「うぅ…」
お腹が痛い。これは女特有の鈍痛だ。ムカツク兄にはまったく縁の無い話。
昨日からソレが来てるわけで、今日が2日目。
1番辛い日で、お腹痛くなるし腰が痛いし、とにかくダルい。
「はぁ‥…っ」
「さっきからどうしたの?唸ったり、ため息ついて」
最悪だ、神威に気付かれてしまった。
「別に」
ズキズキと痛むお腹を両手で包み込む。小さく丸まったら治まりそうで、ソファの上だけど体育座りをする。
「何でソファの上で、体育座りなの?」
「……ん‥」
さっきから私に絡んでくる兄は、一体何を企んでいるのか。
それより、お腹痛すぎて声が出ないし、涙が出てきた。
「神楽、泣いてるの…?」
珍しく驚いた顔で私を見つめる。そういう細かいことにも気付くなんて、らしくないネ。
「泣いて、ない…」
「さっきから変だよ。何があったの?」
「……お腹、痛すぎアル」
それだけ聞くと神威は私の隣に座り、優しい手でお腹を撫でた。
「生理痛?」
「…うん」
神威は意外と、こういう事を恥じらい無くサラッと言える。
そのことに対しては少しだけ引く。
「いつも、こんなに痛いわけ?」
「んー‥まぁ」
曖昧な返事をする。今日の神威はちょっと変。
正直、もう放っておいて欲しい。
「薬とかは使ってる?」
「たまに」
「今日は、どうする?辛い?」
さっきから神威はうるさい。なんでそんなに構うの?
もう昔みたく可愛い妹は居ないのに。
「今日は‥いいや………」
何でかな、神威にこうやって心配される事がすごい嬉しい。
優しくお腹を撫でてくれる事が嬉しい。
「お前も女だったんだね?」
ニヤッと妖しく笑う。そんな神威に、ドキドキしてる自分がいたことに気が付いてしまった。
「そ、りゃあ…そうヨ。そーゆーお前は男アルか?」
半分冗談で問う。すると神威は私の頬にキスした。
「勿論、証明してあげようか?」
その小悪魔な笑顔は、色気があって見惚れてしまう。
「…遠慮するアル」
「え~、つまんないなぁ」
そういえば。何で神威は、私が生理だって分かったのだろうか。何となく、聞いてみる。
「何で、私が生理だって分かったアル?」
「神楽の周期はきちんと把握してるよ」
「はぁ…?」
「初潮がきた時からね」
得意げに語るけど、気持ち悪い。まさか初潮がきた時まで知ってたとは…
「さすがに引くアル」
「酷いなぁ、まぁ今月も予定通りだね」
にっこり笑顔で言うけど、気持ち悪すぎて怒る気もしない。
「何で、は‥初めてきた時を知ってるアル…?」
「そのくらい当然だよ。ちなみに中1の時にきたんだよねっ?」
「うるせーアル」
細かいことまで知られてたから、恥ずかしい。
「神楽…」
「なに」
「好きだよ」
「……」
今、神威が”好き”って言った…?
「神楽の事が好きだよ」
「兄妹として?」
神威は首を横に振った。
「恋愛対象」
それだけ言うと、じっとこちらを見つめてくる。
頬が赤い。きっと、照れてるんだ。
私まで顔が赤くなってるだろう。そんな事を考えながら口を開く。
「私も‥‥好き」
たったそれだけ言う。ふたりで顔を見合わせて、笑い合う。
「両思い…だね」
「うん…」
兄妹だっていいじゃないか。
ちゃんと恋をしたから。
神威が唇を重ねてきた。柔らかく、甘く感じられた_
コメントありがとうございます。萌えてくれて嬉しいです!そうですね…アニメ5期きっとやりますよね!