5月以降、議会欠席 国政3度挑戦、写真集発売も 逮捕の寝屋川市議
新型コロナウイルスの影響で業績が悪化した福祉・医療関係施設向けの公的融資制度を巡り、融資の仲介をすると偽って、福祉施設側から手数料名目で現金をだまし取ったとして、福岡県警は1日、大阪府寝屋川市議の吉羽美華容疑者(42)らを詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
吉羽美華容疑者(42)は大阪府寝屋川市出身で、26歳だった2007年に民主党(当時)から同市議に初当選した。無所属で当選した3期目の現在、自民や立憲民主議員らでつくる最大会派「ねやがわ未来議員団」に所属している。
同市議会事務局によると、吉羽容疑者は5月11日、体調不良を理由に5月臨時会の欠席届を提出。7月中旬まであった6月定例会も、引き続き「体調不良」で休むと議会事務局に連絡があり、姿を見せなかった。
過去に「希望の党」から国政挑戦、写真集発売も
吉羽容疑者は政党を替えながら国政に3度挑戦し、いずれも落選した。12年衆院選では大阪1区に民主党(同)から立候補し、13年参院選は大阪選挙区に新党大地から挑んだ。無所属で臨んで落選した16年の大阪府阪南市長選を挟み、17年衆院選では小池百合子・東京都知事が立ち上げた希望の党(同)から東京24区に立候補した。
過去には政治活動費を捻出するとして、自らの写真集を発売したこともあった。寝屋川市議には19年、シングルマザーとして子育て世代への支援拡充などを訴えて返り咲いた。21年9月定例会では、市長の勤務のあり方や教育現場の新型コロナ対策などについて一般質問に立っていた。議会事務局などによると、少なくとも20年以降、定例会本会議の欠席はなかったが、22年5月以降は欠席が続いていた。
吉羽容疑者は東京都内で会社を経営していた。登記簿によると、この会社はイベント運営などを手がけているとされる。吉羽容疑者を知る大阪府内のある市議は、議員としての働きぶりの印象は薄いといい、「議員業以外で忙しくしているように見えた」と話す。ある寝屋川市議は「黄色のベンツで役所に来ており、羽振りがいいのだなと思っていた」と言う。
「1円たりとも取っていない」
吉羽美華容疑者(42)は逮捕前の5月、朝日新聞の取材に2回にわたり応じていた。主なやりとりは次の通り。
――福祉医療機構の融資金の件で話を聞きたい
詳しいことはわからないが…