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「ガンダム」ファン永遠のテーマ、ミネバ「影武者」問題

今回は、「機動戦士ガンダム」シリーズの登場人物、ミネバ・ザビについて少し考察してみたい。

ミネバ・ザビ

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ミネバ・ザビ、「ガンダム」ファンなら誰しもよくご存じの人物だろう。
ザビ家の最後の生き残りであり、アムロ、シャア亡き後の物語を引き継いだ正統な主人公だと表現してもいいのかと(もうひとり、ハサウェイ・ノアもいるけどね)。

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このミネバが初めて出てきたのは、「ファーストガンダム」ですね。
ザビ家三男/ドズルのひとり娘として登場した。

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ご存じの通り、上の画の人たちは全員死亡・・。

・デギン⇒ギレンに殺された

・ギレン⇒キシリアに殺された

・サスロ⇒謎の暗殺(キシリアによる犯行が濃厚)

・ドズル⇒ガンダムとの戦闘で戦死

・キシリア⇒シャアに殺された

・ガルマ⇒シャアに殺された(に等しい)


こうして見ると、軍人としてマトモな死に方をしてるのはドズルだけなんですよ。

ドズル・ザビ

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ドズルは、見た目こそあれだが、ザビ家の中では最もマトモな軍人だったんじゃないだろうか?
愛妻家で、子煩悩で、弟想いで、部下想いで、これほどに高潔な人物は他にいないかもしれん。

ザビ兄弟の中で、彼だけが唯一の子持ちだったのでは?
他の人たちには、子供がいたような描写が全くない。

・・と思いきや、「ZZ」でそこを覆すような登場人物が出てくるのよ。

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このグレミーは、名門トト家の嫡男(17歳)として登場した人物なんだが、「ZZ」の物語の後半に入ると、なぜか急に自分は「ザビ家の正統後継者」だと主張し始めたのね。

・・えっ?
お前はザビ家の血統だったの?


と、みんな驚いたのよ。
ただ、その後の彼は「摂政のハマーン・カーンを倒す」としてジオン軍内にクーデター部隊を結成することに成功。
戦局を左右する重要なキーパーソンにまで成長を見せた。

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思えば、たかだか17歳の若僧にそんなことができたのは、きっと彼の血統にそれなりの信憑性があったんだと見てほぼ間違いはない。

じゃ、彼は一体誰の子なのか?

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それがねぇ、富野由悠季はそこに一切言及してないんですよ(笑)。
・・そう、これが彼の悪いクセである。

燃料投下⇒その後、言及せず放置

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これが確信犯的なことなのか、あるいはただ単に雑な性格なのか、そのへんについてはよく分かっていない。

ただね、富野さんは物語を作るのに「脚本に1年、絵コンテに1年」を費やすと公言してるわけで、そんだけ時間かけるなら裏設定もさぞや膨大なものになってると思うのよ。
だから、ちゃんと設定の「正解」はあるんだと思う。
でも全てを語らないのは、やはり彼の「クセ」でしょ。

で、80年代当時、おそらくご本人は無自覚にこれをやってたんだろうけど、これって今でいう「炎上商法」なんだよね。

・・そう、ネットがまだ無い時代の炎上商法(笑)。
ネットが無い時代は、しようがないからオタクたちは集合して、こんな話を仲間内で延々としてたわけです。
そこから「二次創作」なる概念が、どんどんと膨れ上がっていったのさ。

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ちなみにだが、後々に公開された「富野メモ」(プロット草案)によると、グレミー・トト=ギレンの精子から培養された試験管ベビー、しかも複製体多数あり、ということらしい(笑)。

上の画のオンナノコは「ZZ」本編に出てたキャラ/エルピー・プルであり、彼女にはクローンがあることは作中でも明確に描写されていた。
実際、エルピー・プルはクローン体、プルツーの手によって殺されたからね。

・・そう、ネオジオンのバイオテクノロジー技術はかなりエゲツない水準に到達してるということ。
ここ、大事なポイントである。

じゃ、それを踏まえた上で、「ZZ」最終話を思い出してみてほしい。

「ZZ」第47話(最終話)

ミネバ「私はミネバ様ではありません。
ただの影武者です・・(泣)」

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・・うむ、富野さんは最後の最後になって、トンデモない大ドンデン返しをかましてきやがった。

今まで我々が見てきたミネバは、
実は影武者だった!

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これは80年代に放送されたアニメだから、もちろんネットは炎上しませんでした。
しかし当時ネットは無くとも、やっぱオタクたちは炎上したんですわ。

「一体いつから影武者とすり替わってたんだ?」と。

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これには諸説ある。

たとえば、「Z」のミネバは全部ホンモノで「ZZ」のミネバは全部ニセモノだとする見方や、また一方で「ZZ」の終盤入れ替わったとする見方もあり、そのへんは正直よく分かりません。
「富野メモ」にも、そのへんの言及はないし・・。

ただ、少し気になるのが「なぜ、そんなソックリの少女を準備できたのか」という点である。

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・・そう、どうしても私はグレミー・トトやプルツーをわざわざ出してきたことが無関係には思えないんですよね。

一応、ネオジオンのバイオテクノロジーがかなりの水準だということを前提にして、仮に彼らが「ミネバのクローン」培養に成功していた、と想定してみようか。

ミネバ=オリジナル
ミネバツー=クローン


ちなみに、クローンというのは「記憶」を植え付けることも可能っぽいんですよ。
あと、人工的にニュータイプへの矯正も可能っぽい。

じゃ、ひょっとしたらなんだけど、

「ガンダムUC」のミネバは、実はミネバツーの方(クローン)だった、という可能性もあるんじゃないの?

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そのひとつの根拠が、「ガンダムUC」のミネバは優れたニュータイプとしての素養を開花させてることなんですよね。
それまでは、特にそういう描写は無かったのに・・。

あと、もうひとつ言わせてもらうと、この子↓↓が私には妙に芝居がかってるように見えてしようがないんですよ。

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普通、こういうところで大袈裟に泣くかな・・?

思えば、この子の証言ひとつで「ホンモノのミネバは行方不明」という認定をされたわけだが、

実はこの子こそがホンモノのミネバで、彼女が自由を得る為に敢えて虚言を述べてる、という可能性だってあるんじゃないのか・・?

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私がこういう発想に至ったキッカケは何かというと、富野さんが後に作った「∀ガンダム」のストーリー、そこに根拠があるんだ。

「∀ガンダム」(1999年)

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この物語は、容姿が酷似した2人のオンナノコの立場入れ替わりがプロットの中心だった。
別に、これはクローンというわけじゃなく、たまたま似てたというだけの話なんだけどね。

でもって、この物語のラスト、

ニセモノがホンモノになり、そしてホンモノがニセモノになる、という妙に変なオチだったでしょ?

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影武者/キィエルが今後女王として生きていくことを決意
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ホンモノの女王/ディアナは、自由になり隠遁することを決意

なぜ富野さんは、敢えて「入れ替わりオチ」というカタチで最後を締めたのか?
理由は、ひとつしか考えられないね。

これは暗に、

ミネバの真相を示唆してるんじゃないかな、と・・。


・・いやいや、あまり真に受けないでくださいよ(笑)。
こんなの公式でもなんでもない、単なる私の妄想に過ぎませんから。

でもね、私が「ガンダム」というコンテンツの何よりスゴイと思うところは、このての妄想を注ぎ込めるだけの<余白>がきっちりと準備されてる点なんだわ。
しかも、絶妙に<ヒント>っぽいものまで仕込まれてるという周到っぷり。

つまり、

「考察してごらん?」

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と、明らかにこっちを煽ってるのさ。
それも昨日今日の話じゃなく、80年代からずっとね。

ある意味、富野さんは確信犯だと思うぞ?


たとえば、「Zガンダム」では過去回想っぽいビジョンとして、こういう画をポロっと挿入してきた↓↓

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「Zガンダム」第47話に出てきた謎の画

こんな面白い画、完全に反則じゃんww


で、こんな爆弾を投下しつつも、なぜかその後は特にこれについての言及がないという塩対応(笑)。
タマらんわ。
昔、こんな仲良しだったくせに、「Z」でのハマーンは執拗にシャアを攻撃してくる(殺す気マンマン)というヤンデレっぷりがもうサイコー!

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早い話、富野さんはオタクの煽り方をめっちゃ心得てる、ということなんだよ

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コメント

2
やーうまと
やーうまと

グレミーって謎ですね。ファースト時点で10歳前後。サスロ・ザビの系譜だと面白そうなんだけどなぁ。でもギレンの遺伝子による子どもなんでしょうね。

ZZは試験管ベビーとクローンによる権力の奪取だった訳だ。

KKさん
KKさん

LEON風の構図、少佐を支える補助線(見えないけれど見える線)がおかしいです。

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