大河ドラマ「べらぼう」放送中に、ドラマに関連した用語や登場人物などを解説している【べらぼうナビ】。第25回の内容をまとめました。
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≪あらすじ≫
第25回「灰の雨降る日本橋」
柏原屋から丸屋を買い取った蔦重(横浜流星)は、須原屋(里見浩太朗)の持つ「抜荷の絵図」と交換条件で意知(宮沢氷魚)から日本橋出店への協力を取り付ける。そんな中、浅間山の大噴火で江戸にも灰が降り注ぐ。蔦重は通油町の灰除去のため懸命に働く。その姿に、門前払いしていたてい(橋本 愛)の心が揺れる。一方、意知は誰袖(福原 遥)に心ひかれ始める。松前廣年(ひょうろく)は抜荷の件で大文字屋(伊藤淳史)を訪ねる…。
【べらぼうナビ🔎浅間山の大噴火】
日本火山災害史上でも最大級の浅間山大噴火。天明3年4月9日に始まり、7月7〜8日に大噴火をおこし、噴煙柱が上がり、大量の火山灰が江戸にまで到達するほど降り注いだと推測されています。
【べらぼうナビ🔎願わくば 花の下(もと)にて 春死なん その如月の 望月の頃】
“春死なん”は「春に死にたい」の意。“その如月の望月のころ”はお釈迦様が亡くなった日、陰暦2月15日のこと。その日に臨終を迎えたいと願った西行は、陰暦2月16日に73歳でこの世を去りました。
【べらぼうナビ🔎耕書堂、日本橋へ】
大田南畝は蔦重の母親の墓碑銘に「天明3年9月、日本橋通油町に蔦重が店を開いて流行の本を競うように出版するようになり、江戸の戯作好きはみな耕書堂の名を口にするようになった」と記しました。
【べらぼうナビ🔎吉原大門口から通油町へ】
天明3年正月刊行の『長生見度記』の題簽(だいせん)下に「大門口つた屋」とあったのが、同年10月刊行の『京内詣』の刊記には「通油町」と記載されており、この頃日本橋に進出したことが分かります。