Netflixで配信開始! 「ショーン・コムズ: 裁きの時」で、新たにわかった3つの衝撃的事実
2025年、組織犯罪や人身売買などの容疑で起訴されたディディことショーン・コムズ。売春目的で州をまたがって女性や少女を移送した2件の罪で有罪になり、禁錮4年2か月の判決を下された。ショービズ界でスターダムを駆け上がりながら、裏では多くの人を搾取し傷つけていたディディ。彼が犯した罪を追ったドキュメンタリー「ショーン・コムズ: 裁きの時」全4話が12月2日よりNetflixで配信されると、配信から6日で世界49カ国で1位を記録。彼を知る、多くの人たちの証言からわかったディディの真実の姿、そしてその背景を辿る。 【本文には作品の内容が紹介されています。また、暴力に関する記述が含まれています。】
2パックの殺害を指示したのはディディだった
1996年9月にラスベガスで銃撃され死去したラッパーの2パック。以前からディディの関与が疑われていたが、番組の中で彼の元側近、2パックの関係者、元ギャングのメンバー、元刑事らがディディが首謀者であることを証言している。 発端となったのはディディが見出したラッパーのノトーリアス・B.I.G.(以下、ビギー)と2パックの関係。2パックがビギーをツアーの前座に起用するなど、2人の友情、そして2パックに嫉妬していたディディ。2パックは映画スターとして、ラッパーとして多くの人を魅了していた。対するディディは音楽の才能よりも、売れるものを嗅ぎ取る感覚と人を操る力でのし上がった人物(実際、ラッパーのマーク・カリーやアル・B・シュア!は「ディディにラッパーとしての才能はない」と一刀両断している)。2パックを羨むと同時に恐れていたという。
1994年、その2パックがマンハッタンのスタジオで銃撃されるという事件が起きた。金目当ての強盗がやったことだという見方もあったが、その場にディディとビギーがいたこと、つけていたロレックスを犯人が奪っていかなかったことから2パックは当時からディディの関与を疑っていた。 その後、レコード会社「デス・ロウ・レコード」の共同設立者で西海岸のラップ界を牛耳っていたシュグ・ナイト(写真右)が2パックの味方につく。そんなシュグの連れがディディ一味と見られる人物に銃撃される事件が起こるなど、東西抗争はヒートアップしていく。