地方大学教員の苦悩①(学生指導)
本学では4年次になると、卒業研究(卒研)とセミナーの受講が卒業するには必要だ。
これはアカデミックな考え方を定着させるためには、大学として当然だ。
しかし...経験に乏しい学生指導には困難を伴い、良くも悪くも様々なドラマ(?)が生じるのだ。
今回は、卒研とセミナーを指導する際の苦悩(ボヤキ)を書く事にした。
<研究室配属プロセス>
学生は3年次になると、3年次の担当教員は対象になる学生に研究室への配属の際に希望調査を行う。
それは成績(GPA)の高い順に希望先の研究室に配置するのだ。
希望通りの研究室に入れない...そのような事態は、よくある事だ。
しかし、研究室配属で指導教員との出会いが人生を変える事もあるので、安易に考えてはいけないのだよ。
<初めての対面>
(希望が失望に変わった学生は)研究室に配属されて顔合わせの段階で、学生のモチベーションは低い。
さらに4年次になっても、卒業単位が足りずに授業を3、4個とっていたり、まだ学生実験(4、5時間かかる)をとっていたり...
4年生でこの有り様では、卒研とセミナー指導どころではない。
さらにさらに、就職活動の学生は3月〜5月、大学院への進学の学生は7月〜8月に入試があるため、研究?セミナー?何もできない。
(なんと順調な学生は6/1は内内定式、10/1は内定式)
さらにさらにさらに、部活とバイトがある学生は、そちらを優先するので、結局は、卒研??セミナー??
なんだそれ...と言う感じになるのだ。
毎年、配属された学生と教員との温度差が非常に大きい。
(しつこいが)さらに......さらに、モチベーションの低い学生に対して、、教員が怒りに任せて、怒鳴ったり、強めの説教をした場合は「アカデミックハラスメント(アカハラ)」で訴えられる事もある。(結構多い)
社会的な流れか?文科省からの指示か?は不明だが、今では、ハラスメントが大炎上する前に、話し合いを整理してくれる組織があるのだ。
そのおかげで、、訴訟まで発展することはだいぶ減った。(これでも問題の教員はハラスメントを起こす)
そのハラスメント仲介の組織の仕事は
「問題が生じた経緯をまとめて再発防止に努める」
具体的に何をするかと言うと...
(通知と指導)のために次の経路でお叱りが届く
→学部長→学科長→該当する教員に説教(問題の教員)
この経路からは逃げられない。
(現在進行で、アカハラによって学生を自殺未遂まで追いやる教員が存在しており、そいつは今、(学生の親から)裁判で訴えられている)
なんとも面倒くさい。
大人になって大人に怒られるのは、両者とも嫌なことの一つだ。
先述した<研究配属プロセス>を見てほしいが、学生が教員を選ぶ。ので、「教員が」問題児の学生を拒否したり、優秀な学生を選ぶことはできない。
そのためポンコツ学生が来たら、教員側も対策を持たないと、お互い(学生と教員)痛い目に合うのだ。
この記事を読んでいる方の中にも、私以上に困っている大学関係がおり、御苦労されていると思われる。
その際に参考になれば幸いだ。
<ポンコツ学生への対応>
我ながら良い対策と考えているのが、「フリーソフトと、一般的なノート型パソコンで、物理現象の解析を行う課題をシミュレーションを研究だ。」
これの何が良いか?
①ポンコツ学生のノート型パソコンで完結できる。
→遠隔(TeamsやZoom)で学生指導ができるので、ポンコツと対面で会う必要がない。
②研究室の資源を使わせなくて済む。
→苦労して獲得した外部資金で購入した機材をアホ(ポンコツ)学生に使わせたくない
③対外的に体裁がよい
→研究テーマの内容を、学者が使うような、それっぽい言葉で説明し、またある程度研究が終えている(既知)の内容を研究テーマにする事で、それっぽく(ちゃんと指導している)聞こえるし、それなりの結果(出力がでる)が出るのだ。
そのため他の教員にサボり(サボタージュ)がバレない。
→そもそも、ポンコツ学生ほど覚えたての難解な言葉を使いたがる傾向がある(アホなので勘違い君なのだ)
④教育効果と研究の体験ができる。
→ポンコツ学生は、学力とやる気が低いので、そもそも難解な課題をこなす事ができない。(読解力がない)
しかし、文科省の要請は「そんなアホ学生を一人前にすべく勉強を教える」なので、、、
上記の①〜③は、最良の方法だ!
これを実践して今年(2025年)で5年目になる
→今では、ポンコツ学生も学術論文で使えるデータを出せるようになってきた。
<課題>
問題は...課題設定である「どのテーマを?、どのようなソフトで?」を決めることが重要になる。
私は、これを探すまで2年を費やした...
ここで、私が探したシミュレーション環境を紹介したい....ところだが、これが非常に長くなる。
今回は(すみません)別の記事にまとめます。
<近年の活動>
最近は、研究テーマが陳腐化しないように、並列計算機を学生に作らせている。
きっかけは、優良な参考本との出会い、廃棄予定の古いデスクトップパソコンが10台ゲットできたのだ。
(windows10パソコンが大量廃棄される今年、タダで勉強ネタと学生の課題がゲットできたのだ)
研究テーマを目的別に3、4個持っていると、アホ学生が配属されてしまった最悪な緊急時に対応しやすい。
その際は「金がかからないテーマ」を心がける必要がある。
もちろん、超優秀な学生を研究指導する事もある。
(5年に1回、2回ほどの頻度)
私の場合は、普段、自分が取り組んでいる研究テーマを優秀な学生に手伝ってもらう事にしている。
こうすると研究が進むのだ。。。
優秀な学生が研究室に配属されていると、自分の分身になって最良の結果がどんどん出てくる。
夢のようだ!
また優秀な学生を指導していると、それの様子を見ているポンコツ学生の士気も高まる場合もあるため相乗効果!
(しかし、ほとんどはポンコツ学生が優秀学生に嫉妬(ジェラシー)を感じて、事件が起こることが多い)
<まとめ>
今回はポンコツ学生の対応の苦労、対策を紹介しました。
ほとんどの学生は目的意識を持っており、スキルアップ、将来のために大学に来ている。
我々が培った技術とか思考方法を未熟な初学者に教える事が、大学教員の存在意義だ。そのため必ずしも切り捨てる....それは、ダメである。
何かしら学びと成長を促す必要があり、それが我々、教員のマインドには重要だと私は考えている。
(それが難しいんだよ...特に女子学生への対応...)
しかし、我々教員は研究して業績を創出する必要がある。そのためポンコツ学生に時間を費やすにも制限があるのだ。
上手に時間の使い分けをしないと身を滅ぼしてしまう。
近いうちに、、、noteに書く予定の記事だが...
大学で時間の使い方を間違ってしまい、人生設計を誤った教員(63歳)について紹介したい。
この教員は「マジメの罠」にハマってしまい、以前紹介したS教授の踏み台(人柱)にされた可哀想なやつだ。


コメント
3文系に関して同様のネタについて教えていただきたいくらいです
非常に面白かったです。更新が途絶えていますが、元気に過ごされているでしょうか。無理のない範囲内で続編をお待ちしております。
めっちゃ面白いです!続き期待してます,