備忘録、アクションカメラからのライブ配信考察
2025年12月3日、DJI OSMO Action5 ProのDP ALT出力を追加
はじめに
アクションカメラ御三家、
GoPro HERO BLACKシリーズ
DJI OSMO Actionシリーズ
Insta360 AceProシリーズ
そしてこれらアクションカメラといつも比較されるビデオカメラの
DJI OSMO POCKET3
youtubeで話題になるアクションカメラとジンバルカメラPOCKET3ですが、じつは動画撮影と写真撮影の他にアクションカメラからライブ配信が出来るのはあまり語られなかったりします。
YouTuberは基本動画でライブはスマホもしくは自宅のパソコンからというのが定番なんだと思います。YouTuberじゃなくてもライブ配信するなら基本はスマホかパソコン。
youtubeはスマホからライブ配信するにはチャンネル登録者数50人以上というハードルが有って一般人は基本的にライブ配信できないような仕組みになっている。
2020年のコロナ騒動でテレワークへといきなり移行し、AmazonからWebカメラが消滅、HDMIビデオキャプチャーユニットも消滅。
カメラメーカーは自社のカメラにWebカメラモード機能を搭載するのが現在ようやく普及した感じ。
アクションカメラにも近年ではWebカメラモード機能が搭載されるようになってパソコンと繋いでライブ配信に使えるようになっています。
アクションカメラとライブ配信機能
2018年に販売されたGoPro HERO7 BLACKからGoProでもライブ配信に対応しました。
カメラ系YouTuberだとギュイーントクガワさんが最初にライブ配信していたような気がします。
GoProでライブ配信するにはスマホにGoPro公式アプリを入れてスマホとGoProをペアリングしてアプリからライブ配信の手続きをする流れです。
最近だとライブ配信アプリ「モブリン」からもGoProやDJIの一部のカメラがモブリンの外部カメラとして使えるような機能があったりします。
DJIのアクションカメラやPOCKET3もDJI公式アプリからライブ配信機能でDJIカメラをライブ配信に使うのはGoProと同じ感じです。
Insta360も一部の360度カメラ機種はライブ配信に対応しているのですが、アクションカメラのInsta360 Ace Pro2はライブ配信には非対応。
Insta360 Ace Pro2は2024年に発売されたアクションカメラの中でおそらく一番高画質な動画撮影が出来るカメラだと思いますが、私が購入を見送ったのはライブ配信に非対応というその点が原因でした。
ただし、Ace Pro2にもUSB接続でWebカメラモード機能は搭載されています。
アクションカメラのライブ配信対応状況まとめ
GoProはスマホの公式アプリからのライブ配信機能とMediaMODアクセサリーのHDMI出力、USB接続のWebカメラモードを搭載しています。
ライブ配信もHDMIリアルタイム出力もUSBのWebカメラモードも1080p60fpsまで出力することが出来ます。
DJIはOSMO Actionシリーズの最新世代とOSMO POCKET3は公式アプリのライブ配信機能とUSB接続のWebカメラモード機能を搭載しています。
Actionシリーズは現在調査中。
POCKET3はDJI公式アプリ「DJI MIMO」のライブ配信機能が1080p30fpsまで、USB接続のWebカメラモードは最大で4k60fps出力まで対応しています。
ライブ配信アプリ「モブリン」には一部のアクションカメラのRTMPプロトコル映像をモブリン内部のRTMPサーバーに取り込むことが出来て、そのままライブ配信に映像を使うことが出来ます。DJIのActionシリーズとPOCKET3が動作確認されています。
2025年12月3日追加
DJI OSMO Action5 ProにはファームウェアのアップデートによってUSB-C to DisplayPort ATLモード対応ケーブルによってAction5ProからHDMI出力できるようになりました。
つまりリアルタイムのライブ配信用のWebカメラとして使えるよってことです。
映像機器専門取扱店のシステムファイブさんの検証記事へのリンク
検証記事ではUSB-C to DisplayPort ATLモード対応ケーブルによるHDMI出力ができるようになったのでHDMIビデオキャプチャーで映像をライブ配信に取り込めることが確認されています(検証ではモニターに出力している)。
出力設定とカメラ内部収録設定は
HDMI出力は1080pと4kが選択できる
4K出力のときはカメラ内部収録は1080pまで
1080p出力のときは内部で4k収録できる
youtube用に4kの高画質な動画素材を残しつつライブ配信用に1080p映像を出力できる、ある意味理想的な動作が可能になっている。
USB-C→HDMI変換ケーブル(DP ATL対応品)の中にはPD給電用の端子を備えていてカメラに給電できるタイプのケーブルが有る。
Insta360 Ace Pro2はライブ配信には非対応で、USB接続のWebカメラモードは1080p30fps出力まで対応しています。
現状
1080p60fpsでライブ配信が出来るのはGoProのみ。POCKET3の4k60fps出力にはandroid端末は恐らく対応できないためDJIカメラで60fpsライブするにはWindowsパソコンが必要になります。手軽さは無くなります。
ただしGoProは2024年発売の13世代でも他社と比べると暗所撮影がほぼ真っ黒で使い物にならないこと、30fpsや60fpsのときにシャッタースピードを1/50や1/100に設定できないため電気周波数によるフリッカー対策が日本でできない地域がある(静岡の東から関東、東北、北海道エリアはフリッカーが出てしまう)。
これが未だにGoProは改良されないので私はGoProは購入しないです。関西だと逆に気にならないポイントだと思います。DJIのカメラは映像のフレームレート(コマ数fps)とシャッタースピードは分離して設定できる。
POCKET3のWebカメラモードに関しては以前記事にしています。
私はPOCKET3のWebカメラモードを4k30fps設定にしてカメラ内部で4k30fps動画を収録しつつパソコンでライブ配信を最大で6時間近く行った経験があります。深夜の渋谷を徒歩配信したんですが、そのときは熱停止や暴走は無かったです。
ただし終盤は挙動が怪しくなっていて何度かカメラを端末リセットしました。
それと放熱できないダッシュボードの上という環境で使用していた時にWebカメラモードは継続できたんですがビデオカメラモードが20分で停止したことがありました。
アクションカメラや小型カメラは熱停止問題がついて回るものでGoProも基本長回し撮影するには相当工夫が必要のようです。
ライブ配信はiPhoneのほうが楽で高画質になるという現実。
結局iPhone ProかGalaxy S Ultraシリーズを使い1080p60fpsでライブ配信できるサイトで放送するのが現状のベストかも知れません。
しかし、スマホをチェストマウントしてライブ配信は出来るのですが、落として画面や背面をひび割れにする可能性もあります。
ある程度の画質、機材の堅牢性、小型であることによる扱いやすさなどアクションカメラによるライブ配信も屋外での外配信ライブでは有用なのですが、現状はそこまでしてやりたいのかっていう問題もあるのかな?
スマホをチェストマウントにつける際も工夫すれば脱着を容易に出来たり、落下防止策を講じることも出来そうです。ただスマホ配信は夏場は熱停止との戦いになりそうな気もします。
結局「あちらを立てればこちらが立たず」。
なかなか難しいです。
アクションカメラとライブ配信について需要があればまた記事にしようと思います。
後、謎の画像も掲載しておきますね。
POCKET3は焦点距離は20mmという、いわゆる超広角でとても広い画角。しかし望遠が弱いという、遠くを撮すのが苦手なカメラです。それを一眼ミラーレスカメラと組み合わせて撮影することによって望遠は一眼カメラで動画撮影する。
ただ実際の現場での運用を考えた時に
着脱は容易にしたい
POCKET3側の角度は調整できるようにしたい
なるべく一眼カメラの操作の邪魔になるのは避けたい
取り付け位置を低く抑えたい
こんな事を考えながらどうにかならないかと、アレヤコレヤしています。もしかしたらそのうち記事にするかもしれません。
この記事以外にもDJI OSMO POCKET3関連の記事を書いているのでよろしければそちらもご覧ください。
いいなと思ったら応援しよう!
2026年も配信機材に全振りしていこうと思います


コメント