大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第26回の内容をまとめました。
☞【大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」見逃し配信はNHKプラスで】※別タブで開きます
≪あらすじ≫
第26回「三人の女」
冷夏による米の不作で、米の値が昨年の倍に上昇。奉公人も増え、戯作者たちが集まる耕書堂では、米の減りが早く蔦重(横浜流星)も苦労していた。そこに蔦重の実母、つよ(高岡早紀)が店に転がり込み、髪結いの仕事で店に居座ろうとする。一方、江戸城では、意次(渡辺 謙)が高騰する米の値に対策を講じるも下がらず、幕府の体たらくに業を煮やした紀州徳川家の徳川治貞(高橋英樹)が幕府に対して忠告する事態にまで発展する…。
【べらぼうナビ🔎落首(らくしゅ)】
落首とは、世の中の出来事や政治を風刺して、匿名で詠まれた詩歌のことです。「世に合うは道楽者におごりものころび芸者に山師運上」という歌など、田沼政権下の江戸の風潮を詠んだものも残されています。
【べらぼうナビ🔎米の値の急騰】
天明2、3年頃から全国的に大凶作となり、米の値が急騰。天明3年春に百文で1升1合の米を買えたのが、天明4年春には百文5合5勺という記録もあり、前年の2倍の値段になったということがわかります。
【べらぼうナビ🔎宿屋飯盛】
⽇本橋⼩伝⾺町で、訴訟や裁判のために江戸に来た人も泊まる宿屋を営んでいました。天明初年から四方⾚良のもとで狂歌を詠み始め、後に狂歌四天王の⼀⼈に称され、蔦重が出す狂歌関係の本に欠かせぬ人物となっていきます。
【べらぼうナビ🔎哥麿門人千代女(ちよじょ)】
天明4年刊行の『金平子供遊』や『年始御礼帳』などには、“哥麿門人千代女”の画工署名がみられます。これは女性門人がいるかのように戯れたもので、実際は歌麿本人が画を手がけたといわれています。