人気の「道の駅」運営会社が解散 原因は…記録的な不漁 運営の中心を担ってきた漁協が経営難「漁師も本当頑張っているんですけど、なんせ魚が回ってこない」ハマチ水揚げは9割近く減る
海の幸を味わえる鳥取県琴浦町の道の駅ポート赤碕。 この施設を運営する会社が解散され、新しい組織で運営されることになりました。 その原因は海水温の上昇とみられています。 一体どういうことなのでしょうか? 【写真を見る】人気の「道の駅」運営会社が解散 原因は…記録的な不漁 運営の中心を担ってきた漁協が経営難「漁師も本当頑張っているんですけど、なんせ魚が回ってこない」ハマチ水揚げは9割近く減る 買い物客 「海産物のカニとか正月用にブリでも買うかと思って前もって来てみた。新鮮だってことですね」 鳥取県琴浦町の国道9号沿いにある道の駅ポート赤碕。 海に近い道の駅ならではの魅力はもちろん、海の幸ですが… 記者 小村ののか 「今が旬のカニなど新鮮な海の幸で人気を集めるこちらの道の駅、運営体制が大きく変わることになりました」 道の駅ポート赤碕の運営の中心を担ってきたのは、合併前から続く赤碕町漁業協同組合です。 その漁協が経営難に陥っているのです。 赤碕町漁業協同組合総務課 中西剛 課長 「1月から3月まで主にサワラ、ハマチ、ブリがとれなければいけない時期に7割から8割減ぐらいの水揚げ量となってしまい、漁師も本当頑張っているんですけど、なんせ魚が回ってこない」 そう、魚がとれなくなっているんです。 漁協によりますと、気候変動などによる不漁で昨年度の漁獲量は30年前に比べると、なんと8割も減少し、今年度は主力となるハマチの漁獲量が平年に比べ、9割近く減る記録的な不漁に見舞われました。 赤碕町漁業協同組合総務課 中西剛 課長 「3分の2ぐらいは1月から3月で水揚げをしてますので結構な水揚げ減ということに繋がってしまいました」 極端な漁獲量の減少。 一体、何が起きているのでしょうか? 鳥取県栽培漁業センター 増殖・漁場環境室 志村健 室長 「1番大きな原因は海の水温が高くなってしまったことだと思います。これほど高水温の期間が長期間続くのはこれまでなかったです。非常に特異的、異常な高水温が今年の特徴だと思います」 今年の鳥取県沿岸の海面水温は平年に比べて異常に高く、魚介類や貝類のすみかとなっているコンブの仲間、アラメの生育限界水温である29度を超える日が3週間も続いたことが、漁獲量に大きく影響したと考えられています。