バングラデシュはパキスタン・インドとは異なり穏やかな国民性で知られていた。
(参考:「バングラデシュの歴史 2000年の歩みと明日への模索」(堀口松城 明石書店 2009年8月)
日本人7人の死亡確認 バングラデシュ人質事件
(2016年)7月2日 23時41分 NHKニュースWEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160702/k10010581321000.html
菅官房長官は2日夜11時半すぎ臨時に記者会見し、バングラデシュの首都ダッカの飲食店で起きた人質事件で、当時この飲食店にいたとみられ連絡が取れなくなっていた日本人7人全員の死亡が確認されたと明らかにしました。
バングラデシュの首都ダッカの飲食店で起きた人質事件では、当時、店内に8人の日本人がいたとみられており、このうち治安部隊によって救出された渡邊玉興さんを除く、男性5人、女性2人の合わせて7人と連絡が取れなくなっていました。
これについて、菅官房長官は2日夜11時半すぎに臨時に記者会見し、「大使館関係者が日本時間の午後9時40分ごろにバングラデシュ政府が遺体を搬送した病院で、遺体の中に7名の日本人が含まれていることを確認した。写真や所持品などからこの7名はいずれもJICAのプロジェクトのコンサルタント関係者であり、男性5名、女性2名だ」と述べました。
そのうえで、菅官房長官は、「政府としては対応に万全を尽くしてきたが、バングラデシュの発展のために尽力された方々がこのような結果に終わったことは痛恨の極みであり残念至極だ。亡くなられた方々の冥福を心からお祈り申し上げる」と述べました。
そして、菅官房長官は、「政府として、なし得るかぎりの支援をしていきたい。この一貫としてあすにも政府専用機を派遣すべく準備を整えているところだ。残虐非道なテロで罪もない方々の命が奪われ、強い憤りを覚える。いかなる理由であれテロは決して許されるものではなく断固として非難する」と述べました。
(この記事の下には 当時のNHKニュースの関連記事へのリンクがそろっています)
(1)事件直後の報道では
①飲食店襲撃犯は国内組織のメンバー、ISとは無関係 バングラ内相
AFP=時事 7月3日(日)16時37分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160703-00000027-jij_afp-int
【AFP=時事】バングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)で武装集団が飲食店を襲撃し、人質20人と警官2人が死亡した事件について、同国の内相は3日、襲撃犯が国内の過激派組織のメンバーであり、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の信奉者ではないと述べた
アサドゥザマン・カーン(Asaduzzaman Khan)内相はAFPに対し、「容疑者らはジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)のメンバーだ」と語り、ISとは関係がないと話した。JMBはバングラデシュで10年以上前から非合法化されているイスラム過激派組織。
11時間にわたる包囲作戦の末、2日に終結した今回の事件についてISは犯行声明を出した。しかしバングラデシュ政府はこれまで一貫して、国際的なイスラム過激派組織が国内で活動している事実はないとしている。
カーン内相は、襲撃犯のほとんどが裕福な家庭の出身だと明かし、「容疑者全員が高度な教育を受けた若者たちで、大学も出ていた。マドラサ(イスラム教の神学校)出身の者はいない」と述べた。
またカーン内相は、彼らがイスラム戦闘員になった理由について問われると、「それがはやりになった」からだと答えた。【翻訳編集】 AFPBB News
②バングラデシュ、相次ぐ少数派襲撃で過激派摘発 8000人超拘束
2016年06月13日 17:29 発信地:ダッカ/バングラデシュ
http://www.afpbb.com/articles/-/3090262?utm_source=yahoo&utm_medium=news
【6月13日 AFP】(更新)宗教的少数派や世俗派、自由主義活動家らを標的とした襲撃・殺害事件が相次いでいるバングラデシュでイスラム過激派の一斉摘発が行われ、警察は13日までに武装組織の戦闘員を含む8000人以上の身柄を拘束した。
バングラデシュは国民の大多数をイスラム教徒が占めるが、ここ数週間、少数派を狙った殺人事件が続発している。シェイク・ハシナ(Sheikh Hasina)首相は11日、「殺人者は一人残らず」捕まえると宣言した。
警察は10日、全土で過激派の拘束を目的とした摘発に乗り出し、11日には一般犯罪の指名手配犯を含む3000人超を逮捕。13日までに拘束された人数は8192人に上っている。
警察によれば、12日の逮捕者にはイスラム過激派の戦闘員48人が含まれており、大半は、非合法組織 「ジャマトゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)のメンバーだという。JMBは襲撃殺害事件の多くに関与したとされる地元過激派組織2グループのうちの一つ。
一連の襲撃についてはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」系のグループや国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の南アジア支部が犯行声明を出しているが、バングラデシュ政府は自国内に国際イスラム過激派組織の戦闘員は存在しないとして、いずれの主張も否定している。(c)AFP
③バングラテロ 2容疑者マレーシア留学 ISと接点か
毎日新聞2016年7月5日 07時05分(最終更新 7月5日 07時05分)
http://mainichi.jp/articles/20160705/k00/00m/030/100000c
【ダッカ金子淳、岩佐淳士】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、容疑者グループのうち2人がマレーシアの同じ大学に留学していたことが分かった。地元警察幹部が毎日新聞の取材に明かした。うち1人はリーダー格とみられ、2014年から過激派組織「イスラム国」(IS)のリクルーター(勧誘役)に興味を示していた。マレーシアは東南アジアのIS拠点の一つとして知られており、ISが人質テロ事件に関与していた疑いが強まった
バングラ当局は現場のレストランで容疑者6人を射殺し、1人を拘束していた。警察当局は4日、拘束した1人と別の容疑者1人を逮捕し、容疑者は計8人になった。警察幹部によると、このうち5人は過激派組織との関連が疑われ、監視対象になっていた。
一方、ISバングラ支部は事件後に犯行声明を出した際、5人の「殉教者」の写真も公開していた。地元紙デーリー・スターによると、5人はニブラス・イスラム容疑者▽ロハン・イムティアズ容疑者▽ミア・サミフ・ムバシール容疑者ら。ダッカの警察当局者は地元メディアに対し、少なくともこの3人が容疑者であることを確認した。
リーダー格とみられるのはイスラム容疑者。ダッカのインターナショナルスクールを卒業し、有名私立大を経て、マレーシアの大学に留学。友人によると、留学後に信仰心を深めていた。デーリー・スターによると、14年に短文投稿サイト「ツイッター」でISリクルーターをフォローしていた。イムティアズ容疑者も同じマレーシアの大学に留学していた。
マレーシアでは先月末、クアラルンプール郊外でISが関与したとされる爆発事件が起きている。また、ISには最大で150人程度のマレーシア人が参加しているとの報告もある。警察幹部は取材に「5人のうち2人は同じマレーシアの大学に留学していた」と明かした。
イムティアズ容疑者はバングラ与党「アワミ連盟」ダッカ市幹部の息子。母親は私立の名門進学校「スコラスティカ」の教師で、本人も卒業生だった。ムバシール容疑者もこの学校を「優秀な成績」で卒業し、国内の私立大学に進学していた。3人は10〜20代とみられ、数カ月前に家族や友人らとの連絡を絶っていた。
デーリー・スターが当局者の話として伝えたところによると、バングラ警察当局は現場から救出された27人のうち5人を、犯行を手助けした疑いで取り調べている。うち1人はバングラ生まれのカナダ人男性で、現場レストランに2人の女友達と訪れていた。2人は実行役の容疑者が通う私立大学の学生だったという。
バングラ当局は国内のイスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)による犯行の可能性を主張しているが、JMBはIS系とも言われる。海外からの投資や非政府組織(NGO)などの援助活動の影響を懸念し、ISの関与を否定している可能性がある。
ISは人口の9割をイスラム教徒が占めるバングラでの影響力拡大を図っており、国内ではISが犯行を主張する爆発事件や殺人事件が相次いでいる
④バングラデシュ 人質テロ 2容疑者、マレーシア留学 ISの勧誘役に興味
毎日新聞2016年7月5日 西部朝刊
http://mainichi.jp/articles/20160705/ddp/001/030/002000c
【ダッカ金子淳、岩佐淳士】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、容疑者グループのうち2人がマレーシアの同じ大学に留学していたことが分かった。地元警察幹部が毎日新聞の取材に明かした。うち1人はリーダー格とみられ、2014年から過激派組織「イスラム国」(IS)のリクルーター(勧誘役)に興味を示していた。マレーシアは東南アジアのIS拠点の一つとして知られ、ISがテロ事件に関与していた疑いが強まった。
バングラ当局は現場のレストランで容疑者6人を射殺し、1人を拘束していた。警察当局は4日、拘束した1人と別の容疑者1人を逮捕し、容疑者は計8人になった。警察幹部によると、このうち5人は過激派組織との関連が疑われ、監視対象になっていた。
一方、ISバングラ支部は事件後に犯行声明を出した際、5人の「殉教者」の写真も公開していた。地元紙デーリー・スターによると、5人はニブラス・イスラム容疑者▽ロハン・イムティアズ容疑者▽ミア・サミフ・ムバシール容疑者ら。ダッカの警察当局者は地元メディアに対し、少なくともこの3人が容疑者であることを確認した。
リーダー格とみられるのはイスラム容疑者。ダッカのインターナショナルスクールを卒業し、有名私立大を経て、マレーシアの大学に留学。友人によると、留学後に信仰心を深めていた。デーリー・スターによると、14年に短文投稿サイト「ツイッター」でISリクルーターをフォローしていた。イムティアズ容疑者も同じマレーシアの大学に留学していた。マレーシアでは先月末、クアラルンプール郊外でISが関与したとされる爆発事件が起きている。警察幹部は取材に「5人のうち2人は同じマレーシアの大学に留学していた」と明かした。
イムティアズ容疑者はバングラ与党「アワミ連盟」ダッカ市幹部の息子。母親は私立の名門進学校「スコラスティカ」の教師で、本人も卒業生だった。ムバシール容疑者もこの学校を「優秀な成績」で卒業し、国内の私立大学に進学していた。3人は10〜20代とみられ、数カ月前に家族や友人らとの連絡を絶っていた。
デーリー・スターが当局者の話として伝えたところによると、バングラ警察当局は現場から救出された27人のうち5人を、犯行を手助けした疑いで取り調べている。うち1人はバングラ生まれのカナダ人男性で、現場レストランに2人の女友達と訪れていた。2人は実行役の容疑者が通う私立大学の学生だったという。
⑤バングラデシュ 人質テロ 首謀格、IS参加か 「人質」が監視役の可能性
http://mainichi.jp/articles/20160706/ddm/001/030/158000c
毎日新聞2016年7月6日 東京朝刊
【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、実行グループのリーダー格とみられるニブラス・イスラム容疑者(24)の友人男性が5日、毎日新聞の取材に応じ、イスラム容疑者が今年初めに失踪後、電話で失恋を打ち明け、「過激派組織『イスラム国』(IS)に参加した」と話したと証言した。人生に絶望した若者がISの過激思想に染まり、事件を起こしたとみられる。
また、地元紙によると、警察が4日逮捕した男はイスラム容疑者が通っていたダッカの有名私立大学の元講師だった。元講師は治安当局が現場に突入する直前に「人質」として解放されたが、一連の犯行の監視役だった可能性が浮上した。
取材に応じた男性は15年以上前の小学校時代からイスラム容疑者を知る「親友」と名乗った。男性によると、電話は約4カ月前、ダッカからかかってきた。イスラム容疑者は「ISに関わっている」と明かしたが、男性は冗談だと思い相手にしなかったという。
男性によると、容疑者は失恋に悩み、「人生から得るものはない。何もかもが沈んで見える」と話したという。失恋は2014年後半でマレーシア留学中とみられる。マレーシアでは13年以降、120人以上がISに関与した疑いなどで逮捕されている。容疑者が留学していた大学周辺にも勧誘役がいた可能性がある。
男性は「彼(容疑者)はテロを支持していなかった。ISに加わった理由は宗教的な問題ではなく、失恋が原因だろう」と指摘した。容疑者は短文投稿サイト「ツイッター」で14年10月ごろ、「君は僕をもう必要としないんだ」などと失恋に苦しむ心情を投稿していた。同時期にイスラム容疑者はツイッターアカウントで、ISリクルーター(勧誘役)をフォロー(継続閲覧)していた。
イスラム容疑者はダッカのインターナショナルスクールを卒業し、ダッカの私立大学を経てマレーシアに留学。地元紙によると、留学から帰国した後、容疑者は信仰心を深めていたといい、今年初めには家族や大半の友人との連絡を絶っていた。
男性は「彼(容疑者)がテロ組織に協力するはずなどないと思っていた。だが、事実だった」と嘆いた。男性はイスラム容疑者から他の容疑者の名前を聞いたことはないという。
⑥バングラデシュ 人質テロ ネットで過激思想へ 学生に浸透、「聖戦」の呼び掛け
http://mainichi.jp/articles/20160706/ddm/007/030/093000c 毎日新聞2016年7月6日 東京朝刊
バングラデシュの人質テロ事件で、実行犯のリーダー格は失恋の悩みをきっかけにインターネットを通じて過激派組織「イスラム国」(IS)への関心を高めていった可能性が浮上した。若者たちが過激思想に染まる背景を探ると、ネットに拡散する「聖戦」への呼びかけに感化されやすい姿や、若者が集う大学に過激派が忍びこむ実態などが見えてくる。【ダッカ金子淳、クアラルンプール平野光芳】
武装集団のリーダー格のニブラス・イスラム容疑者は、2014年10月に短文投稿サイト「ツイッター」にアカウントを開設した。ちょうど容疑者が失恋したと友人が証言した頃だ。容疑者はツイッターで失恋の悩みを吐露する一方で、過激なイスラム教指導者やISのリクルーター(勧誘役)とされる人物をフォローしていた。
一人はロンドンを拠点に宗教活動をしていた著名なイスラム教指導者、アンジェム・チャウダリー被告で、ISへの支援を呼びかけたとして昨年8月、英警察に反テロ法違反の疑いで逮捕された。
もう一人は「シャミ・ウィットネス」の名前で登録していたインド人のメディ・ビスワス被告。ビスワス被告はツイッターを通じてISの宣伝活動をしており、テロをあおったとして14年12月にインド警察に逮捕された。
ネットで過激思想に触れていたのはイスラム容疑者だけではない。実行犯の一人、ロハン・イムティアズ容疑者も昨年、過激な発言で知られるインド人のイスラム聖職者、ザキール・ナイク師の「すべてのイスラム教徒はテロリストになれ」との発言を会員制交流サイト「フェイスブック」上で広めていた。
多感な時期で人生の悩みも抱えやすい若者につけこもうとする過激派は、若者が集まる場所に浸透していたようだ。
イスラム容疑者が通っていたダッカ市内の有名私立大学は、以前から過激派の温床になっていたとみられている。地元メディアによると、12年に米ニューヨークの銀行を爆破しようとして元学生が逮捕された。13年には、バングラ国内で無神論を表明していたブログで著名だった人物が刺殺された事件で、学生のグループ数人が逮捕されていた。容疑者の若者らはいずれも武装組織に所属したり、過激思想に染まったりしていたとされる。
過去には、この大学を含む計2大学で、バングラのイスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)と関わりを持つ学生2人が、同グループの新たなメンバーを大学で勧誘したとして逮捕されている。
物質的にも不自由のない彼らが行き着いた先は、命を軽んじる極端な思想と行動だった。
今回の事件で人質だったレストランの男性従業員は「容疑者たちが死を望んでいるのは明らかだった」と米紙ニューヨーク・タイムズに証言。同紙によると、夜が明け、治安当局が店を包囲すると、容疑者の一人が横たわる人質の遺体を指さしながら、「俺たちにも同じことが起こるんだ」と穏やかに語ったという。午前7時半、治安当局が救出作戦を開始。容疑者の一人は「俺たちは行くよ。天国で会おう」と従業員に告げ、治安当局が待ち構える屋外に出て行った。
豊かで最先端の暮らしの中に、過激思想の魔手が潜む「落とし穴」があったのか。カーン内相はこう肩を落とした。「テロが(若者たちの)ファッションになってしまった」
⑦人質テロ 背後に支援組織か 6人逮捕方針 用意周到な犯行
http://mainichi.jp/articles/20160706/ddm/007/030/111000c 毎日新聞2016年7月6日 東京朝刊
【ダッカ岩佐淳士】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、警察が4日に逮捕した元大学講師は、救出された人質の一人だったが、警察はほかの人質5人もテロを支援した疑いがあるとみて聴取している。地元メディアが報じた。容疑者グループは人質に「内通者」を紛れこませるなど、用意周到に犯行に及んだ疑いが浮上した。
地元紙ダッカ・トリビューンによると、近隣住民が事件当時に撮影した映像で、元講師とみられる男が屋上などで比較的自由に容疑者グループと話をするなどの様子が映っていたという。
この大学には実行役のリーダー格とみられるニブラス・イスラム容疑者(24)も通っていたが、同大学の女子学生2人も人質になっており、警察当局が事情聴取している。
また、イスラム容疑者が留学したマレーシアの大学には、与党「アワミ連盟」ダッカ市幹部を父に持つロハン・イムティアズ容疑者も通っていた。ミア・サミフ・ムバシール容疑者はイムティアズ容疑者と同じ名門進学校を卒業。容疑者には共通点が多い。
現地からの報道で5日に新たに身元が判明したイスラム神学校生のハイルル・イスラム・パエル容疑者と、幼稚園教諭のシャフィクル・イスラム・ウザル容疑者は、北部ボグラの出身だった。
容疑者グループの5人は、いずれも半年〜数カ月前に家族や友人の前から姿を消しており、イスラム過激派グループに加わり潜伏し、襲撃の計画を進めていた可能性がある。
一方、ロイター通信は5日、バングラ警察が国内イスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)のメンバー6人をテロを支援したとして逮捕する方針だと報じた。今回の事件の背後には、大がかりな支援組織があった可能性もある。
バングラ政府は事件をJMBの主導によるものとみて、ISの関与に否定的だが、JMBはIS系の組織とも言われている。
⑦人質テロ 犯行時、外部から指示か 無線機所持、ISの可能性
毎日新聞2016年7月6日 東京夕刊 http://mainichi.jp/articles/20160706/dde/001/030/070000c
【ダッカ岩佐淳士】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、実行犯グループが犯行中、外部と連絡を取っていた可能性が強いことが分かった。カーン内相が記者会見で実行犯が無線機を保持していたことを明かした。過激派組織「イスラム国」(IS)の関係者から指示を受けながら犯行に及んでいた可能性もある。
カーン内相は5日の会見で、「ピストル4丁、自動小銃1丁、即席爆発装置4台、携帯型無線機1台、鋭利な刃物数本」が現場に残っていたと公表した。
事件についてはISが犯行声明を出している。また、実行犯グループのリーダー格、ニブラス・イスラム容疑者(現場で射殺)が今年になって、親友に対しISに参加したことを打ち明けていたことが、毎日新聞の取材で判明している。無線機1台では内部での交信には使用できず、電波が届く現場周辺に潜むIS関係者などと連絡を取り合っていた可能性が考えられる。
バングラ当局は当初、現場で実行犯6人を射殺したとしていたが、カーン内相は5日、6人のうち5人が実行犯と確認したと述べた。ロイター通信によると、残りの1人はピザ職人を誤って射殺した可能性があるという。ISは声明で実行犯は5人と主張していた。
バングラ政府は国内のイスラム過激派「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)が事件を主導したとの見方を取り、ISの関与には否定的だが、JMB自体がIS系の組織との指摘もある。
また、地元紙ダッカ・トリビューンによると、ISによると見られる新たなビデオが6日、インターネット上で公開された。バングラデシュ人と見られる人物3人が登場し、さらなるテロ攻撃も示唆したという
⑧人質テロ 半年前から準備か 実行犯、一部姿消す
毎日新聞2016年7月4日 東京夕刊 http://mainichi.jp/articles/20160704/dde/001/030/071000c
【ダッカ岩佐淳士、金子淳】バングラデシュの首都ダッカで発生した人質テロ事件で、武装集団メンバーとみられる若者らは、数カ月前から家族や知人の前から姿を消していたと地元メディアが報じた。カーン内相も実行犯の一部が半年前から行方不明だったと明らかにしており、メンバーの若者らはイスラム過激派組織に加わって潜伏し、犯行の準備を進めていた可能性がある。
バングラ当局などによると、現場のレストランを襲撃した実行犯は7人。治安部隊の突入で6人が殺害され、1人が拘束された。いずれも20代の若者とみられる。過激派組織「イスラム国」(IS)のバングラ支部が犯行声明を出し、5人の「殉教者」とされる写真もインターネット上に掲載された。
地元紙デーリー・スターによると、写真の人物のうち1人は与党「アワミ連盟」ダッカ市幹部の息子。昨年末から行方不明となり、家族が警察に届けを出していた。母親はダッカの名門中学校の教師で、本人もその学校を優秀な成績で卒業していたという。
別の1人は、ネット上に残された画像などから22歳の男子学生とみられる。この学生も今年初めから行方不明になっていた。直前にマレーシアに留学しており、友人らは「マレーシアに渡航後(イスラム教への)信仰心を高めた」と話しているという。
カーン内相もロイター通信の取材に「殺害された6人のうち3人は22歳以下で、半年前から行方不明になっていた」と語った。
実行犯はいずれも比較的裕福で高等教育を受けていたとされ、こうした若者がなぜ過激化したのかが真相解明のカギになりそうだ。
事件ではIS支部が犯行声明を出したものの、バングラ政府は武装集団とISの関与を否定している。カーン内相は国内のイスラム過激派組織「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)による犯行だと強調した。
バングラ当局によると、実行犯のうち5人はJMBメンバーとして捜査・監視リストに載っていたという。
カーン内相は「(主要産業である)服飾産業やバングラ経済に影響は出ない」と強調しており、バングラ政府が事件とISとの関わりを強く否定する背景には、海外からの投資やNGOなどの援助活動に悪影響が出ることへの懸念もあるとみられる。
一方、ISはイスラム教徒が9割を占めるバングラに影響力を強めようとしている。ISのウェブ版英字機関誌「ダビク」は昨秋、JMBに関する特集記事を掲載。「欧州やヒンズー教文化の侵略で義務を果たさずにいたベンガル(バングラデシュなど)のイスラム教徒にとって新しい希望の光だ」と称賛した。
JMBは2005年8月に国内各地で起きた同時多発爆弾テロ事件に関わったとされ、イスラム主義政党「イスラム協会」とも関係が深いとされる。
バングラ国内ではIS支部が犯行を主張する爆発事件や殺人事件が相次いでいるが、バングラ政府は国内でのISの活動を否定。JMBなどの国内の過激派組織が関与しているとしている
⑨若者多数、中東でIS参加か=150人行方不明―バングラ
時事通信 7月6日(水)18時10分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160706-00000104-jij-asia
【ダッカ時事】日本人7人を含む人質20人が犠牲になった飲食店襲撃事件が起きたバングラデシュで、150人以上の若者の行方が分からなくなっていることが6日、警察関係者への取材で分かった。
一部はシリアやイラクなどに渡って過激派組織「イスラム国」(IS)の活動に参加しているとみられ、ISの過激思想が浸透している事態に懸念が強まっている。
警察関係者によると、バングラデシュ全土で近年、多くの若者が姿を消しており、親族などが警察に捜索願を提出。警察はこれまで行方不明者の統計を作成していなかったが、首都ダッカでの飲食店襲撃事件を受けて作成を開始した。
警察関係者は「全ての事例が届け出られているわけではないので、正確な数字は分からない」としつつも、「実際には150人より多いはずだ」と話した。
⑩<バングラ>中部ショラキアで爆発と銃撃戦 警察官1人死亡
毎日新聞 7月7日(木)14時0分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160707-00000050-mai-asia
◇武装グループが刃物で警察官に切りつけ、爆発物投げつける
【ダッカ金子淳】バングラデシュ中部ショラキアの学校近くで7日朝、爆発が発生。武装グループと警察官の間で銃撃戦となり、地元メディアによると、少なくとも警察官1人が死亡し、10人が負傷した。
報道によると、6、7人の武装グループが刃物で警察官に切りつけた上、爆発物を投げつけて学校内に逃走。銃撃戦になった。
現場近くでは、イスラム教の断食月「ラマダン」明けの祝祭「イード」の祈りが行われており、地元メディアは約30万人のイスラム教徒が集まっていたと伝えた。爆発で人々はパニック状態に陥ったという。
地元メディアによると、首都ダッカで起きた人質テロ事件への関与を主張している過激派組織「イスラム国」(IS)は6日までにビデオ声明を公開し、バングラで新たなテロを起こすと予告していた。
現場はダッカから北東約85キロに位置する
⑪
<バングラテロ>容疑者の元講師の妻「夫ずっと震えていた」
毎日新聞 7月7日(木)11時59分配信 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160707-00000038-mai-asia&pos=4
◇「テロリストのはずがない」と無実訴える
【ダッカ金子淳】バングラデシュの首都ダッカでレストランが襲撃された人質テロ事件で、人質として救出後に逮捕された有名私立大元講師、ハスナット・カリム容疑者の妻と父が6日、毎日新聞の電話取材に応じ、「テロリストのはずがない」と無実を訴えた。カーン内相はカリム容疑者が「指導者の一人」との見方を示すが、家族が語る人物像からは過激派との関連はうかがえない。両者の言い分が食い違う中、謎は深まっている。
「夫はとても臆病だ。事件のときも私の手を握って、ずっと震えていた」。事件時に一緒にいた妻のシャルミナさんは、そう振り返る。
カリム容疑者は当日、娘の誕生日を祝うため、息子を含めた家族4人で事件があったレストランを訪れた。武装集団はシャルミナさんらに銃を突きつけ、頭をテーブルに伏せるよう指示。叫び声が響く中、多くの外国人客が殺害された。武装集団はカリム容疑者らに対し、「我々はバングラデシュ人は撃たない。お前たちはイスラム教徒だ」と説明したという。
また、実行役は人質に対し、携帯電話で外部の家族などに連絡を取るよう指示。カリム容疑者も家族に電話し、「警察が来たら殺される」などと訴えた。携帯はスピーカー機能を使い、実行役も会話を聞いていたという。
地元メディアなどによると、射殺された実行役はカリム容疑者の運転免許証を持っていたが、シャルミナさんは「バングラデシュ人か確認するために身分証を要求され、夫が免許証を渡した」と説明。屋上などでカリム容疑者とみられる人物が実行役と話をする様子が映像に残されていたことについても、「テロリストが途中で『指示に従えば何もしない』と夫を連れて行った。警察に人質を見せるためだろう」と話す。勤務していた大学には実行役の容疑者の一部も通っていたが、シャルミナさんは「面識はないようだった」と振り返る。
カリム容疑者は11歳で英国に移住。2002年ごろにバングラデシュに帰国後、結婚した。父親のレザウル・カリムさん(76)によると、容疑者は米国で大学院を出たほか、日本にも約3カ月間滞在した。宗教に熱心だったわけではなく、「礼拝は週に1回程度で、ときどき(イスラム教では禁忌とされる)酒も飲んでいた」という。
勤務先だった大学からは過激派と関連があるとして解雇されたとされるが、レザウルさんは「過激な発言は聞いたことがない。過激派との接点はないはずだ」。シャルミナさんも「いつもテロを非難していた。夫がテロリストのはずがない」と訴えた。
事件では過激派組織「イスラム国」(IS)が犯行声明を出し、リーダー格とみられるニブラス・イスラム容疑者が「ISに入った」と打ち明けたと、友人が証言している。だが、当局は地元過激派「ジャマトル・ムジャヒディン・バングラデシュ」(JMB)が関与したとみてISの存在を否定。容疑者グループについても、当局は当初6人を射殺したとしていたが、1人は誤射だった可能性が高まっている。また、2日に拘束したもう1人の容疑者についても、身元は一切明らかになっていない。真相解明には時間がかかりそうだ。
⑫バングラテロ 冷蔵室隠れた店員「日本人、すぐ殺された」
http://mainichi.jp/articles/20160707/k00/00e/030/198000c
【ダッカ共同】「日本人男性と一緒に隠れた」。バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で、人質だった30代のバングラデシュ人店員が7日までに共同通信のインタビューに応じ「日本人客の大半はすぐに殺害された」と証言した。一緒に冷蔵室に隠れた男性は見つかって撃たれ、テーブル近くでは4〜5人の日本人遺体を目撃。テロ直後に何が起きたのか、日本人の悲劇の様子が初めて明らかになった。
首都ダッカで外国人に人気の飲食店「ホーリー・アルチザン・ベーカリー」。1日夜、店員は食材を取るためホール奥の冷蔵室に入っていた。近くの大テーブルでは日本人グループが食事を楽しむ光景があった。突然、銃声が聞こえた。慌てて外を見ると、銃を構えた男たちや逃げ出す客の姿が。「閉めないで。私も入れて」。大混乱の中、日本人が駆け寄り、2人は冷蔵室に隠れた。
中は寒く、一緒にスクワットをしながら体を温めた。2時間近く声を潜めていたところ、「誰か残っていないか確認しろ」と声が聞こえ、実行犯が近づいてきた。ドアを開けられないよう必死に2人で取っ手をつかんでいたが、強引に開けられた。
命乞いする店員に、ドアの前でロハン・イムティアズ容疑者は「大丈夫だ。向こうへ行け」と命令。階段の方に向かう途中、日本人グループのテーブルのそばで「4〜5人の日本人遺体が見えた」。その時、背後で2発の銃声が聞こえた。振り返ると、一緒に隠れた日本人が血を流して倒れていた。
「彼は若かった。冷蔵室で名前を名乗ったが、覚えていない」
店内を移動中、客席と外のテラス席で外国人の遺体が見えた。「重傷のインド人女性がうめき声を上げていたが、実行犯は刀で無慈悲に切り付けて殺した」
実行犯らはいずれもTシャツ、ジーンズ姿。「とても落ち着き、流ちょうな英語とアラビア語で会話したり、携帯で話したりしていた」。リーダー格とされるニブラス・イスラム容疑者は「ベンガル人は安心しろ」と声を掛け、ミア・サミフ・ムバシール容疑者は「頻繁に誰彼なくあいさつし、異常な様子だった」という。
翌日朝、実行犯が笑った。人質の地元客を解放後、イムティアズ容疑者は店員らにイスラム教の聖典「コーラン」の一節を解説。「われわれも、これから死ぬ」と笑顔で別れを告げた。武器を手にして実行犯らが外へ出ると、彼らの向かう先に装甲車や兵士らが見えた。2階へ逃げようとすると、激しい銃撃音が辺りを覆った。店員はしばらくして兵士らに保護された。
「日本人には良い印象しかなく、残念でならない」とうつむく店員。身元が分かれば危害が加えられる恐れがあるとして、匿名を条件にダッカ郊外で取材に応じた。
⑬バングラテロ>イタリア人を標的か 人質、時間かけ惨殺
毎日新聞 7月7日(木)21時16分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160707-00000096-mai-int
【ローマ福島良典】バングラデシュの首都ダッカで起きた人質テロ事件で犠牲となったイタリア人の遺体がローマで司法解剖された。人質は時間をかけて惨殺され、一部は刃物で手足なども切断されていたことが明らかになった。イタリアは、過激派組織「イスラム国」(IS)が拠点の一つとするリビアへの介入姿勢を強めていることから、イタリア国民が報復の標的にされたとの見方が浮上している。
犠牲になったイタリア人9人の遺体は6日、ローマ市内の病院で司法解剖された。7日付コリエレ・デラ・セラ紙によると、イタリア捜査当局は、武装集団が人質をただちに殺害するケースの多い中で、今回は殺害に時間をかけている点などに注目しているという。
レプブリカ紙によると、遺体から弾丸も見つかったが、銃創は致命傷ではなかったとされる。捜査当局は、摘出した弾丸から武装集団が使用した銃の特定を急いでいるという。また、コリエレ紙は事件現場となったレストランの料理人の話として「テロリストは発砲後、まだ息がある人ののどや手足を切断した」と伝えた。
今回のテロでは日本人7人も殺害されたが、救出された人質の話では、大半が実行犯に捕まった直後に殺されたという。
バングラデシュは「プラダ」や「ベネトン」などイタリア主要服飾ブランドの生産拠点の一つとなっている。殺害されたイタリア人9人中8人は、繊維業界で働いていた。
また、テロや軍事情勢に詳しいイスラエルの民間サイトは今回の事件について、旧植民地のリビアで特殊部隊を展開中とされるイタリアが標的とされたと分析。ISがリビアから地中海経由でイタリアにテロ実行犯を送る代わりに、ダッカ駐在のイタリア人を狙ったとの見方を示している。
ISのバングラデシュ支部は事件直後の2日、「イタリア人を含む(対IS有志国連合の)十字軍兵士を殺害した」との声明を発表。ダッカでは昨年9月にも、オランダのNGOスタッフのイタリア人男性が射殺され、IS系団体が「西洋人を殺害した」と主張していた。
・・
事件直後の主な報道は上記のようであった。
そして 例によって例の如く 日本のイスラム集団は 「自分たちはテロと無関係」と主張するも イスラム集団によるテロへの反省も非難も被害者への見舞いの言葉も一切ありませんでした。
(記事の中でポイントと思われる個所に色を付けたのは私です)
・さらにまた
「「イスラーム国」の広報の仕組みと機能を知ろう
髙岡豊 | 公益財団法人中東調査会 上席研究員 2016年7月17日 16時30分配信
http://bylines.news.yahoo.co.jp/takaokayutaka/20160717-00060072」が
「世界各地で発生する「テロ」事件について、全て「イスラーム国」の仕業であるとの予断に基づき、「アアマーク」や「バヤーンラジオ」の「事実上の」犯行声明を待ちわびるような状態は、捜査機関、報道機関、そして筆者のような専門家にとって、かなり深刻な思考停止」とのべて、ダッカ事件とイスラム国とのかかわりに否定的見解を述べた。
実際 日本のマスコミのテロに対する報道姿勢は 「犯行声明を待ちわびる」ものであると私も感じていたので
高岡氏の記事が出る1週間以上前に私は某所でダッカのテロの背後に中国の影響もある可能性も考えられる、シリアから直接学生勧誘に走ったのではなく アジアの大学経由でテロ要員を勧誘していた背景を多角的に思考することも必要ではないかと見解を述べている。
・ところが
㋐ダッカ人質テロ バングラデシュ当局のIS容疑者リストに日本滞在者 ニューヨーク・タイムズ報道
産経新聞 7月20日(水)13時2分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160720-00000530-san-n_ame
【ニューヨーク=上塚真由】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は19日、バングラデシュ当局が首都ダッカの飲食店襲撃テロ事件後に公開した、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)との関わりがある容疑者リストに、日本に滞在していた人物が含まれていると報じた。
同紙によると、バングラデシュ当局は今月、ISとの関わりがあるとする「最も重要度の高い容疑者」の10人のリストを公表した。
日本に滞在していたのはモハマド・サイフラ・オジャキ容疑者で、京都の大学で経営学を教えていた。同容疑者はバングラデシュ中部のヒンズー教徒の家庭に生まれ、奨学金を得て日本に留学したという。
父親によると、日本に移った後、イスラム教に改宗して名前も変えた。テロ容疑をかけられていることに、父親は「何が起きているのか、全く理解できない」と泣き崩れたという。
オジャキ容疑者のほかにもオーストラリアやカナダに滞在していた者がおり、バングラデシュ国内の戦闘員と国外のIS関係者とを結ぶ連絡要員として活動していたとみられている。
㋑捜査対象の立命館元准教授、両親に電話で「私の成功をねたんだ陰謀だ」
2016.7.30 19:59 産経新聞
https://www.sankei.com/world/news/160730/wor1607300041-n1.html
【コロイバリ(バングラデシュ東部)=岩田智雄】バングラデシュのイスラム過激組織に関与した疑いで現地警察が公開捜査している立命館大元准教授デブナット・サジト・チャンドラ(イスラム名=ムハンマド・サイフラ・オザキ)容疑者(33)の両親が30日、バングラデシュ東部コロイバリ村の実家で取材に応じた。
父親のジョナサンさん(60)によると、今年1月4日、自宅を訪れた警察に事情を聴かれた。翌日、元准教授の日本の携帯電話に電話すると、元准教授は「私の成功をねたんだ友人の陰謀だ」と話し、日本の警察に事情を聴かれたことなどに言及。ジョナサンさんが問い詰めると、元准教授は怒って電話を切り、その後、電話はつながらないままだという。
元准教授は2008年に帰国した際、ひげを生やした顔をマスクで隠し、お祈りなどの行動からヒンズー教からイスラム教に改宗したことがわかったという。母親のオニマ・ラニ・デビさん(55)は「息子を信じている」と涙ながらに訴えた。
元准教授が関与したとみられるイスラム過激組織名は明らかではないが、地元警察幹部は、元准教授は行方不明になった後、トルコに渡り、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に加わった可能性もあるとしている。
㋒京都の大学教師がテロ容疑者、バングラ政府が最重要手配
2016年7月20日 佐々木伸 (星槎大学大学院教授)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7347
邦人7人が犠牲になった1日夜のダッカの飲食店襲撃テロに関連し、バングラデシュ当局は10人に上る最重要容疑者を手配したが、その中に京都の大学の教師として教鞭を取っていたバングラデシュ人が含まれていたことが判明した。これが事実とすれば、日本にも現実問題としてテロの脅威が忍び寄っていたことになり、政府、警察庁も重大な関心を寄せている。
解雇の立命館准教授か
この情報は19日付の米紙ニューヨーク・タイムズが最初に報じた。その報道などによると、バングラデシュ当局は今月、ダッカの飲食店襲撃に関して、最重要容疑者10人のリストを公表したが、その中に3人の外国居住者が含まれ、うち1人は「京都の大学の経営学部の大学教授」としている。
同紙によると、この人物は「モハマド・サイフラ・オジャキ」容疑者。テロの訓練や過激派組織「イスラム国」(IS)のための新兵徴募の手助けをした容疑で手配されており、バングラデシュ国内の過激派と国外のテロ組織とを結ぶ接点となる役割を担っていたとされる。
オジャキ容疑者はバングラデシュ中部の穏健なヒンズー教徒の家庭に生まれ、奨学金を得て留学し、京都の大学の経営学部で教えるまでになった、という。オジャキ容疑者の父親の話によると、彼は日本に居住している間にヒンズー教徒からイスラム教徒に改宗し、名前も変えた。
父親のジャナルダン・デブナット氏はオジャキの改宗に驚がくし、彼がイスラム過激派の象徴であるあごひげをはやしているのを見て仰天したという。息子がテロのネットワークに関与した疑いがあると聞いて「何が起きているのかまったく分からない」と同紙に嘆いている。
立命館大学の広報課によると、「デブナット・サジャド・チャンドラ」という人物が2015年4月から2016年1月まで、衣笠にある国際関係学部で経営学の准教授を務めていた。しかし、突然大学に出勤しなくなり、連絡もつかなくなった。このため3月に解雇したという。
この准教授は父親と同じ姓であることなどから、オジャキ容疑者と同一人物と見られており、すでに日本から出国しているようだ。同容疑者は大分・別府にある立命館アジア・太平洋大学に2002年10月に留学。06年3月に卒業後、修士、博士課程を終了。2011年4月から助教になった。
准教授は2015年4月から5年間の契約になっており、4年以上も期限を残しての解雇だった。関係者によると、同容疑者は九州の他の大学でも非常勤講師を務め、大手電気メーカーの情報システム本部にも一時的に籍を置いた。
学生らへの影響が懸念
同容疑者の現在の所在などは一切明らかではなく、実際に今回のダッカのテロにどう関与したのかも不明だ。しかし襲撃犯らが当初から日本人ら外国人を狙い、襲撃直後に日本人を殺害していることなどを考えると、同容疑者が長年日本に滞在していた事実は無視できないだろう。むしろ、大きな意味を持ちかねない。
しかも日本でテロが発生する危険性についてはこれまで、国内のイスラム教徒の人数が少ないために過激派の受け皿がなく、イスラム世界と距離的にも遠いことから国内でテロが発生する可能性は小さい、と考えられてきた。
しかし「容疑者が日本に滞在中にイスラム過激主義、それもISの思想に傾倒していたとすれば、これまでの認識を変える必要がある。本人が出国していたとしても、教師であることを考えると、学生や周囲が彼の影響を受けなかったのか、懸念される」(テロ専門家)という見方も出るだろう。
日本にイスラム過激派が滞在していたことは今回が初めてではない。2002年から翌年まで国際テロ組織アルカイダに属していたリオネル・デュモンのケースがある。デュモンはシンガポールから偽造旅券で日本に入国。短期の出入国を繰り返しながら、新潟に潜伏していた。
しかしその存在が明らかになったのは、日本を出国してドイツ当局に逮捕された後だった。デュモンは新潟で中古自動車の輸出などの商売を手がけ、逮捕された後に、仕事仲間や友人らが摘発された。
バングラデシュ当局が手配した10人のリストにはカナダとオーストラリアに居住していた2人も含まれている。特にカナダから2013年に帰国して行方知れずになっているタミン・アハメド・チョウドリ容疑者がダッカ・テロのカギを握る人物と見られている。
捜査当局は、チョウドリがバングラデシュの地元のIS系過激派「ジャマトウル・ムジャヒディン・バングラデシュ」とシリアのISをつなぐ役割を果たし、飲食店を襲撃した実行犯5人の徴募、訓練、武器の調達を仕切り、テロを背後から操ったと見ている。オジャキがチョウドリとともに今回のダッカ・テロに深く関与した可能性も十分ある。
・・
の記事を最後に ダッカ人質テロ事件に関する報道がぱったりと途絶えた。
というか私の目には映らなかった。
日本では 天皇の生前退位発言があったおかげで!!!!!!
そして今
・・
A)日本国籍のテロ首謀者を拘束 日本が「イスラム国」組織拡大の温床になったワケ
(2019年)5/22(水) 17:00配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190522-00010004-fnnprimev-int
シリアで拘束された初の日本人イスラム国戦闘員
5月20日、モハメド・サイフラ・オザキという日本国籍を持つバングラデシュ出身のイスラム国戦闘員がシリアからイラク北部の都市スレイマニーヤにある刑務所に移送された、とメディアが報じた。バングラデシュ当局によると、オザキはシリアにおけるイスラム国最後の拠点バーグーズで拘束されたバングラデシュ人戦闘員9人のうちの1人であり、彼自身は3月15日に投降したとのこと。
日本国籍保持者ということは、オザキは日本人である。ゆえに彼は、「シリアで拘束された初の日本人イスラム国戦闘員」だと言える。
当局筋によると、オザキは2015年に日本人の妻と子供達とともに日本からブルガリア経由でシリア入りしてイスラム国に合流、子供のうち2人は空爆で死亡、7歳、3歳、1歳の3人の子供は生存しているとのこと。
「オザキこそが首謀者」
オザキの実父によると、オザキはもともとヒンドゥー教徒であり、2002年に日本政府の奨学金で立命館アジア太平洋大学に留学、日本でイスラム教に改宗した後、日本人女性と結婚、日本国籍を取得しモハメド・サイフラ・オザキを名乗るようになったという。その後オザキは立命館大学に就職、2015年にブルガリアに出国した当時は同大学の准教授であった。同大学は翌年、長期無断欠勤を理由にオザキを解雇している。
オザキは2016年にバングラデシュのダッカで発生し、日本人7人を含む24人が殺害されたテロ事件に関与した容疑で、日本でも指名手配されていた。
だが、「イスラム国に資金提供をしていた容疑」といったニュアンスの報道をしていた日本のメディアとは異なり、バングラデシュのメディアは、オザキは同事件に関与したというようなレベルではなく、オザキこそが首謀者であると報道している。
2017年にバングラデシュ紙は、オザキはイスラム国バングラデシュ支部の指導者であり、2016年にイスラム国機関紙『ダービク』でバングラデシュ支部指導者アブーイブラヒーム・ハニーフとしてインタビュー記事が掲載されているのはオザキである、と報じた。同紙は、オザキが指導者に任命されたのは、2015年6月にトルコに行き日本に帰国した後だとしている。同紙はまた、オザキの指導者任命に関与した人物の1人として、オザキの師匠でもある日本人イスラム教徒の実名を挙げてもいる。
日本で学び、日本で改宗、過激化し、組織を拡大していった男
バングラデシュ支部の指導者となったオザキはテロ攻撃のための組織作りに着手、実行メンバーをリクルートし、リーダーを指名、2015年9月にはダッカでイタリア人を殺害するという最初の作戦を実行、翌10月にはロングプールで日本人の星邦男さんを殺害、後にイスラム国が犯行声明を出した。同グループが2016年のダッカでのテロ事件の実行組織でもある。
オザキはバングラデシュ・コミュニティーにおけるリクルートの中核を担っていた人物で、バングラデシュ人イスラム国メンバーのほとんど全員が、オザキと直接、あるいは間接的につながっているとされる。彼がイデオロギー拡散とリクルートのために使っていた主なツールはFacebookだった。
オザキについての公式な発表はまだどの当局からも出されていない。だが各国のメディア情報を総括すると、オザキを単に「シリアで拘束された初の日本人イスラム国戦闘員」と理解するのは認識が甘すぎると言えよう。
オザキは日本政府の奨学金で日本に来て、日本の大学で学び、日本でイスラム教に改宗し、日本で過激化し、日本を拠点にイスラム国へのリクルート活動を行い、日本にいるときにイスラム国バングラデシュ支部の指導者に任命され、日本で同支部のテロ実行グループを立ち上げる指示をし、日本の大学で給与として得た金などをテロの資金として提供していた。
オザキは初の日本人ホームグロウン型イスラム国テロリストにして、初の日本人イスラム国支部長でもある。
前例のない深刻な事態と受け止めよ
オザキのものとされる既出の『ダービク』のインタビューには、不信仰者に対する怒りと憎しみがにじみ出ている。ダッカのテロでも、イスラム教の聖典『コーラン』の第1章を暗唱できた人間は殺さずに逃がし、不信仰者だけを狙い撃ちしたとされる。
日本人は『コーラン』に立脚したイスラム教の論理からすると、不信仰者とカテゴライズされる。日本という異国の地で、日本人に囲まれて暮らし、学び、働いたオザキは、日本の文化や価値観に同化することはなかった。それどころか彼は日本でイスラム教に改宗し、日本人を敵視する思想を強め、テロ部隊を作り上げ、彼らにバングラデシュで日本人を殺害させた。
前例のない深刻な事案と受け止めるべきであろう。
【執筆:イスラム思想研究者 飯山陽】
B)ダッカテロ実行犯ら過激派ネットワーク解明へ オザキ容疑者、イラクで拘束
毎日新聞2019年5月29日 20時50分(最終更新 5月29日 22時40分)
https://mainichi.jp/articles/20190529/k00/00m/030/238000c
【ニューデリー松井聡、カイロ篠田航一】バングラデシュの首都ダッカで2016年に日本人7人を含む22人が死亡した飲食店襲撃テロ事件で、事件の実行犯らをイスラム過激派に勧誘した疑いがあるバングラ出身で日本国籍の立命館大元准教授が、イラクで拘束されていると報じられている。捜査の進展次第では、過激派ネットワークの実態解明につながる可能性もある。
この元准教授は、モハンマド・サイフラ・オザキ容疑者。バングラメディアが今月、「イラク北部クルド人自治区で拘束されている」と報道。クルド人ジャーナリストなどによると、拘束されているのはクルド人自治区にあるスレイマニヤの収容施設とみられる。今年3月、米軍が支援するクルド人主体の民兵組織が、過激派組織「イスラム国」(IS)の最後の拠点だったシリア東部バグズ村を制圧したが、この際、オザキ容疑者を含む複数が投降しスレイマニヤに移送されたという。この施設には過激派指導者など「重要人物」が送られることが多い。
オザキ容疑者は1982年、バングラのヒンズー教徒の家庭に生まれた。2002年に立命館大に留学。05年ごろに日本人女性と結婚し、その後日本国籍を取得。少なくとも08年ごろまでにイスラム教に改宗したとみられている。11年からは同大で勤務しながら、インターネットなどでISメンバーを勧誘し、日本経由で2人をシリアに送り込んだ疑いもある。バングラ当局は反テロ法違反容疑で指名手配している。
オザキ容疑者の足取りは、15年末にブルガリアに出国後に途絶えた。親族の男性は電話取材に「捜査当局からはまだ何の連絡もないが、イラクでの拘束が本当であればきちんと罪を償ってほしい」と話した。
バングラメディアによると、オザキ容疑者の日本人の妻と子供2人はシリアでの空爆で死亡し、他の3人の子供は生存している。
C)立命館大元准教授を米が拘束 イスラム国の「重要かつ危険人物」として尋問か 実質的にテロ計画・指揮した可能性も
2019.6.7 夕刊フジ
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190607/for1906070001-n1.html
学生に一体、何を教えていたのか。イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)に参加するため中東へ渡航し、2016年に日本人7人を含む20人が犠牲となったバングラデシュ首都ダッカのテロ事件にも関与したとみられる同国出身の立命館大元准教授、モハマド・サイフラ・オザキ容疑者が、イラク北部で米軍に拘束されていることが分かった。7日付の産経新聞が複数の情報筋の話として報じた。
オザキ容疑者は立命館大准教授だった16年初め、日本人の妻や子供3人とともに消息を絶った。複数の国を経由して当時IS支配下にあったシリア北部に渡ったとみられる。ISではバングラ出身者らのグループを統率。南アジアにおけるテロ・ネットワークの構築で中心的な役割を果たしたとされる。
16年7月にダッカのレストランが襲撃されたテロとのつながりが指摘され、バングラ治安当局は、実行犯の徴募や資金集めを担った同容疑者が、実質的にテロを計画・指揮した可能性が高いと分析している。オザキ容疑者には、14年にバングラ人の過激派2人を日本経由でシリアへ送り出した疑いもある。
シリアでは今年3月中旬、IS最後の拠点だった東部バグズ村が、米軍やその支援を受ける民兵組織によって陥落。オザキ容疑者はその際に身柄を拘束され、イラク北部にある米軍の収容施設に移送された。オザキ容疑者の妻と子供2人は空爆で死亡。現地で生まれたとみられる子を含む子供3人は生存している。
米軍は、IS指導者のバグダーディ容疑者ら最高幹部の所在につながる可能性のある者や、確度の高いテロ情報を持つと目される者などを選別して収容・尋問しているとされる。オザキ容疑者についても、IS戦闘員の中で組織中枢やテロ情報にアクセス可能だった「重要かつ危険な人物」の一人として尋問を受けている可能性がある。
オザキ容疑者は日本とバングラの二重国籍のため、今後は、両国が身柄の送還を求めるのか、その場合は司法での裁きが可能なのかなどが焦点となる。
・・・・
5月末時点では オザキについての詳細記事がネットに上がっていたのですが
コピペし損ねて、現在ネット上では記事が見つけられません
もしかして5月23日の朝日新聞の記事が有料記事になったからかなぁ・・
オザキの経緯を要約すると
1982年 バングラデシュ ダッカの東50Kのナビナガルに ヒンズー教徒として生まれる チャンドラ・デブナー
2002年10月 立命館アジア・太平洋大学(別府)デブナット・サジャド・チャンドラ 日本政府からの国費奨学金を受けて留学
06年3月 同上 卒業
九州大学? 修士・博士課程修了
(2008年頃 イスラム教に改宗)
(大学の同窓生だった日本女性と結婚し日本国籍取得)
2011年4月 立命館大学(京都市衣笠)国際関係学部 経営学 助教
2015年4月 立命館大学(京都市衣笠)国際関係学部 経営学 5年契約で准教授に
(5月ごろからダッカ警察の捜査を受ける)
12月 妻・3人の子とともに ブルガリアに出国
2016年1月まで 勤務 →突然欠勤し連絡もつかなくなる
3月 解雇
(九州の岩田学園 大分大学 九州大学でも非常勤講師 #情報システム事業本部共同研究者も歴任)
2019年3月15日 シリア バーグーズ(イスラム国)で3人の子(7歳 3歳 1歳)とともに拘束 (妻と2人の子は空爆で死亡と言われる)
5月20日 イラク北部 スレイマニヤのアメリカ軍の収容施設に移送 (3人の子は日本に送られたらしい)
(参考 https://ja.wikipedia.org/wiki/ダッカ・レストラン襲撃人質テロ事件 )
(疲れたので今日はここまで 後日加筆修正の予定)
・北大生 IS戦闘員に
・インドネシアからの女子留学生(日本からの国費奨学金)が 日本の大学で 原理主義者に、同期の留学生の証言から
・在日ハーフの1本釣りと留学生の1本釣りの共通点は国立大学
・日本の報道機関の不実」バングラ報道の公正さ
・日本国内のイスラム国支援組織:後方支援を侮ることなかれ オザキは日本の大学教授の推薦でISバングラ支部長に
日本でも支部長 日本憎悪 (記事再発見すること)