「資格情報が無効」 「●(くろまる)で出る」 「認証エラー」マイナ保険証の“三大トラブル” 医療機関の7割で発生 トラブルで「いったん10割負担」も
■厚労省は10日というが、実際は…
保団連副会長の井上美佐医師によると、ある自治体では「転入者の情報は一週間分をまとめて外部委託。入力作業に1~2週間かかるので、更新は転入の手続きだけでも最大で3週間ほどかかる」とのことです。 これは実際に井上医師の患者さんが、転居後、数週間経っても「保険情報が無効」と出るので自治体に問い合わせたところ、得た回答だといいます。 これは「転入」についてで、当然、「転出」側の作業もあります。 厚労省の言う10日で済まないケースは多いと思われます。 また、「他の医療機関では利用できるのに当院では無効だった」「資格変更をしていないのに無効と表示される」といったトラブル事例も報告されていますが、原因ははっきりしません。 現在、マイナ保険証の関係で自治体などの実務負担が増えていますから、すぐの改善は難しいかもしれません。 とはいえ、保険証が1か月、2か月も使えないというのは問題です。 そもそも厚労省は「正確な資格情報のリアルタイム更新」を前提に、従来の保険証の廃止を進めました。 しかし現状、“リアルタイム更新”は完全に崩れていると言えます。 (全国保険医団体連合会 上所聡子さん)
■「●(くろまる)」はいつか無くなるのか?
【全国保険医団体連合会副会長 井上美佐医師】 トラブルの中で最も多いのが「名前や住所の一部が●(くろまる)で出る」です。 名前4文字中3文字が●という事例もありました。 ●があると処方箋や診断書、領収証を出せないので、現場でその都度、手修正することになります。 また、●以外にも「大文字小文字の誤り」、「全角・半角の誤り」、「何丁目何番地がハイフン表示になっている」など、カルテ情報との不一致が多数発生しており、事務の手間が生じています。 資格情報は自治体で手入力されているようですが、人的ミスが起きていますし、なにより「表記の基本ルールが統一されていない」という根本的な問題があります。 私の印象では、●は少しずつ減っているようにも思いますが、まだまだ多く、事務スタッフの手間は増えたままです。
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