佐賀大学や宇宙航空研究開発機構(JAXA)などの研究グループは2025年12月8日、次世代の半導体材料であるダイヤモンドを用いた高周波半導体デバイスを製作し、最大120GHzで増幅動作を確認したと発表した(図1)。
ダイヤモンド半導体デバイスが持つ特性は、第6世代移動通信システム(6G)の基地局や衛星通信といった、高周波かつ高出力の用途に向く。2026年1月から、同大発スタートアップ企業のダイヤモンドセミコンダクター(佐賀市)がサンプル製品の製造・販売を始める。同半導体デバイスの出荷は世界で初めてという。
研究グループを率いる佐賀大学教授の嘉数誠氏(同大理工学部ダイヤモンド半導体研究センターセンター長)によると、「120GHzまでの高周波動作は世界最高レベル。マイクロ波帯(3~30GHz)からミリ波帯(30~300GHz)の通信に適用できる」とする。
これらの周波数帯域では、現在も一部で真空管が使われている。ダイヤモンド半導体に置き換えることができれば、通信機器の信頼性や寿命を向上できるとの期待がある。