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映画公開中の伊藤詩織さん「ファクトチェックなしに情報広がり残念」、東京新聞記者を名指し「謝罪がない」
伊藤詩織さん(日本外国特派員協会/弁護士ドットコム撮影)

映画公開中の伊藤詩織さん「ファクトチェックなしに情報広がり残念」、東京新聞記者を名指し「謝罪がない」

ジャーナリストの伊藤詩織さんが12月15日、東京丸の内の「日本外国特派員協会」の記者会見に登壇した。

事実と異なる情報を発信したメディアの問題に言及。特に許諾の問題を指摘してきた元代理人弁護士らの言葉について「ファクトチェックなしに、彼らの言葉だけ広がってしまったことを残念に思いました」と語った。

会見では、伊藤さんが「まだ謝罪がない」と東京新聞記者を名指しする場面もあった。

●「事実でないことが広まった」

自身が受けた性被害を題材として監督した映画『Black Box Diaries』は、防犯カメラの映像のほか、出演させた人たちへの許諾が得られていないなどとして、日本では公開が見送られてきたが、修正をほどこしたバージョンが12月12日から公開された。

上映にはこぎつけたものの、これまでホテルの防犯カメラや関係者の映像、音声の許諾の問題がクローズアップされてきた。

伊藤さんは、昨年10月に元代理人の西広陽子弁護士らの会見によって「事実でないことをお話され、それが広まってしまい、ずっと続いてきました」と述べた。

そのうえで、西広弁護士が修正版について「伊藤さんから事前に見せてもらえなかった」などとコメントしたことについては「嘘なんです。事実ではありません」と指摘。「ファクトチェックなしに、彼らの言葉だけが広がってしまったことを残念に思いました」と話した。

●「あなたのことはリスペクトしていますが」

映像や音声の許諾をめぐって「一方的な情報が出回った」とメディアの問題に触れる中で、会見に出席していた東京新聞の記者に「謝罪はありませんね。あなたのことはリスペクトしていますが、非常に遺憾に思います」と述べた。

東京新聞は、映画の中に出てくる集会について報道したが、のちに記事を訂正した。

指摘された記者は、質疑に立ち「私の書いた記事の原文はそのままです。タイトルはたしかに誤読させたとして修正しました」などと応答。反対に、なぜ西広弁護士に謝罪していないのかと問うと、伊藤さんは驚いた表情を浮かべ「私は西広さんに4回も謝罪してますよ」とする応酬があった。

●会見前の上映会では拍手も出た

伊藤さんは会見冒頭、「2015年、私は暴行を受けました。まさにその日から10年が経ちました。12月は、第1審に勝訴してから5年の期間が経ちました」と振り返り、警察が被害届を受理していれば「ここまで公表することはありませんでした」と語った。

会見前の日本版上映会では、国内外の報道関係者が参加。上映後には拍手も出た。

●元代理人「映画は重大な人権上の問題をはらんでいる」

日本公開前日の12月11日、元代理人の西広弁護士は報道各社に「伊藤さんの映画は、重大な人権上の問題を孕んでいると言わざるを得ません。これ以上、傷つく人がでないことを願っています」などのコメントを発表していた。

今年2月にも同協会で伊藤さんの記者会見が予定されていたが、「体調不良によるドクターストップ」を理由として欠席していた。

この記事は、公開日時点の情報や法律に基づいています。

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