部外者は青春の世界で図書館の夢を見るか?   作:何様だって!?部外者様だよ!!

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言い忘れてましたがこのルート、基本的にかなり甘いです。あまあまです。まだですけどね。え?曇らせ?入荷予定はありますけど...ちゃんと晴らしますよ。これは本編でも言えることですが曇らせが入りますがちゃんと晴らすのでご安心を。

えっ気がついたらお気に入り百件超えてるじゃん!!!皆様いつも本当にありがとうございます!!これからも【部外者は青春の世界で図書館の夢を見るか?】をよろしくお願いします!!


第?幕:トリニティルート-バイト日和と永久機関

 

トリニティ自治区 とある日 放課後

 

 

篝木メイトは恐怖していた。

 

「だぁぁっクソっ!何で俺がレジやってる時だけこんなに人多いんだよ!」

 

自分のシフトの時だけ凄まじい量の客がやってくるという事実に。

 

「でもそのおかげでウチは大儲けだよ、ありがとねーメイト君」

 

「もしかしなくても店長か誰か裏でシフト流してたりしませんこれ!?はいこちらお会計870円です!ちょうど頂きます!

 

「まぁまぁそんなこと言わずに、時給もっと上げるからさ〜」

 

「わかりましたっ!あと店長はさっさとパン焼いてください!品切れ近いですよ!」

 

「メイト君がパン作ってくれたらもっと買いにくるお客さん増えると思うんだけどな〜」

 

「これ以上俺をダシにしないでくださいよ!俺にいくら負担かかってると思ってるんすか!あっうち両替やってないんで!他当たってください!

 

「メイト君がパン作ってくれたらもっともっと時給上げられるのにな〜」

 

「...考えときます!」

 

「いやー、素直でいいねぇ」

 

そんなこんな会話を続けながら客を捌くこと数時間、ようやく客足が落ち着いてきた。

 

「やっと落ち着いてきましたよ店長...」

 

「そうだね〜、何で毎回あんなにお客さん来るのかな〜?」

 

「すっとぼけないでくださいよ店長...」

 

ウィーン

 

「「いらっしゃいませー」」

 

誰がやってきたかと思えばミカじゃん...頼むからパンさっさと買って退散してくれ〜

 

 

 

 

 

「お会計お願いします!」

 

「はいお会計1030円です」

 

「ところでメイト君、この後暇?」

 

勘弁してくれ本当に、興味本位で原作や権力争いに巻き込まれたくは無いんだ...

 

「帰って飯食って寝るんで暇じゃ無いです」

 

「じゃあ暇ってことだね!」

 

どういうメンタルしてるんだこのゴリラは、普通こんな風に断られたら誰でも退散するだろ...

 

「あのね?実は私、これからパテル分派のトップになってティーパーティに抜擢されることになったんだけどね?」

 

「自慢がしたいなら他のクラスメイトにでもやってきたらどうすか」

 

「ちがーうー!」

 

「じゃあ何が言いたいんすか」

 

店長が裏から小声で「笑顔だよ!笑顔!」とか言ってきてるけど正直笑顔を作る気も起きない。すっごいゲンナリしてる。俺。

 

「実はね?フィリウス分派のナギちゃん...幼馴染がいるんだけど、というかフィリウス分派もサンクトゥス分派もみーんなトップには護衛とか付き人とかメイドさんとかがいっぱいいるのに、私のところにはあんまり居ないんだよねー、だから私の付き人になって欲し

 

「嫌です」

 

「即答!?」

 

「何で好き好んで権力争いに巻き込まれに行かなきゃ行けないんですか。俺が片っ端から勧誘を断ってる話知らないんすか?」

 

「きちんと付き人としてのお給料は出すよ?」

 

「店長聞きましたか!?こいつ俺のこと金で買おうとしてますよ!!人身売買ですよ!!」

 

振り返って店長に問いかけるが店長は居なかった。現実は非情である。

 

「付き人の話、受けてくれる?」

 

「...一応聞きますが労働時間は...?」

 

「うーん、少なくともここのパン屋と一緒にやる事は出来ないかな〜」

 

「店長良いんですか!?これ引き抜きですよ!?バイト3日目にして店の招き猫引き抜かれますよ!!」

 

また振り返って店長に問いかける。店長は微妙すぎる顔でこっちを見ていた。

 

「店長!?そんな顔してないでなんか言ってくださいよ!!」

 

「うーん...正直メイト君の決断次第なんだよね。私にメイト君を縛れるだけの権限はないからね〜...」

 

「店長!?」

 

「あははっ!だってメイト君、どうする?」

 

「一旦持ち帰って検討します..,」

 

「オッケー!早めに考えといてね?これ私の連絡先!決まったらここに連絡して!」

 

小走りでミカが退店していく。2度と来ないで欲しい。

 

 

 

 

「...店長、もし仮に俺が向こうを選んだとしても、店長は応援してくれますか?」

 

「そりゃあ勿論!若き二人の恋路を大人として応援してあげないとね!」

 

「なんで恋路とかそういう考えに至るんですかね...」

 

 

 

........................................................................................

 

 

 

俺がミカからあの提案を受けてから一週間が経った。正式な雇用条件的なのを確認したが、時給換算でバイトの約ウン倍だった。さすがお嬢様学校のお偉いさんと言うべきなのだろうか。

 

「実際お金足りなくなるかもだしなぁ〜...」

 

そう、ここ最近浮かんでる疑惑として、『もしかしたら学費足りなくなる説』があるのだ。奨学金的な制度もあるにはあるのだが、かなーり厳正な審査を通らないといけない為、経歴偽装済みの俺からしたら絶対に取ってはいけない手段となっている。

 

「じゃあガッツリ原作に関わっていくのかってのもな〜...」

 

そう、『普通は』原作の様なデカ過ぎる事件に好き好んで巻き込まれていく物好きなど居ないのだ。どこぞの誰かさんの様に『大人だから』と覚悟をガン決まりにしているわけでも無いのだから、このまま黙って見過ごすのがド安定なのだろう。

 

「じゃあこのままで俺は良いのか...?」

 

そもそもこの世界に俺というクソデカイレギュラーが存在してる時点で原作通りにはならないのでは無いか?そもそもこの世界は滅びの運命にあるのでは無いか?それに...

 

あんな純粋な少女が、魔女呼ばわりされて良いのか?

 

俺は画面越しに見てきた。あの子が魔女と呼ばれ罵られる様を。何も理解してない連中が便乗して悪意を叫ぶ様を。行き過ぎた奴らから私物その他諸々を燃やされる様を。本当にそれでいいのか?女の子があんなに可哀想な目に遭っていいのか?全てが自業自得だとしても、もしこの世界線なら未然に防ぐことが可能ならば?

 

「...実に至極当然の事を俺は忘れてたみたいだ」

 

可哀想なのは抜けない(Der Arme kann nicht hinaus.)。基本的なことだ。女の子には笑顔が一番似合う、だから俺の手の届く範囲だけでも可哀想な目には合わせない。そして笑顔になった女の子たちで俺も抜く、そうする事で活力がみなぎる。さらに女の子たちを救う。

 

「永久機関が誕生してしまった...!!」

 

あまりにも最低過ぎる永久機関を生み出した所で、そろそろ本日のバイトの時間だ。パン屋辞めて付き人になる旨を店長に伝えないと..,

 

 

 

 

...............................................................................

 

 

 

 

「店長、俺辞めます」

 

「やっぱりかぁ〜、短い間だったけどお世話になったね、ありがとう」

 

「いえ、世話になったのはこちらです。いきなり辞めてほんとすいません」

 

「気にしないでいいよ〜、付き人生活頑張ってね〜」

 

「短い間ですが、本当にお世話になりました、ありがとうございました。」

 

 

 

 

店長とパン屋に別れを告げた後、交換しておいたミカとの連絡先を使い連絡する。

 

「もしもし?」

 

「メイト君?もしかして付き人の話受けてくれるの?」

 

「ええ、受けようと思います」

 

「やったー!!それじゃあ、明日ティーパーティのテラスで集合ね?」

 

「分かりました」

 

 

 

............................................................................................

 

 

 

結局付き人の話を受けてしまった...

正直死ぬほど不安ではある。俺礼節だとかそういうの全く知らないし、ふっつーに失礼な事とかしそうで困ってる。まぁ受けたからにはしっかり学んでいくしか無いとは思うから頑張るしか無いか、とりあえずテラス向かわないと...

 

 

 

 

 

「ちわーっす、三河屋でーす」

 

「あっ来た来た!」

 

「ここがティーパーティテラスかぁ〜、テーマパークに来たみたいだぜ、テンション上がるなぁ〜」

 

「何を言っているのですかこの人は...」

 

正直マジでかなりテンション上がってるのはある。生のティーパーティ3人をこんな間近で拝めるとか正直思ってなかったからだ。しかしおふざけはこの辺で終わらせとかないとな...

 

「じゃあメイト君、自己紹介しよっか!」

 

「分かりました。トリニティ1年男子、所属分派は多分これからパテル、篝木メイトと申します。以後お見知り置きを。」

 

「よろしくお願いします」

 

「是非宜しく頼むよ、ところで質問をしてもいいかな?」

 

「どうされましたか?」

 

「君はどうやら今まで様々な陣営から勧誘を受けていたが、その全てを断っていたそうじゃないか。それが今回、どうして急に勧誘を受けようと思ったんだい?」

 

「単純に金払いが良かったからですかね。今まで勧誘してきた奴らは対価なしに俺という男子の影響力だけ貰おうとしてた奴らばっかだったんで受けるつもりはなかったんですが、ミカ様はちゃんと対価を払ってくれるのでね、ギブアンドテイクって奴ですよ。」

 

「ふむ、それは裏を返せば『金を払ってくれるなら誰でもいい』ということで合ってるかい?」

 

テラスに緊張が走る。これ受け答えミスったら空気死ぬなこれ、いやまあ金払いとか言ってる時点で大概か。

 

「正直それはこれから次第としか言いようがないですね」

 

「どういうことだい?」

 

「お金じゃ買えない物、それこそ職場の空気感や人間関係といった環境とかその他もろもろ。それらがお金より代え難い物だと思えばどんなに積まれようと動くつもりはありませんね。なのでこれからの生活次第って奴です」

 

「ふむ...」

 

どうだ!?ベストアンサーとまでは行かずともそこそこな答え出ただろこれ!!

 

「セイアちゃん、あんまり私のとこの子をいじめないでくれるかな〜?」

 

「ああ、すまなかった。そんなつもりは無かったんだがね..,」

 

「いえいえ、気になるのは当然でしょうから」

 

あっぶね〜、助け舟助かる〜...マジナイスだわミカ...

 

「所で皆様...付き人って何するんです?」

 

「「「え」」」

 

「え?」

 

「...その、知らないで受けたんですか?」

 

「そうですが」

 

「'そうですが'じゃないだろう君!?」

 

「メイト君...?!」

 

おっと?これまずい奴だな...?

 

「...ミカ、彼に付き人のなんたるかを教えてあげると良い」

 

 

 

..................................................................

 

 

 

それから付き人の仕事を片っ端から教えられた。書類仕事や雑務補助から、荷運びなどの肉体労働。あと本来なら戦闘補助や護衛などの役割もあるらしいがミカが激ツヨだからそこまで必要じゃないらしい。初見じゃ仕事量多くねって思ったけどどうやら他の付き人たちとも分担して仕事をやるらしいからまぁそこは心配しなくて良いだろう。てか仕事内容が割と中世の執事...というか従僕(フットマン)に近いな。まぁ付き人だからそりゃそうか。

 

「これで仕事内容は終わりだね!質問はある?」

 

「特にないですね、問題ありません」

 

「それじゃあ明日から仕事よろしくね!」

 

付き人用の自室をあてがわれ、その日はそこでミカと別れた。いやー...トリカスと上手くやっていけるか死ぬほど不安だ...まぁ頑張るしかないよな。

 

「ま、なんとかなるっしょ」

 

 

 

こうして、もしかしたら存在したかもしれない彼の可能性である付き人生活が、始まっていくのだった...

 




あとメイト君はブラックマーケット生まれでは無くトリニティ生まれなので本来ブラックマーケットで育ちメンタルが荒れるはずでしたが学校生活を過ごすことでかなりまともな倫理観が身についてます。それはそれとしてはっちゃける時ははっちゃける。
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