【ポケモン】人生を安価で decide…エンジョイエンジョイね【転生掲示板】 作:ユフたんマン
こう書くとこう…酷いね…
あと今回は掲示板無しです。ダクマが進化する話と結構似たような感じになりそうだったので。
ハーメルン公式さんも頑張ってるので私も頑張りました…(瀕死)
「ワシちゃん、初めてアンカーちんを見た時にはこの光景が見えてたんだよね」
2人が対面し向き合うのはマスター道場のバトルコート。マスタードは感慨深そうに語り続ける。
「けど、ちょーっとばかし早すぎる気もするけどね」
「ガハハ、子供の成長は早いものですからね」
「あ、うん。自分で言う子初めてだけどそうだね。
ダンデちんもそうだったけど変わらないねアンカーちんは。入ったばかりの時からのその大胆不敵さも」
「それだけが取り柄ですから」
「うふふ、そんな卑下する事ないよん、チミがチミだからこそ手持ちのポケモンもアンカーちんに付いて行く。勿論ワシちゃん達も。惹きつける力。それもアンカーちんの魅力だと思うよん」
「そう…ですかね」
「そうだよん。けど…それとこれとは話は別!」
照れくさそうに頬を掻くアンカー。そんなアンカーを面前にマスタードは構える。
「久々にワシちゃん血沸き肉踊り心ウハウハ!強敵との勝負はジジイになってもやめられなーい!
チミがこの数年で身に付けた修行の成果!成長の証!見定めさせてもらうよん!これがワシちゃんの最終試練ッ!!」
「ガハハ!!あの試練の時とは違うってとこを見せてやるッ!!」
両者共に溢れ出す闘気。マスタードから放たれる熟練された闘気に匹敵する闘気をアンカーも醸し出す。
かつてダクマと共にマスタードに気圧された時とは違う。
そして同時に繰り出されるポケモン。
アンカーはぺリッパー。
マスタードはルガルガン。
ぺリッパーのあめふらしが発動しバトルコートに雨が降り注ぐ。
「先発はゲッコウガではないのか!初めてみたなッ!」
「師匠こそ!水タイプ専門の俺に岩タイプなんて余裕だなッ!!」
ルガルガンはステルスロック。景色に溶け込むように無数の鋭い岩が設置される。
対するぺリッパーは追い風。自身と後続の素早さを高める。
共にサポート技での様子見。
「ハイドロポンプ!」
「タイプ相性は無視してなんぼぞ!ドリルライナーッ!!」
ぺリッパーのハイドロポンプ。雨で強化されたそれをルガルガンはドリルライナーにて高速回転。これで弾き飛ばしながら空を飛ぶぺリッパーとの距離を詰める。
本来であれば回避するのが無難な行動。だがそれをせず敢えてマスタードは迎撃を選択したのかには理由がある。
まずアンカーのぺリッパーは攻撃面ではあまり強くない。一致技のハイドロポンプを不一致のドリルライナーで受け流せている時点でそれは明白だろう。
そしてもう1つの理由は────
「アクセルロック!」
ハイドロポンプが途切れたと同時にルガルガンが凄まじい素早さでぺリッパーに肉薄する。
そして衝突したと同時に…
「とんぼがえり…!!」
ぶつかる寸前にとんぼがえりに移行。雨天候と追い風を置き土産にボールへと帰還する。
「(厄介だな…!)」
ぺリッパーはサポート特化型。普段は食べることしか考えておらず脅威に見えないが、戦いになるとその脅威度が見て取れる。
まずはその圧倒的耐久力。食べ物を食べまくり蓄えた脂肪が物理技の衝撃を吸収し、弱点である電気技でさえ、並のものであれば余裕で耐え切ることが出来る。
そしてそこから後続全てに恩恵のある雨と追い風を残し、また再展開出来るようにとんぼがえりでボールに戻る。
シンプルな戦法でありながら非常に厄介極まりない。
何故ならばそこから…
「ランターン!」
海域のヌシが降臨するのだから。
ボールから飛び出したと同時に襲い掛かるステルスロック。それにまたかとランターンは忌々しそうに姿をまた消したステルスロックを睨め付ける。
喰らったのは数度。その内の敗戦であるワタル戦で何も出来ずにやられた原因の一つ。
「波乗り展開」
追い風で素早さが底上げされたランターンの波乗り。通常の倍以上の速度でバトルコートに波が押し寄せる。
「岩雪崩ッ!そしてアクセルロックッ!」
だがそれを読んでいたマスタードが指示を出したのはアクセルロック。
ルガルガンは跳躍とともに、縦横無尽に空を蹴る。空を駆ける。
ランターンの上部に出現した巨大な岩石を足場に高速で飛び回り、ランターンへと接近し高速回転、ドリルライナーを放つ。
だがそれを…
「雷!」
雨雲から降り注ぐ複数の雷。それは全て正確にルガルガンの足場である岩石を穿ち全て粉微塵に粉砕する。
素早さが速いルガルガンを雷で捉えるのは雨状態といえ至難の業。ならその足場を狙うのは定石。
そしてさらに狙いは──
「むぅ…!?ステルスロックを!!?」
不規則にルガルガンが跳び回っていたのはこのステルスロックすらも足場にしていたためだ。
ランターンが放ち続けている微弱な電磁波。それは景色に溶け込むステルスロックの位置すらも看破する。
それを雷で破壊。1度それでやられたのだ。ならば対策は当然のこと。
渾身のドリルライナーはランターンは足元の波を操り高速移動で回避。
足場が無くなり地に墜落したルガルガンはランターンの波に呑み込まれもみくちゃに、何をすることも許されず戦闘不能に持ち込まれた。
「ガハハ!まずは1勝ッ!まだまだイかせて貰うぜッ!」
「フハハ!されど1敗!まだまだ勝負はこれからよ!海域のヌシランターン。最も厄介なポケモンを対策して来ぬと思うたか?ワシも全力!勝ちに行くぞ!」
マスタードが次に繰り出したのは…
「は?」
ドサイドン。地面・岩タイプ。電気タイプは無効なれど水タイプは脅威の4倍弱点。
マスタードの意図に理解が追いつかないアンカーが間抜けな声を上げる。
「呆けている場合か!?波乗り!」
「(そういえば覚えたな!!)訳が分からねぇ…が!油断はしない!ランターン、構えろ!」
ランターンの強大な波乗りに対してドサイドンも波乗りを放つ。しかしそれは波を生み出すというよりは波に乗る事に特化した波乗り。ランターンの波乗りが届く前に自力で生み出した波で空高く打ち上がる。
波乗りは既にランターンが掌握。それと共にドサイドンは大地へとその巨体を堕とした。
「またそれか!備えろランターン!SET!」
前回のピオニー戦で見た構図。狙いをすぐに理解したアンカーはすぐに指示を出す。
「ら、らん!」
雷が降り注ぐ。それをランターンがチャージ─────出来なかった。
ランターンの真上で発生した雷は不自然な挙動でねじ曲がり、ドサイドンへと降り注ぐ。
「させぬぞ!」
「ウッソだろお前!避雷針ドサイドン!!?ハードロックじゃなしに!!?」
まさかの特性避雷針。本来地面タイプのドサイドンには効果の無い電気タイプの技を無効にする特性。テラスタルによるタイプ変更を前提とするなら避雷針も悪くは無い。
回復する蓄電と違い効果はその電力を自身の力として扱うエネルギーに変換する能力。そして電気技を吸い寄せる効果。
ランターンの蓄電が特別製とはいえ、避雷針の誘導力には為す術を持たない。
これにより雷による帯電、回復が封じられた。ランターンの電気技の完全封殺。
が、ハードロックなしで水タイプのポケモンの前に立つとはさしものアンカーも度肝を抜かれた。
ドサイドンが吠える。
ほんの僅かな動揺をつく地震。そしてそこから派生する地割れ。大地が揺れ、展開していた波が舞い上がる。割れた大地に滝のように水が捌けていく。
ランターンは跳躍により自身の直撃を免れる。
「そこだッ!岩石砲ッ!!」
両掌を照準を合わせる。狙いは跳躍し地震を回避したランターン。
掌の穴から放たれる岩タイプ最高峰の、ドサイドンの大技。
それはランターンへと超高速で肉薄し…
「放電ッ!!」
まるでバリアのように球状に展開された雷撃がランターンの体を包み込む。
岩石砲と放電が衝突。凄まじい衝撃波と共にギリギリと激しく音を立て拮抗する。
「第2射ッ!!放てィ!!」
さらに追撃。岩石砲の第2射。本来反動があり連発出来ないが故に高威力の岩石砲、それを難なく連射せしめるドサイドン。
アンカーはギリリと歯を鳴らしながらボールに手を伸ばす。
2発目の岩石砲は容易く1発目で弱まった雷撃のバリアを突破し、ランターンを穿つ。
「戻れランターン!!」
轟音と共に吹き飛ばされるランターン。ここでランターンを落とす訳にはいかないとすぐさまアンカーはランターンをボールに戻す。
それを見たマスタードもドサイドンをボールに戻し、次のポケモンを繰り出す。
「ゲッコウガ!」
「コジョンド!」
ボールから出てきたと同時にコジョンドが動く。ゲッコウガへとすぐさま距離を詰め、大きく腕を広げ手を鳴らす。
が、その前にゲッコウガの拳がコジョンドの顔面に突き刺さった。
「はやてがえし…だ!」
「むぅ…そう易々と受けてはくれぬか…ッ!」
猫騙しを妨害したのははやてがえし。相手の先制技より早く動き阻害する先制技封じの技。
コジョンドは大きく仰け反り怯んでしまうがすぐさま体勢を取り直す。
「燕返し!」
「アクロバット!」
両者の姿が掻き消える。あまりの速さに外からではその姿を捉えきれず、何も無い空間で拳と拳がぶつかり合う衝撃音がバトルコートに鳴り響いてる奇怪な光景となっている。
拳が、蹴りが、まるで嵐のように飛び交い交差する。
ゲッコウガが優勢。ぺリッパーの残した追い風により素早いコジョンドの更に上を行く。
ゲッコウガが両足を揃えて急降下。そこから放たれる強襲蹴りでコジョンドが地面へと叩き付けられる。
追撃の踵落としをバク転で回避。そこでちょうど追い風が止む。
睨み合いが続く中、コジョンドはチラリとマスタードに視線を向ける。
それにマスタードは笑いながら頷く。
「コッ…!」
コジョンドは両手の鞭のように長く流麗な体毛を噛み千切る。より素早く動く為に、身軽になる為に。
コジョンドは目の前の敵、ゲッコウガとアンカーを真の強敵と見定めた。
一見すると隙だらけな現状。だかそこでゲッコウガは攻め入らない。
何故ならばそこに隙など存在し得ないから。噛み千切る直前から既にコジョンドの精神は研ぎ澄まされている。追い風が無くなった今、容易に攻め切れる相手では無いと判断した。
先に動いたのはコジョンド、軽くジャンプ、そこからの緩急をつけながらの急加速。放たれるのは飛び膝蹴り。対しゲッコウガは燕返しによる回し蹴り。
膝蹴りと回し蹴り。接触したと同時にコジョンドは短くなった腕を振るいゲッコウガへと叩き付ける。それにゲッコウガは腕を差し込み防御。
すぐさま攻撃に移るゲッコウガだったが、既にコジョンドはマスタードの元へ下がっている。そしてそのままボールへと戻されていった。
「とんぼがえりか」
「御明答、さて!そろそろ狩らせてもらうぞアンカーよ!いでよゴロンダ!」
次に繰り出されたのはゴロンダ。白と黒のパンダのようなアンカーと似た配色、如何にもオラついていそうな風貌。
「オオッ!」
吠えて、悠悠閑閑とした態度で構えている。
しかしそこから醸し出されるは老練な雰囲気。
一目見ただけでアンカーは理解した。このゴロンダはかつてマスタードがチャンピオンであった時から共に戦ってきたポケモンだと。
「俄然燃えてくるなッ!!」
ゲッコウガの上、下、中央に放たれる三点蹴り。ゴロンダはそれを容易く防ぐ。
「まだまだァ!!」
水面蹴り、螺旋蹴り、流れるような連撃。それすらも全て対応し容易く防いでくる。
「(硬ぇ!!)」
ゲッコウガの回し蹴り。それに合わせてゴロンダが動く。
「守る!」
ゲッコウガとの間に展開された障壁。それはゲッコウガの蹴りと触れ合うと同時に破裂。その衝撃でゲッコウガが仰け反る瞬間をゴロンダは見逃さない。
「ゴロンダ!ぶん回せッ!!」
ゴロンダは素早くゲッコウガの足を掴み、パワーにものを言わせて振り回し始めた。
「オラ、オラ、オラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」
「コウッ!?」
右に、左にと地面に叩き付けられ、その度にゲッコウガの悲鳴が響き渡る。
そしてグルグルと砲丸投げのように回転し、遠心力を加えて地面へと叩き付けた。
凄まじい衝撃と共にゲッコウガの肺から空気が吐き出される。
そのまま追撃、ゴロンダの拳がゲッコウガへと突き刺さった。
───────身代わり人形に。
ゲッコウガは既に空中、その手には巨大な手裏剣が展開されている。
「水手裏剣ッ!!」
ゲッコウガの十八番。本来は圧倒的な速射性と連射性を誇る水手裏剣。それでは有効打になり得ないとそれらを捨てる。速射性と連射性を犠牲に、より大きく、より強力に仕上げた水手裏剣がゴロンダへと放たれる。
それをゴロンダは知ったことかとギガインパクトで無理やり突破しゲッコウガへと迫る。
そのままゲッコウガの腹部へとスカイアッパー。ゲッコウガは苦悶の表情を浮かべ吹き飛ばされる。
「まだだッ!!ハイドロポンプッ!!」
ゲッコウガの構えた両手のひらに水が集まり凝縮する。
「コウガァッ!!」
気合いの声と同時にハイドロポンプがゴロンダへと伸びていく。
しかしそれは無情にも守るで防がれる。
そのままゴロンダは手に悪のエネルギーを溜めて解放。アンダースローから放たれた悪の波動によりゲッコウガは被弾と共に爆発。悲鳴を上げながら大きく吹き飛ばさた。
地面に堕ちると共に戦闘不能。すぐさま労いの言葉と共にボールへと戻される。
それと同時に雨が止む。
「フハハ!これでイーブンだな!」
「ガハハ!すぐにまた差を広げてやるぜ!」
次いで繰り出したのはまたしてもぺリッパー。止んだばかりの雨がまたしても降り注ぐ。
「ゴロンダ!何もさせるなッ!!」
「ぺリッパー!暴風!」
雨天候で必中となった暴風がゴロンダへと襲い掛かる。が、それを悪の波動を放ち、相殺しながらぺリッパーへとゴロンダが接近する。
あまり火力が高くないとはいえそう簡単に打ち破れるものではないのだが、ゴロンダは易々と実行して見せた。
ぺリッパーもそのまま接近するゴロンダを許すはずも無い。雨で強化されたハイドロポンプで迎撃。
ゴロンダはハイドロポンプを正面から受け止める。ぺリッパーの厄介な追い風をさせない為ならばこのダメージは許容範囲。もっとも阻止せねばならぬことは追い風、これさえ許してしまえば先程ランターンを抑えてみせたドサイドンですら、ランターンにもう太刀打ちできなくなる。初見殺しはもう通用しないだろう。
ハイドロポンプを押し退けながらグングンとぺリッパーとの距離を詰める。
どんなに練度を上げようとハイドロポンプを途切れさせずに撃ち続ける等不可能。途切れた際に残りの距離を詰め切る。そう考えるゴロンダは、ハイドロポンプが途切れたと同時に駆け出した。
が、その身に襲い掛かるのは暴風。ゴロンダの巨体がいとも容易く吹き飛ばされそうな程に荒々しい暴風が襲い掛かる。それをゴロンダは自爆覚悟で自身ごと悪の波動で相殺。追い風の体勢に入るぺリッパーの羽を掴む。
「オラァッ!!」
ゴロンダはそのままぺリッパーを大地へと叩き付ける。そのままギガインパクトでぺリッパーに追撃をかけ、更に連続で悪の波動の弾幕を放ち戦闘不能へと追いやった。
「逆転だな!」
「まだまだこれからッ!!」
ポッチャマが繰り出される。それと同時に更にマスタードの表情が引き締まる。
「遂に来たか…!」
ポッチャマ。シンオウ地方にて初心者用ポケモンの括りに入れられ、尖った癖が無く非常に育成しやすいという特徴がある。それ故に所持しているトレーナーは少なくない。だが基本マスタードと戦うようなレベルの者は基本エンペルトへと進化させている。
この場に似つかわしくない可愛らしい顔。だがその裏に秘められたる暴の顔をマスタードは十全に理解している。脅威度で言えばウーラオスと同等。チャンピオンに相応しい実力を持ったポケモンである。
先手はゴロンダ。自身よりも圧倒的に小さなポッチャマへと拳を振り下ろす。それをポッチャマは軽く叩き逸らす。
それと同時にゴロンダの腕に冷気。ポッチャマの触れた部位。
ポッチャマが纏うは凍える風。触れればたちまち冷気に侵され素早さが下がり続ける。
ポッチャマの前で動きが鈍る等余りにも致命的。
ゴロンダは蹴飛ばすようにポッチャマへと蹴りを放つが、それもポッチャマはそれを両手で防御し、衝撃を後ろに逃がし、軽く飛ばされるもほぼ無傷で舞い降りる。
すかさずゴロンダは悪の波動。ポッチャマはハイドロポンプで迎え撃つ。
悪の波動とハイドロポンプが接触し、僅かに拮抗。だがすぐさま悪の波動は飛散し、ハイドロポンプがゴロンダに襲い掛かる。すかさず防御の姿勢でハイドロポンプを受けるゴロンダであったが、先程と違いズルズルと後ろへ追いやられる。
「オオッ!?」
ぺリッパーのハイドロポンプとは桁違いの威力。その威力に耐え切れずゴロンダは悲鳴を上げながら吹き飛ばされた。
そのままポッチャマが駆ける。全身に巡る冷気。それを右腕に収束。たちまちその冷気は剣の姿に形成され、冷気の刃へと変貌する。
冷気の刃での一閃。斬り裂かれた剣筋に沿って凍り付く。そのまま再度、斬り上げによる斬撃。
ゴロンダもやられてばかりでは無い。守るを展開し冷気の刃を防ぐ。だがポッチャマは構うこと無く斬り上げの体勢から空中で回転。
冷気の刃は実体を持たない。つまり守るにより防がれるのは冷気のみ、実体が無いが故に、短いポッチャマの腕が守るに接触せず、それに弾かれる事は無い。
空中で回転したポッチャマはそのままドリルくちばしに移行する。対するゴロンダはスカイアッパーで迎撃。拳と嘴がぶつかり合う。
そしてそこから怒涛の至近距離での壮絶な格闘が始まった。
荒々しく、大地を砕く程の威力を持った拳を振り回すゴロンダに、冷気を纏い的確に捌いていくポッチャマ。
凄まじい打ち合いの末に、遂にポッチャマのドリルくちばしがゴロンダの腹部を捉える。
吹き飛ばされ苦悶の表情を浮かべるゴロンダに向けてハイドロポンプが放たれる。
「避けきれぬかッ!!突っ切れゴロンダッ!!」
回避は不可能。そう悟ったゴロンダが取った行動は特攻であった。大地に腕を突き立て吹き飛ばされた勢いを消し、反転。ハイドロポンプへ向けてギガインパクトを放つ。正面突破でハイドロポンプを掻き分けながらポッチャマに肉薄する。
もう少しで拳が届く距離で─────
「よくやったぞゴロンダ」
ゴロンダはハイドロポンプを超えることが出来ず倒れ伏す。戦闘不能。またしてもポケモンの数が並ぶ。
「もう一度任せたぞ!」
またしても現れたのはコジョンド。
出たと同時に放たれる猫騙し。それを甘んじてポッチャマは受ける。だがやられるだけでは無い。ポッチャマがニヤリと笑う。
「見とけよ見とけよッ!みずのちかいッ!!」
まるでトラップのように、猫騙しを読んでいたポッチャマは自身の前方に、猫騙しをする際にコジョンドが来るであろう地面から放たれるみずのちかい。
まるで噴水のように噴き出す水がコジョンドへと襲い掛かる。
「そのような対策方法があったか…!たまげたなッ!!」
ポッチャマは怯み、コジョンドは予想外の一撃に体勢を崩す。仕切り直し。
今度は同時にポッチャマとコジョンドが動く。
コジョンドのアクロバット、ポッチャマを翻弄するかのように華麗なステップで撹乱し攻め入る。対するポッチャマは先程までと同じように冷気の刃で対抗する。
素早さはコジョンドに分がある。しかしゲッコウガとの稽古で素早さの速い敵への対処は慣れているポッチャマはコジョンドの攻撃を的確に捌いていく。どうしても間に合わない攻撃は冷気を全身に纏い直すことで冷気を浴びさせ確実にコジョンドの自慢の素早さを削っていく。
凍える風により明らかに素早さを落としたコジョンドを見てポッチャマも攻めに転じる。
ポッチャマが冷気の刃を振り上げ、振り下ろす直前、待っていたとばかりにコジョンドのカウンター。飛び膝蹴りがポッチャマにモロに入る。
さっきから冷気の刃ばっかチラチラ見てただろ?とポッチャマは飛び膝蹴りをギリギリで受け止めながらコジョンドに呟く。
コジョンドはハッと地面を見るがもう遅い。
そこでまたしてもコジョンドの足元から襲い掛かる水流。冷気の刃ばかり警戒し、足元への注意が薄れたコジョンドにみずのちかいが襲い掛かる。
「ヌッ!?不味いッ!!」
「穿てハイドロポンプッ!」
みずのちかいで身動きが取れなくなったコジョンドに追撃のハイドロポンプが突き刺さる。
「コジョッ!?」
そのまま戦闘不能、と思いきや、一矢報いらんと気合いで耐え抜いたコジョンドから放たれる飛び膝蹴り。
そこまで出来る奴とは思わなんだと喜悦を浮かべながらポッチャマはすぐさま動き出しドリルくちばしで応戦。
力業。
捨て身から放たれる飛び膝蹴りと力業から放たれるドリルくちばし。
コジョンドは倒れ伏す。ポッチャマは天晴れ忘れん、というように笑った。
「流石はポッチャマだな、その技のキレに頭の回転の速さ、そしてその凍える風の刃。そこまで技を精巧に扱えるポケモン等見た事無いわ!」
「そりゃ俺の1番最初のポケモンだからな!そんじょそこらのポケモンの技の練度と一緒にされちゃあ困るぜ師匠ッ!」
「そのレベルとなるとワシらチャンピオンでも中々いないがなッ!決めるぞローブシンッ!!」
新たに戦地に投入されたのは老武神、ローブシン。
かつてイッシュ地方で猛威を振るった第5世代の覇者の一匹であり、ゴロンダと同じくチャンピオン時代からのポケモン。
アンカーも、ポッチャマも油断なくローブシンを見据える。
衝撃、ポッチャマにローブシンの拳が突き刺さる。
マッハパンチ、超高速で放たれたそれはポッチャマを容易く宙へと浮かせる。そのまま反対の拳から放たれるは───
「気合いパンチッ!!」
ドゴォッ!!と鈍い音を鳴らしながらローブシンの拳が深く腹に突き刺さる。
咄嗟にポッチャマが冷気を纏ったため、ローブシンに冷気が纏わりつくも、元から鈍足なためあまり効果が見込めない。
そのまま手に持つコンクリートで殴られ野球ボールのように吹き飛ぶポッチャマ。それに追撃をかけるようにコンクリートを投げつける。
「ハイドロポンプで撃ち返せッ!」
ポッチャマのハイドロポンプがコンクリートを押し返す。だがそこに二投目。押し返されたコンクリートの後ろにまたしてもコンクリートが投げつけられ、今度はハイドロポンプが押し返され始める。
そして駄目押し、無手となったローブシンがマッハパンチでコンクリートを直接殴りつける。
ハイドロポンプは押し切られコンクリートがポッチャマへと直撃、そのまま地面へと墜落する。
ゴロンダ戦、コジョンド戦の疲労がここに来て響く。もうポッチャマは体力の限界を迎えていた。だがそれでもポッチャマは立ち上がる。負けられない、ローブシンを睨み、口を開く。
「ポッチャマッ!!ハイドロカノンッ!!」
初心者用ポケモン、御三家とも呼ばれるポケモン達の専用技にして、水タイプの究極奥義。本来であればポッチャマでは覚えられない技だが、ポッチャマはエンペルトや水御三家の最終進化を上回るその圧倒的センスで習得を可能としていた。
ローブシンは回収したコンクリートを壁のように構え、ハイドロカノンを受け止める。
しかし抵抗は無意味。耐え切る事は叶わず、すぐさまハイドロカノンに吹き飛ばされることとなる。
ローブシンは不幸にも急所に当たったのか満身創痍、そしてポッチャマは───
「最高だぜ、ポッチャマ」
立ったまま気絶。気絶して尚その体は屈すること無く、ポッチャマランドのヌシとしてのプライドか、最後まで勇ましい表情でボールへと戻されていく。
「偶然か…、信念か…、どちらにせよ面白いッ!!」
マスタードは獰猛な笑みを浮かべながらローブシンをボールに戻す。予想外の手痛い反撃。少しでも体力を回復させようとしての行動。
そしてお互いから繰り出されるポケモンは先程と同じ…
「ランターン!」
「ドサイドン!」
ランターンはすぐさま波乗りを展開、ドサイドンは地震と地割れで対抗する。
先のような隙は無い。波乗りで一時凌ぎの手を使えない、それ故の速攻の地震と地割れ。
しかしランターンも甘くない。先程の一戦でドサイドンの対応策は既に見た。ならそれに順応するだけだ。
此度の波乗りは高さを、厚さを重視された波乗り。地震と地割れである程度捌けてはいるが全体で見れば焼け石に水程度。勢いやタメがあればもう少しマシな結果になっていただろうが、隙の無いランターンの前でそれは自殺行為に近しい。
流れ込んでくる波にドサイドンは呑み込まれる。
全てを圧し潰さんと襲い来る水圧に、プロテクターの隙間から岩の身体に染み渡る水に酷い不快感とダメージを受けながらも吠える。気を抜くと意識を失ってしまいそうになるもドサイドンの目は未だ闘志に燃えている。
「よくぞ耐えたドサイドン!お返しだッ!メタルバーストッ!!」
銀光。
ドサイドンの身体が眩く光り輝き、生み出されるは受けたダメージを結晶化した鋼の弾丸。
それは散弾銃のようにランターンへ向けて照射される。
ランターンは波を自在に操りながら高速移動。波は操ったまま、ドサイドンにも波乗りが未だ襲い掛かっている。
如何にランターンであろうとこのメタルバーストを食らってしまえば耐え切れない。そう判断した上での回避行動である。
どちらが先に倒れるか、我慢比べの始まりである。
メタルバーストはホーミング機能がついているのか、逃げ回るランターンを不規則に追尾し追い詰めていく。
ドサイドンは襲い掛かる波乗りを踏ん張り耐え、次々とメタルバーストを追加で放っていく。
ランターンが波に押し上げられ空高く跳ぶ。それを追い掛けるように飛ぶメタルバースト。
「特性避雷針、雷を出しても吸い寄せられちまう。だがッ!発生地点に、既にいれば吸い寄せられねぇよなッ!?」
「それが狙いかッ!!回復させるなッ!!絞り出せッ!岩石砲ッ!!」
空に形成された雷雲。それにランターンは自ら飛び込む。過剰な雷がバチバチとスパークし、最高潮といった様子で宙を飛ぶ。溢れ出る電気が磁力を生み出し電磁浮遊を引き起こす。
焦るマスタードがドサイドンに指示を飛ばす。ここでランターンに回復されれば勝気は無い、それ故の焦燥。
だがアンカー、ランターンに回復する気は毛頭無い。
ここで出し切ろうッ!
今ここで回復させたとしてもメタルバーストで削られる。ならばそのリソースを全て───この一撃に注ぎ込む。
岩石砲を帯電する尾で軽く弾き飛ばす。
落ちるようにドサイドンに接近。それを追尾するメタルバースト。
「師匠も言ってたよな?タイプ相性は無視してなんぼッ!!」
「ま、まさかッ!?」
「無制限最大出力!全て焼き尽くせ!放電ッ!!」
タイプ相性。それはポケモンバトルに置いてもっとも重要である。地面タイプに電気技は効かない。それは誰でも、スクールに通い立ての子供でも知っている。
ならば…ゼクロムという電気タイプの伝説のポケモンが、地面タイプのディグダに雷撃という技を放てばどうなるだろうか。地面タイプだから無効化出来るか──
否。
タイプ相性とは、ポケモンの技というカテゴリに収められている場合のみ適応される。
その枠を優に超えたものは…タイプ相性という概念を超越する。
伝説のポケモン、それすらも凌駕する放電。
星々の如く空を照らすメタルバーストは容易く消し飛ばされ、岩石砲も雷撃にすり潰された。
雨雲は吹き飛び、太陽の光が燦々とバトルコートに降り注いでいる。
ドサイドンは…
目を回し倒れ伏していた。
「戦闘不能…か…まさか…まさかこれ程とはッ!!舐めても軽んじてもいなかったッ!ピンポイントで対策までしたッ!それでも、真正面から突破されたッ!!嗚呼、良い、良いぞッ!!これだから闘争は辞められんッ!!」
マスタードが繰り出したのはローブシン。
出てきたと同時にコンクリートを投げつける。
猶予は無い。先程受けた傷を痛めながらもマッハパンチで素早く動き、投げつけたコンクリートに追い付き着地。まるで何処ぞの殺し屋のようにランターンへと迫る。
ランターンは放電の影響で電気技は使用不可。しかしその波乗りの脅威は未だ健在。波乗りを再度展開する猶予を与えず速攻で片をつける。
もう片方のコンクリートをランターンへと投げつける。そのままマッハパンチをランターンへ放ち、続け様に気合いパンチ。
ランターンはコンクリートは展開したての波乗りで防げたが拳は防ぎきれなかった。モロにローブシンの連撃をくらいふらつく。そして自身が乗ってきたコンクリートをローブシンは跳躍してキャッチし、脳天から叩き付ける。
ランターン戦闘不能。
ぽつぽつと雨が降り始める。マスタードは困惑するも、直ぐに気づいた。
ランターンが戦闘不能になる直前に雨乞いをしていたのだと。
「よくやったなランターン、無理させた。さて、舞台は整ったぞ!荒れろイダイトウッ!!」
イダイトウが吠えながら現れる。天候は雨、特性すいすいにより素早さが倍増。絶好調のようでいつも以上に張り切っている。
「イダイトウッ!!ウェーブタックルッ!!」
水流を纏い突進。
イダイトウは正気。ローブシンが♀である為に、いつも騒がしい非モテの魂が荒ぶることは無い。火力は落ちるが、冷静にいれることで技の精密度は格段に上がる。
「ローブシンッ!!投げつけるッ!!」
コンクリートをローブシンが投げつける。それをイダイトウはその素早さで容易く回避。しかし横合いにズレた先にもう1本のコンクリートがイダイトウを待ち受けていた。
縦に高速回転。頭頂部にコンクリートが直撃し、ガクンと軌道を落とすも、すぐさま復帰しローブシンへと襲い掛かる。
無手となったローブシンは腰を落とし、拳を構える。
「しっぺがえしッ!!」
イダイトウの突進に合わせるように放たれた拳。衝突と同時に黒い稲妻が迸る。
ギリギリと拮抗し合う2匹。
「まだまだぁッ!!力業ァッ!!」
「打ち返せッ!しっぺがえしッ!!」
イダイトウの勢いが増す。
「ばっしゃらぁぁあッ!!」
「ローブゥッ!!」
力業に移行したことにより勢いが格段に上昇。ローブシンももう片方の拳のしっぺがえしで迎え撃つ。
押し勝ったのはイダイトウであった。
イダイトウのウェーブタックルがローブシンへと突き刺さる。そこからアクアジェットでの連撃。
ローブシンは最後の最後でしっぺがえしをイダイトウに叩き込むも力及ばず倒れ伏してしまった。
「絶体絶命ッ!!だがそれがなんだッ!!こんな場面は日常茶飯事ッ!それを全てひっくり返して来たからこそチャンピオンだったのだッ!」
マスタードのラストのポケモンはやはりと言うべきかウーラオス、一撃の型。
ウーラオスが場に出て来た瞬間、イダイトウの魂が荒れ狂う。
敵だ…!
敵だ…!
ウーラオス、お前は存在しては行けない生き物だ…!
非モテの怨念が実態となり、霊気の鎧となりイダイトウへと収束していく。
鎧武者のような変貌を成したイダイトウが吠える。
「■■■■■■■■■ッ!!」
魂が燃える。燃やせ燃やせ、怨念を燃やせ。仲間達の無念を晴らせ。
ありとあらゆる負の感情がイダイトウへ収束する。そしてそこにアンカーの気絶した手持ち達の無念。同士のポケモン達から受け継いだ意思がイダイトウに力を与える。
「■■■ッ!!?」
イダイトウが弾け飛ぶ。
下手人はウーラオス。静かに、どっしりと重心を落とし、構えながら吹き飛ばされたイダイトウを油断なく見据える。
「フハハ!勝利の女神はワシにも微笑んでいるようだな!」
不意打ち。荒ぶる魂により狭まった認識の外からの攻撃。すいすい状態でも避けきれぬ素早さに、急所を確実に狙う正確性。運が良かった…ではなく確実に急所を狙っていたとアンカーは確信する。
強力な弱点技に大ダメージを受け、フラフラとするイダイトウだが未だ健在。むしろ怒りが増加したようで更に魂が激しく燃え盛る。
「手痛いのを喰らっちまったが…関係ねぇッ!!出し惜しみは無しだッ!燃やせ闘魂爆ぜろや無念!おはかまいりッ!!」
「フハハッ!ワシも負けず嫌いでなッ!名残惜しいが勝ちに行かせてもらうぞッ!」
ウーラオスが選択したのは見切り。荒々しく怨嗟を振りまきながら戦場の鎧武者のように突撃するイダイトウをジッと見据える。
ゆったりとした動きから一変、イダイトウと拳が交わる瞬間に───姿を掻き消した。
否、イダイトウの死角へと潜り込んでいた。腹の下、理性が薄まった状態でなければすぐさま対応出来ただろう。しかしそれはタラレバの話。標的を見失ったイダイトウは薄まっている理性をフル活用するも、2手遅い。
「暗黒強打ッ!!」
ウーラオスの凶拳が、黒き閃光を放つ一撃がイダイトウの腹に突き刺さる。
「ば…■ゃ…!!?」
イダイトウが崩れ落ちる。
それを見てウーラオスは冷や汗を大量にかきながら安堵のため息を吐く。
イダイトウと魂が放つ負の威圧感。それに当てられたウーラオスは深呼吸で気持ちを落ち着かせる。
あれを喰らえば自身は無事ではなかっただろう。もし主人が正面からのぶつかり合いを選択していたらこの結果が反対になっていたかもしれない。
「おいおいおい、ひでえぜ師匠!可愛い可愛い愛弟子の愛情の籠った一撃、正面から受け止めてくれよ!」
「フハハッ!すまぬがそれとまともに打ち合えばウーラオスとて無事ではすまぬ!まだお主のウーラオスも控えておるしここは無傷で通させてもらったぞ!それにイダイトウのそれは愛情とは真逆のものじゃろうて!」
「ガハハ、違えねぇ!」
アンカーはイダイトウをボールに戻し、残り1つのボールに手を伸ばす。
繰り出したのはやはりウーラオス、連撃の型。
お互いにラスト1体ずつ。共にウーラオス。
最終試練は佳境を迎える。
▽▽▽
正真正銘最後の闘い。
ポッチャマ、イダイトウ、ぺリッパー、ランターン、ゲッコウガの意思を受け継ぎここに己が立っている。
「「キョダイマックス!!」」
同時に行われたキョダイマックス。身体は大きくなり、青白い身体へと変貌する。
そして己の前に阻むはあの日憧れた赤き巨熊。
遂にあの日の憧憬へ届くかもしれないという身体の内から張り裂けんばかりに溢れ出す高揚感。
仲間たちから受け継いだ意思を全うせねばという使命感。
目の前にいる憧れに今の己で届くのかという疑念。
その他にも様々な感情が溢れ出る。
でもどうしてだろうか...
何故だろうか...
今はその溢れ出る数多の感情が掻き消える程に...
主と...アンカーと共に心を合わせて並び立つ一秒一秒が、この瞬間が...非常に心地よい!!
アンカーと共に戦えば誰にでも勝てるという全能感。
己の肉体に穿たれる一撃。その一撃一撃が気を抜けば意識を持っていかれそうな凄まじい威力を内包した一撃。
それをただただ気力で耐える。耐える。耐える。
お返しだと己が放つは連撃。隙間などない。相手の視界を埋めつくさんとばかりに殺到する連撃。連撃。連撃。
歪む相手の表情。効いている。己の拳は届いている!
それにどうだ、あの憧れでさえも、己との戦いに喜悦を感じている!!
楽しい、ひたすらに溢れ出す歓喜。
己の連撃が、相手の一撃が、同時に肉体を穿つ。
思う存分、戦り合おう!
今日で憧れるのは辞めだ!この戦いを持って、対等に!否、超える!!
アンカー!!我が同胞にて主よ!!今こそ共に、頂きに立たんッ!!
憧れをッ!!
「今、超えろォッ!!キョダイレンゲキッ!!」
「お主らと試合えたことに感謝をッ!!我ら全身全霊を持って、この一撃に全てを込めるッ!!キョダイイチゲキッ!!」
レンゲキとイチゲキ、蒼と赫が衝突する。茈が弾け、まるで世界に亀裂が入るかのような時空を揺るがす衝撃。
負ける訳には...いかない...!!
「いっけぇぇえええ!!!」
心が、アンカーと混じり合う。まるで溶けていくかのような感覚。これまでで1番のシンクロ。この拳は己だけの力では無い。仲間たちとアンカーの思いが乗った、究極の連撃ッ!!
これこそ我らの歩んで来た武の集大成ぞッ!!
「ぁくあーッ!!!」
キィンという金属音のような耳鳴りが鳴る。
何も無い真っ白な空間。そして突如現れ宙に浮かぶ光景。かつて己が憧れた、追い続けていたオリジン。
目の前の激闘に目を輝かせる小熊。その光景に脳を焼かれたその小熊は今...!!
「ウーラオス!!戦闘不能!!よって...」
キョダイマックスが解かれ、身体が縮小していく。
拳を天に掲げ、吠える。
「勝者アンカーッ!!」
「べあーーーッ!!」
己の夢を、憧れを、今乗り越えた。
アンカー達と共に、その先へ行く。
ぺリッパー♀ Lv74
食欲旺盛。目に入ったものを何も考えず食べようとする癖があり、よくポッチャマを咥えているアホの子。
戦闘スタイルはランクマとほぼ変わらず雨の始動要員。あめふらしは自由にON/OFFが可能。
普段から食べ物を食べまくっているため肥満気味だが、それで蓄えられた脂肪が物理技の衝撃を吸収し緩和させている。これによりゼクロムの雷の牙辺りなら耐えられる程の耐久力を手に入れた。
ランターン♀ Lv81
書いてて1番扱いに困ったポケモン。
荒木先生や芥見先生気持ちがすごくよく分かった。こいつどうやって倒すよ…変に格を落としたくないし…
ずっとランターンをマスタードがどう倒すか考えていたがこれくらいしか思いつかんかった…まず近距離勢は大体波乗りに抗えないし遠距離勢も雷をどうにかしないと詰む。まず地に足着いてる時点で遠距離でも時間の問題というまさにクソゲー。
マスタードとランターンの格を落としたくない、ラストはウーラオス同士の決着にしたい、両方やらなくっちゃあならないってのが欲張り作者の辛いところだな。
チョウチンアンコウは♀のが強い為このランターンは♀。女傑。
ゲッコウガ♂ Lv73
カトレア戦で活躍したので今回は活躍が少なめ。水手裏剣が物理技だと思っていたがいつの間にか特殊に変わっていたのを最近知って驚いたのは秘密。
ゴロンダに放った水手裏剣はスマブラのNB最大溜めかアニポケサトゲコのあれを想像して欲しい。
ポッチャマ♂ Lv78
いつの間にか水タイプの癖に氷タイプの技ばっかり使ってる水御三家。氷の刃はゴクウブラックのあれみたいなやつ。
こやつもランターンと同じく触れたら素早さダウンの近距離殺し。触れなくてもポッチャマから触れさせにくる。
冷気を嫌い距離をとると強力なハイドロポンプやハイドロカノンが飛んでくる。それなんてクソゲー。
デバッファーでありながら近距離も遠距離も出来るやばいやつ。
イダイトウ♂ Lv76
君は前に出番があったので今回は控えめ。火力に関しては申し分ないが、やはり♂相手だと理性を殆ど失ってしまうため隙が出来やすくなる。
今回はそこをつかれウーラオスに負けてしまった。
シロナ戦ではイケメン♀であるガブリアスを♂と勘違いし怨念を撒き散らした。
ぺリッパーによく啄まれ、嫌そうな態度をとるが何処か満更でもなさそうに嬉しそうにしている。
手持ちの中では同じ魚系であるランターンに好意を寄せているが脈ナシ。どちらかというとランターンは激戦を繰り広げたウーラオスとポッチャマに興味を寄せている。完全に脈ナシ。
ウーラオス♂ Lv80
三人称視点だと書いててしんどい事を前のダクマ戦で学習したのでウーラオスの一人称視点となっている。
実はラストのウーラオスミラー戦はダクマ戦のすぐ後に執筆が終わっていた。つまり数ヶ月間倉庫に眠っていたのだ。アンケートの結果次第ではウーラオス戦のみになっていたが前話の次の日辺りには投稿してた。
ちなみにブルベ編の閑話もまだ眠っている。
遂に憧れであったマスタードとそのウーラオスを超えた事で1つ壁を超えた。
ゴロンダ
執筆中名前をオランダと勘違い。鳴き声がオラオラなのはその影響。スタプラをイメージして書いてたが、いつの間にか超のブロリーみたいになっていた。
使える技を調べた時にオランダポケモンと調べてもゴッホピカチュウしか出てこなくて首を傾げていた。
オランダは国の名前だろうがッ!マヌケ!
ちなみにぶん回すは覚えないらしい。
ドサイドン
まさかまさかの避雷針変態型。ランターンメタとしてマスタードが用意した最終兵器。水タイプ4倍弱点を引っ提げながらランターン相手に健闘したMVP。彼がいなかったらランターンで半壊していた。
次回【別れ】
ガラル編最終話です。