「別姓阻止」に汗かいた高市氏 「通称使用の法制化」は何のためか
高市早苗首相が検討を進めると明言した「旧姓の通称使用の法制化」。夫婦別姓を選べないために起きる様々な不便の対応策として、これまでも旧姓が使える場面は拡大してきました。旧姓の通称使用の法制化は、選択的夫婦別姓の導入にどのような影響があるのか。30年間にわたり国会をウォッチしてきたNPO法人「mネット・民法改正情報ネットワーク」の坂本洋子理事長に話を聞きました。
別姓阻止のツール
――また「選択的夫婦別姓」ではなく、「旧姓の通称使用」が出てきました。
これは夫婦別姓を阻止するためのツールです。私がそう確信したのは、2009年に発足した民主党政権で選択的夫婦別姓が議論された時です。それ以前から「通称使用でこと足りる」という声はあったのですが、この時は民主党政権でいよいよ選択的夫婦別姓が現実的になり、それに対して自民党内で通称使用の法制化が議論されました。
当時、ある自民党議員が「この法案どう思う?」と見せてくれて、私は「これじゃ夫婦別姓を求める人はとても認められない」と答えました。しばらくして「あの法案どうなりましたか?」と私から尋ねると、「民主党が選択的夫婦別姓をまとめられないから、こっちも出す必要ない」となったと言うのです。それで「ああ、反対のために準備されたんだな」、と。
「高市先生に涙ながらに・・」
――中でも高市氏は、通称使…