最近の20代男性(Z世代)、明らかにハ―ドモ―ドだよなという件に関して
今日はちょっとした感想。
最近の若者は恵まれている、自分が若かった頃はもっと大変だった。とか最近の若者はダメだ。自分の頃はもっと厳しかったとか。
こういった声はよく聞く。だが敢えて筆者は反対のことを言ってみたい。
30代のゆとり世代の筆者から見た際に、今の若者が楽そう、緩そう、人生イージーそう、人生楽しそうとは見えないのだ。
特に今の20代前半から20代半ば(具体的には27歳)くらいまでの男性だ。女性ではなく、男性だ。
確かに初任給は高い。でもそれ以上に物価は上がっている。
筆者がまず最初に今の若者が大変そうだと感じたのは、大学のサークルのOB、OG会に参加した時だった。その時、現役の院生の方とお話させて頂いたのだが、最近では昔あったインカレサークルが次々とつぶれているとのこと。
実際に、筆者が愛読している現役東大生noterのオオツカさんの以下のnoteでも最近はインカレサークルに入る東大生が確実に減っている旨が言及されている。
理由は、色々あると思う。最近では、インカレサークルに入る女子大と東大の偏差値が離れすぎたことも原因だとは思う。
同格婚が流行っていて、男女平等の考え方が東京では普及したことも要因としてはあるだろう。筆者が学生だった時は、逆に何でレッドオーシャンの東大の学内サークルなんかに入るのって風潮すらあったし、別にインカレサークルで出会って、結婚するというのも普通だった。インカレサークルが今で言うマッチングアプリや結婚相談所の役割を担っていたし、誰もそこに疑問を抱かなかった。
ただ実を言うと当時から、首都圏の進学校の学生はわざわざ学内サークルに入って、必死に東大女子を追いかけていたが、その流れが東大全体に広がったのかもしれない。当時から首都圏では共働きも一定存在して、彼らはその姿を見て、流れの先頭にいたのかもしれない。
一つ確実に言えるのは、当時の東大には、別に東大女子じゃなければダメだよねとか、偏差値の高い大学の相手を恋人にしなくてはいけない!みたいな価値観は確実に存在しなかったと思う。その意味では価値観がかなり変容していそうだ。
そもそも最近の若手は恋愛しなくなっているみたいだ。
異性と付き合ったことがない20代男性が半分とかそんなレベルらしい。
若者に直接聞いた訳ではないので真相は分からないが、異性と関わることをリスク、時間とお金の無駄と考えている若者が多いことが一つの要因として挙げられるみたいだ。これを出すと、男女論関係で燃えそうだが、「不同意性交罪」とかも関係してるのではないかと思う。とにかく昔は許されていたようなことが近年はどんどん厳格化の方向に進んでいる。これだと確かにリスクを取って恋愛するのが怖いよなーとは思う。インカレサークルに入ること自体がリスクになる。まあこれは学内サークルも同じなのだが。
今も宅飲みとかは開催されているのだろうか。この言い方が良くないかもしれないが、昔は宅飲みは普通だった。でもこの宅飲み自体がリスクと今の大学生が認識していてもおかしくない。
このインカレサークル離れ、サークル活動離れの裏側には、他にも複合的な社会的情勢の問題があると思う。
同格婚がどうとか、男女平等の進展とかそういう背景も関係しているとは思うが、それ以上にサークル離れの要因となっていると推察されるのが、そもそもの今の学生にはサークルとかやってる余裕が無いのではないか?と言うことだ。
聞くところによると、今の大学生は結構勉強を頑張らないといけないみたいだ。授業の出席も、レポートの提出も昔よりかなり厳しいみたい。
就活の長期化も背景にはあるだろう。若者全体で見れば今の方がちょっと昔より採用倍率と言う意味では低下したのかもしれない。ただ女性の社会進出に伴い、若い男性から見たときには実は、昔より厳しくなっている可能性はあると思う。そもそも最近では、中途採用が爆増したこともあり、新卒の採用数を減らしている企業も増加してきた。(実は本当に一番得をしているのは、まだ新卒採用が多かった時代にポジションにあり付けた、今の30代なのではないかと思うが、これを言うと怒られそう)
また就活の長期化に伴い学生に要求されるレベルも上昇しているだろう。就活に特化した対策を行う学生が増えたからだ。
少し前までの東大に存在した、在学中は寝そべり&ガクチカなし&就活対策なしを極めて日系金融の大量採用に何とかひっかかるという荒手はどうやら今では使え無さそうだ。
筆者の時代には、確実にこの技は存在したし、30代になった彼らは今も金融業界のどこかには存在する。
今は日系金融(銀行・証券・保険、信託etc)の採用がどこも減少しており、少なくともガクチカなしで入るのは難しそうだ。部門別採用は確かに昔より増加しているが、オープン採用は減少している。学歴しか誇るものがない者の最後の駆け込み寺の日系金融がその機能を失いつつあるのではないかと思う。
今はコンサルがその代わりを果たしているとも聞くが、コンサルの方が明らかに就活対策(ケース面接とか)は必要だと思うし、入ってからも大変だ。
またそもそも論として、住宅価格の高騰もある。
今の30代男性は何とか逃げ切れたか、逃げ遅れたくらいの年代だと思うが、今の20代男性には確実にこの問題はヒットしてくる。
マンションも高いが、戸建ても高い。正直、地方から東京に出てきたら、普通に詰むと思う。
共働きの問題もある。今の東京では明らかに男女平等の考え方が進み過ぎてしまったせいで、女性に対しては全く強く出れない男性が多いと思う。
ちょっと前の時代であれば、男が一人で稼いできて、それでうまく家庭が回っていたが、今は住宅価格の高騰もあって、とても東京では1馬力では厳しい。だから共働きが普通になる。
ただこの共働きと言うのも、曲者だ。確かに収入の分散は出来ているので、経済的な安定度は高いと思うが、共働きを成立させるために都心の近くに住む必要があったり、そもそもの時間的余裕や精神的余裕が無かったりして、いつダムが決壊してもおかしくない状態だ。また結局共働きで増えた収入分が全部マンション価格の高騰に吸われてしまっているのではないかと思う時もある。
また共働きを成立させようとして、早くから男性も恋活、婚活を頑張らないといけない。それこそ今の40代くらいであれば、お金さえあればどんだけハゲてても、ブサイクでも、臭くても結婚できた時代だと思う。
今の時代はなかなかそのような一本足打法も通用しなくなってきている。
また昔は、SNSが無かったことで、情報の非対称性が高く、裁定利益を狙うことが出来た。例えば2010年代は結婚相談所の男女比が歪で、その歪な空間を狙ってうまく行く男性もいたと思うが、そこもどうやら今は難しいみたいだ。金融の世界では常識であるが、裁定の機会は必ず消失し、本質的な価格(ファンダメンタルバリュー)に収れんするのである。
まとめると今の男性は、若いうちから、勉学、就活、恋愛、婚活の対策をする必要がありそうだし、昔のような大量採用も減少してきているので、大企業に入るのも容易でない。また大企業に入ってからは、次は配属の問題もある。つまり皆が東京配属を目指す一方で、女性の方が配属で優遇されるので、そこに特段スキルもない男性が入り込む余地が小さくなってきている。
恋愛も自由に出来ない。自由に楽しむことが出来ない。特に大企業で働く男性の場合、会社の研修等でコンプラ、コンプラと連呼されるので、それがどうしても心理的なバリアになる。これは気の毒だとしか言いようがない。
noteやSNSに出てくるのが怨嗟の声ばかりで、実際には今の20代男性は実はめちゃくちゃ幸福なのかもしれない。本当のところは誰にも分からない。
客観的な証拠は何もないので、複数人の意見が必要だろう。
以上、ゆとり世代のおじさんのつぶやきでした。



就活や物価高に関連して幾許かのハードさがあるのはご指摘ごもっともと思うと同時に、時代がどうであれ「惚れた女(男)を落とせないでどうやって人生幸せに過ごすんだ?」と思ってしまいますね とどのつまり幸福度って金より人とのつながりだと思うので
恋愛については男女ともに娯楽産業に駆逐されつつありますね。 娯楽産業は生活のために優秀な男女が知恵を絞って切磋琢磨する業界なので、コンテンツが生身の人間である恋愛は進歩のスピードが遅く、早晩追いつかれ、追い抜かれる。 恋愛の復権は「ジャンルとして恋愛が好き」という好事家たちが子を…
僕自身理系大学生として、東大生ほど頭はよくありませんが、今の現状の理系大学をかなり解像度高く表現していると思います。宅飲みも経験はないですし、そもそもサークルに入る人数すら減ってるような気がします。その層が何をしてるのかと言うとガクチカ作りのための資格取得や奨学金を返すためのバイ…
コメントありがとうございます。 なるほど、やはり恋愛面に関しては、ハードモードになっているのは間違い何のですね。。。 今の学生は資格取得やガクチカ作りで大変ですよね。 資格取得や理系の学問を確り修めることは、確実にその後の社会人生活にも効いてきますが、就活のためのガクチカ構築とか…
こんにちは。 いつも楽しく読んでおります。 私のXで紹介したら、公開半日で1Mビューに迫るビューを既に確保しております。 https://x.com/naive_prince/status/2000058459065340183?s=20 今までの経験上、2Mビュー位までは伸びると思います!🫡
ありがとうございます!そんなに褒めて頂けるとなんか嬉しくなっちゃいますね笑