「コナン」遠山和葉役の降板を申し出て… 声優・宮村優子さんがかかった二つの病気

宮村優子
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宮村優子さん=提供写真
宮村優子さん=提供写真

 皆様、お世話になっておりますー!! 声優の宮村優子です。

 最近やばいのです! 何がって? 忙しいって睡眠を削ると、体のあちこちに異常が出てきてしまっています! 口内炎とかできますし、歯茎から血が出ますし、なんか小腸のあたりが痛いです! 小さなやばいことが重なってます! 体のSOSに耳を傾けたい今日このごろ。

 昔は乗り切れて耐えたような忙しさなんかも、寄る年波には勝てないと。すぐには休めないけど、病院も美容院も行きたいし、休みます。1月休もう!

 今回のテーマは「病気」です。このくらいの年代になるとお友達としゃべることほとんど、体の不調とか病気の話とか親の介護の話ばっかりですね。30年前は恋愛の話(二次元)とかだったのに。どこへ行ったんや、あのトキメキは。

2度かかった甲状腺の病気

 私は甲状腺の病気を持っておりまして、専門病院に通った時期もありました。幸いなことに、今はまあまあ症状も落ち着いていて、薬も飲んではいません。でも、甲状腺の病気を2度したので、体調がちょっと悪くなってくると、「あ、やばいなー」っていうのがわかって、積極的に休息をとります。

 甲状腺の病気もいろいろあるんですけど、甲状腺ホルモンがめっちゃくちゃ活発に出るのがバセドウ病、甲状腺ホルモンがあんまり出なくなってしまうのが橋本病と、簡単にいうとそんな感じです。詳しくはネットで検索していただけたらと思います。

起き上がれないなど体の不調が続いても病気だと気付けなかったという(写真はイメージ)=ゲッティ
起き上がれないなど体の不調が続いても病気だと気付けなかったという(写真はイメージ)=ゲッティ

 で、その両方に私はなりました。一応両極端を経験した身から、お話しさせていただきます。

「活発になりすぎる」バセドウ病

 バセドウ病を発症したのは、長女の出産後です。赤ちゃんが生まれて、授乳時期だったんですけど、普通に仕事に戻っていて(その時はまだシングルマザーじゃなかったけど、一応大黒柱だったので産休も育休も取っていない)、さらに体も鍛えてて(スタントマンの事務所だったから、殺陣の舞台に復帰したくて)、忙しさで体の不調に気付けなかったんですよね。

 それに今ほどインターネットもなくて、すぐ調べられる感じでもなかったんです。体重が一気に7キロ減っても「授乳ってこんなに体重減るんだなー」とか。バセドウ眼症で眼球が突出してきても、「痩せたから、コンタクト入れやすくなったなー」とか、睡眠時間2、3時間でもバッキバキの目でアグレッシブに仕事できてたのも、「やっぱり守るものができると、張り合いが出て仕事バリバリできちゃうわー」とか、都合よく考えてしまっていました。

 そう。甲状腺ホルモンが出まくっていると、人間活発になるんですが、活発が行き過ぎて、常に心臓ドキドキ全力疾走状態です。すぐぜいぜいと疲れちゃうとか、手が震えるとか、今から考えるといろいろおかしくはあったのですが。なんだったら、声もよく出るし、仕事を次々とこなせてたから、もう病気なんて1ミリも考えてなかったんです。

病気発見のきっかけは……

 でも、みなさん、後半の橋本病のとこまで読んでほしいんですが、私の場合はまだバセドウ病の方が耐えられました。だって、こんなふうに動けていたから。でも、病気と思わず仕事し続けてたら、もっと症状がやばくなっていったかもしれません。幸いにも病気と気付けたのは、ある時、知り合いのママが乳がんで亡くなってしまったからなのです。

 お若くて、お子さんもいらっしゃったので、私もつらかったんですが、その時、奥様を亡くされた旦那様が「お子様のためにも、みなさんもちゃんといろいろ病院で早めに検査してね」とおっしゃっていて。確かにそうだなと思って、後日乳がん検査に行ったんですよね。

 そしたら血液検査で、乳がんじゃなくて、別の数値が良くないから甲状腺の病院に行って検査するよう言われたのが最初。その時、「甲状腺?」「バセドウ?」と何それ状態でしたが、その乳がん検査に行かなかったらもっと発見が遅れていました。その知り合いのご家族の助言のおかげで早くに病気が見つかった方なんだと思います。

 それからは薬を飲んで、甲状腺ホルモンの出方を調整するという治療をしました。だから、いろいろ良くなったり悪くなったり、薬を増やしたり減らしたりが続きました。完治っていうものはないんだけど、安定してきたから薬はもう飲まず、悪くならないよう自分でも気をつけてるっていう状態が今です。

第2子出産後に橋本病に

 で、薬の治療が終わって、第1子から7年あいて、2人目を産むんですが、また出産後に、甲状腺ホルモンのバランスを崩すことになります。出産と甲状腺ホルモンって関係あるのかなと思ったけど、人によるようです。

「両極端な」二つの甲状腺の病気にかかった宮村優子さん(写真はイメージ)=ゲッティ
「両極端な」二つの甲状腺の病気にかかった宮村優子さん(写真はイメージ)=ゲッティ

 第2子出産後、甲状腺ホルモンが減少する橋本病になっていったのですが、この時もやはり最初は気付けないのです。やったことない病気って自覚できませんね。

 ちなみにこの時、私はオーストラリアに住んで3年目くらいの時。知り合いも極端に少なくて、常に夫と子供しかいない中、体が不調で起き上がれない私に夫は「運動不足じゃない?」と言っていたんですね。私も「そうかな、そうかも。だから起き上がれないのかも」と思ってました。

 そんなわけないじゃん!!と今なら思うのですが、なんか自分の認知もおかしくなっているんですよ。思考も回っていないし。

 その時の症状は、実は体の筋肉が全体に衰えちゃって、起き上がる筋肉だけじゃなくて、嚥下(えんげ)もうまくいかず、よく喉をつまらせ、ろれつも回っていなかったんです。でも、自分ではおかしいって全く気付いていないんです。

自分で病気と判断できず

 で、最低限の子供の世話しかできず、それが終わればずっと横になっていた毎日。それである時、日本に仕事があって、フラフラで戻った時に、マネジャーがびっくりして、病院に行ったんですね。マネジャーはその時、脳の血管が切れたのだと思ったそうです。そこで橋本病が見つかりました。その時は、自分がおかしいと全く思っていなくて、「運動不足じゃなかったのか……」と驚いたのを覚えています。

 自分が病気の時、自分で判断できないの怖いですよね。だからこそ、周りにちゃんと友達とかがいてくれるのは大事ですね! マネジャーいつもありがとう! お仕事は、その時、いろいろな方面にご迷惑をおかけしてしまって、本当に健康に気をつけなければいけないなと思いました。

「コナン」遠山和葉役の降板を申し出る

 声が出なかったり、ろれつが回らなかったり、前できたことができなくなるのって本当に悲しいし、はがゆいし、苦しいですよね。

 でも、お仕事に迷惑かけることはよくないので、テレビシリーズが続いて時々出番があった「名探偵コナン」の遠山和葉役については、「レギュラーを降ろしてほしい」と申し出たんです。プロデューサーからは「病気なんだったら治して、続投してほしい」と言ってもらえて。しっかり治して役ができるようにならなくちゃ!と気合を入れて治しました。

2025年8月に、北海道日本ハムファイターズのイースタン・リーグ公式戦で始球式を務めた宮村優子さん=提供写真
2025年8月に、北海道日本ハムファイターズのイースタン・リーグ公式戦で始球式を務めた宮村優子さん=提供写真

 2017年公開の映画「名探偵コナン から紅の恋歌」は、和葉ちゃんの出番が多かったので間に合って本当によかったです。

 オーストラリアに帰って病院に通い、橋本病の治療をするのと同時に、友達をメルボルンで増やさなきゃと思って、日本語教師のライセンス取るための学校に通ったりしましたよー。ライセンスも一応その時取りました。そして、お友達もできました!

 今は、シーソーのようにバランスをとりながら、ちょっとでもどちらかに傾く兆候があったら積極的に休みますー。健康大事!

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