【小田原市】中井やまゆり園で虐待事件発生、入所者への尊厳を傷つける行為で虐待認定
画像出典:湘南人
県立障害者支援施設「中井やまゆり園」において、職員による入所者への虐待行為が発生し、3月27日に自治体から虐待認定がされた。障害のある方が安心安全に過ごすべき施設での事件として、深刻な問題となっている。
2025年2月12日午前中、30代男性の入所者がトイレに向かおうとしていた際、50代男性職員2名による不適切な対応が行われた。この行為は後日、虐待と認定されている。
虐待の具体的内容
- 入所者に対する「マーキングなんてやめてよ」という尊厳を傷つける発言(心理的虐待)
- 入所者を寮の外へ引きずり出す行為(身体的虐待)
- 下半身が露出した状態で放置(心理的虐待、ネグレクト)
施設概要
- 施設名:県立中井やまゆり園
- 所在地:足柄上郡中井町境218番地
- 定員:入所140名(うち短期入所18名)
- 主な支援内容:知的障害のある方への支援
今後の対応
- 園長をトップとする園内検証チームの立ち上げ
- 原因究明と再発防止に向けた取り組みの実施
- 2025年4月25日までに改善計画書の提出
問い合わせ先
- 神奈川県福祉子どもみらい局 参事兼福祉部障害サービス課長:045-210-4702
- 運営指導グループ:045-210-4705
筆者のコメント
湘南地域に暮らす私たちにとって、障害者支援施設での虐待事件は他人事ではない。近年、介護施設での虐待や不適切な対応が社会問題として取り上げられることが増えている。
春の訪れを感じる季節だが、このような事件は私たち地域住民の心に暗い影を落としている。障害のある方やその家族が安心して暮らせる地域づくりは、私たち一人一人の意識から始まるのではないだろうか。
施設での虐待を防ぐためには、職員の教育や環境改善はもちろんのこと、地域社会全体で見守り、支え合う体制づくりが重要だ。近隣住民として、このような事件を他人事とせず、より良い共生社会の実現に向けて考えていきたい。