「Spinal Tap II: The End Continues」のプレミア上映会に出席したニック・ライナー容疑者=9月、米ロサンゼルス/Aude Guerrucci/Reuters/File

(CNN)映画監督のロブ・ライナーさん(78)夫妻が自宅で遺体で見つかった事件で、米ロサンゼルス市警は15日、息子のニック・ライナー容疑者(32)が両親の死亡について「責任がある」と発表した。

当局は、被害者がどのように死亡したのか、また捜査当局がどのようにしてニック容疑者の関与を判断したのかについて、詳しい説明はしていない。

警察によると、ニック容疑者は保釈なしで勾留されている。拘置所の記録では、保釈金は400万ドル(約6億2000万円)に設定されていた。

ロサンゼルス市警の警察官は14日午後3時40分ごろ、夫妻が住んでいたブレントウッドの自宅に到着し、その後、2人が殺人事件の被害者であると判断した。

警察によると、ニック容疑者は同日午後9時15分ごろに発見され、逮捕された。この事件は16日に起訴の可否を検討するため、ロサンゼルス郡地方検事局に送致されるという。

情報筋によると、夫妻が自宅で倒れているのを発見したのは娘のロミーさんだった。また別の情報筋によれば、ニック容疑者は13日に開かれたパーティーでライナーさんと口論している姿が目撃されていた。

トランプ大統領は執務室で、ロブ・ライナーさんについて「常軌を逸した人物」「我が国にとって非常に有害な存在だった」と述べ、以前のSNSでの発言を繰り返す形となった。今回の発言に対しては、多くの議員や政治家から批判の声が出ている。

マンディ・パティンキンさんやケビン・ベーコンさんら関係者やライナーさんと共に仕事をした仲間たちがその功績をたたえ、思い出を語っている。