「風評被害」で訪日搭乗客激減 徳島―香港便が9月から全便運休へ

森直由
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 徳島県の誘致で就航した徳島阿波おどり空港と香港国際空港を結ぶ週2往復の定期便について、県と香港の航空会社「グレーターベイエアラインズ」は9月1日から当面の間、全便を運休すると発表した。

 香港線は昨年11月、徳島と海外とを結ぶ初の国際定期便として運航を開始。香港―徳島間を月、水、土曜日の週3回、それぞれ1往復してきた。

 しかし、県の説明によると、香港の有名な風水師による「今年の夏に日本で大地震、大津波が起こる」という予言が香港の人たちの間で広がり、日本への旅行を控える動きが拡大。需要が減ったことに合わせ、同社は5月12日から、週2往復への減便を決めた。

 その後も「インバウンド訪日客)激減のため、路線を維持するための収支が見込めなくなった」(同社)として、9月からの全便運休を決めたという。

 香港線の平均搭乗率(昨年11月~今年4月)は約55%だったが、5月は約22%、6月は約26%と半分以下に落ち込んだ。同社の担当者は「もしも旅行需要が回復すれば、まずは季節運航やチャーター便の運航再開を検討したい」と話す。後藤田正純知事は「科学的根拠のない風評被害により、運休となるのは大変残念。定期便の有無にかかわらず、引き続き重要な市場である香港からのインバウンド誘客に取り組んでいきたい」とコメントした。

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