立ち去れない既存ファンと新規層のバランスを考える
アーキコエナーイ
というのはさておき、先日のアンケートでも運営も思うところがあったのか、スクステへの回答がずいぶん多かったなと思いましたが、配信や活動記録を見てガチャも引くけど、スクステは遊ばない層は思いの外多いのかも知れません。
が、反応を見てゲームへのコンプレックスが強い人がいるんだなと思いましたが、数十年スパンで見られることもある、芸能やキャラクターコンテンツと違って、ゲームは数年で陳腐化するという、この体内時計の違いは大きく、大変なギャンブルで正直もうあまり関わり合いたくはないんじゃないかなあと思います。
しかしファンは「テレビアニメが名作で、さらにゲームで跳ねた」というμ'sの成功体験の再現をどこまでも求める人が多いのかなと思うのですが、これできてるの無印の他はウマ娘くらいしか見たことがないんですよねえ。
それとともに、重要なことが一つ、運営すら勘違いしていることがあるのではないかなと思うのです。それは、アイドルアニメが好きな人は全員声優(少なくとも出演者)が好きというわけではないということです。
もしあまり好きではない人にとって、一般公募でキャストを決めると言われても「ハァ?」となるだけなのかも知れません。むしろ彼らにとって喜ばれるキャスティングは一般公募とか、声優養成所出・声優事務所所属者でもよそのコンテンツに出ていて既にある程度名前の知られてる人のほうが嬉しいキャスティングなのかも知れません。
さて、「さっぱり売れていない地下アイドルの特典会は、『面白い』と思っていないのに立ち去る決断力のない人が集まっている」というのがあって肘を打ったものです。
なぜ、このような話するのかといえば、バンナムの決算でも好調と名指しされるシリーズですので、そろそろ近いうちに新作ということにもなってくるのかなと思うのですが、「新作なんて作られるわけがない」と主張する人が思いの外多い。
そういう人は、本当はコンテンツに飽き飽きしているのに、自分から立ち去る体力も決断力もなく向こうからコンテンツを終わらせてほしいのではないでしょうか。恐らく最後まで出て行かずにコンテンツにしがみつくでしょう。なら、彼らのノイズがかき消されるほど新規が入ってくることしかありません。
こうした新規獲得に成功した作品に学マスや水星の魔女があげられるでしょうが、あれらは偶然できたものじゃなく、水星は「ガンダムシリーズはもっとファンを広げないといけない」という10年来の危機意識のうえで、それでも「おじさん向け」と見学に来た中学生から言われて、衝撃を受けて作られた作品です。
また、学マスはバンナムの音楽部門でも極めて尖ったことをやっていた電音部のノウハウをこれでもかとばかりに注ぎ込んでいて、おそらく今までのアイマスの延長線上は戦えないという認識のもとでコンテンツを作ってきています。
いずれにしても、「若い人が来ないとコンテンツは死ぬ」という危機感の元、ファンの若返りをはっきりと意図して戦略的に作られた作品です。ただ、漫然と作っていたものがまぐれ当たりでホームランになったわけではないのは強調しても強調したりません。
徹底的に新しく、中途半端に既存ファンに媚びた半端なオマージュなんてしようとせずに、「既存のファンをすべて敵に回したりしても良い」位の覚悟がないと出来ないものです。
思えば、スパスタも蓮ノ空もどっちもそこまで、新規の獲得にガンギマリになった作品ではありませんし、結果論かもしれないけど、花田・京極コンビという人選からして間違っていたような気がしてきて、本来作るべきだったのは徹底的に新規を大量に入ってもらうことを企図した作品だったように思えます。
もっとも、スパスタが企画された当時なんて下手したらサンシャインが始まったら、「次はどうする?」という感じだった可能性もあって、それならキープコンセプトの上で、新規層を狙うという作風になるのはコロナ前でコンテンツも上がり調子だった時代からしたら当然かもしれません。
作品の仕込みに4~5年かかるという現代のご時世のフットワークの重さが一番の問題なのかなと思う次第です。


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