この文章中には他国での"AIの政治参加"の事例が3つ挙げられている。それぞれの実態を追ってみよう。
1.デンマーク 「シンセティックパーティー」
・完全なるお遊び政党。日本のAI党(AIメイヤーのアレ)とも提携しているが、結党3年経っても具体的な政治活動は一切無し。
フォロワー300人未満のInstagramを細々と更新しているが、リンクされている公式サイトはオンカジの広告に乗っ取られており(もしくは最初からそっちへの誘導目的か)実質的には活動停止状態。
2.イギリス 「AIスティーブ」
こちらは先日再生の道を取り上げたCNNの報道でも紹介されていた事例。AI政治家を自称するが実態はChatGPTベースのChatBot。OpenAI社の"政治キャンペーンへの使用禁止"の規約違反によりアクセスBANされ終了。AIペンギン代表の未来を揶揄しているのだろうか。
3. ニュージランド 「SAM」
これはかなり古いプロジェクトで2017年に始動。当時としても先進的であったと思われるが、特に何の実績も残さずに終了。公式サイトも停止状態。ちなみにSAMの開発者のニック・ゲリッセン氏は2024年に後継プロジェクトとして「Parker」をリリースしている。こちらも具体的な活動は見られないが、取り上げるなら現行のこちらの方がまだマシだったのでは。
以上を見ても分かるように、独自開発AIの政治参加は現状一切実態の無い詐欺紛いのプロジェクトしか存在せず、既存のAI、特にChatGPTの使用(再生の道はこれに該当)は規約違反でBANされて終了と、文字通り「お遊び」「絵空事」でしか無いのである。
引用元の山崎氏は以前より度々再生の道に関する記事を投稿しているが、それにはChatGPTを使用していると公言している。恐らく今回の記事もそうであろう。
おおよそAIの政治参加事例を問い、それと再生の道を関連付けた肯定的な記事の作成を投げたのだろう。
さてここからが私が一番問題視する点であるが、果たして彼はAIから返ってきた記事の検証を人力で行ったのだろうか?
先に挙げた3つの事例も少し追えば全てが失敗に終わっているor実態が無い事が簡単に分かり、それと再生の道のAIペンギンを並べて語る行為はむしろネガティブキャンペーンの類にさえ思える。きっと彼は人力での検証を行わなかったのだろう。(もしくは読者を騙すつもりで書いたか)
現状のAI(もといChatBot)は使用者の問いにそれなりの精度でそれっぽく回答する能力はあるが、結局の所最終的な出力は全て使用者の力量次第である。それに「意思決定権」を与えて「政治参加」させる事が果たして現実的だと言えるのだろうか?
自称シゴデキ集団再生の道ファイナリストの山崎氏ですらこの体たらくである。ハッキリ言って「信者」が自力でこの記事を検証するとは思えない。大して調べもせず称賛して終わり、そしてまた"AIが代表を務める政治団体"が如何に素晴らしいかを喧伝し始めるのだろう。(既にそんな返信が幾つか見られる)何の中身も無いのに。
記事1つもロクに検証出来ないような人間の集まりが、AIの政治に対する意思決定の正当性をどうやって検証し、どうやって有用性を担保するのだろうか?
そこそこの馬鹿がとんでもない馬鹿に希望をチラつかせて献金を集めてまた馬鹿な事をする。馬鹿が馬鹿を騙して馬鹿を再生産する生産性ゼロの地獄のポンジスキーム再生の道をどうやったら止められるのだろうか。
一見賢しげな、しかし虚構にまみれた彼の投稿を見て怒りが爆発した。
何がAI代表だ。 x.com/fmymzk/status/
This post is unavailable.