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大阪梅田の廃ビル(9階建)を活用したアートイベント「RIZE 3x EXPO」に作品ブースを出展しています。 WEB3界隈の皆さんのイベントなので、NFTに出品しているFACEシリーズを多めに展示しています。パンフレットも刷新しましたので是非お持ち帰りくださいませ。 普段は商業ベースで活動しているため、久しぶりの数字から解放された美術ベースのイベント、部屋を全部赤に塗ったり、ハンガーを使ったインスタレーション作品を作ったり、学生時代を思い出してとても楽しかったです。 こちらの公式Webサイトから チケット購入に飛べるようになっています rize3x.net (小学生以下は無料です) ハンガーの作品のコンセプトはこちらです↓ ◆「ツナガリのバランス」 黒いハンガーは、普段は衣服を吊るす匿名の存在である。しかし無数に絡み合うと、それは服ではなく互いを支え合い、緊張と調和のネットワークを編み上げていく。個と個の接触点は摩擦を生みつつも、全体は一つの均衡へと向かう。本作《ツナガリのバランス》は、現代社会における人間同士の依存、または不安定な調和そのものを可視化する試みである。 改めまして、ボンドアートのコンセプト文はこちらです↓ ◆ボンドアートとは? ボンドアートは、ライブペイントパフォーマンスや壁画、アートセラピーの分野で活動するクリエイター「冨永ボンド」が2009年に創案した独自の画法で、​日常的でありながら絵画素材としては異質な「木工用ボンド」という媒体を作品の主役に据えた現代アート作品群です。 ​ 乾けば半透明で無色、接着という実用的機能しか持たないはずのボンドは、絵の具を混ぜて着色することで独特の光沢と立体感を生み、またライブ創作の偶然性と作者の感情や思念が交錯することで力強い躍動感と平面作品の奥行きを作り上げます。光を受けて艶やかに輝くマチエール(絵肌)は、視覚だけでなく“触れてみたい”という触覚的欲求を呼び起こし、鑑賞体験を多層的なものにします。 ​ 視覚的に色面をつなぐ隆起したボンドの線は、個性を尊重するバリア「境界」でありながら、個と個を渡す「橋」でもあり、時に大地の割れ目や水面の輝き、あるいは人体をめぐる血管のように作品全体を駆け巡り脈動する「生命線」でもあります。 ​ カラーパート(色面)は、均一な面塗りだけではなく、木目や絵肌のニュアンス、躍動する筆跡が呼吸するように残されており、「ツナガリ」系の作品群は”静”、「マジワリ」系の作品群は”動”。20を超えるボンドアート作品群はライブ創作ならではの静と動が織り交ざり、緊張と解放のリズムを画面に刻んでいます。 . ​ 美術市場においては、ボンドアートは「物質の可能性を拡張するアート」として差別化されます。全てが原画一点物である唯一無二の質感はデジタル時代の複製困難性とも相性が良く、コレクション価値を高めます。加えて、作品の背後にある「工業製品を感情的表現へ昇華させる」というストーリー性と、ほぼ全ての作品が「ライブで制作(オーディエンスありきの公開創作)されている」というパフォーマンス性は、ギャラリーや美術館、多種多様な分野のイベント企画にも通用します。  美術史的には、マルセル・デュシャンのレディメイドやジャクソン・ポロックのアクションペインティング、あるいは現代におけるマテリアルアート・テクスチャーアートの流れの中に位置づけられますが、ボンドアートは「接着剤」という修復の象徴を用いることで、“つなぐ/固める”という社会的・心理的メタファー、並びに「破壊と修復」「消費と永続」という二項対立を包含し、“壊れたものをつなぐための素材”が“記憶と感情を封じ込める器”へと変容しています。このコンセプトは、人と人の関係性の断絶や再構築が繰り返される現代社会の不安定な文脈と呼応します。また、平面から立体、インスタレーションまで拡張可能な手法は展示空間に多様な演出をもたらし、来場者に視覚だけでなく触覚的イメージを喚起させます。そのためボンドアートは、単なる素材実験にとどまらず、現代美術の表現領域を拡張する試みとして評価されうるものです。 ​ ボンドアートは「ありふれたものを、唯一無二へと変える」という現代アートの根幹的挑戦だけでなく、体験型アートセラピーやライブ創作を通して「非日常的なアートの認識を、日常的な生活の彩りに変える」という、他には類を見ない全く新しい芸術領域。それが冨永ボンド独自の画法、ボンドアート(登録商標)です。 関西近郊の皆様、是非ご来場くださいませ。 No failure in Art. 冨永ボンド
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