AIWA AD-F77M
アイワに勝利!

AIWA STEREO CASSETTE DECK AD-F77M
1980年発売、定価128,000円。
80年のフラッグシップモデル。コンビネーションV-cut(CVC)3ヘッド、FGサーボのシングルキャプスタン。ノイズリダクションはドルビーB。VUメーターに5点ピークインジケータ、そしてオートテープチューニング機構である「Compu-Brain」を搭載。
あまり人気は無かったらしく、割とレアなデッキのようです。
先代のAD-F70Mと比べると高級感が大幅になくなった上、重量も2キロマイナス、さらに2万円の値上げでは・・・リッドの上に書かれたCraftsmanshipの文字が哀愁を誘います・・・。
このデッキは部品取りにどうぞ!で1kでした。
動作確認するとメカが一切動作しません。案の定ベルト切れ、っていうか融解?
ベルトを交換するとメカは動作するようになりましたが、音が異様に小さくたまにショックノイズがでます。
再生アンプの部品交換で復活。なんていうか、ここにも潜んでたかみたいな・・・。

ヘッド。録音再生がCVCセンダスト、消去はHi-Bsダブルギャップフェライト。Hi-Bsは高飽和磁化材のこと。
なんかCVCヘッドがAD-F80のとはまったく違います。センダストになって変わったんですかね。

アジマス調整などはここをはずします。カセットリッドのカバーはネジ止め。
音は高域の伸びがよく、コンピュブレインを使ったときの録音性能もなかなか。
コンピュブレインはまずRESETを押してからSTARTで、テープの選別、バイアスやEQなどすべて自動で調整してくれます。
また、その結果を4つまでメモリー可能。バックアップ電源を必要としない不揮発性メモリーを使っているそうです。
オートテープセレクターではないのにテープが自動で選ばれるとは・・・これはすごい・・・。
でもなぜオートテープセレクタにしなかったのかと・・・。
あんまり人気はなさそうですが、Compu-Brainはすごい!音もいいですし調整('A`)マンドクセな方には超お勧め。
後継のFFシリーズはどんなもんでしょね・・・。
追記で修理。
1箇所麦球切れてるのは見なかったことにしといてください・・・麦球のストック尽きたんよ・・・。

薄汚れてはいるものの、傷は少なく割りと状態は良し。

ここの「部品取りにどうぞ!」は動作せずと同じ意味。
でもまあ値札をつけるよりラベルプリントのシールを貼ったほうが安く付きますよね。

裏。左上にちろっとメンテナンスシールが・・・。

裏側から半田面が見えます。基板を取り外すことなく部品の交換可。

割と詰まってます。そして案の定ベルトは\(^o^)/オワタ状態。

基板は2階建て。上のはコンピュブレイン関係でしょう。

珍しいメタルCANパッケージIC。東芝T3541A。
何のICかは不明(ぉ

奥に見えるソレノイドがヘッドを上げ下げ。でけぇ・・・。

モーターは軽くひねれば取れます。
何気にプーリーが真鍮製。

メカをはずすためだけにここまで分解。
束ねてあるのとればいいんですけどチューブで結んであるもので・・・。

やっととれたフライホイール。バランス取りしてあります。

実はこのメカニズム、AD-F80のものとほとんど同じ。
違う点はリールモーターとキャプスタンモーターをここにまとめて取り付けるようになっていること。
ややコストダウンされてはいるものの、ブレーキ機構が強化されていたり組み立てが合理化されていたりと正当進化してます。
で、ベルトを交換して動作させてみると音がすごく小さいってかほぼ聞こえないorz
録音は正常。ただしコンピュブレインは基準音が拾えないためかERRORとなります。
そこでPBヘッドアンプを見てみることに。

これがそのPBヘッドアンプ部。ディスクリートです。
で、なんか見覚えあるものがありますね。
例のオレンジ色のポリプロピレンコンデンサ、これを外し適当な積層セラミックを付けてみると・・・。
音が出た!コンピュブレインもOK!
やっぱりこのオレンジ色はだめなのか・・・録音側のドルビー回路周辺に無数にあるんですけど・・・。
とりあえずPBヘッドアンプ周辺のみ積層セラミックに置き換えました。本当は元のとおりPPコンを取り付けるべきなんでしょうが高い・・・。

交換部品。電解コンも噴いていたので交換しました。
このPPコン、半田の状態からメーカーメンテナンス時に交換したと思われるものが2個ほど。
この交換されたものは綺麗なオレンジ色なのに不良化したPPコンは頭の部分に黒い筋が見える上に、ところどころに黒いシミが浮いてます。

以上でOK!
コンピュブレインを使うとLEDがパチンコ台みたいになりますw
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コメント
録再ヘッド
>録音再生がCVCセンダスト
>なんかCVCヘッドがAD-F80のとはまったく違います。
Victor DD-7などに使われているX-cut SAヘッドに結構似ていますよね。
もしかしたらヘッドを製造しているメーカーも一緒かもしれませんね。
AD-F80シリーズのヘッドはフェライトのCVCヘッドですよね。これはこれでTEACのCシリーズのコンビネーションヘッドとそっくりです。
確かにダブルニードルのあのシリーズは高級感ありましたね。
某Nッセイ電機のオレンジ色のフィルムコンデンサは色々な所で悪さしているみたいですね。
オートテープセレクターにしなかったのは、FeCrテープポジションが影響しているんでしょうか。
ご指摘されている通り、このクラスのデッキですとVictorのDDシリーズなどが人気があったので今となってはこちらのデッキの方が逆にレアかもしれません。
2017/08/28 01:20 by 通りすがり URL 編集
Re: 録再ヘッド
PPコンがついてるデッキはだいたい原因がわかりやすいので、ある意味楽でありますな。
FeCr!その発想はなかったです。あれ穴がハイポジといっしょなんでしたっけ?
高級感あふれるAD-F80のジャンク買ったので修理しないといけないと思ってもう何年か経ってます。
時が経つのは早いですねー・・・。
2019/08/10 09:42 by 解体屋 URL 編集