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ファンが生まれるSNS広報の在り方

こんにちは。企業や経営者を相手にXコンサルを行う会社、株式会社Omoitsukiの代表をしています。先日、さいたま商工会議所青年部様の勉強会にて「SNS×広報」をテーマにお話をさせていただきました。

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この記事では勉強会でお伝えした内容の一部をお届けしていきます。

「会社からSNSを任された。でも誰も教えてくれなくて詰んでる。」
「SNSをやった方がいいのは分かってる。でも投稿することがない。」
「SNSは半年以上やっている。でも何の成果にも繋がっていなくて不安。」

経営者をはじめ、役員・人事・広報・個人事業主さんなど、会社や事業の看板を背負って発信される方はぜひ最後までご覧ください。

中小企業の経営者を悩ます「何に注力するべきか」問題

私たちのもとには年商1000万円〜100億円規模まで、幅広い経営者からご相談が寄せられます。8割の方はSNSを使った「認知獲得」を目的とされているのですが、その背景は様々です。

採用コストが年々上昇している、求人媒体からの応募が極端に減ってきた、店舗を拡大していきたい、新規の取引先を開拓していきたいなどなど。

ヒト・モノ・カネのリソースが限られる一方でどうにかして自分たちを知ってもらいたい。そこで同業他社の動向を調べたり、知り合いの経営者に相談したり、セミナーや本やYouTubeで情報収集をする。

すると出てくるのが、

「ブランディングが大事だ、いや売り上げが先だ」
「マーケティングの最適化だ、いやメディアPRだ」
「効果がすぐでる広告だ、いやSNSだ」

一体何をするべきなのか、小さな会社の経営者として意思決定をするにはあまりにも情報が多すぎる。

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ブランディングもマーケティングも、メディアPRも広告も。全部必要だと思いますし、やるべきだとは思うのですが、ヒト・モノ・カネが限られる中では絞らざるをえません。そこで僕は、みんなでできる「SNSを使った広報活動」をおすすめしたい。

SNS広報とは何か

広報の仕事というと、プレスリリースを書いたり、メディアに取り上げてもらうための活動を思い浮かべる方がいますが、それだけが役割ではありません。

広報の役割は「社会との良い関係づくり」です。その結果として第三者(メディア、ユーザー、フォロワーなど)を通して語られる。そのために普段の発信を通して信頼や共感を高めていく。

SNSを通じて第三者に語られるためにと聞くと「バズ」を思い浮かべる方が多いのですが、「バズ」の前に大切なことがあります。それは本当の「認知」についてです。

一過性の注目を集めても、それは面白い画像や、興味深い話といったコンテンツ自体に注目が集まっているだけで、発信者自身や、発信者のビジネスへの関心には結びついていないことがほとんどです。

これは、一瞬の「消費」で終わってしまい、「記憶」に残らない状態です。

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SNS広報のスタンスとしては、自社の取り組みを発信することで関心を持ってくれた人たちの「記憶に残す」という姿勢です。そうすることで「点」の認知ではなく正しい認知をつくることができます。

田舎町でみた広報の原点

正しい認知、つまり記憶に残すとはどういうことなのか。僕はそれをとある道の駅のトイレで発見しました。

北海道にある、むかわ町。人口約7400人の町です。写真にあるのは、手書きで書かれた町の魅力紹介。写真に収めた物以外にもあったのですが、「私たちを知って!!」という熱気があちこちから伝わってきました。どれも趣向が凝らされていて、見てる人に楽しんでもらおうという姿勢が伝わってきます。

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SNSを使った広報活動の中で発信すべき7つのことをまとめます。

・業界/会社/商品への想い
・好きなところ
・知ってほしいところ
・生産者や従業員の姿やエピソード
・自分たちの強み
・自分たちの特徴
・こだわり

上記の7点をあなたの会社や事業に置き換えて、ぜひ書き出してみてください。

消費ではなく、人の記憶に残る発信

それで本当にファンができるの?何かに繋がるの?と思われたかもしれません。ここである女性をご紹介させていただきます。

北海道、新千歳空港から東へ車で1時間半。そこに平取町(びらとりちょう)という町があります。そこでトマト農家を営むかおりさん。

町は人口4500人を切り、待ったなしの人口減少問題に何とかしたいと思い、Xでの発信を始めたのが1年ちょっと前。「おいでよ平取町」と掲げ、町の動きや、風景、自身が育てるトマトのことなどを発信してきました。

発信を通して少しづつ、でも確実に「平取町」の認知は広がっていき、全国でトマトを通じた交流が生まれていきました。

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その結果、昨年(2024年)は5組の方が、今年(2025年)は10組の方が平取町のかおりさんの元に訪れたそうです。

想像してみてください。時間とお金をかけて。車で何時間もかけたり、飛行機に乗って。全国に観光地はいくらでもあるのに、かおりさんに会いにきた人がいるってすごいことだと思います。

アカウントを見ていただければ分かりますが、今日(8/12)時点でフォロワー数は600人ほどと決して多くありません。投稿もバズっているわけでもなく、自分たちのことを、楽しく発信されています。

認知とは築き上げるもの

仕事の一環としてSNSを運用していると、分かりやすい目標数値を立てて、目先の数字を追いかけてしまいがちです。

それ自体は間違っていませんし、最適化をしていくことは大切なことです。でもその前に。

何のためにSNSを運用しているのか
何を伝えたいのか(知ってほしいのか)

本当は「誰に」も大切なのですが、まずはこの2点を整理してみてください。それだけで、あなたを好きになって、応援してくれる人が出てきます。

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1日そこらではファンになってもらうなんて中々できません。

どうすればフォロワーが増えるかを考えることも大切ですが、まずはみてくれている一人一人と向き合い、楽しんでもらおう、喜んでもらおうとする。

そうした発信の積み重ねが①→⑤の流れにあるように、ファンを生み出していくのです。

ノウハウの前に在り方

いかがでしたでしょうか。

より大きな成果を求めるのであれば、より練った戦略が必要です。
より大きな数字を求めるのであれば、よりスキルを磨く必要があります。

でも、リソースが限られている中小企業の経営者や、SNS担当はそこまで中々コミットできませんよね。

だからこそまずは、“自分たちのこと”を発信してみてください。

トマト農家のかおりさん以外にも、SNSで集客や採用ができている方は共通して自分たちのことを語られています。だからまず、「発信すべき7つのこと」を書き出してみてください。

Xの可能性はすごいです。発信から広がる思いもよらなかった出会いを楽しめますよう、応援しています。

【最後にセミナーのお知らせ】

9月5日に東京の渋谷でリアルセミナーを開催します。主な内容は以下の通りです。

・経営者がSNSに取り組む際の目的設定
・目的から逆算したアカウント設計
・自社と親和性の高いフォロワーを獲得するための発信

集客や採用ができるアカウント運用をお伝えします。

セミナーの後は同じ会場で2時間の交流会タイムを設けています。僕が参加者同士をご紹介して、いろんな方をお繋ぎできたらと思っています。詳細はこちらのリンクをご覧ください。

※定員は50名となっております。お申し込みはお早めにお願いいたします。

最後の最後に
いつも読んでくださる皆様、感想を引用してくださる皆様ありがとうございます。3000文字書くのに2-4時間かかってるのですが、また一つ公開できました。これからも実体験ベースの情報を発信していきます。気づきや感想を教えていただけると幸いです。

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コメント

3

いつも素敵な視点ありがとうございます。9月のセミナーはお邪魔できないのですがどこかでセミナーで学ばせてください✨

おかむさん、励みになります!有難うございます🙏✨

ShoenLab / Sakiko Hiramatsu
ShoenLab / Sakiko Hiramatsu

大変勉強になりました。
仕事で広報誌を作ろうとしていますが、恥ずかしながら、そもそも広報とは何をしたらいいのかを自分が知らないことに気付き、この記事を読んでみようと思いました。
頭を整理して、取り組んでいこうと思います。

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