橋下徹氏 レーダー照射問題、小泉防衛相の対応に疑問「各国に対しての働きかけを一生懸命されてますが…」
元大阪市長で弁護士の橋下徹氏(56)が14日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」(日曜前7・30)に出演。中国海軍の空母「遼寧」の艦載機が発着訓練中に自衛隊機にレーダー照射した問題について言及した。
中国軍は9日、自衛隊側に訓練を事前通知したとする音声データをインターネットで公開。事前通知後に自衛隊機が訓練区域に入り、中国軍機から50キロに満たない距離まで接近したとし「自らレーダー捜索範囲に入った」と主張している。
小泉進次郎防衛相は10日の会見で「訓練の時間や場所を示す航空情報(ノータム)や航行警報は事前に通報されなかった」と改めて説明。「対領空侵犯措置を適切に行うことは、事前通報の有無にかかわらず当然だ」と述べた。防衛省は、中国側からの連絡に対し、訓練の了承はしていないとしている。また、米国務省の報道担当者は、レーダー照射を巡り「中国の行動は、地域の平和と安定に資するものではない」と批判している。
橋下氏は「情報戦に関しては河野さん(河野太郎元外相)はプロの目から見れば事前通報に当たらないと言われましたけれども情報戦はプロ相手だけでやったらいけないと思う。例えばですけど小泉さん、各国に対しての働きかけを一生懸命されてますけれども、まず最初に通報の認識はないってドーンと言ってしまって、これに対して、いやいや通報しただろっていう証拠が出てきた。これ法廷では弾劾証拠というんですけれども、一番これ弾劾証拠は有利な状況、この認識はないって言ったところが完全に不利。初めから訓練開始の連絡はあったってきちんと言っておけばよかった」と自身の見解を述べた。