大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第28回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第28回「佐野世直大明神」
城中で意知(宮沢氷魚)が佐野政言(矢本悠馬)に斬られ、志半ばで命を落とし、政言も切腹する。後日、市中を進む意知の葬列を蔦重(横浜流星)たちが見守る中、突如石が投げ込まれ、場が騒然となり、誰袖(福原 遥)は棺をかばい駆け出す…。憔悴しきった誰袖を前に、蔦重は亡き意知の無念を晴らす術を考え始める。そんな中、政演(古川雄大)が見せた一枚の絵をきっかけに、仇(かたき)討ちを題材にした新たな黄表紙の企画を実行する。
【べらぼうナビ🔎意知の葬列】
意知の葬列が、神田橋の意次の屋敷から駒込の勝林寺(田沼家の菩提寺)に向かうとき、物乞いが葬列に向かって石を投げたのを皮切りに、群衆も石と罵声を浴びせたといいます。田沼家の権勢への反感がそれほど強かったということを物語っています。
【べらぼうナビ🔎佐野の切腹】
天明4年(1784)3月24日、佐野政言が田沼意知を斬りつける事件が起きました。殿中ゆえ意知は脇差しを抜かず鞘で受け止め、後退りして逃げ、佐野は追いかけ深手を負わせたといいます。4月2日に意知の死が公表され、佐野は翌日切腹を命じられました。
【べらぼうナビ🔎「いやさの善左て 血はさんさ」】
人々は意次の屋敷の門前で「いやさの(佐野)善左(ぜんざ)で血はさんざ」と歌いはやしたといいます。これは「いやさの水昌で気はさんざ」という流行歌にひっかけたものでこうした流行り歌がいくつも作られました。
【べらぼうナビ🔎手拭合(たなぐいあわせ)】
江戸時代の手拭いの図案79種を掲載した見立絵本です。山東京伝らが中心となって制作し、通人のほか、喜多川歌麿や四方赤良、芝全交といった当代一流の文化人が手がけた趣向豊かなデザインが描かれています。