最近政治に「ハマった」人が陥り易い「フライングモンキー」知っとこ
ある日の週末の夜。
社会保障のニュースを見たばかりの俺は、弱小アカウントのXで
「増税には賛否がある。短期と長期の効果を分けて議論したい」
と穏やかにポストした。
1時間後、政治系インフルエンサーが、俺のポストを引用リポストした。
「こういう“中立っぽい”発言がいちばん危ない。こういう意見こそが、減税が進まない原因ってわからないのか?」
はっきりとした命令はない。けれど、
それは犬笛だった。
その後1時間で起きたこと
引用リプ100件超:「どっちの味方だよ?」「お前日本人か?」
DMでの詰問・罵倒。スクショが切り抜かれて拡散。
「通報しました」の連投。仕事先の問い合わせフォームに匿名通報。
家族アカウントまでタグ付け。知人に「危険人物だ」との連絡。
反論すると、その一部がまた切り抜かれて「開き直り」とラベリング。
俺は誤解を解こうと、長文で説明を重ねた。
ところが説明のたびに新しいスクショが生まれ、
“燃料”として再拡散される。
眠れない夜が続き、仕事中も通知音が頭から離れない。
結局、鍵アカ・ミュート・ブロックで距離をとるまでに数日を要し、その間に評価は下がり、心身も削れた。
——これが犬笛(合図)→フライングモンキー(動員)の典型ループ。
指示はされていない体裁なのに、ひとつのポストで“私刑の準備運動”が始まる。
一次情報より雰囲気が先に走り、正義の言葉が攻撃の免罪符になる。
SNS歴が短く、政治に興味を持ち始めたばかりで、ネットそのものに慣れてない人ほど、強い言葉に反射しやすく、いつの間にかフライングモンキーになりやすいのかもしれない。
※フィクションですが、こういうのどこかで見たことありませんか?
1:フライングモンキー × 犬笛とは
フライングモンキー:加害的な人が第三者を“味方”に仕立て、代わりに攻撃・監視・拡散させる現象。
犬笛:表向きは無難でも、特定の仲間だけに伝わる合図で動員する手口(例:「詳しくは言えないけど…」「通報お願いします」「皆さんなら分かるよね?」)。本人は“指示していない”と逃げ道を残せる。
犬笛=合図/匂わせ
フライングモンキー=その合図で動く人々
2:被害例
私刑の呼びかけ:「この発言は危険。みんな分かるよね?」→引用RT炎上、DM突撃。
切り抜き+ラベリング:文脈を切ったスクショに「差別」「売国」など強い言葉で固定化。
外部への圧:実名特定、家族・職場連絡、レビュー荒らし。表向きは「私は何もしていない」。
3:陥りやすい人の傾向
A. 標的にされやすい
誠実で説明責任を感じやすい/議論で分かり合えると信じがち
公私の線引きが甘い(個人情報がにじむ)
NOと言いにくい、対立回避で譲歩しがち
B. 加担者になりやすい(フライングモンキー化)
一次情報を見ずに強い言葉へ反射的に反応
いいね数・フォロワー数を“真実度”と誤認
「味方/敵」の単純ラベルで判断
C. 無自覚に“犬笛を吹く”人(オペレーター化)
断定や煽りを避けたつもりで匂わせ・合図語を多用(「あとは分かるよね」)。
“正義”を名乗り、具体的事実より雰囲気の共有で人を動かす。
直接指示はしないが、属性や過去発言の並列で危険印象を作る。
反響(称賛・共感)が報酬になり、無自覚に動員パターンが強化。
4:どんな人が“オペレーター化”しやすいか
よく見られる傾向
承認感受性が高い:SNSの「変動比率(不定期)報酬」によって、称賛やバズが強い学習強化になる。
道徳的誇示傾向:道徳的に優れて見られたい欲求が、敵/味方の単純図式と“合図”を誘発。
認知的閉鎖欲求:曖昧さに耐えにくく、即断・単純化・レッテルに流れやすい。
脆弱ナルシシズム:批判や無視に過敏で、直接対決より間接攻撃(匂わせ動員)を好む。
マキャヴェリ的傾向:目的のために手段を選ばず、含意やほのめかしで他者を配置する。
強い集団同一化:自集団の“純度”維持に敏感で、外集団への防衛・排除を正当化しやすい。
地位獲得の“支配ルート”志向:叱責・羞恥を使い他者の位置を下げ、自分の影響力を示す。
専門性錯覚・ダニング=クルーガー効果:知識が浅い領域ほど自信過剰になり、誤情報+合図で行動要請。
犬笛オペレーションの“行動サイン”
事実より感情の共有が中心/「危険」「許されない」などと呼びかける。
「通報お願いします」「皆さんなら分かる」等の合図語、しかし直接命令は避ける。
逃げ道台詞を常備:「私は指示していない」「各自が勝手に判断した」。
過激な援護には“ノーコメント”で黙認、温和な援護には選択的いいね。
5:SNS時代でなぜ増えやすいのか
アルゴリズムは怒りを増幅:対立は正義を執行しやすく伸びやすい。
文脈切断:切り抜き・スクショで意味が変質、反証は後手後手。
不可視の動員:鍵アカ・DMグループで合図→一斉攻撃。
称賛が報酬:いいね/RT欲しさに“犬笛行動”を強化。
6:ターゲットにされた時の対処方法
基本:反応最小化・記録・距離。
証拠保全:投稿/DM/通話ログを日時付きで保存。
境界線:ミュート・ブロック・鍵化・コメント制限。
事実は一度だけ:一次情報のみ、短く、感情抜き。以降は沈黙。
味方の選び方:実際に見聞きした人(一次情報保持者)にだけ共有。説得ツアーはしない。
規約と法:プラットフォーム通報、継続被害は弁護士へ。
セルフケア:通知OFF、短期SNS断食、睡眠/食事/運動。
予防:プロフィール/固定ポストにコメントポリシー(誹謗中傷は削除・法的対応)を明記。
コピペ用テンプレ
「一次情報のない断定には対応しません。攻撃的な連絡は記録し、規約/法に基づき対処します。」
まとめ(ここだけ読めばOK)
フライングモンキーは“手を汚さない攻撃”。正義の言葉で同調を集めるのが特徴。
犬笛=合図、フライングモンキー=動員。表向き無難でも中身は私刑の合図。
政治初心者ほど反応しやすい:正義感・白黒思考・居場所欲求がトリガー。
守りの柱は 記録/距離/一度きりの事実提示/規約と法。
「急がない正義」と「一次情報を自分で見る習慣」が、最強の防御です。
一番大事なのは、あなたの時間と資源ってことを思い出そう。
必要以上に対応せず、
本来あなたがやるべきこと・味方・健全な場所へ
エネルギーを戻しましょう。
時間は有限だからね。



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