離陸する陸上自衛隊のオスプレイ(上)=9月12日、鹿屋市の海上自衛隊鹿屋航空基地
鹿児島県鹿屋市などの三つの市民団体や政治団体の代表8人が12日、市役所を訪れ、15日以後に海上自衛隊鹿屋航空基地で予定する、陸上自衛隊佐賀駐屯地(佐賀市)の輸送機V22オスプレイの夜間飛行訓練について、中西茂鹿屋市長宛てに中止を求める要請書を提出した。
団体は、社民党県連合、社民党肝属総支部、大隅ブロック平和運動センター。要請書では、2023年に屋久島沖で米軍のオスプレイが墜落した事故に触れ、「原因は解明されておらず訓練は市民に不安を与える。夜間飛行は危険度が一段と高まる」などと懸念。中西市長が国へ中止を要請するよう求めた。
社民党肝属総支部の道下勝副幹事長は「夜間も常習的に鹿屋上空を飛ぶようになれば市民生活が危険にさらされる。市民への周知も足りていない」と話した。夜間飛行訓練は鹿屋基地など九州の11施設で実施される。