す動きが起こりはじめていますが、必要なのは、遠回りなようでも歴史観を正していくことでしょう。
髙山 私は、現在の日米関係をもう一度、きちんと整理しないと難しいのではないかと思います。
その原点は、昭和20(1945)年9月15日と17日、朝日新聞に掲載された鳩山一郎の談話でしょう。戦争に負けた直後、「“正義は力なり”を標榜する米国である以上、原子爆弾の使用や無辜の国民殺傷が病院船攻撃や毒ガス使用以上の国際法違反、戦争犯罪であることを否むことはできないであろう」と、きっちり米国を批判したのです。
朝日は当時、進駐軍の目に余る略奪や強姦を厳しく非難していました。そこでGHQは朝日に発行禁止を命じて、さらに事前検閲のプレスコード(日本に与うる新聞遵則)を指示、連合国や東京裁判への一切の批判を許さない言論統制が始まる。
朝日はそこで「間違った記事は載せていない」と頑張ればよかったのに、わずか2日間ばかりの「反省」で、すっかり転んだ。
朝日だけじゃない。世界の情報を流してきた同盟通信を解体し、すべての情報はGHQが選択した。
その閉鎖空間でマッカーサーは、真実を伝える代わりに嘘を流し込んだ。米国のでっち上げた「太平洋戦争史」を掲載させ、架空の「残虐な侵略国家日本」を創り上げていきました。
渡部 占領下のあの7年で、戦前の有力者が一斉に追放されたため、思わぬ出世をした人が大勢出ました。
戦中に左翼運動をやって帝国大学を追われた人たちが戦後、大学に復帰して東大や京大の総長・学部長におさまった。日本の敗戦によって利益を得た「敗戦利得者」が戦後の学界とマスコミを支配したといって過言ではありません。
敗戦利得者とその弟子の秀才たちが各地の大学に散って、日本の残虐性と罪を一方的に断罪するGHQのプロパガンダを学生に教え、あるいは高級官僚として、さらに朝日新聞やNHKに入って反日的な歴史観を広めてきたわけです。
髙山 そうですね。GHQは情報を絶った上で、日本人に好き勝手な情報をインプットしましたが、その忠実な道具になったのが「転んだ朝日新聞」でした。
「国民は軍国主義独裁者の犠牲にされ、無謀な戦争に投入された」と日本の中の対立構造を書き続け、同時に米国を「民主主義で良い国」だと書いた。
発禁2か月後の11月11日付紙面には「京都・奈良無傷の裏」と題して、本当は原爆投下のために無傷で残しておいた京都を「ハーバード大のラングドン・ウォーナー博士が空襲するなと献策した」と書きました。
ウォーナーのリストには熱田神宮や名古屋城、広島の広島城など、原爆や爆撃で燃やした城も入っているのに、そんな見え透いた嘘もGHQの威光で信じ込まされたわけです。
朝日はその後も、「アメリカ的正義の代理人」として、日本軍がいかに残虐だったかの米国製の嘘、南京虐殺や泰緬鉄道、バターン死の行進などを非難し続けて、GHQが占領していた「戦後7年」を「戦後70年」まで持続させることに成功しています。
日本がいま抱えている戦後レジームの問題は、すべてこの「日本人に日本を絶望させる自虐史観の定着」に起因しています。
渡部 かつては朝日新聞の影響力は大したもので、知識人は朝日に叩かれると「ハハーッ」とひれ伏していたものですが、近年はそうでもなくなってきました。
髙山 朝日は黙って米国製の嘘を語っていればよかったのに、直弟子として欧米発の正義と民主主義の言葉を伝える日本一偉い存在だと勘違いしたあげく、詐話師の吉田清治に乗っかってオリジナルの「慰安婦強制連行」を華々しくやった。粗悪な嘘でも通用させられた時代が終わったことを、愚かにも認識しきれなかったのです。
今になってみると、朝日は日本人を中傷して威張っている単なる裸の王様だった。だんだん化けの皮がはがれてきた。そして吉田清治と吉田調書の嘘記事の撤回と木村伊量社長の謝罪、辞任で、世間もやっと納得しました。
引き伸ばしすぎた戦後70年のボロが出て、慰安婦どころか米国製の嘘も次々と崩壊していきそうな気配があります。
渡部 ですから朝日新聞はじめ、敗戦利得者が流布してきた歴史観の元は東京裁判であり、アメリカ占領軍であると言い続けなければいけない。大東亜戦争は侵略ではなかったこと、人種差別と植民地支配を終わらせたことを主張すべきです。
『国難の正体 馬渕睦夫』グローバリズムと共産主義は同根(特権エリート階級と貧困大衆という超格差社会を生み出す点で同じであり国民のチェックが及ばない社会。歴史的に見れば、共産主義や世界統一のために支援活動を行ってきたのは、大資本家たち)
『国難の正体 馬渕睦夫』
新装版まえがき いま世界はハルマゲドンへの瀬戸際にある
このたび『国難の正体』 の新装版がビジネス社から出版されることになりました。拙著『国難の正体』が発行されたのはほぼ二年前ですが、今日でもその内容は古くなっていません。古くなっていないどころか、最近のウクライナ情勢や「イスラム国」への空爆などを見ていますと、同書で予想したハルマゲドンの方向に国際情勢が向かっているように思えてなりません。ハルマゲドンとは世界最終戦争のことですが、 第三次世界大戦と言い換えることができます。これは決して私だけの妄想ではありません。 今年の九月にはローマ法王が「世界は第三次世界大戦に近づいている」との警告を発しました。
『国難の正体』で指摘しましたように、戦争は偶然に起こるものではありません。そして教科書や報道で教えられるように必ずしも国家対国家の図式で戦っているわけでもありません。ヒト・モノ・カネの行き来を自由にするグローバリズムが世界経済を席巻していますが、グローバリズムという思想により現在の世界に圧倒的な影響力を及ぼしている勢力が戦争を企図しているのです。それはウォール街やシティーといった国際金融資本家=グローバリストたちです。彼ら金融資本家たちは特定の国を代表しているわけではなく、政府の規制を排除して、マネーが支配するグローバル市場により世界統一を企んでいるのです。
では、なぜ今ハルマゲドンなのでしょうか。実は、昨年(平成二五年一一月から始まったウクライナ危機が暗示しているからです。 親欧米派デモが親露派ヤヌコビッチ大統領を追放した流血クーデターに発展し、クーデター後の暫定政権がウクライナ在住のロシア系住民を迫害し始めたため、ロシア系住民が六割を占めるクリミアのロシアへの編入という結果を招来しました。 注意していただきたいのは、クリミアのロシア編入を受けて、アメリカがロシアの言い分を全く聞かずに一方的に経済制裁を発令したことです。
それと同時に、欧米のメディアはプーチン大統領が領土拡張主義者であると一斉に非難を始めました。 ここでアメリカというのは、必ずしも私たちがイメージしているアメリカ国家なり政府のことではありません。 アメリカ政府を動かしているウォール街を中心とする国際金融勢力を指します。
しかし、アメリカのこのような態度は自己矛盾も甚だしいと言わざるを得ません。なぜなら、ウクライナのデモを主導したのは当のアメリカであったからです。私がウクライナ大使を務めたのは二〇〇五年から八年ですが、 ウクライナにおけるアメリカの影響力は絶大で、駐在する前年のオレンジ革命も裏で糸を引いたのはアメリカでした。 要するにオレンジ革命以降のウクライナはアメリカが指導してきたのです。アメリカの隠された狙いはウクライナ危機を利用してロシアのプーチン大統領を失脚させることです。 ロシアをグローバル市場に組み込むことが目的なのです。
プーチン大統領はアメリカのグローバル資本がロシアの天然資源をコントロールすることに強く抵抗してきました。 その顛末は本書に詳述していますが、今回はグローバル資本がウクライナ危機を演出しつつ、プーチン大統領への攻勢を一挙に加速させてきたのです。 彼らのシナリオは、プーチン大統領を挑発してウクライナ東部に軍事介入させて、世界世論を反プーチンに扇動し、またロシア国内で親欧米的なNGOを使って反プーチンデモを組織し、プーチン退陣へ圧力をかけることであると考えられます。
この筋書きは、かつての東欧カラー革命や 「アラブの春」現象と同じパターンです。 本書でロシアが「アラブの春」現象を警戒していると書きましたが、まさに今アメリカはロシア国内で「アラブの春」現象を起こそうと工作しているのです。
ウクライナで起こっていることをよく観察してみると、疑問が次々と湧いてきます。
東部ウクライナでの戦闘はなぜこんなにも長く続いているのでしょうか。 東部ウクライナのロシア系住民は三〇パーセント余りの少数派に過ぎないにもかかわらず、なぜ市庁舎の占拠を実行し、独立への住民投票を求めるような無意味なことを敢えて行っているのか、理解に苦しむところです。
そして、疑問の最たるものは、七月一七日に発生したマレーシア機撃墜事件です。 撃墜後ウクライナの情報当局は、親露派勢力がウクライナ軍機と誤ってロシアが提供した地対空ミサイルで撃墜したとの盗聴記録を公表しました。 しかし、このような手際よい盗聴記録の公表はかえって疑惑を深める結果となりました。通常、情報機関は盗聴の有無を安易には公表しないものです。 ウクライナ側には何が何でも親露派の仕業にしなければならない理由があったのだと勘繰りたくなります。
案の定、ロシア国防省はマレーシア機の近くにウクライナ空軍機 (SU-25) 二機が映った衛星写真を公表しウクライナ軍機が撃墜した可能性を明らかにしました。 その後、ウクライナ政府与党から極右勢力などが離脱し、治安当局の責任者である極右勢力の有力者が、理由を明らかにせず辞任しました。
これらの出来事を繋げてみると、どうもウクライナ政府に分が悪い状況は否定できません。傍証は他にもあります。マレーシア機撃墜事件の真相究明が求められる最中、突如世界世論の関心はイスラエルによるガザ侵攻に移りました。 撃墜事件の真相解明を求める声は、世界の政治家やメディアから突然消えてしまったのです。 しかも、アメリカはマレーシア機撃墜時の衛星写真を公開していません。 公開すれば真相が明白になるはずなのに、アメリカはなぜ衛星写真の公表を拒否しているのでしょうか。
これまでのところ、プーチン大統領はアメリカやウクライナの挑発にもかかわらず自制しているように見受けられます。アメリカの作戦を見抜いているプーチンがなかなか挑発に乗ってこないため、アメリカは別の手段を考えたようにみられます。それは、「イスラム国」問題です。この「イスラム国」問題もガザ侵攻と同じく、 突然世界のメディアの焦点に浮上しました。アメリカ人のジャーナリスト二人とイギリス人援助要員が、「イスラム国」の兵士によって斬首刑にあった映像がネットで世界に流れました。 これを機に、アメリカは「イスラム国」打倒へ向け空爆を開始し、有志連合を呼びかける事態になりました。
しかし、考えてもみてください。このような公開斬首という行為は、まるでアメリカとイギリスに「イスラム国」を攻撃してくれと言っているようなものです。もし、「イスラム国」の指導者が国の発展を願っているのなら、こんな無謀な挑発はしないだろうと考えるのが常識というものです。どうも「イスラム国」騒動にも何か裏があるように思えてなりません。
そのヒントは、「イスラム国」の英語名です。 「Islamic State in Iraq and Syria」、つまりイラクとシリアに存在しているイスラム国家ということですが、シリアが入っていることに注目する必要があります。 アメリカはシリア内の「イスラム国」支配地域の空爆を開始しました。しかし、シリア内の「イスラム国」壊滅のためにアサド政権と協力する考えはないと公言しているのです。ということは、アメリカは、世界の共通の敵と宣伝している 「イスラム国」を本当に壊滅させる意思があるのか疑問に思えます。 アサド政権と協力すれば、シリア内の「イスラム国」を制圧するのは容易になるからです。
そう考えますと、「イスラム国」攻撃の隠された狙いはシリアのアサド政権打倒であると結論せざるを得ないのです。 昨年、アサド政権が反政府勢力に対し化学兵器を使ったとして、 オバマ大統領はシリア空爆を宣言しました。 しかし、イギリスが同調しなかったこともあり、プーチン大統領の仲介を受け入れて空爆を断念したことがありました。 これで、オバマの指導者としての権威が地に落ちてしまったことは、まだ記憶に新しいところです。
今回のシリア空爆はオバマ大統領が失地回復を狙ったものでしょうか。そう単純ではありません。 ロシアは安保理決議によらないアメリカのシリア攻撃は、シリアに対する侵略であると声明しました。つまり、もしアメリカがシリア内の「イスラム国」支配地域のみならずアサド政権への空爆をするような事態になれば、ロシアが介入してくる可能性があるのです。 実は、それこそがアメリカの狙いと言えます。 ウクライナではプーチンが自制しているために、予期した成果が挙げられていないアメリカが、今度はシリアのアサド政権を倒すことに舵を切り、プーチンをシリアに介入させようとしていると考えられるわけです。
以上に見たように、世界は今ハルマゲドンの瀬戸際にあります。この状況の下で、日露関係を強化することは、ハルマゲドンを防止する上で大きな意義を持っているのです。その理由を『国難の正体』で詳しく論じています。 今回、『国難の正体』が多くの読者に入手しやすい形で出版に至ったことは、大変時宜を得たものと喜んでいます。 紙面の制約から、本書では、原本の中で一般の読者の関心が必ずしも高くないと思われた個所、国体論の項目を列挙した箇所、そして最終節の「究極の日本中立化構想」を削除しました。これらの削除にもかかわらず、 本書の趣旨はいささかも変更がありません。
来年の戦後七〇周年を控え、読者の皆様にとって本書が世界の隠された真相を理解する一助となり、予想される隣国などからの歴史認識問題の攻勢に対して精神的武装をする上で何らかの役に立つならば、幸いに思います。
二〇一四年一〇月吉日
馬渕睦夫
男女共同参画は、変種マルクス主義の内部破壊工作のひとつ(『グローバリズムの罠 国難の正体 馬渕睦夫』カウンターカルチャー、LGBTとか、そういうムーブメント、これらを仕掛けている人達というのは全部根っこは同じ)
【1/2【馬渕睦夫】グローバリズムの罠 国難の正体 前半 】
★51分30秒辺りから
私が何故グローバリズムを危険だって言う理由は、
もうお分かりになったと思いますけれども、
グローバリズムっていうのは共産主義だからなんです。
共産主義が何故いけないかって言うと、
人間の弱点に漬け込んだ思想なんですよね。
イデオロギーなんです、あれは。
哲学でもなんでもないんです。
人間の生き方を示してくれているのではないんですよ。
人間の弱みに付け込んだイデオロギーなんです。
どういう弱みですか?
お金に弱いんですね、皆さん、私も含めて。
それぞれ弱いんですが、弱くってもいいっていうかな、
それぞれそういう面を持ってますね。
しかし日本人というのは、「国引き神話」の昔から、
やはり日本人は「世の中は金じゃない。」「物質だけじゃない。」
という、DNAがずっと連なってるんです、今に至るまで。
だから大東亜戦争の時に、本能的に「赤化」というか、
「共産主義化」に反対させたというのは、
日本人のDNAがそうさせたのだと思いますね。
日本の国体に合わないんです、共産主義っていうのは。
日本人は相手の弱点を利用しようとか、それに付け込もうとか
普通は考えないです。
最近は考えてる人も結構いますけどもね。
それは日本の本来の思想じゃないんです。
「和」というのはよく言われますが、日本人はそういう
「敗者」とかっていうのはないんです。
日本の社会はね。
それぞれが個性を持ってる、皆さんもそうですね。
それぞれが社会において果たす役割がある。
それを「分(ぶん)」と言うんですが、
「分」を尽くすことによって社会の調和が保たれるというのが、
非常に簡単に言いますと、日本の「和」の思想なんですね。
これは古事記の神話からずっと続いているんです、実は。
我々は忘れてて、我々が今、日々の生活において、
特に若い方はそんなこと思わずに生活してるけれども、
しかし皆さんのDNAの中には、それがず~っと連綿と何千年と続いている。
だから共産主義という思想が日本に入ってきた時、
「これはおかしい」と多くの日本人は思ったわけです。
日本の国体に合わない。
人間の本来の生き方じゃない思想だと。
それは正しかったんですね。
世界のためにも正しかったんですよ。
だけどもさっき言ったような、
アメリカの大資本家とかイギリスの大資本家が共産主義を
推進したんですよ。
分かりますね、なぜか。
金を儲けること、つまり自分たちの特権化、自分たちの一握りの
特権階級であることと、
共産党のエリートと、おんなじ思想なんです。
つまり、民主主義的なコントロール一切なしに、政府の規制なしに
好きなようにする。
同じなんです。
共産党政権て、どんな政権かご存知でしょう?
国家よりも党の方が上にあるんですよ。
この頃はそういうこと、大学でも教えないんですよね。
ただ、あの、中国共産党って見てご覧なさい。
中国共産党。
党の主席の方が偉いんです。
国家主席よりもね。
政府よりも党の方がえらい。
党が政府を指導するんです。
これが共産主義。
自分たちの仲間、誰の批判も許さない自分たちの一人の仲間が
一つの国を指導するっていうわけですよ。
ソ連がまさにそうだったですね。
今、中国がそうなんです。
共産主義は何故間違っているというのは、
一人の自分勝手な人たちが国家の外にあって、国家よりも
偉いって言ってるんですよ、
その人達が。そう言う思想ですよ。
しかもその人達は私兵を持って、私兵っていうのはなかなか
日本語で馴染みがないんですけど、
自分たちの軍隊を持ってる。
人民解放軍、アレは国防軍じゃないんですよ。
中国共産党の軍隊です。
人民解放軍は中国共産党を守るために存在している。
中国という国家を守るために存在してるんじゃないんです。
面白いですね、そういうことは誰も言わない。
★56分50秒辺りから
グローバリズムと共産主義の根は同じだと先ほど申し上げました。
これを理解することが国難を理解することなんです。
世界の矛盾を理解することなんですね。
世界の矛盾を理解することなんですね。それはもう歴史的にもそうなんです。
これはご存じの方も多いと思いますが、カール・マルクスを育てたのはロスチャイルド家なんですね。
ロスチャイルドが金出して勉強させた。
それから、今みなさん大学時代に・・どうですかねぇ、若い方は知りませんが、マルクーゼなんて流行りましたね。
カウンター・カルチャーなんて、かっこいいこと(笑)カウンター・カルチャーなんて要するに既存の文化を破壊しろということですね。
彼はドイツ系のユダヤ人でアメリカに移民した人ですがね、マルクーゼを大切に育てたのはロックフェラーなんですね。
それでアメリカの社会を分断しちゃったわけですよ。アメリカ人がアメリカを解体してるんですよ。
逆に言えば、ウォールストリートの人っていうのは国家観がないわけです。
国家観というか、自分たちがアメリカ人だっていう発想がない。
それは嘘でも何でもない。さっき申し上げましたね、ロックフェラーは「私は国際主義者だ」と言ってる。私はアメリカ人だとは一度も言ってないんです。
そういうことなんです。だから、マルクーゼという外国人を使ってアメリカの既存秩序を壊したのはウォールストリートのこういう大金持ち達なんです。
ビートルズが流行ったのもそうですよ。このへんは詳しい方いらっしゃるかもしれませんが、アメリカで麻薬が流行ったのもそうです。
そういうことなんですよ。だから、誰が犠牲者か分かりましたね。だから、全く共産主義の逆なんです。
私は今でこそ、正しい意味で、万国のプロレタリアートは団結しなきゃならないですよ。グローバリズムに対してね。
グローバリズムに対して世界の、正に草莽崛起ですわな。人々を団結しろってことですよ。現に起こってる。
アメリカの中でもウォールストリートに占拠運動なんか、占拠ってelectionじゃなくてoccupy運動起こりましたね。
間違った意味なんかでティーパーティーなんて起こってますし、世界各国でやっぱりグローバリズムっておかしいんじゃないの。
一握りの金持ちと膨大な貧困層が出来る体制っておかしいんじゃないの、いうことになってきてるわけですね。
だから、マルクーゼのカウンタ・カルチャーがなぜ日本にとって問題なのか、後半に述べたいと思いますが、
実は国難には外憂と内患を分けました。元は一つなんですが、表向きは、表向きって言うか外憂、グローバリズム。TPPも含めて。日本の経済をグローバル経済に組み込もうっていう勢力ですね。
それから内患の方は、要するに日本文化を破壊するってことですよ。
つまりカウンターカルチャー。マルクーゼがまだ日本で生きているんです。
だからマルクスもマルクーゼも形を変えて日本でまだ生きてるんです。
マルクーゼはどんな生き方してますか?
ジェンダーフリー、フリーセックス、すごいことですね。
そういうことが堂々と行われているんですよ。学校教育にまで取り入れられているじゃないですか。
性教育なんて一時自民党も取り上げて問題になりましたが、自民党が取り上げたって直らない。
教育の現場にそういう人がいるわけですね。
フリーセックスとかジェンダーフリーとかいうのは、最近ではホモセクシュアルというか、同性結婚を認めるとか認めないとかアメリカで大問題になってるでしょ。そのうち日本でもなりますよ。
でもああゆう私から言えば正常でない状態が、なぜむしろそれを差別だとか言われて法律上認めるのが正しい方向だって言われてるのは、それは一つのイデオロギーに沿って言われていることなんです。
マルクーゼのカウンターカルチャーのイデオロギー、つまり、既存の秩序を破壊しろってことなんです。
既存の秩序が破壊されれば、皆さんの判断基準がなくなってしまうわけです。
そしたら、独裁政権になるわけですよ。
現にソ連が出来た時にはレーニンは子供は国家が育てるなんてやったわけですね。それは失敗しましたけどね。
それから、日本ではあまり知られてませんが、ハンガリーでも共産革命が起こって、短い間でしたが、ベラクーンという共産主義者が一時期政権を握ったんです。
それで何をやったか。フリーセックスを奨励したわけですよ。みんなあなたがた自由にセックスしなさい。
さすがにそれは受け入れられなくて軍部が立ち上がって潰しましたけどね。
だから、グローバリズムというか共産主義とカウンター・カルチャーは結びついている。表裏一体なんです。
皆さん今もう日本のテレビなんかを通じて同性なんてのは市民権得ましたね。あれもその一環ですよ。
その行きつく先は、独裁政権が待ってるんですよ。独裁政権が。
【2/2【馬渕睦夫】グローバリズムの罠 国難の正体 後半】
★50秒辺りからから
重要な点はこういうことなんです。
日本の左翼、つまりリベラルから共産主義者までは国際金融家の
代理人だということ。
日本共産党だってそんなこと夢にも思ってないんですが、そうなんです。
実際は。
彼らから見れば、そうなんです。
リベラル派は人権派だとか弱者の味方だとか、それはそうなんですが、
しかし彼らから見れば海の向こうから見れば、自分たちの代弁者だと
いうことになるんですね。
そのことに気付かなきゃいけない。
つまり昔から左翼、革新というものは実は左翼でも
革新でも何でもなくてウオールストリートだということ。
この逆説に気づけば、日本の文壇、言論界含めガラッと変わります。
日本のメディアは、あるいは労働組合は、左翼的っていうか
革新的なこと言ってると自称しているんですけど、でも実は、
あなた方の言ってることは
ウオールストリートの言ってることじゃないかということなんですよ。
そういうことを理解して頂ければ、日本の社会の分裂、分断というか
余計な雑音はなくなると思います。
★4分30秒辺りから
私は中国人は立派な国民・・・、国民かどうかわかりませんが、
人達だとだと思っていますけど
だけども全く日本人は中国人を誤解している、多くの人は。
中国が気に入るようにやる、あるいは思われていれば日中関係が
良くなると思っている人が多いですね。
自民党の一部の政治家も含めて。
でもそれは全く逆なんです。
それは、私は中国のそういうエリートの知り合いは少ないんですけども、
同じ共産主義国のソ連時代の経験から言えば、
ヘラヘラする人が一番軽蔑された。
表では、やぁやぁと握手してくれますよ。
だけどもね、つまり自説を持ってない人、そういう人は人間の屑だと
思っているわけですよ。
そのへんは当時のソ連のエリートは立派な人がいましたよ。
恐らく今の中国のエリートも、「日中友好!日中友好!」という人に
対しては、心の底でバカにしてると思います。
それに気付いてない日本人は本当におめでたいんだと思いますね。
やっぱり日本と中国は全く違う文明に属してるんですね。
これは皆さんご存知の通り。
日本はなにも中国から文明を分けてもらったわけでもなんでもない。
日本は独自の文明を育ててきたんです。
これはだって「トインビー」だって言ってるわけですからね。
(※アーノルド・J・トインビー / 1889~1975 /イギリスの歴史学者)
われわれの実感としてもそうだし。
だって中国人と全然違うでしょ?
発想からなにから。
それは韓国人とも違うんです。
全くと言っていいくらい違う。
それを日本と韓国は、昨日もなんか放送やってましたけど
「価値観を共有している」なんてとんでもないですよ、
全然共有してないですよ、日本と韓国は。
それはまさに冷戦時代の名残ですね。
自由と資本主義陣営だったっていうだけだったですね。
全然、韓国人と日本人は価値観が違います。
寧ろ韓国人は中国人の方に近い。
今、現に韓国の大統領は中国に行って仲良くしてますよね。
仲良くしてるっていうのはおかしいですが、合うんです、彼らは。
何故か?
個人主義だからです。自分中心主義ですね。
こういう言い方したら悪いかもしれませんが、
個人主義なんですよ、徹底した。
中国人もそうだし韓国人も。
日本は違う。
日本は戦後個人主義を持ち込まれて、今学校でも個性を作る
教育なんていってますよね。
アレは無理だと思います。
個性は作るもんじゃない、あるものなんですね、持ってるものなんですよ。
各人が個性を持ってる。
その上、個性を作る教育論てやる必要ない。
自分が他人にはない個性を持ってるということを気づかせる教育
をやるのが本来。
それは個性を作るとかね、他人とは違うという事を際立たせる、
自己主張する、というのが個人主義だと誤解されてる。
困ったものですね。
だから私は学校教育で先ずやるべきは、日本の神話を学ぶことだと
思うんですがそれは今日の本題とは離れますが、根底では結びついて
いるんですけどね。
どうも結局、戦後のなんか訳の分からない 「日本を否定していればいい」、
「アメリカの言うようなことをやってればいいんだ」というような、
大雑把に言いましてね、それがずっと尾を引いてる。
「国際人になれる」という教育をやれって言うわけですね。
びっくりするでしょうね。
例えば、皆さんが外国に行かれて
「貴方は誰ですか?」「私は国際人です。」
なんて、誰も握手してくれないですね。
「私は日本人だ。」と言ったら「そうか。」と言ってくれるわけです。
でも「私はグローバリストです。」とかね、
「私は地球市民で御座います。」とか、
「私は国際人だ。」と言ったら誰も相手にしてくれません。
そんなわけのわからない無国籍のデラシネ(根無し草。
故郷や祖国から切り離された人。)みたいな人はね。
「私は日本人だ。」と言って初めて、向こうは「そうか。」と
向き合ってくれるんです。
これは私の経験から言ってもそうですよ。
だから「国際人を作る教育」なんて本末転倒してますね。
先ず日本人を作りなさい。
そしたら自然に「国際人」になれるんです。
「国際人」なんていう言葉は発明する方がおかしい。
そういう国際の場に出て日本をちゃんと説明を出来る。
そういう人が「国際人」なんでしょうね、敢えて言えば。
だからそういうことからいろいろ日本の今の教育、
英語教育も含めて問題点は出てくるんですが。
飛んだついでに申し上げますと、
ウクライナでは、もちろん独立して20年ですけども、
自国の国語教育をものすごくやるんですね。
毎日やるわけですね、徹底的にやる。
小学5年生の時になって初めて外国の文学を学ぶんですが、
そこで日本の松尾芭蕉について学ぶんですがね、
そういう話を聞いて私は、ウクライナの小学校5年生の教科書を
取り寄せました。
国語の、ウクライナ語の。
そしたらびっくりしましたよ。
つまり3册ある。
1冊はウクライナ語、つまり現代文。
2冊めが文法。
3冊めが外国文学。
全部800ページあるんです。
教科書がですよ。
3つ足しますと2千4,5百ページ。
小学校5年生でこんな教科書使ってる。
それで例えば日本をどう教えているか、関心がありましたからね。
その外国語の教科書で、日本について書いてる所、もちろん
松尾芭蕉を取り上げているんですが。
松尾芭蕉について説明があるんですね。
松尾芭蕉の隣ぐらいにゲーテについての説明もありました。
ゲーテについての説明は3ページしかない。
松尾芭蕉には9ページ割いている。
説明してんですよ。
それで難しい松尾芭蕉の俳句を勉強しているんですよ、
小学校5年生でですよ。
私も今ちょっと見ないと忘れてしまうくらい難しいんですよ。
皆さんはこういう俳句はもちろん、
「古池や 蛙飛び込む 水の音」とか、
「五月雨を 集めてはやし 最上川」、
そういうのはご存知でしょう。
でもこういうのは御存知ですか?
「うらやまし 浮世の北の 山桜」
「旅人と 我名よばれん 初しぐれ」
「花盛り 山は日ごろの 朝ぼらけ」
「田や麦や 中にも夏の ほととぎす」
こういう句を、18句あるんですが、
ウクライナの小学校5年生が勉強してるんです、
松尾芭蕉の句だっつって。
私もその授業をを見て恥ずかしくなって。
私の知らない句が・・・。(苦笑)
「ほそみ」とか、「ほそみ」なんて皆さんご存知ですか?
松尾芭蕉の「しほり」・・「しほり」なんて勉強してる。
これも私も改めて勉強し直しました。
それで松尾芭蕉の作品を通じてですね、
日本人にとって自然はインスピレーションの源であり
日本人は自然の描写によって己の心情を表現する。
日本人は平凡さの中に美を見出し、精神性と物質世界との調和
を大切にする。
なんて見事にポイントを捉えている。
勉強して、そういうことを学んでるんですよ。
私が強調したかったのは、
精神性と物質世界との調和を大切にするという点。
それが私がグローバリズムに反対している理由の一つです。
日本はグローバリズムと合わない。
つまり精神性と物質性のバランスというものが日本にとっては
大切なことなんです。
これに合わないのはなんかおかしいと感じるわけですね。
だから共産主義はおかしい。
共産主義はもう唯物論ですからね。
精神的なものを認めない。
だから「国際人」なんていう教育をすることは全く本末転倒だと
いうことを言いたかったわけですね。
★19分30秒辺りから
アベノミクスを本当に成功させるんだったら、海外に立地した
日本企業を日本に回帰させなさい。
賃金が高いとかそんな問題じゃないんです。
作る製品に魂を吹き込むことが出来るかどうかの違い。
魂を吹き込まれれば日本の家電製品でも再び世界に
羽ばたきます。
私の海外での親しくしている人たちは一人の例外なく
こう言いましたね。
メイドインジャパンのソニーが欲しいと。
メイドインどこどこのソニーはいらない。
メイドインジャパンのパナソニックがいいんだとはっきり言ってます。
日本人にとって「もの作り」というのは単に物質的なものを
作ることじゃない。
そこに自分の精神を、魂を、打ち込むことなんですね。
だから工員さん一人ひとりでも、たとえ流れ作業やってても
違ってくるんです。
結果として出来てきたものが。
何故これに気づけないのか、いや、気づけないじゃない、
何故これを忘れてしまったのか、ということです。
今の日本の経営者は。
それで安い労働力ばっかりを求めて外国に行く。
そして挙句の果てはデモに遭ったりして。
そういう状況になるだけですよ。だけですよ、私に言わせれば。
これからますます中国もその他の国も環境が悪くなりますね。
労働環境っていうか経済環境は。
世界的に不況というか経済不況の時代を迎えてますから。
そこへこれからまた日本は、電力料金が高いから海外に行くとか、
トンデモナイ発想ですね。
海外に行ったら電気が来なくなるかもしれない。
今は電気が安くても、ですよ。
日本はそうことは朝野(ちょうや)を挙げて(官民一体となって
)防ぐ国民でしょう。
そういうところに目が向かなくなった経団連はやっぱり
参院選挙の敗者なんです。
絶対に日本は海外に進出しては成功しません。
それは別に海外の労働者が悪いんじゃないんです。
発想が違うんですよ。
日本人は日本人としてしか生きていけないんです、世界で。
何度も申し上げましたがが地球市民としては日本人は生きられない。
それはどこの国民もそうですよ。
みんな、アメリカ人はアメリカ人として、ロシア人はロシア人として、
日本人は日本人として、国際的な場で生きていけるわけです。
それを元にどういう風に相手と理解できるかというのは、
国境無くしてみんな地球人になって仲良くしましょうということは
全然仲良くなれないということです。
そういうことに残念ながら、学校の先生がたが、
一番重要な学校の先生方が気がついていないんじゃないかと
いうことですね。
グローバリズムは私は何度も言いますが物質至上主義だから
金権万能主義で、お金にならないものは存在できないという
主義だから、日本人の勤労観に合わないんです。
繰り返しますが、日本は各人が自分の個性を発揮して
「分」を尽くすことによって社会の調和が達成されると。
仕事は仏道修行でもあると、会社は精神修養の場でもある。
昔はそうだったんですよね。
だから皆さん、中小企業の勤務環境の必ずしも良くない中でも
厭わずに働いたわけですよ。残業が全部払われなくても。
それは1つのネジを正確に作ることが自分自身の魂を
磨くことと同じだったわけです。
だから結果的にはそのネジの一つ一つに日本人の魂が
刻印されたわけです。
だから世界に通用する。
アメリカの兵器だって今、日本のネジがないと出来ないんですよ。
飛ばないんです、アメリカの飛行機も日本の部品がないと。
だから簡単です。
日本の勤労観、経済観の源流である
結びの精神に戻ればいい。
「もの作りの精神」です。
「もの作りの精神」というのは単に一生懸命ものを作るんじゃない。
その製品に魂を刻印することが日本人の「もの作りの精神」なんです。
つまりウクライナの学校でも教えているように、
日本人にとって経済活動とは物質主義と精神が共存しているんですよ。
日本人の経済観とはそうなんですよ。
だから世界第二の経済大国まで奇跡の復興を遂げることが出来た。
これからの日本の生ける道というのははっきりしてるわけです。
これから世界貿易も縮小するでしょう。
だけども私はやっていけると思うのは何故か?
「もの作りの精神」が在るわけです。
これがなくなれば日本はただ労働力の安さだけで勝負しなきゃいけない。
そしたら負けますよ、アフリカにも最終的に負けますよね。
南極には人はいないかも知れなですけど、
ちょっとでも安い労働力を求めていったらそりゃ負けます。
そういう競争になれば。
でもそういう競争でいいんだというのがグローバリズムなんです。
そこに気付かなきゃいけない。
我々はもうはっきりとグローバリズムにノーと言わなければいけない。
私達は違う、勤労観が。
私達は(時計をさして)これも「モノ」だけはないんです。
これも実はこれは魂が入ってると私達は考えるんです。
だから勿体ないんですよ。皆さんもそうでしょう?
そんなに簡単に捨てられないんですよ、古いものをね。
そりゃ勿体ない。
ケニアの女性がノーベル平和賞を貰ったって言うんですが、
勿体ないの精神で。
日本こそ貰うべきですよね。
でも日本人はそれでノーベル平和賞をよこせなんて言わないのが
美徳なんですね。
黙って世界に貢献してるんです、日本は。
★31分辺りから
日本というのはどういう国か?
『天津神(あまつかみ)』的世界と『地の神』的生き方の調和を
地上に実現すること、
それが日本国家の使命だ。
目に見えない価値と物質(損得勘定)との共存である。
どっちかに走っちゃダメなんですね。
精神主義だけでもダメだし、もちろん唯物主義だけでもダメ。
そこのバランスをどうするかというのが日本の生き方であり、
それを絶妙に日本はそのバランス感覚があったと。
私はそういう風に理解しているんですね。
グローバリズムにどう対応するか、TPPも含めて。
これは今もう、寧ろここまで来たら今更「TPP反対」と言っても
しようがないんで
寧ろTPPを機会として、如何にTPPを換骨奪胎して、
日本的な、我々が古事記の昔から伝わっている日本の根本原理、
国体に沿って、TPPをどう日本的に作り変えていくか。
グローバリズムをどう「土着化」するかということが、
今、差し当たっての問題になってきてるとと思うんですね。
日本のそういうバランス感覚を取り戻すことですね、経済活動にね。
日本的国民経済を再生することと申し上げましたが、
つまりそれは結局は現代の思想戦に勝利することだと言いました。
結局今の思想戦とは何かというと、「グローバリズム」と「ナショナリズム」の
戦いとも言えるんですね。
グローバリズムは一種の思想戦なんです。
その末端ではその思想の究極のところが忘れられて
やれ国際人だとか、やれ地球市民だとか、やれリベラルだとか、
やれ人権だ、フリーセックスだとか、そういうことばかりが
強調されて危険がある。
でもその根本をもう一度見直して、それを日本の国体に合った
形に作り変える。
それが私の言う「土着化」という意味ですね。
『知ってはいけない現代史の正体 馬渕睦夫』 (「第二次世界大戦コミンテルン謀略説」は落第、歴史の見方、情報分析の基本【情報は公開情報のみで分析する】、国際金融資本家がみな「社会主義者」である理由、主権国家の上に置かれた国際機関、敵対勢力を同時に援助する国際金融勢力、国際金融勢力の逆鱗にふれたヒトラー、スターリンの一人勝ちの意味、チャーチルの紙切れ)
『知ってはいけない現代史の正体 馬渕睦夫』
「誰が戦争を望み、利を得てきたか」
そこから、本当の歴史が見えてくる
共産主義=グローバリスト=国際金融資本 すべて一緒だった!
『グローバリズムこそ日本の敵だ』(田母神俊雄が「獄中ノート」で記した「日本の敵」、安倍総理も新自由主義に冒されたのだろうか?このグローバリズムを止める野党が出て来ないのか)(「日本は現金自動支払機ではない」ホワイトハウスに猛抗議した中川昭一氏をしのぶ。中川昭一氏の死、誰が「政治」を殺したのか?)