ダンジョンに火を見出すのは間違っているだろうか?   作:捻くれたハグルマ

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 エイナ・チュールの手記

 ギルド職員エイナ・チュールの持つ手記

 優しさのこめられたその手記には

 ダンジョンの事や担当冒険者のことが緻密に記されている

 彼女が集めた情報は冒険者の窮地を救うであろう

 余裕があるなら礼をするがよい


第三話 萌芽

 アルが倒れてすぐに、ベテラン冒険者であるリヴェリア・リヨス・アールヴによる治療が行われた。

 精神力(マインド)に余裕がなかったために、魔法ではなく万能薬(エリクサー)に頼ったものではあったが、十分にアルの体をいやした。

 

 その万能薬の値段を聞いたものなら、傷がいえたアルはまた卒倒するだろう。

 十数万ヴァリスは下らないものを使われたとあっては、失神してもしかたがないのかもしれない。

 しかし、リヴェリアにとってはその程度大した出費でもないし、それよりも自身の所属するファミリアの不手際で新人が命を落としてしまうことを回避する方が大切なことであった。

 

 「おい、意識はあるか?傷は癒えたが、動けるか?」

 

 ダンジョンの床に寝かされているアルを優しくリヴェリアはゆすった。

 最後まで責任をもって手当てし、無事に送り届けでもしない限りは彼女はてこでも動かないだろう。

 

 「う、うぅむ……。ッは!ミノタウロスは!ベルは!」

 

 ガバリとアルは体を起こし、周囲をキョロキョロと見渡す。

 アルには自分の容体よりも、友の、団長の無事の方が幾倍も大切なことだった。

 

 「まだそんなに激しく動いてはいけない。

 傷は癒えたとはいえ、出血は酷かった。そんな状態で激しく動くとまた倒れてしまうぞ。」

 

 リヴェリアは今にも飛びださんと立ち上がろうとするアルの肩をそっと抑える。

 もっとも、魔導士とはいえレベル6の膂力。

 ボロボロのアルでは到底あらがえるものではなく、落ち着くまでのしばしの間ガッチリと抑え込まれた。

 

 「あぁ、失礼。命を助けていただいた方に名乗りもせずにいるとは騎士の名折れ。

 私はアルトリウスと申すものです。先ほどは窮地を救っていただき感謝の言いようもありません。」

 

 落ち着いたアルはリヴェリアの前に跪いて平手で拳を握り礼をした。

 礼儀正しく、最上位の敬意を払うその姿に、王族の血を引くリヴェリアは感心するも、いい心地はしなかった。

 

 「いや、あのミノタウロスが上層にまで逃げたのは我々の落ち度。

 感謝の言葉を受けるようなことではない。そのように跪いたりしないでくれ。」

 

 リヴェリアは謝罪をすべき立場であることを自覚していた。

 「トラブル」に見舞われて予想外に疲労していたとはいえ、遠征の帰還の最中にこの騒動を引き起こしてしまったのは、油断によるものに他ならないと思っていたからだ。

 ミノタウロスが逃げ出すなど前代未聞の出来事ではある。

 しかし、後衛のリヴェリア自身が瞬時に反応し、魔法で妨害をしていたら。

 あるいはアイズやベートのように機動力に自信のあるものが前に出ていたら。

 ミノタウロス程度のモンスターを上層に逃がしてしまうことなどなかったはずだろう。

 そういう反省の情が久々に胸中を支配していた。

 

 「たとえ貴方方の手落ちであろうとも、私を救ってくださったのは貴方だ。

 私は貴方に感謝する。こうして生きていられるのも、貴方のおかげであることは違いないのだから。」

 

 恭しくリヴェリアに礼をし、すっくと立ちあがったアルは今度こそベルのもとへ駆けだそうとしていた。

 足元はまだふらつくし、腕は感覚が薄くずっと痺れているかのように動きも悪いが、それでも行かねばならんという使命感を抱いていた。

 

 では、ここで少し時をさかのぼり、アルと別れたベルの話だ。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「この先って確か行き止まりだったよね?!あぁ、アルがいてくれたら覚えてたんだろうけど!」

 

 持ち前の俊敏さを逃げ足に存分に発揮していたベルは、このままでは袋小路に入ってしまうという不安を抱いていた。

 アルと一緒に、構造を把握しながら進んだ分、かなりダンジョンのフロアについて理解が進んでいたが、今は窮地。

 冷静に脳内のノートを開いている時間などなく、ベルはこれ以上の逃走はむしろ危険だと判断した。

 

 奇しくも、ヘスティア・ファミリアの二人は同じ「時間稼ぎ」を選択することになった。

 

 

 『ブモ、ブモォ!』

 

 鼻を鳴らしているミノタウロスを、可能な限り冷静に分析したベルは、自分ならケガをせず時間稼ぎができるかもしれないと思った。

 それは、ミノタウロスがアル以上の巨体であったからだ。

 

 二人はダンジョンに潜るだけでなく、ともに修練をもしていた。

 小柄なベルが大柄なアルに対抗する手段は、「勇気をもって踏み込む」であった。

 相手のリーチに飛び込むことで、逆に戦いづらくするのだ。

 

 特に、巨体対小柄の戦闘において、スピードさえ確保できるのなら、インファイトは必ず小柄なものに分がある。

 ましてミノタウロスは素手である。

 自分の腰より下や股の間を殴ろうとしても、全く威力は乗らないのである。

 であるならば、なおのことちょこまかちょこまか足元を動きに動いてやろうというのがベルの策であった。

 

 「やぁぁぁぁあっ!」

 

 ベルは、ミノタウロスの拳を掻い潜り、足元にもぐりこむ。

 そしてギルドから支給されたナイフで足の腱や関節を切りつけた。

 しかし、アルの全力の一撃すら切り伏せることの敵わない体に、ベルがダメージを与えられるはずはない。

 

 「ひえぇぇぇ!全然きいてない!!」

 

 ベルが情けない声を上げている間に、ミノタウロスは生物として当たり前の防衛反応に出た。

 ベルの視界には、ミノタウロスの丸太のような足が広がっていた。

 あ、死ぬんだな、約束守れなかったな、とベルは結構さっぱり死の実感を受け入れた。

 

 しかし、金色の一陣の風が吹き荒れた。

 

 淡い金色の長髪はおとぎ話の姫君のように美しく、剣をもってなおも可憐さを思わせる。

 ミノタウロスをベルの眼前で切り刻んだその少女の目は髪の毛と同じく金色で、どんな宝石よりもなお美しい。

 

 「あの、大丈夫ですか……?」

 

 小首をかしげながらかけてくれた声は鈴の音のようで、どこまでも透き通るようで。

 今日この日、ベル・クラネルという少年は一目ぼれをすることとなった。

 

 「ほあぁぁぁぁあ!!!」

 

 分かれた友の事すら忘れさせてしまうほどの恋の衝動がベルを襲う。

 しかし、恋をした少女に対する第一声が感謝ではなく奇声で、最初にした行動が逃走という、情けない恋の始まりだったが。

 

 「あっ……。」

 

 ぽつんと残された少女、アイズ・ヴァレンシュタインは、引き留めることも出来ず、驚きを表すことしかできなかった。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 ベルの大暴走と時を同じくして、アルもかなり暴走していた。

 ママ、とロキに揶揄われたりするものの、その面倒見の良さは筋金入りのリヴェリアはなんとしてもアルを引き留めようとする。

 

 「待てと言っているのが分からないか?!

 お前の仲間は我々の仲間が守っているはずだ!

 今ここで焦って倒れるのはお前だぞ?!」

 

 「私が行かねばならぬのです、高貴な御方よ。リヴェリア・リヨス・アールヴ殿よ。

 友と別れて逃げたことですら我が名誉と誇りを汚すこと。

 まして無事かどうかも確かめずに私だけのうのうと休むなど出来ません。

 どうか止めないでいただきたい、主神の名に誓った以上、我が友と生きてまた会わねばならないのです!」

 

 アルはなんとしても前へ前へと行こうとする。

 力の入らない足でダンジョンの床を踏みしめている。

 

 しかし、引き留める力は強く、一歩も前へと進めない。

 ところが、突然その力は緩み、アルは自由の身となる。

 

 「おぉ、分かっていただけたのか!」

 

 「違う、先に送った仲間が来た。アイズ、ベート、もう一人追いかけられていたらしい。どうした?」

 

 「助けたけど逃げられちゃった……。」

 

 金毛の戦姫の言葉で、ベルの無事が分かった。

 それだけでアルは力が湧いてきた。

 

 「感謝します!いずれまた正式に礼を!」

 

 アルも地上へと、ベルの方へと駆け抜けていった。

 リヴェリアは手綱が外されて自由を謳歌し、駆け抜けていく大きな犬を幻視した。

 

 「リヴェリアも逃げられた……。」

 

 「ババアが怖かったんだろ!ウチの女の中で一番怖いからな!」

 

 「ベート……!」

 

 リヴェリアは逃した大犬をとらえるよりも、自分のファミリアの駄狼の躾を優先しなくてはならなくなったようだ。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「エイナさ~ん!アイズ・ヴァレンシュタインさんのことを教えて下さ~い!」

 

 「ベルー!待ちたまえー!その血はなんだー!」

 

 真っ赤な血に染まりながら笑顔で大通りを駆ける少年と、それを追う古い鎧の大男。

 奇妙で見覚えのある二人組をみたエイナは、驚きで手元の書類をすべて床にぶちまけ、酷い頭痛に襲われた。

 

 「でね、ベルくん。血まみれのまま大通りを走っちゃダメだよ?」

 

 「すみません……。」

 

 「うむ、止められなかったことは大変申し訳ない。」

 

 「そもそもなんで5階層に行っちゃうかな!二人ともダンジョンを攻略し始めて半月も経ってないんだよ!」

 

 「面目ない……。」

 

 「本当にすみません……。」

 

 二人は、エイナに捕らえられた後、個室でこってり絞られた。

 実際二人は本当に運が良かっただけで、二人そろってお陀仏、なんてことの方が現実的だった。

 

 「『冒険者は冒険してはいけない』。分かった?」

 

 「承知した。」

 

 「ハイ……。」

 

 二人そろってしょんぼりする様子は、初日のファミリア訪問の時のようにかなり悲壮感たっぷりだった。

 息がそろっていたためやっぱりコミカルさが強かったことは否めない。

 

 「それで、アイズ・ヴァレンシュタインさんのことを教えてください!」

 

 「私にはリヴェリア・リヨス・アールヴ殿のことを。正式に礼をすると言ってきたのでな。」

 

 エイナはベルの浮かれ具合からして色恋目的だろうとあたりをつけた。

 アルに対しては個人的な親交のあるリヴェリアのことを狙っているのかと警戒したものの、この騎士らしく紳士的に振舞う珍しい部類の冒険者には色恋は縁遠いものだから大丈夫かと安堵した。

 

 「ヴァレンシュタイン氏の個人的なことは詳しくないけれど、決まった相手はいない風だよ、ベルくん。」

 

 「本当ですか?!」

 

 「うん、そういう噂はオラリオではすぐに広まるからね。彼女、【剣姫】として名高いし。

 けど、違うファミリア所属だし、現実的に考えて厳しいんじゃないかなぁ。」

 

 ベルは一瞬でどん底のテンションになった。

 叶えられぬ恋というのはいつの世も人の心を傷つける。

 

 「リヴェリア様には付き合いもあるから、それとなく空いている時間とか聞けるけれど、どうする?」

 

 「ありがたい。できれば先方の都合の良い日が望ましい。

 我らは二人分の命を救われたのでな。礼儀を尽くさねばなるまい。」

 

 「分かった、今度会った時に聞いておくね。

 さぁ、今日稼いだ魔石を換金してらっしゃい。」

 

 個室を出て、カウンターへとアルは向かった。

 今日はアルが魔石管理係なのだ。

 それに、ベルは気落ちしきっていて元気がなかったから、たとえ今日はベルが係だったとしても、アルが行っただろう。

 

 「ほれ、4800ヴァリス。」

 

 「礼を言う。今後ともよろしく頼む。」

 

 不運に見舞われた割には、悪くない稼ぎだった。

 エイナはアルが戻ってくるのに塞ぎこんでいるベルを励ましてやろうと声をかけた。

 

 「ベルくん、女性は強くて頼りがいのある人に魅力を感じることが多いから……。

 めげずに頑張って強くなったら、きっとヴァレンシュタイン氏も振り向いてくれるかもしれないよ。」

 

 ベルの顔に喜色が戻り、ベルは爆弾を残してギルドを去った。

 

 「ありがとうございます!エイナさん大好き!」

 

 「えぇっ?!」

 

 「うわっはっは!置いていかないでくれよ、ベル!」

 

 大男と子兎は楽し気にギルドから飛び出していった。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 「ただいま戻りました、ヘスティア様。」

 

 「カミサマ~、今帰りました~。」

 

 「おっかえり~~~!!!」

 

 ベルを先頭にホームへと帰還した二人を、熱烈な抱擁で女神が出迎えた。

 やはりこのファミリアは暖かい、そうアルは思わされた。

 物静かだった自身の母も愛おしいが、このように健気で元気な人がいる生活も悪くない、アルはこの生活に満足していた。

 

 「今日は二人とも早かったんだね!」

 

 「えぇ、我々死地に追い込まれて、」

 

 「死にかけちゃいまして……。」

 

 「えぇ?!大丈夫なのかい?!」

 

 喜びもつかの間、二人を心配してぺたぺたと体を触る。

 特にベルは重点的だ。

 アルはこのヘスティアの思いを見抜いていたが、ベルが別の女性に懸想していることも知っていたため、兜の下では苦笑いだ。

 

 「我らはその御名に誓って生き抜くことを誓いました。」

 

 「だから大丈夫です!アルの怪我もリヴェリアさんが治してくれたみたいですし!」

 

 「殊勝な心掛けだねぇ。そんな素敵なボクの子供達にはごちそうがあるんだよ!」

 

 じゃじゃーん!と効果音を自力でつけながら、ヘスティアがテーブルをびしっと指をさすと、そこには山盛りのじゃが丸くんがあった。

 

 「おぉ、じゃが丸くんではありませぬか。」

 

 「一体どうしたんです、この量は?」

 

 さも自慢げにその豊満な胸を張りながら、

 

 「へっへーん!バイト頑張ったから貰えたんだよ!今日はパーティーと洒落込もう!

 今夜は二人とも寝かさないぜっ!」

 

 と言い放った。

 忠誠心の高い二人は、大喜びである。

 

 「すごいです、カミサマ!」

 

 「うむ、早速夕食といたしましょう!このアルトリウス、待ちきれません!」

 

 どったんばったん、今日も廃教会は大騒ぎ。

 炉の女神のホームは、いつだって暖かな空気が漂っている。

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 食事をぺろりと平らげた三人は、ベッドのもとに集った。

 

 「よ~し!二人ともステイタス更新の時間だよ!」

 

 「はい、僕結構成長できたと思うんです!」

 

 「私もあのミノタウロス相手に一撃をいれたので、少しは経験値(エクセリア)も稼げたことでしょう。」

 

 二人は、内心「自分、結構成長できたんじゃないの?」と浮かれていた。

 ラッキーにラッキーを重ねたうえでの生存という事ではあったが、生きてさえいるならこの大敗は希少な価値があると踏んでいた。

 そしてこの予感は的中する。 

 

 「ふんふーん、じゃあベルくんからね!」

 

 「お願いします!」

 

 

 ―――――

 

 

 

 ベル・クラネル

 

 

 Lv.1

 

 

 

 力:I77 → I94

 

 

 

 耐久:I13 →

 

 

 

 器用:I93 → H101

 

 

 

 敏捷:I148 → H190

 

 

 

 魔力:I0 →

 

 

 

 ≪魔法≫

 

 【】

 

 

 

 ≪スキル≫

 

 【―】

 

 

 

 ―――――

 

 「おぉ、敏捷の伸びが素晴らしいな、ベル!」

 

 「本当だ!」

 

 「ミノタウロスに追っかけ回されたらそうもなるさ。」

 

 ベルは、自身のスキル欄のアルの時と同様のにじみに気づく。

 

 「カミサマ、これもまた手元が狂っちゃった感じですか?」

 

 「う、うん、そうだよ!」

 

 ヘスティアのベルを見る目は、申し訳なさと、そしてなによりも子供の成長を喜ぶ慈愛の心に満ちていた。

 

 ≪スキル≫

 

 【憧憬一途(リアリス・フレーゼ)

 ・早熟する

 ・懸想(おもい)が続く限り効果持続

 ・懸想(おもい)の丈により効果上昇

 

 

 ヘスティアは、内心でベルが自分ではなく別のだれかに変えられたことを悔しがるものの、すぐに色々なことを考え始めた。

 たった二名しかいない自身のファミリアで、その二人ともがレアスキルを発現させた。

 これは下手なことになると神会(デナトゥス)で目をつけられるな、とハラハラしていた。

 

 「さっ、さあ、次はアルくんだよ!」

 

 「お願いいたします。」

 

 もうアルがベッドに入りきらないことにも慣れた二人は、アルの足がベッドから飛び出していることに何の疑念も抱かない。

 すぐにステイタスの更新が始まった。

 

 ―――――

 

 

 

 アルトリウス

 

 

 

 Lv.1

 

 

 

 力:H165 → H195

 

 

 

 耐久:I51 → I71

 

 

 

 器用:I80 →

 

 

 

 敏捷:I61 → I81

 

 

 

 魔力:I0 →

 

 

 

 ≪魔法≫

 

 【】

 

 

 

 ≪スキル≫

 

 【―】

 

 

 

 ―――――

 

 「一発殴られた分、耐久も伸びたか!」

 

 「アルの力も伸びてるよ~!これなら、どんどん強くなっていけるね!」

 

 「あぁ、ベルと共にな。」

 

 子供たちが仲がいいのはよいことだ、ヘスティアは取り合えず、このレアもの二人組の微笑ましさだけに注目することにしたのであった。

 とにかく二人が無事に大成出来ますように、あわよくばベルくんはボクを選んでくれますように、と祈りながら二人の主神はその夜、眠りについた。

 

 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 所変わって黄昏の館。ロキ・ファミリアのホームでは、二人の幹部が今日のことを思い返していた。

 

 「私が助けた子、ミノタウロスに立ち向かってた……。

 リヴェリア、リヴェリアがレベル1の時ならどうしてた……?」

 

 新種のモンスターの報告書やら、今回の遠征の被害報告やらの作業の手を止めて、リヴェリアは愛娘のように育てているアイズと向き直った。

 

 「逃げる、泣きわめく、絶望する、諦める……。仮にも私は王族だ。

 あからさまに慌てたりは出来ないが、立ち向かうという選択はしないだろうな。

 私が助けた大男も腕を砕かれてなお立ち上がったのを見た。

 あまり褒められることではないが、あの蛮勇は目を見張るものがあった。

 久々に、冒険者らしい冒険者を見たよ。」

 

 「うん、少し……気になるな……。」

 

 ベルの恋路は、存外うまくいくかもしれない。




 じゃが丸くん

 じゃがいもを主に使用した オラリオでは人気な 食べ物
 
 味付けの種類は豊富で 中には ゲテモノも含まれている

 【剣姫】と出会うなら 持っていれば 話が少し弾むだろう
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