大分在住の女性Ｓ様から「もう人のために生きない、自分の人生を生きると決めたら、いろんなことに気づき、流れで長男に縁を切られました。こんな人生になるとは思っていなかったので、このままでは終わりたくない。ウジウジすごしたくないです。よろしくお願いします」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。最初は「来週来てください」と言っていたＳ様も、やり取りをする中で「善は急げだ！明日来てください！」と言った。この時点で、問題は半分解決している。

明日来てと言われて明日行ける俺は英雄。日本一の暇人（俺）はこんな時に役に立つ。私は「いつか」とか「そのうち」と言う人が好きではない。嫌った手前、自分がそのワードを使うことを禁じる。やりたいならやる。心の準備とかない。地震や火事は心の準備がある人に来るものではない。生まれたことがアクシデント。この世の中には、意味不明な動きをしていた方が調子のいい人間がいる。同じ場所に長期間いると死にたくなる人間がいる。それが私だ。おそらく、Ｓ様も同じだ。

Ｓ様は「シニア犬が留守番できなくて、預かる人もいないため、自宅でお話しさせていただくことは可能でしょうか」と言った。私は「もちろん」と言った。Ｓ様は「ありがとうございます！自宅でお話しさせていただけると聞きホッとしています。明日、または、明後日でもよろしければ、そちらでお願いしてもよろしいですか？さっさと次に行きたいと思うタイプです。苦しい、思い悩む日々がとても嫌いです」と言った。私は「もちろん」と言った。Ｓ様は「かっこいい✨前のわたしなら無理させちゃいけないと、遠慮から入り下がっていました。一週間ぐじぐじ苦しんだほうが成長できるのか、と前のわたしの前向きアホ思考で考えたのですが、頑張っても真面目でも全く無駄だとようやく気づきました。坂爪さんが行けるとおっしゃっているのならば、まんま受け取らせていただきます。では明日で✨お願いします」と言った。この時点で、問題の九割は解決している。

お金ができたらとか、時間ができたらとか、自信ができたらとか、自分のやりたいことに条件をつけると、やりたいことを先延ばしにして老ける。やりたいことは、やりたいことをやっている時に湧き出す。やればやる気が出る。何をやる時も、最初は力んでしまうもの。やり続ける中で脱力を覚える。脱力を覚えてからやろうと思うと、永遠に何もやらない。最初は力んだままでおっけー。やりながら脱力を覚える。未熟を克服してからやろうと思うと、永遠に何もやらない。未熟かどうかは問題じゃない。未熟だろうがなんだろうが、その時その時の本気でかかる人間が栄光を掴む。

人類最大の敵は妥協。自立しなきゃと思って自分と向き合うのは逆効果。好きな人といるために、狂気を発動させるんだよ。普段の自分だったら絶対にやらないようなことを、やるんだよ。他の人が見たら引くようなことを、好きな人は喜ぶんだよ。自立なんか求めてないんだよ。喜びを求めているんだよ。もっと俺を震わせてくれよ、もっと俺を悔しがらせてくれよって思ってるんだよ。それをやるんだよ。好きな人に肉薄するんだよ。もっとめちゃめちゃにやってくれよ。老後とか気にするなよ。有り金を全部ぶち込めよ。やりたいことをやれよ。やり過ぎるくらいやれよ。そうじゃないと永遠につまらないままだぞ。いつかなんて永遠に来ないんだよ。底力を見せてくれよ。そしたら変わるよ。やり過ぎるくらい、やるんだよ。