これまで世に広まっていた、
「おひとりさま」
という言葉は、
「女性」
に対して使われてきた気がします。
検索したら、「1999年ごろ」にフードジャーナリストの岩下久美子さんが提唱され「2001年」にその名も「おひとりさま」という本を出されています。
「2005年」には「新語・流行語大賞」にもノミネートされ、世に広まりました。
「2009年」には民放の金曜ドラマでも「おひとりさま」というタイトルのものが放送されていたようです。主演は「観月ありさ」さんだったそうです。
そして「2011年」に出て130万部の大ベストセラーとなった上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」という本が、この言葉を広めて定着させました。実は上野さんのこのシリーズの第2弾は、
「男おひとりさま道」
というタイトルだったそうですから、やはり「おひとりさま」は当初は「女性」だったのですね。上野さんは「ジェンダー論」を研究なさっていたのですし。
しかし「熟年離婚」が20数パーセントになった昨今、
「男性」
にも「おひとりさま」は使われるのではないでしょうか?実際、使われていると思います。
当初の「おひとりさま」には、
「優雅さ」「自由さ」
のイメージがありましたが、今の「おひとりさま」には、逆に、
「不自由さ」
のイメージがあるようにも思います。それは高齢化が進む中で「ひとり」というのは、
「支えててくれる人がいないことを意味する」
ように思うからです。
言葉って「同じ言葉」でも、時代によって示す意味が変わってくるんですね。