人事歴12年の私が警告|壊れるのは仕事ができるあなた
人事歴12年の私が警告したいこと。
「あなたが壊れる原因は能力不足ではない」
頑張りすぎる人に負荷が集中する職場の真実。
人事として長く組織の内部を見てきたからこそ、どうしても伝えたいことがあります。
あなたの頑張り、あなたの優しさ、あなたの責任感が、今、あなた自身を壊そうとしていませんか?
多くの職場で起きている負荷集中は、仕事が苦手な人には起きません。
むしろ、組織にとって最も優秀で、最も信頼できる、任せたら何でもこなしてしまう人にこそ、際限なく集中していくのが現実です。
組織が最も雑に扱うのは優秀で真面目な人。
あなたの頑張りの裏側で、組織がどのような判断を下しているかを知ってください。
「できる人」の定義
以下の5つの行動を無意識にやってのけてしまう人です。
1. 無理を言われても、結局は引き受けてしまう
2. 単に早いだけでなく、作業の質(綺麗さ)も高い
3. 周囲の不調や、見えないボトルネックに気づき、先回りして動いてしまう
4. 責任が重くても、弱音を吐かずに黙ってやり切る
5. 期待に応えようと、自分の時間や体力、心を削って頑張る
会社は、あなたがここまでやってくれたという実績を盾に、次々と新たなタスクを積み重ねていきます。
組織にとってあなたは安定した処理能力であり、守るべき対象ではなく、頼れば応えてくれる便利な存在になってしまうのです。
できない人は守られるが、できる人は放置される構造。
これは、組織の構造的な問題です。
仕事が苦手な人や、負荷が高いと声を上げる人には、どうなるか。
• ミスがあれば指導やサポートがつきます。
• 負荷が高すぎれば、上司や人事が業務の調整に入ります。
つまり、できない人には、守られる仕組みが機能します。
しかし、できる人には守る仕組みが機能しません。
なぜなら、あなたが既にできてしまっているからです。
上司は
「あなたなら大丈夫だよね?」
「前回も対応してくれたよね?」
という、期待という名の甘えで、次々と責任だけを増やしていきます。
その結果、責任だけが重くなり、最後に残るのは当たり前の存在としての扱い。
組織にとって、あなたの頑張りは空気のような存在になってしまうのです。
そして、その努力に対する評価や昇給は、残念ながらあなたの負担の大きさに比例しないのが、多くの現場で見てきた現実です。
限界を迎えて辞めた後の残酷な真実
あなたが限界を迎え、疲れ切って組織を去った後、組織はどうなるでしょうか。
残念ながら、たった数週間もすれば、組織は普通に動き出します。あなたがいた席も、気がつけば誰かが埋めているでしょう。
組織は替えがきく存在で溢れています。
しかし、一度壊れてしまったあなたの心や、削ってしまった時間は、二度と戻ってきません。
ここだけは、本当に、絶対に忘れないでほしい。
警告サインはあなたの心と体が発する黄色信号
壊れてしまう原因は、あなたの能力不足ではありません。
優しさと真面目さが、限界を超えてしまうからです。
もしあなたが今、以下のサインを感じているなら、それはあなたの体が限界を迎える前の、重要な警告です。
• 最近、朝起きたときから体が重く、鉛のように感じる
• 週末に休んでも、気力がまったく戻らない
• 職場で「なぜ私だけこんなに負担が多いのか」と強く感じてしまう
• 職場に着く直前になると、急に胃が重くなったり、気分が落ち込んだりする
• 帰り道や、誰も見ていない場所で涙が出ることが増えた
逃げることは弱さではない。むしろ、正しい判断です。
あなたが今いる環境は、あなたの人生を削る価値がありますか?
• 都合よく扱われることが常態化している
• 責任が異常に偏っている
• 終わりの見えないタスクが積まれ続ける
• 努力が正当に評価されない
• 退職者の穴埋めが全て自分に回ってくる
辞める理由が割に合わないでもいい、向き合っても何も変わらなかったから諦めたでもいいのです。
あなたは、ワガママなのではなく、ただ普通に、健康に働きたいだけなのです。
壊れてしまう前に、どうかその場を離れてください。
未来は、今いる場所だけではありません。
あなたの心は、会社が用意できるどんな代替要員よりも、簡単に替えがきくものではないのですから。


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