【ポケモン】人生を安価で decide…エンジョイエンジョイね【転生掲示板】   作:ユフたんマン

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クラクラァ

1:安価のアンカー

ガラルに帰って来たぞー!!

 

2:名無しの転生トレーナー

イッチか

休み楽しめたか?

 

3:名無しの転生トレーナー

一週間キタカミで二週間実家か

ほぼほぼ一か月やな

 

4:名無しの転生トレーナー

短めの夏休みみたいなもんか

 

5:名無しの転生トレーナー

いいなあ

 

6:名無しの転生トレーナー

そんなまとまった休日あるの若いうちだけやで

 

7:名無しの転生トレーナー

年中夏休みの奴らが何か言ってら

 

8:安価のアンカー

【朗報】いつの間にかクララパイセンが入門、ワイの後輩に

 

9:名無しの転生トレーナー

ファッ!?急にやな

 

10:名無しの転生トレーナー

後輩クララ概念好きよ

 

11:名無しの転生トレーナー

一番大事な事を聞くぞ、エッチか?

 

12:名無しの転生トレーナー

それ大事か?

 

13:安価のアンカー

デカくてエッチだぞ

 

14:名無しの転生トレーナー

最低かよこいつら

 

15:名無しの転生トレーナー

クララッパイ舐めんなよ

 

16:名無しの転生トレーナー

舐めたい

 

17:名無しの転生トレーナー

こいつらキッショ

 

18:名無しの転生トレーナー

とういうかそれならセイボリーどうなるんや?

 

19:名無しの転生トレーナー

出番なしか?

 

20:名無しの転生トレーナー

一応両方出てくる世界もあるけどイッチの世界はどうなんやろか

 

21:安価のアンカー

セイボリーは居らんな、クララだけっぽい

 

22:名無しの転生トレーナー

セイボリークララと違って話にもあまり出ないし可哀想

 

23:名無しの転生トレーナー

(作者がシールド触れたことないからしょうがないね)

 

24:名無しの転生トレーナー

何だ今の

 

25:安価のアンカー

あ、やってもうた…

 

26:名無しの転生トレーナー

なんや?

 

27:名無しの転生トレーナー

どうした急に

 

28:安価のアンカー

ポッチャマが一瞬で全タテしてもうた

 

29:名無しの転生トレーナー

こ れ は ひ ど い

 

30:名無しの転生トレーナー

 

31:名無しの転生トレーナー

可哀想

 

32:名無しの転生トレーナー

才能差見せつけられて絶望してそう

 

33:名無しの転生トレーナー

というかこのポッチャマ、ダクマ然りゼイユ然りボコりすぎでは?

 

34:名無しの転生トレーナー

ポッチャマのポテンシャル高スギィ!!

 

35:名無しの転生トレーナー

道場の空気終わってそう

 

36:名無しの転生トレーナー

何でそんなことなったんや?

 

37:安価のアンカー

機嫌が悪かったっぽい

 

38:名無しの転生トレーナー

八つ当たりか?

 

39:名無しの転生トレーナー

機嫌一つで相手のポケモンを壊滅させるの化け物感あって好き

 

40:名無しの転生トレーナー

何で機嫌悪かったんや?

 

41:安価のアンカー

時差ボケで眠かったからみたいやね

 

42:名無しの転生トレーナー

 

43:名無しの転生トレーナー

ガチ目の八つ当たりやんけw

 

44:安価のアンカー

ダクマの方が良かったかも

 

45:名無しの転生トレーナー

普通にクララ可哀想、雑魚狩りして楽しいか?

 

46:名無しの転生トレーナー

>>45一番心に来そうな遠回しの悪口やめろ

 

47:名無しの転生トレーナー

>>45ちくちく言葉

 

48:安価のアンカー

ちょっと申し訳ないわ

ショックで放心しちゃってる

 

49:名無しの転生トレーナー

ひでえ、許せねえよ

 

50:名無しの転生トレーナー

俺たちのクララパイセンをコケにしやがって…

 

51:名無しの転生トレーナー

殺してやる…殺してやるぞダクマ!

 

52:名無しの転生トレーナー

ダクマ関係ないやろw

 

53:安価のアンカー

というかそろそろポケモン増やしたいんよな

 

54:名無しの転生トレーナー

お、ということは…?

 

55:名無しの転生トレーナー

安価か?

 

56:名無しの転生トレーナー

クララは放置でええんか?

 

57:名無しの転生トレーナー

ひゃっほーい!!

 

58:安価のアンカー

安価の時間だ

>>56流石に手を取って女将さんに引き渡したで

 

追加ポケモン

>>70

>>71

 

59:名無しの転生トレーナー

おお!!

 

60:名無しの転生トレーナー

同時に二匹か

 

61:名無しの転生トレーナー

イッチの本性見破ったり!一つ一つ安価がするのめんどくさいから一気にしようとしてるな?

 

62:安価のアンカー

ッ!?後はバスラオみたいに他地方のポケモンが出たとき対策やな

 

63:名無しの転生トレーナー

まあ一気に安価で決める人の方が多い印象やから

 

64:名無しの転生トレーナー

むしろ前までの一体一体安価する方が珍しい

 

65:名無しの転生トレーナー

オーガポン

 

66:名無しの転生トレーナー

フローゼル

 

67:名無しの転生トレーナー

トサキント

 

68:名無しの転生トレーナー

ヌオー

 

69:名無しの転生トレーナー

カイオーガ

 

70:名無しの転生トレーナー

ランターン

 

71:名無しの転生トレーナー

ペリッパー

 

72:名無しの転生トレーナー

アシレーヌ

 

73:名無しの転生トレーナー

ラグラージ

 

74:名無しの転生トレーナー

ナマズン

 

75:名無しの転生トレーナー

まさかのランターンww

 

76:安価のアンカー

ランターンとペリッパーね

両方ヨロイ島にいるからたすかる

 

77:名無しの転生トレーナー

ランターンってどんなんやったっけ?影薄くて覚えてない

 

78:名無しの転生トレーナー

ペリッパーとかいう雨パ始動の大当たり

 

79:名無しの転生トレーナー

ペリッパーのあめふらしとイダイトウのすいすいのシナジーあっていいな

 

80:名無しの転生トレーナー

ランターンの雷もあるからタイプ相性の補完的にもかなり良い

 

81:名無しの転生トレーナー

>>77ジョウトのチョウチンアンコウみたいなやつやで

 

82:名無しの転生トレーナー

ランターンとかいう頭からビックバン並みのエネルギー放ってる奴

 

83:名無しの転生トレーナー

>>82マジ?

 

84:名無しの転生トレーナー

確か頭の触覚の光が深海からも地上に届くぐらいの明るさらしくて計算したらビックバン並みなんやとか

 

85:名無しの転生トレーナー

周りの深海のポケモン視力退化してなさそう

 

86:名無しの転生トレーナー

まあゲームだと水面近くにいつもいるし…

 

87:名無しの転生トレーナー

まあ毎度おなじみ図鑑の誇張表現やね

 

88:名無しの転生トレーナー

ペリッパーで一貫している草タイプをみて、電気タイプをランターンで見る感じですか…

 

89:名無しの転生トレーナー

二匹の負担大きそう

 

90:安価のアンカー

取り合えず師匠に聞いてみたら野生で滅茶苦茶強いランターンが居るらしいからそいつ狙う

ペリッパーはそこら辺で

 

91:名無しの転生トレーナー

はえー

 

92:名無しの転生トレーナー

ランターンが強いって想像できんな

 

93:名無しの転生トレーナー

まあタイプ的に大体の水ポケに有利取れるから不思議ではない?

 

94:名無しの転生トレーナー

適当に捕まえられるペリッパーさん

 

95:名無しの転生トレーナー

適当でええんか…(困惑)

 

96:安価のアンカー

そのランターンは師匠直々に今行くのは禁止されました

 

97:名無しの転生トレーナー

そんな強いんか?

 

98:名無しの転生トレーナー

そんなことあるんか…

 

99:安価のアンカー

解禁の条件としてはダクマを進化させてから、水中を自在に移動できるライドポケモンの育成が済んでからとのことです

 

100:名無しの転生トレーナー

結構ガチ目の制限だな

 

101:名無しの転生トレーナー

自転車じゃダメなんか?

 

102:名無しの転生トレーナー

あの万能自転車でよくね?

 

103:安価のアンカー

戦いの余波でほぼ確実に転覆するらしいよ

怖いね

 

104:名無しの転生トレーナー

まあサメハダーもおるからな

 

105:名無しの転生トレーナー

そう考えるとヨロイ島の海域って超危険地帯だよな

 

106:名無しの転生トレーナー

なおそこを平然と自転車で渡る剣盾主人公

 

107:名無しの転生トレーナー

そういえばダクマのなつき度どうなんや?試練受けれんの?

 

108:安価のアンカー

ダクマとの親密度はキタカミ行く前には既に合格貰ってるよ

試練を突破するために鍛えてただけ

 

109:名無しの転生トレーナー

ガチグマ戦経験してまた成長したもんな

 

110:名無しの転生トレーナー

そなら次の試練か

 

111:名無しの転生トレーナー

ウーラオスって水にするんよな?縛り的に

 

112:安価のアンカー

ウーラオスは連撃の予定やね

既にダクマには確認取ってる

 

113:名無しの転生トレーナー

というか本来進化させてからダイミツ探してキョダイマックス解放する流れなのにもう消化してんだよなその試練

 

114:名無しの転生トレーナー

この後の試練どうなるんやろか

 

115:安価のアンカー

先の試練内容は教えてもらってないけど順番変わってるし主人公みたいに殿堂入りとかしてるわけじゃないから予測出来んわ

という感じで砂浜歩いてたらペリッパー発見、捕獲するでー!

 

116:名無しの転生トレーナー

いきなり進化系は初めてやな

 

117:名無しの転生トレーナー

キャモメからじゃなくてええんか?

 

118:名無しの転生トレーナー

まあええじゃろ

 

119:安価のアンカー

無事捕獲完了、簡単だったね

 

120:名無しの転生トレーナー

速い

 

121:名無しの転生トレーナー

手際がいいね

 

122:安価のアンカー

特性が鋭い目だったので特性カプセルで変えます

当たり前だよなぁ?

 

123:名無しの転生トレーナー

まあそうだろうな

 

124:名無しの転生トレーナー

そりゃペリッパーといえばあめふらし一択ですよ

 

125:名無しの転生トレーナー

友情GETってないんやなって

 

126:名無しの転生トレーナー

そんなん友情GETとか拘ってたらフルパにするのに何年かかるねんって話やからな

 

127:安価のアンカー

取り合えずバスラオとペリッパーの育成、時差ボケリセットしたら試練進めるわ

 

128:名無しの転生トレーナー

頑張って

 

129:名無しの転生トレーナー

イッチ頑張れ!イッチ頑張れ!

 

130:名無しの転生トレーナー

>>129集団いじめやめろ

 

131:名無しの転生トレーナー

取り合えずゆっくりしときなー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

180:安価のアンカー

そういえばワイの目的ってなんやろ

 

181:名無しの転生トレーナー

いきなりどうした?

 

182:名無しの転生トレーナー

人生相談か?先輩のワイが優しく聞いたるで

 

183:名無しの転生トレーナー

安価を達成することでは?

 

184:安価のアンカー

ワイの最終目標

>>195

 

185:名無しの転生トレーナー

安価!?

 

186:名無しの転生トレーナー

ええんかそれで

 

187:名無しの転生トレーナー

まあここまで来たらいっそ清々しい

 

188:名無しの転生トレーナー

狂ってやがる…

 

189:名無しの転生トレーナー

ホンマに人生安価してきよったぞww

 

190:名無しの転生トレーナー

だから重いんよなあ

 

191:名無しの転生トレーナー

というか最終目標って普通最初にする安価では?

 

192:名無しの転生トレーナー

全てのポケモンに出会う

 

193:名無しの転生トレーナー

全国図鑑完成

 

194:名無しの転生トレーナー

悪の組織のボスになる

 

195:名無しの転生トレーナー

ポケモンマスター(全リーグ制覇+レッド撃破)

 

196:名無しの転生トレーナー

モモワロウを使って全世界キビキビ支配下計画

 

197:名無しの転生トレーナー

どっかのチャンピオン

 

198:名無しの転生トレーナー

ブルべのチャンピオン

 

199:名無しの転生トレーナー

きっっつ!!!

 

200:名無しの転生トレーナー

無理やろこんなん

 

201:名無しの転生トレーナー

というか一つでも安価ズレてたらやばかったな…

 

202:名無しの転生トレーナー

おふざけでヤバイものを安価に入れるな!

 

203:名無しの転生トレーナー

というかこれ達成出来たら偉業じゃね?

 

204:名無しの転生トレーナー

多分レッドも出来ないことはなさそう

 

205:名無しの転生トレーナー

するかは別として

 

206:安価のアンカー

要するに狙うは最強か…おもしれーじゃん

 

207:名無しの転生トレーナー

あ、そういえばイッチって戦闘狂やったね…

 

208:名無しの転生トレーナー

ガチグマ戦の時も楽しそうだったし

 

209:名無しの転生トレーナー

壁は高いぞ

チャンピオンに歴代主人公もおるからな

 

210:名無しの転生トレーナー

なんやこのサイヤ人みたいなイッチは…

 

211:名無しの転生トレーナー

ところでどうして急に人生の目標とか気になったん?

 

212:安価のアンカー

いや、なんかクララに聞かれてそういえば決めてなかったなって

 

213:名無しの転生トレーナー

それでええんか…

 

214:名無しの転生トレーナー

自分の事に無頓着すぎない?

 

215:安価のアンカー

願い星降ってきて草

キャッチしてもうたわ

 

216:名無しの転生トレーナー

は?

 

217:名無しの転生トレーナー

お前人間じゃねぇ!!

 

218:名無しの転生トレーナー

やはり化け物じゃったか…

 

219:名無しの転生トレーナー

ダイマックスバンドが作れるよ!やったねイッチ!!

 

 

 

 

 

 

私は昔から人気者になりたかった。

美容にも、服装にも妥協した事は無い。ずっとずっと「可愛い」を追求し続けていた。

歌もダンスも死ぬ程練習してきた。

そうして遂に憧れのアイドルに慣れたというのに...

それなのに...

 

「クララにクラクラァのCD売上、たったの8枚...これからアイドルを続けて行くのは厳しいかと...」

 

 

私は大きな挫折を味わった。ポッキリとアイドルになるという夢は折られてしまった。

 

だけど私は諦めなかった。何も人気者になるだけならアイドルじゃなくてもなれる。

 

幸い私はポケモンバトルが強かった。

けれど、自分がフェアリーのような可愛くてメジャーで人気のあるタイプで多くのトレーナーに打ち勝ちジムリーダーになれる等と烏滸がましいことは考えてはいない。けれどもマイナーな毒タイプなら...

自分のイメージとも合うし競争率も低い、トップになるのも夢じゃない。

 

 

 

そう考えていた時期が私にもありました。

 

実際、ジムトレーナーも少なく、これなら楽勝じゃんと楽観視していた。けれど思いの外ジムの修行も、ジムトレーナーの事務の作業も多すぎる。

キツイ。体力的にも精神的にも。たった2日で私は音を上げて逃げ出してしまった。

 

そういうのは私にあっていない。もっとゆっくり、楽に修行出来る場所...そういった条件で修行先を探していたところ、マスター道場という元チャンピオンのマスタードさんが運営する道場を見つけ、入門する事になったのであった。

 

 

 

「コジョフー、戦闘不能!勝者クララちん!」

「キャハ!対戦ありがとねェ」

 

意外と勝てた。苦戦をすることはあれど勝てないほどでは無い。私って意外とやるじゃん。と自信を付け始めていた頃、アイツが、私にとっての絶望が道場にやってきた。

 

「ちわーすッ!アンカー、ただいまイッシュより帰還致しました!」

 

白と黒の髪が特徴的な少年、アンカー。

曰く、1年程前に入門した門下生で、バトルのセンスはピカイチ。この道場の門下生の中で1番強いのだとか。

 

「あれ?この方は?」

「あ、アンカーちんおかえり!三週間会えなくて寂しかったよん!それでこの子はクララちん。アンカーちんが帰省してる時に入門してきた新しい家族だよん。仲良くしてあげてね」

「おおー、初めての後輩、俺はアンカー。よろしくな」

 

初めて会った時の印象は最悪だった。

生意気な餓鬼。1年しか差が無いのに先輩振って年上の私にタメ口。完全に下に見られていると思った私は彼に勝負を吹っ掛けた。

 

「アハッ!私はクララ、この道場で1番強いんだってェ?ちょっとアンカーくんの実力見てみたいなァって...イイ?」

「バトル?時差ボケの慣らしにはちょうどいいか、受けてたつ」

 

あっれェ?私年下に煽られてるっぽい?このパーフェクトでプリティなクララちゃんが?

 

「お手柔らかによろしくゥ、目にもの見せたらァ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

結果は惨憺たるものだった。

 

アンカーがポッチャマを繰り出した瞬間、あれェ?もしかして過大評価ァ?と少しばかり油断していたのも悪かった。私のポケモン達が、たった一匹の、未進化ポケモンであるポッチャマに壊滅させられた。

次元が違う。そう言い表すしか無かった。

 

「ごめん、ちょっとポッチャマが機嫌悪くて...ダクマの方が良かったかも...」

 

呆然として膝をついてしまった私にアンカーが手を差し伸べてくる。私はただただ放心しながらその手を掴むことしか出来なかった。

彼のその優しさに私は余計に惨めに思えた。

 

 

 

 

 

 

「やっぱウチ...ダメなのかな...」

 

暗くなった鎧の孤島。広大な湿原を見渡しながらそう呟く。

中途半端、それが私。あれをやって、これをやってと繰り返し、結局何も残せないまま諦める。

あぁ...考えると...思ってたよりも余計惨めになってしんどい...

私には何が足りないんだろう、全部、ずっと頑張ってるのに成果が一向に出ない現状に焦りも生まれていた。

 

「ぐすん...」

「どうした?」

「...ぁ」

 

最悪だ。元凶である彼に泣き顔を見せてしまった。すぐさま目を擦って涙を拭き取り強気な笑みを浮かべる。

 

「キ、キャハ!先輩がな、何の用かなァ!?」

「どしたん?話聞こか?」

 

アンカーが私の隣に座る。持っていたサイコソーダを渡される。...こんな年下の子に心配されちゃってる...なんて情けないんだろ...。

 

「私と君って...何が違うのかな...」

 

つい零れ出た。

 

「何が?」

「うん...私、いっぱい努力してるのに、その成果が出た事1度もないんだァ...アイドルになりたくて練習を死ぬ程しても売上はたったの8枚、バトルは得意だったからマイナーな毒タイプならジムリーダーになれるかもって行ったはいいけど修行に付いて行けなくてこの緩いマスター道場に逃げてきちゃったし...」

「逃げるのもいいと思うけどな」

「ッ!!アンタは才能があっていいよねェ!こんな凡人のウチの悩みなんて一生わかりっこないしィ!」

「まぁ、確かにそこまで苦悩した事は無いけど...だってクララ、諦めて無いじゃん」

「はァ!?」

 

つい激昂してしまったが、アンカーはそんな私に冷静に返してきた。

 

「クララの原点は何?」

「...原点?」

「そうオリジン、何でアイドルになりたかったのか、ジムリーダーになりたかったのか。分かる?」

「それは...」

 

私がアイドルに憧れた理由...それはとても可愛くて、皆からチヤホヤされる人気者だから...

 

「人気者...アイドルを諦めても、直ぐにジムリーダーを目指してる。

ジムの修行には参っちゃったかもしれないけど、そこからも腐らずに、このマスター道場に来てる。夢を、オリジンを諦めていない」

「でもでも...」

「それは逃げでも、確実にオリジンへ、ほんの一歩でも進んでいる。そのオリジンを完全に諦めない限り、人間は進み続ける。

こんな言葉がある、逃げるは恥だが役に立つって」

 

それでも...逃げ続けて、失敗しているのには変わらない。

 

「失敗の何が怖い?失敗し続けていいんだ。俺も失敗はするし間違ったこともいっぱいしている。けどそれでいいんだ。失敗を恐れて何もしない、迷っている時間が勿体ない。そんな時間があるならまず動いてみる。それで失敗したって何かは残る。無駄なことなんて何もないさ。

アイドルを目指して死ぬ程練習して何が残った?自身の体力に歌唱力、それに相手を分析する分析力...あるのかな?ごめん、ちょっとアイドルのこと詳しく知らないからそこら辺は分からないけど、その過程で身に付けたものは全部、きっと無駄にはならないと思う。ジムの修行に付いていけなかったのも、ここでゆっくり鍛えて行けばきっと付いていけるようになるはずだ。そんなに一生懸命頑張ってるクララならな」

 

あぁ、そうか...全部、考え方の違いなんだろう。失敗は恥ずかしい程では無い。逆に自身の欠陥を知るチャンスでもあるのだ。今までそれに恐れて、何もせず見て見ぬふりをしていた私は、彼にとってのスタートラインにすら立てていなかったのだろう。

 

「うん...じゃあ...ウチ、もうちょっと頑張ってみようかなァ...」

「それがいい」

「...先輩の夢って何?そこまで強い君は何をオリジンに生きているの?」

「俺の夢...か」

 

スッと人差し指を天に向ける。

そこから数秒沈黙。返ってきた言葉は想像を遥かに超えるものであった。

 

「ポケモンマスターだ」

「ポケモンマスター?」

 

聞いたことも無い称号。それは一体...

 

「ポケモンマスター、それは...」

「ゴクリッ...!」

「詳しくは分からん」

 

ズコッと転んでしまった。ちょっとおちょくられてる?このタイミングで?

 

「まぁ多分、全部の地方のリーグを制覇して、レジェンドのレッドを倒したらポケモンマスターだろ」

「で、出来るわけないじゃん!そんなこと!」

「お、そういうところだぞ。初めから出来ないって思うから出来ないんだ。出来ると思って進み続けたらきっと出来るさ」

「そういうもの?」

「そういうものだ。ほら、クララも何か願ってみろよ」

 

そう促され、流されるままに決意する。絶対、誰もが見返す程の人気者になってやるって。

 

その次の瞬間、空がキラリと光る。

 

「は、え!?隕石!?」

 

その正体は隕石。赤い光を纏った隕石。それが更に2つも、2人目掛けて降り注ぐ。

 

「逃げなきゃ...!!」

 

クララがその場から離れようとした時、アンカーが立ち上がった。

 

「覚悟が決まった者は、こういうことも出来る」

 

ドオンッ!!と激しい衝撃の2連撃。砂埃が舞い上がる。

 

「先輩!!」

 

叫ぶ。音に気づいた師匠達も慌てて何事だと外へ飛び出て来る。

時間とともに砂埃が掻き消えていく。

そこにはクレーターのど真ん中で両手を広げ、何かを掴み取るような格好をしているアンカーの姿。

 

無傷。いや、覚悟決まっててもそれはおかしくない?そして手の中には2つの隕石、ガラル地方では願い星と呼ばれる、拾うと願いが叶うとされるパワーストーンみたいな存在。

 

そしてそれが落ちてくる場所は...

 

「本気の願いを持つ人の元に、願い星は落ちてくる。クララの願いは本物だ、受け取ってくれ」

 

渡されたのは赤く煌めく願い星。一目見ただけで分かる、内包された膨大なエネルギー。これが...私の願いの、覚悟の力...証。

 

「うわぁん!!ありがとう先輩!!」

「なんで泣く!?まぁいいや、無事で良かった」

「うーん、何が何だかだけど仲良くなれたならそれでよし。アンカーちん、怪我はない?」

「多分大丈夫です」

「それはよかったよん、一応何かあるかもしれないから中でゆっくり診察しよーねー」

「はーい」

 

この日、私は人生の中で初めての経験。

大きな大きな1歩を踏み出すことが出来た。

まだまだスタートラインから歩き始めたばかり。これからはもう止まったりしない。彼が前にいる限り、私は歩き続ける。

 

「いつか追い付くからね先輩」

 

そう誰にも聞こえない声で呟いた。

 

 

 

 

 

 

「うわぁ!!?もう1個願い星が落ちてきたぞ!!?」

「何でェ!!?」

 

 

 

 

 

 

 




アンカー
人生の目標が決まる。先輩になったので後輩のクララには先輩面をしている。
ちなみに父親は完全に諦めてしまった人な為、今回の話を聞いたら崩れ落ちる。


ポッチャマ  Lv48
時差ボケで眠いのにバトルに駆り出された。ぶっ殺したらァ!!ってな感じでブチ切れながらクララの手持ちを壊滅させた。その後はボールの中で爆睡している。
 

ダクマ  Lv44
なつき度は既に十分。残るは試練のみの状態。時差ボケは軽い状態だったのでダクマが出てたらいい感じに手加減してくれていた。ポッチャマより温情がある。


バスラオ  Lv30
進化が急務になる。これから地獄の訓練が始まることをまだバスラオは知らない。


ぺリッパー  Lv32
飛んでた所をダクマに叩き落とされる。訳の分からぬまま捕獲された。
特性カプセルであめふらしになる雨パ始動要因。これから酷使される。

 

 

クララ
「ポッチャマ怖い...!!」トラウマに。
実力差を理解らせられて折れそうになったが、また新たに決意を固めることにより復活した。
精神的に成長し、尊敬する先輩としてアンカーを慕うようになった。
 


 

次回、一度閑話を挟んで【進化】
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