Nawata, Kengo

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Nawata, Kengo
@nawaken
社会心理学,集団力学,組織心理学の研究者です。 HP → sites.google.com/view/nawataken 著書『暴力と紛争の"集団心理"』→ amzn.to/3F2K2MY 『だけどチームがワークしない』→ amzn.to/42nBhN8

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『だけどチームがワークしない』(縄田健悟 著) 2月7日,日経BPから出版されました! 組織を"集団心理"の観点から読み解く一冊です。 社会心理学や組織心理学の集団・チーム研究に基づいて,読みやすく実践的な示唆が得られる内容を目指しました。 amazon→amzn.to/42nBhN8 (つづく)
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心理学の授業資料貼っておきますね。
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セイラ
@seeeraaamoon
知り合いの社長が面接でENTJ・ENTPは落としてるって言ってて、このあたり省くと組織化しやすいらしい。。
youtubeに私の書いた論文を参考に作成したと称するアニメ動画があがっていたのですが, そもそもその論文そのものが存在しないフェイク内容でした。 記述部分から台本までぜんぶAIに適当に作らせてるんでしょうね。 論文出典載っててしっかりしてるように見えても,こういうのあるのでご注意下さい。
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今流行ってる「MBTI性格診断」は2段構えで不適当です。 1. ネットで人気の診断サイトはMBTIではない。これに限らず,ネット上での簡易な"診断"はたいていまともに心を測れない。 2.本家のMBTIなら良いわけでもなく,こっちも妥当性に乏しいと心理学の研究で何十年も前から繰り返し指摘。
・人は「冷笑主義者(人一般をネガティブに見る人)は賢い」と思っている。 ・しかし,30ヶ国約20万人のデータでは,実際には,冷笑主義者ほど認知能力と学力課題の成績が悪い ・能力の高い人は,正当なときだけ冷笑主義を使い分けるが, ・能力の低い人はいつも冷笑主義
普段マスクしてない人,会食してるようなハイリスクな人こそ,「自分は大丈夫」感は強くなっていってるんですよねきっと。 安全研究で言われる話なんですが,危険性の認知って,危ないことをしてる人の方が逆に安全だと思いがちなんです。 (つづく)
人間は「行動の原因が外的な状況にある」と認識するのが苦手で,なにか他人の行動を見ると,すぐに個人の性格や能力といった内的要因がその原因だと捉えがちです。 これは基本的帰属のエラーと呼ばれます。 → bookplus.nikkei.com/atcl/column/03
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ももしきや
@1004KI8
「あなたは強いからそういうことが言える」「難しいこと考えて、真面目だねー」などと言って話を遮断される傾向について話していたら心理学者のかたに「それは基本的帰属錯誤といいます」と言われた。 名前ついてるんかい。
これは最近何度も書いてるんですが, 「騙されないよう自分の頭でしっかり考える」人が,不正確な情報を積極的に収集していった結果,誤信念を強化させて傾倒を強める。 そういう逆説があることは,まず押さえた上で議論進めないといけないんですよね。
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でも,当然,客観リスクは高まってます。 99%大丈夫なサイコロも,100回振ればどこかであたる確率は跳ね上がるわけです。 客観的な危険確率は高まってるのに,主観的にはこれまで大丈夫だったからねと逆に確率をどんどん低く感じてしまう。 今,起きてる"緩み"はまさにそれだろうと思っています。
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だって,危険な事故って確かに稀なんですよ。 シートベルトも,命綱も,2,3回付けなくてもまあ危ない目に合わないんです。 だから,今日はしなくても「大丈夫だった」。明日も「大丈夫」を繰り返す中で,主観的には命綱なんて付けなくても大丈夫って気持ちは強くなっていきます。
若者の間で流行ってるMBTIという性格診断は,心理学っぽく見えるかもしれませんが,学術的に裏打ちされたものではありません。 むしろ心理学の研究からは,性格概念としても,心理測定としても,問題点が指摘されています。 たとえば↓ compass.onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/sp
私の本のカバーソデに入れてもらったメッセージは 「誰か1人を犯人にしても、組織の問題は解決しない。」 です。 職場の発達障害や疾患のある人をサルやナマケモノとして描くものとはそもそもの前提が違うんですよ。
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この論文が非存在なのですが,私の複数の論文から学習した内容から寄せ集めて生成された感じが溢れてます。 第1著者は私の名前ですが,第2著者・第3著者は非存在です。第3著者として近接テーマで研究してる先輩の名字を拾ってきてるようですね。
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当たらない"診断"結果を元に,自分や他人を 「〇〇型」に無理やり当てはめて色眼鏡で見るのは,娯楽以上に弊害が大きいものです。
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あーこのチャンネル,J-stageに載ってる今年の心理学研究の優秀論文賞のページ記述を適当に食わせて作らせてるっぽいですね。 出てる2本がそれなので。 そっちもめっちゃ適当な記述。
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あおり運転の論文見つけた。日本での事例調査38件。 攻撃的運転の要因は, ・年齢:若い ・性別:加害者はほとんど男性。被害者も男性が多い。 ・車種:加害者高級車→被害者大衆車 ・場所:一般道(特に複数車線の追越車線上)が多く,高速道路は1割。 (つづく)
日韓関係の悪化に伴い、マスメディアが韓国人への敵意と暴力を煽る場面が見られるようになりました。 メディアは「人々はこう考え,行動している/すべき」という社会規範を形作る一定の役割があり,人々の意識・行動への影響が懸念されます。
kindle unlimitedに講談社現代新書や講談社選書メチエが色々と追加されてるみたいです。 心理学系だと以下連ツイ
「発達障害」も「サイコパス」も具体的個人を貶めるレッテル貼りのために使う言葉ではありません。
このへんまさに,日本は「学歴社会」ではなくて,「学部レベルの学校歴」ばかり見てる,的な話につながってるんだろうなあ。
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Nawata, Kengo
@nawaken
並べて見ると,博士もさることながら,日本は修士が相対的に少ないんだなあ。 学士はそこそこいるからこそ,そこで止まることを良しとする社会。 nistep.go.jp/sti_indicator/
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これはずっと思ってるんですが, 「博士号」の評価は高くないのに,「大学教授」は職業威信が高いとか,ずいぶんアンバランスですよね。 中身よりラベルばっかり見られてる感じ。
まさにそういう本を書いたので,ぜひお読み下さい。 本の帯の文言は「優秀な人を集めたのにできあがったのは残念な組織、いったいなぜ?」です。 社会心理学や組織心理学の理論や知見から説明しています。 『だけどチームがワークしない』 → amzn.to/42nBhN8
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とるえん@化学メーカー分析
@cbs_chemical
JTCに入って思うのが、一人ひとりはめっちゃ優秀なのに組織としては不合理な判断や理解に苦しむ決定をすることが良くあるよな。これを説明できる理論を知りたい。
これがあるために/これが必要な環境では,社会・文化レベルで,やられたらやりかえすタフで粗暴な「名誉の文化」が根付く, っていうのが,社会心理学や文化心理学で研究されています。
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ろじん
@shisha_story
「復讐は何も生まないが、きっちり復讐する人間だという評判は将来の被害から私を守ってくれる。」というセリフは人間関係全てに通ずる金言だと思う。
大学院レベルで研究をガチに学べる研究中核大学って一部に限られるので,そこに他大学から院進学者が集まるんですよ。ただそれだけの話。
同業の方,授業資料ではご自由にお使い下さい。
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Nawata, Kengo
@nawaken
心理学の授業資料貼っておきますね。 x.com/seeeraaamoon/s…
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小塩先生のこの記事は,「性格」を安易に職場で「使おう」とする人にぜひ読んでほしいです。 ときに釘をさしながら,職場での「性格」との向き合い方への示唆を答えてます。 「うっ」と回答に困りそうな質問にも,さすがと思わせられる回答。
バスの運転手の給料が高すぎるって煽り文句で台頭した政党が,博覧会イベントで千億単位での経費を湯水のように使うっていう皮肉な話。
「血液型と性格に関連がない」ことは心理学の研究で繰り返し示されてきました。 つまり,仮に「そう見えた」としても,AB型にそんな特徴はありません。 そして,「実際には違いが無いのにそう見えてしまう」理由に関しても,バーナム効果,確証バイアスなどの心理過程から説明されています。
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坊主
@bozu_108
あ、この人AB型だなって思った瞬間選手権 金賞 人見知りなのに社交的 入賞 さっきまで笑って話してたのに、一瞬のうちに謎の不機嫌 悪気なく失礼なことを言う 好き嫌いがはっきりと言うより 嫌いが明確 本当に心を許すまでに相当な時間がかかる 自分からは誘わないが意外に付き合いがいい
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メディアが殺戮を煽った典型的な実例に,ルワンダにおける千の丘ラジオがあります。「ツチ族はゴキブリだ、残らず殺せ」と扇動し続けたことが1994年の虐殺の火種となりました。 実際にラジオが受信できた地域では殺戮参加者が多いという研究もあります(Yanagizawa-Drott, 2014)。
世俗的に人気のあるMBTIが,パーソナリティ心理学の研究文脈から,いかに概念的に問題があるかを議論した論文。 問題なのは,論拠に乏しいユング理論,二項対立的タイプ論,隠された真の性格,本人の納得感が論拠,など。 Stein & Swan (2019) SPPC #MBTI
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なお,ツチ族を「ゴキブリ」として描くことは,非人間化と呼ばれる,虐殺をしやすくするラベリング方略です。 人以下の存在には共感性が下がり,残虐行為を行う心理的ハードルが下がります。旧日本軍で,人体実験をする外国人捕虜をマルタ(丸太)と呼んでいたのも同様です。
『知性の罠 なぜインテリが愚行を犯すのか』,日経BP様よりご恵贈いただきました。 知能,動機づけられた推論,チーム知性,集団浅慮などなど,心理学の研究の話が全体に紹介されており,たいへん勉強になります。 →amzn.to/3Egj1eK
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