ゴールドのシーズナリティとこの先
ゴールド環境整理|ロ
↑前回の記事
前回記事からロングを保有し続けユロ建てでざっくり200ドル程抜けていますがホールド根拠のデータやらこの先やら考えてみます。
ゴールドのシーズナリティは12月半ばまで下落でその後上昇反転、クリスマスに最終押し目が来るのが例年ですが
今年は12月前半までシーズナリティに沿うもその後軟調な推移。
要因を洗い出してみる。
そもそもシーズナリティを構成する主な要素は二大需要国の実需なのでそこから見てみる。
中国の実需
サンタラリーのシーズナリティは主に中国の春節に向けた実需だが、金輸入量はシーズナリティに沿い増加、しかしコロナ前の5年間の平均を下回っている。
中国の卸売金需要も11月から増加しているのでこの点はシーズナリティに沿っているが10年平均を下回っている、恐らくゴールドの価格高騰が影響しているのではないかと思っている。
また前述した金輸入量の減少は卸売金需要の低迷が影響していると思われる。
2024年の金引き出し量は前年比15%減、10年平均比22%減。
こちらも金価格の高騰や景気減速懸念で購入能力減に繋がったと思われる。
少し前もあったが自国通貨、株、不動産の三拍子揃って低迷すると金に資金が流れてくる、このため投資需要の方が活発化し金宝飾品需要の弱さはある程度は打ち消されている。
また12月のシーズナリティの主役ではないものの二大需要大国のインドは12月中旬から1月中旬までのヒンドゥー暦の関係であまり需要がなく宝飾品関係は低迷も中国と同じく投資需要は活発だった。
という事で例年のシーズナリティの大本になるフロー自体はちゃんとあったが例年よりは弱かったという感じ。
ETF
前回記事でも触れたがETFはアジアが強く、やはり欧州がついてこない。
金ETFの保有高と流入額
北米とアジアはプラス寄与で欧州が足を引っ張っているのが目立つ。
月次で見てみると北米がマイナス、アジアは大きくプラスになっている。
更に細かく国別に見てみる
圧倒的中国、インドもやはり強く、トルコも金には馴染みがあり健闘している。サウジはわからない。
重要な月次を見てみるとやはり中国は強く欧州も悪くない。
金ETFはどこも悪くない、となるとシーズナリティを抑えつけた要因は一つしかない。
大戦犯米金利
12月の実質金利(インフレを考慮)は上昇
ゴールドのチャートと比較すると金利に押されているのがわかる。
インフレ懸念、強い経済、タームプレミアムの上昇による金利上昇がゴールドの上値を重くしていた。
しかしゴールドはヘッジ銘柄の側面を持つので強い経済による金利上昇以外は然程マイナス要素にはならず、シーズナリティによる中国買いはある+クソ雑魚ユーロ君建てでロングしていることもあり下落時に建値までは戻ってこないと判断してホールドしました。
まとめるとサンタラリーは米金利上昇+季節要因の中国買いが例年より弱かったことから今年はシーズナリティから外れる動きにはなったがマイナス要素が大きいわけではないので現在までの価格を保っている状態。
ゴールドのここから
基本的にロング目線は継続方向で見ている。
懸念材料は米経済の強さで
求人は底打ちっぽい推移をしている、まだ先なのでわからないがイニシャルクレームも減少しているのでまた雇用統計は弱く出ない可能性も十分にある。
製造業も底打ちっぽさを出し、消費も先日の小売は下振れたがコンセンサスの高さから来る下振れであり数値自体を見れば堅調でGDPに寄与するコントロールグループは上振れている。
とは言え重要な雇用統計は中身を見ればそんなに強くないしFEDは利下げ方向ではある。
インフレが再燃すれば話も変わってくるがディスインフレを受けウォラーが年内3~4回の利下げ可能性も示唆している。
前回CPIでは粘着質な家賃の鈍化も見られた、より重要なPCEでは家賃の寄与度が低く帰属家賃も含まないため無難な数値が出てくる見通し。
インフレ懸念は個人的には全くない。
当然経済が落ち込み利下げ織り込みが進めばゴールドにとってはプラスで仮に景気後退までいってもゴールドには基本プラス。↓
要は利下げ織り込みが後退する事態にならなければ少なくとも上昇方向にはいくのではという感じ。
また個人的にはこういう地合いでは通貨選びも重要で何建てにするかで大きくパフォーマンスが変わる。
前回記事(実際にはそれより前)から個人的にはユロ建てを推してきたがここに来てドル建てとのパフォーマンス差は一目瞭然。
ゴールドではドルがベンチマークになる。
基本的にはゴールド=金利、金利=ドルなのでペアを考える際はドルを0としてロングならペアはドルより下(弱い)、ショートなら逆が良い。
ドル建てのパフォーマンスが良くないのはそういう理由。
現在ゴールドは上昇地合いなのでペアはドルより弱いものが望ましい。
ここまでの通貨強弱を見るとドルが最強、つまり銘柄選定はドル建て以外なら全て正解となるw
しかしドル建てを触ってる人の圧倒的多さ、利益の最大化を目指すなら他通貨建てにも目を向けてみてはいかがでしょうか。
下位4つは全てオセアニア通貨と欧州通貨になる、オセアニア(オジとニュジ)は中国が最大の貿易相手であり中国が終わると自動的にオセアニアも終了する、現在絶賛終了中だがオセアニアは四半期毎にしか情報が出てこなくまた個人的に中国に対しての感度が他国より低いのでよりわかりやすい欧州を選択している。
ユーロは経済が強くないのにアメリカの猿真似をしたツケを払わされている、この先経済を守るために利下げを実行し通貨安になるか、通貨安を避けるために利下げを渋り経済崩壊するかの2択を迫られると見ている。
またポンドも同様でそもそも英国はブレグジット問題がまだ尾を引いており
英小売売上高(前月比)
結果:-0.3% 予想:+0.4% 前回:+0.2%
英小売売上高(除自動車)(前月比)
結果:-0.6% 予想:+0.1% 前回:+0.3%
という弱さを見せつけてきた英国小売も記憶に新しく、終わりの始まりを連想させる。
つまりどう転んでも欧州は売りなので欧州建てを推したい。
とりあえずはイレギュラーが無ければバレンタイン辺りを節目に見ている。
チョコレート待ってます✨
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