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『人がサムネをクリックする仕組みを言語化する』

おはらいおん🦁めがらいです!

今日は、多くのクリエイターが陥っている
「残酷な勘違い」について、メスを入れていこうと思います。

これを知らないままだと、あなたは一生、

「なんでこんなに綺麗に作ったのに再生されないんだ…」

と、暗闇の中で悩み続けることになります。

逆に、今日話す内容を脳みそに焼き付けることができれば、
サムネイルに対する解像度が劇的に変わることを約束します。

テーマは、

『人がサムネをクリックする仕組みを言語化する』

準備はいいですか?

それでは、深淵を覗きに行きましょう。


「綺麗=クリックされる」という幻想

まず、あなたに一番最初に捨ててほしい固定概念があります。

それは、

「綺麗なサムネイルなら再生される」

「ダサいサムネイルだから再生されない」

という思い込みです。

断言します。

そんなものは、ない。

もし「綺麗さ」が正義なら、デザイナーが作ったサムネイルは
すべて100万再生を超えているはずです。

でも、現実はそうじゃない。
パワポで作ったような、極太ゴシック体の文字だけのサムネが
数百万回再生されていたりする。

逆に、美大卒のデザイナーが何時間もかけて作った
芸術的で美しいサムネイルが、クリック率2%で沈んでいくこともある。

なぜ、こんなことが起きるのか?

答えはシンプルです。
サムネイルは「作品」ではないからです。
サムネイルは「クリック誘導装置」だからです。

そして、クリックするかどうかを決めるのは、
あなたのデザインセンスではありません。

「視聴者の置かれている状況」です。

ここを理解していないと、
永遠に的外れな努力を続けることになります。


視聴者の「リアル」を想像できているか?

多くの人が、PCの前の快適な椅子に座り、
大画面のモニターで、じっくりとサムネを作っています。

でも、視聴者はどうでしょうか?

彼らは、あなたと同じ環境でYouTubeを見ているわけではありません。

クリックされる仕組みを理解するには、
以下の6つの「視聴者側の変数」を徹底的に想像する必要があります。

  1. 視聴体勢

  2. 視聴時間帯

  3. 発見方法

  4. 視聴動機

  5. 視聴目的

  6. 視聴需要

一つずつ、その「本質」を紐解いていきましょう。

1. 視聴体勢

あなたの動画を見る人は、
どんな姿勢でスマホを持っていますか?

満員電車でつり革に捕まりながら、
片手でスクロールしているかもしれない。

寝る前にベッドの中で、布団をかぶりながら見ているかもしれない。
トイレの中で、少しの時間つぶしに見ているかもしれない。

揺れる電車の中で見るなら、細かい文字なんて読めません。
寝転がって見るなら、リラックスできる色味が好まれるかもしれない。

この「体勢」を無視して、PCモニターでしか認識できないような
繊細なデザインをするのは、自己満足でしかありません。

2. 視聴時間帯

朝の通勤時間帯に見るなら、ニュースや自己啓発など、
「今日も頑張ろう」と思えるものがクリックされやすい。

逆に、深夜2時ならどうでしょう?
脳は疲れています。複雑な情報は処理したくない。

だから、本能に訴えかけるような
「エロ」や「食欲」、「恐怖」や「暴露」といった
強い刺激がクリックされます。

時間帯によって、人の脳の「モード」は変わるのです。

3. 発見方法

検索窓にキーワードを打ち込んで能動的に探したのか(検索流入)。
それとも、なんとなくアプリを開いたら
ホーム画面におすすめとして流れてきたのか(ブラウジング)。

検索で見つける人は、「答え」を求めています。
だから、サムネには「解決策」が明示されている必要があります。

一方、おすすめで流れてきた人は、特に目的がありません。

だから、
「えっ、何これ?」という「違和感」や「インパクト」がないと、
指を止めてもらえません。

4. 視聴動機

なぜ、YouTubeを開いたのか?
「暇つぶし」なのか。
「勉強」なのか。
「推しを見たい」なのか。

暇つぶしの人が求めているのは
「面白そう」という感情の揺さぶりです。

勉強目的の人が求めているのは
「有益性」という実利です。

5. 視聴目的

動画を見終わった後、どうなりたいのか?

笑ってストレス発散したいのか。
新しいスキルを身に着けたいのか。
感動して泣きたいのか。

その「ゴール」をサムネイルという一枚の画像で
予感させてあげる必要があります。

6. 視聴需要

そもそも、そのテーマに需要はあるのか?
ニッチな専門分野なのか、大衆に向けたエンタメなのか。

ニッチな層に向けたものなら、
専門用語をサムネに入れても刺さります。

「SSR(サーバーサイドレンダリング)」と書いて、
エンジニアは反応しますが、一般人はスルーします。

大衆向けなら、中学生でもわかる言葉を選ばなければなりません。


クリエイターが操作すべき7つの変数

視聴者の状況(6つの変数)が見えて初めて、

私たちクリエイターは「どう表現するか」を考えることができます。

ここで使うのが、以下の7つの「クリエイター側の変数」です。

  1. 構図

  2. ワード

  3. 素材選出

  4. 表現方法

  5. 視認性

  6. デザイン

  7. 心理的効果

これらは、単なるデザインのテクニックではありません。
視聴者の状況に対する「アンサー」です。

1. 構図

スマホでスクロールしている視聴者(視聴体勢)に対して、
顔のアップで視線を止めるのか。

それとも、余白を作って文字を読ませるのか。
画面の占有率を考え、情報の優先順位を決めるのが構図です。

2. ワード

検索で来た人(発見方法)には、
「検索キーワード」を含めたわかりやすい言葉を。

おすすめで来た人には、
「閲覧注意」「まさかの結末」といったパワーワードを。

言葉選び一つで、ターゲットへの刺さり方が変わります。

3. 素材選出

深夜に見ている人(視聴時間帯)に向けて、
シズル感たっぷりのラーメンの画像を使うのか。

それとも、不安を煽るような暗い表情の人物を使うのか。
素材が持つ情報量は、文字よりも雄弁に語ります。

4. 表現方法

実写でリアリティを出すのか。
イラストで親しみやすさを出すのか。
漫画風にしてストーリー性を匂わせるのか。

ターゲットの属性(視聴需要)に合わせて、最適な「絵柄」を選びます。

5. 視認性

揺れる電車の中(視聴体勢)でも、一瞬で内容が伝わるか?

コントラストは効いているか。
文字の大きさは適切か。
背景と同化していないか。

「見やすい」は、「クリックしやすい」と同義です。

6. デザイン

ここで言うデザインとは、「装飾」のことではありません。
「情報の整理」です。警告色(赤・黄・黒)を使って注意を引くのか。

あえてダサくして親近感を湧かせるのか。
「綺麗に見せる」ことではなく、「意図通りに視線を誘導する」ことが、
サムネにおけるデザインの正体です。

7. 心理的効果

バンドワゴン効果(みんな見てる)。
カリギュラ効果(見るなと言われると見たくなる)。
スノッブ効果(限定性)。

これら人間の心理トリガーを、デザインの中に隠し味として仕込みます。


すべては「マッチング」である

ここまで読んで、勘のいいあなたなら気づいたはずです。

サムネイル制作とは、
「視聴者の6つの変数」という【鍵穴】に対して、
「クリエイターの7つの変数」という【鍵】を
調整して差し込む作業
だということに。

鍵穴の形(視聴者の状況)は、毎回変わります。
朝のサラリーマンという鍵穴に、深夜のテンションで作った鍵を挿しても、
絶対に開きません(クリックされません)。

だから、

「このサムネ、デザインが良いかな?」と悩むのはもうやめましょう。

その代わりに、こう問いかけてください。
「このサムネは、今の視聴者の状況(コンテキスト)に適しているか?」

これこそが、プロの視点です。

最後に

サムネイル作りは、孤独な作業に見えて、
実はもっとも「人間臭い」コミュニケーションです。

画面の向こう側にいる、顔も知らない誰か。

その人が、今どこで、どんな気持ちで、
どんな体勢でスマホを持っているのか。

それを必死に想像し、寄り添い、
「あなたの見たいものはこれだよね?」
と差し出してあげる。

それがサムネイルです。

デザインソフトの使い方が上手い人が勝つのではありません。

画面の向こうの「人間」を誰よりも深く想像できた人が、
クリックという名の「共感」を勝ち取るのです。

スキルよりも人間性。
テクニックよりも想像力。
今日も、泥臭くリサーチしましょう。

スマートじゃなくていい。
汗臭く、画面の向こうの誰かを想って、
最高の一枚を作ってください。

じゃあ、また。作業に戻ります!お互い、頑張りましょう!

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「サムネバカ」ことめがらいです。制作3万枚の経験則と最新AI技術を掛け合わせ、クリック率をハックする情報を発信中。12月に法人化しました。来年1月オープンのサロン「ARiVE」準備の裏側や、日々の思考(時々わんこ)も更新します!
『人がサムネをクリックする仕組みを言語化する』|めがらい🦁サムネバカ
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