改正ストーカー規制法成立 紛失防止タグの悪用禁止や警察職権で警告
スマートフォンなどで位置を特定できる「紛失防止タグ」を無断で他人の所持品に取り付けることを規制する改正ストーカー規制法と改正ドメスティックバイオレンス(DV)防止法が3日、参院本会議で全会一致により可決、成立した。
全地球測位システム(GPS)機器の悪用は規制されていたが、タグは対象外だったため対策を強化する。加害者への「警告」については、被害者の申し出がなくても警察の職権で出せるようにする。これらの規定は公布から20日後に施行する。
タグは落とし物の発見などを目的として、所持品に取り付ける電子機器。近距離無線通信「ブルートゥース」信号を発信しており、タグの周囲にあるスマホが信号を検知して位置情報を取得する。持ち主はスマホなどで場所を確認できる。
普及に伴い、ストーカー目的で取り付けられる被害が増加している。警察庁によると2023年の関連相談件数は196件で、24年は2倍近い370件となった。
行政指導の「警告」は、より重い行政処分の「禁止命令」に比べ手続きが簡素で早期に出せる利点がある。被害者が加害者への措置をためらっても、職権で速やかに実施することで行為のエスカレート抑止を図る。〔共同〕