高市首相、議員定数「1割削減」の理由　「民主党の提出案に納得感」

衆院予算委員会で立憲民主党の奥野総一郎氏の質問に答えるため挙手する高市早苗首相＝国会内で2025年12月10日午前9時17分、平田明浩撮影

　高市早苗首相は10日の衆院予算委員会で、自民党と日本維新の会が衆院議員定数（465）の「1割削減」で合意した理由について、「以前に民主党から提出されたもの（法案）がおおむね1割の削減だったと承知している。それが納得感が得られるレベルではないかといった話し合いがあった」と述べた。旧民主党の流れをくむ立憲民主党の奥野総一郎氏の質問に答えた。 【図解で見る】議員定数削減を巡る自民・維新の主な発言 　旧民主党は政権与党時代の2012年、議員定数を減らすために比例定数を「40削減」する法案を国会に提出した。奥野氏は「10年以上前で多党化が進む前の話だ。人口の動態も変わって議席が都市部に集中している。必ずしも納得感があるとは言えない」と指摘した。 　首相は1割削減に向けた法案を今国会で成立させるか問われたが、「国会に委ねられるものだ。総理大臣として答弁はできない」と述べるにとどめた。【田中裕之】