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「あの頃に戻りたい」という人は人生かなり損している

まあ、そんなこと言われたって思っちゃうもんはどうしようもないんだけどね。

「ああ~、あの頃に戻りたいなあ。」
なんてことを言う人をよく見かける。話の流れでそう言ってみただけなのか、本気でそう思っているのかはわからない。それに対して私は大抵、嘘のない範囲で「あの頃はこういうところがよかったよね。」などと話を合わせる。

例えば社会という荒波に揉まれている現在、大学時代のサークル仲間と集まれば、好きな人同士で好きなバンドをひたすらコピーしていた頃を懐かしむ流れになる。そこには1日のほとんどを費やさねばならぬ退屈な仕事もなければ、大嫌いなモラハラ上司もいない。「その点に関しては」よかったといえる。

しかしその頃の私は、「やりたいこととやらなければいけないことが多すぎて、時間もお金も全然足りない」ということが大きな悩みだった。

バンドにのめり込みたいけど研究室に行かないといけないし、朝まで飲み明かしたいけど翌日のバイトに備えないといけない。好きでやっているバンドだって、そのための音取りと練習をしなければいけない。それらをパズルのようにうまく組み合わせながらも、過密スケジュールに切羽詰まって失敗する。そんな日々を繰り返していた。睡魔の強さを見誤り、その敗北に気づいたときの後悔の念を未だに忘れることができない。今でもたまにその夢を見ることがあるくらいだ。

とてもじゃないが、旅行に行くような余裕はなかった。金銭的にもそうだが、バンド活動に支障が出てしまうし、「帰ったらこれをやらなきゃ」と思うと心から楽しめないのだ。

それに対し、今は時間もお金もゆとりがある。やらなければならないのは平日の仕事だけで、時間はきっちり決まっている。それさえやっておけば他は完全に自由なのだ。金銭的にもやりたいことを我慢せずに済む。ちょっと豪華なホテルに泊まるなど、学生時代には経験できなかった、新たな世界を楽しむことができている。

バンドも楽しかったけど、たまにやりたくなることもあるけど、あの頃のようにひたすら打ち込むことはもうできない。それほどの気力はない。でも、その代わり他のことを十分に楽しめている。家でだらだら過ごす時間だって決して無駄ではない。それはそれ。これはこれ。そのときにやりたいことをやればよい。

だから私は、あの頃に戻りたいとは思わない。基本的に後で後悔しないよう、精一杯その場を楽しむ意識を持っていたのもよかったのかもしれない。

そしてちゃんと、長い目で見れば可能な限り計画的に行動していた。きっと今しかできないことだと、多額の奨学金を借りて遊び尽くしたのだ。そして幸運なことに、その半分が免除となった。もちろん、それなりに学業も頑張った成果ではあるのだが。今でもその返済は続いているが、正直、痛くもかゆくもない。早く返そうと思えばとっくに返せたが、無利子なのでわざわざそんな無駄なことはせず、車を一括で買ったり資産運用に回したりしているのだ。あのときの選択は間違っていなかった。我ながらなかなか賢いではないか。

今だからこう思えるのではなく、常に「今が一番いい」と感じながら生きてきた。
例えば中学生のとき、「小学生の頃は毎日遊んでるだけよくて、勉強なんてしなくて済んだ。あの頃に戻りたい。」と言っている人がいたのではないか。私は全くそうは思わなかった。私はそれほど勉強が苦ではなかったし、小学校では嫌いな先生体育の授業など、マイナスの記憶の方が強かったからだ。

そんな流れで、小学校・中学校・高校・大学・大学院・社会人とステップを踏むたびに、より満足度の高い人生を歩むことができた。田舎の出身だったので、高校に上がるまでは周囲のレベルが自分に合っていなかったのだと思う。そして当然、大学では自由度が増えるので、上記の通り最低限のことをこなしておけば、やりたいことを好き勝手にやることができた。大学院では生活はより大変になったが、文系の同級生が社会の洗礼を受けていく中で、モラトリアムを享受できるありがたさを実感した。この期間にバンドを継続できたのも、「十分楽しんだ」と思える理由の一つだろう。

社会人になってからは適応障害&休職という経験もしたが、若いときに数ヵ月にもわたって何もしなくていいという貴重な時間を過ごすことができたので、結果オーライだった。これのおかげで現在は最高の職場に異動することができたし、このつらい経験はきっと私なら、絶対に今後何かの場面で役立てることができるだろう。

特に女性は年齢を重ねること自体を恐れる人が多いが、その感覚もあまりない。外見や体力が衰えたって、それに代わる何かが手に入れられるはずだ。

同様に結婚に対しても、今後経験するかもしれない出産や育児に関してもきっとそうだろう。できなくなることは増えるが、逆にこれまで経験できなかったこともたくさんできる。その瞬間を楽しめばよいのだ。

当時を懐かしむ気持ちはわかるが、嘆いたって過去に戻れるわけじゃないんだから、それだったら今にどう良さを見出すかを考える方がいい。
そうすることで、相対的に幸せになることができる。全ては自分の考え方次第なのだ。

我ながら素晴らしく理想的な思考回路をしているな。
今日は気分がいいらしい。
いや、昨日の記事での負の感情をなんとか相殺しようと頑張っているだけか?

こういう気分の浮き沈みを何と表現するのだろう。
躁うつではないと思うのだが。
浮き沈みっていうのもちょっと軽すぎるような気がする。

まあいいや。
とにかく私は今を楽しむんだ。
そう、このnoteを書いている一瞬さえも。

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パブロフの卵 チップをいただけるなんて夢のよう! え?もしかして夢を叶えてくれるんですか?

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コメント

2
太郎坊ルナ
太郎坊ルナ

大分ニュアンスは違うけど、「常に今が一番」は完全に同意しますね~♪
人間いつ何があるかわからないし、明日死んでも悔いがないよう、でも気楽に呑気に毎日過ごしたいですね♪

パブロフの卵
パブロフの卵

本当にそのとおりですね。
今は今しかないんだから、気負いせずともちゃんと思いっきり味わっておけば、過去にとらわれることなく生きていけるような気がします。

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