【現場へ行こう】
私は設計のみならず、意識して組付け現場によく足を運ぶようにしていました。
すると現場の方から「●●さんはよく来てくれるから助かるわ!」と声をかけていただけることがありました。
もちろん、組図や部品リストなど必要なものは全て渡しています。しかし、どれだけ丁寧に描いても、図面が100%完璧に意図を伝えきれるとは限りません。
分かりにくかったり、設計の意図が見えなかったりと、現場の方は多少なりとも疑問を抱えるものです。
一方で、現場の方も忙しく、わざわざ離れた設計室まで聞きに行くのは心理的にも物理的にもハードルが高い。
その結果、疑問を100%解消することなく、モヤモヤ感を抱えたまま作業を進めてしまうこともあるそうです。
そこへ私がタイミングよく現れるので、冒頭の「助かるわ!」という言葉につながるわけです。
私は現場へ行き、直接コミュニケーションをとることを重要視しています。
足りない情報を補う、改善点のフィードバックをもらう、不具合を早期発見するなど、実務的なメリットは当然あります。
しかしそれ以上に、現場との「信頼関係」が深まることが最大の成果だと考えています。
「図面や指示書を完璧にすれば、コミュニケーションなんて不要だ」
という意見もありますが、私は不完全な部分を対面のコミュニケーションで補い合うことこそが、組織として大事だと長年の経験で学びました。
誤解のないように言えば、当然、図面や書類の完成度は極限まで上げるべきです。
「最初から会話で補えばいいや」という甘えはプロとして否定します。
その前提の上での、「職場での信頼感の醸成」。
これなくして、良いモノづくりと発展はありません。
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