9668「『おひとりさま』は女性だけ?」

2024 . 12 . 4

9668

 

 

これまで世に広まっていた、

「おひとりさま」

という言葉は、

「女性」

に対して使われてきた気がします。

検索したら、「1999年ごろ」にフードジャーナリストの岩下久美子さんが提唱され「2001年」にその名も「おひとりさま」という本を出されています。

「2005年」には「新語・流行語大賞」にもノミネートされ、世に広まりました。

「2009年」には民放の金曜ドラマでも「おひとりさま」というタイトルのものが放送されていたようです。主演は「観月ありさ」さんだったそうです。

そして「2011年」に出て130万部の大ベストセラーとなった上野千鶴子さんの「おひとりさまの老後」という本が、この言葉を広めて定着させました。実は上野さんのこのシリーズの第2弾は、

「男おひとりさま道」

というタイトルだったそうですから、やはり「おひとりさま」は当初は「女性」だったのですね。上野さんは「ジェンダー論」を研究なさっていたのですし。

しかし「熟年離婚」が20数パーセントになった昨今、

「男性」

にも「おひとりさま」は使われるのではないでしょうか?実際、使われていると思います。

当初の「おひとりさま」には、

「優雅さ」「自由さ」

のイメージがありましたが、今の「おひとりさま」には、逆に、

「不自由さ」

のイメージがあるようにも思います。それは高齢化が進む中で「ひとり」というのは、

「支えててくれる人がいないことを意味する」

ように思うからです。

言葉って「同じ言葉」でも、時代によって示す意味が変わってくるんですね。

 

(2024、12、4)

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