青春アドベンチャー

ひとかけらの想像力がある限り、冒険は終わらない。

共有

『人魚が逃げた』田中亨さん

12/15(月)から二週にわたって放送の『人魚が逃げた』。緩やかにつながる5つのエピソードで構成される物語、各話の主人公を演じていただいた皆さまのメッセージをお届けしています。

【田中亨さん】メッセージ

原作を読んで真っ先にこれは自分の物語だと感じました。青山さんの作品を読んでいると、どの登場人物もまるで自分の心の説明書を読んでいるような親近感があり、どんな悩みを抱えていても優しく見守ってくれているような温かさがあって、最後には人と関わる事や信じる事への勇気や希望を感じさせてもらえるような、とても心強い仲間と出会えたような気持ちになります。前回出演した『月の立つ林で』に続いて今作も参加できる事を嬉しく思います。ぜひ最後まで楽しんでいただければと思います。


演出担当スタッフ藤井です。同じ青山美智子さん原作の『月の立つ林で』は、「ツキない話」というポッドキャストを聞く5人のリスナーたちを主人公にした物語でした。それぞれの登場人物が人生の中で抱えるわだかまり、行き詰まり、それによる孤独が、ある特別な存在の触媒のような力によって変容する瞬間を描く“青山マジック”が、今回は銀座の街に出没する“王子”を通じて鮮やかに作用します。

田中亨さんには5人の主人公のトップバッターとして、「恋は愚か」(第1回・2回)の友治役を演じていただきました。一途な青年の孤独な内面が痛いほど伝わってくる声のお芝居に、やはり再び青山作品の核心を担っていただいて良かった、と心の中で快哉を叫びました。

最初のエピソード「恋は愚か」の友治と想い人である理世さんの恋の顛末は、最後のエピソード「君は確か」(第9回、最終回)で、今度は理世サイドに視点を変えて描かれます。さらに、最終回の末尾には、ある途中の回で登場する人物による、鮮やかなエピローグが待っています。どうか最後までお聴き逃しなく。

『人魚が逃げた』、いよいよ週明け12月15日(月)からの放送、「らじる・らじる」での配信は、各回の放送から一週間です。どうぞお楽しみに。

(この記事は番組の「聴き逃し」配信終了までの期間限定公開です。)

『人魚が逃げた』(全10回)

~銀座に現れた“王子”と出会う5人の男女の物語~

【NHK FM】

2025年12月15日(月)~12月19日(金) 午後9時30分~午後9時45分(1-5回)

2025年12月22日(月)~12月26日(金) 午後9時30分~午後9時45分(6-10回)

 ★「聴き逃し」配信あり(放送から1週間)

【出演者】

田中亨 霧矢大夢 石川禅 谷田歩 仙名彩世

百名ヒロキ 石田圭祐 筒井俊作 平体まひろ

山本道子 金沢映実 鳳真由 桜一花 釆澤靖起

【原作】

青山美智子

【脚色】

菊地百恵

【音楽】

関向弥生

【スタッフ】

制作統括:桑野智宏

技術:山賀勉 林晃広

音響効果:今井裕

演出:藤井靖

【あらすじ】

ある週末の正午、東京・銀座の歩行者天国。テレビ番組の街頭インタビューで「失礼ですが、あなた様は?」とマイクを向けられた青年は「王子です」と答えた。「ぼくの人魚が、いなくなってしまって……。逃げたんだ。この場所に。」

生中継を目にした視聴者は、SNSに「#人魚が逃げた」「銀座に人魚逃げたの?」「王子やばい イケメンすぎる」など思い思いに投稿。人魚姫を探す王子の噂は、さざ波のように広がっていく。

銀座の街ですれ違う5人の男女が、童話から抜け出てきたような“王子”と遭遇し、それぞれ運命の岐路を横切っていく瞬間を描く5つの小さな物語。