米の名門ブラウン大学銃撃事件 証拠不十分で容疑者釈放見通し
プロビデンス、ロードアイランド州、12月15日 (AP) ― 米東部の名門ブラウン大学で学生2人が死亡、9人が負傷した銃撃事件後に当局に拘束されていた容疑者は、当局が拘束の根拠がないと判断したため釈放される見通しだという。 深夜に急遽開かれた記者会見で明らかにされたこの決定は、アイビーリーグのキャンパスに混乱を引き起こした殺人事件の捜査にとって重大な後退であり、12月14日早朝に事件に関連してロードアイランド州のホテルで男性を拘束したことで、当局が進展を確信していた状況を一変させるものだ。 唯一の重要参考人の釈放により、当局は現時点で容疑者を特定できていない。当局は監視カメラ映像の収集を強化し、犯人特定に注力すると表明した。 14日朝、当局はプロビデンスから約32キロ離れたロードアイランド州コベントリーにあるハンプトンインホテルで重要参考人を拘束した。 事情に詳しい2人の情報筋によれば、この人物はウィスコンシン州出身の24歳の男性だが、当局は本人の氏人を公表していない。 プロビデンス州司法長官は「確かに、拘束された人物を指し示す証拠は一定程度存在した」と認めつつも、「その証拠は裏付けと確認が必要だった。そして過去24時間、ごく最近に至るまで、その証拠は今や別の方向を指し示している」と説明した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)